メジャーリーグ、ドジャースで打順2番の大谷翔平の後の3番にはいつもフレディー・フリーマンという一塁手が入っていますが、この男、いかつい顔をしている割には紳士であることが分かりました。彼は、幼少期に母親を皮膚がんで亡くしていますが、生前その母から「お前は汚い言葉を使ってはならない、グランドで決して唾を吐いてはならない」との忠告を受けたそうです。そして、今でもその教えを忠実に守っているというのです。バッターボックスの中で何度も唾を吐く人間をいるのを見るにつけ、フリーマンや大谷(日本人は当たり前か)のようにそういうことは絶対しない選手に好感が持てます。
小生は野球中継を見ていつも思うのですが、メジャーの選手や日本プロ野球の外国人選手はなんであんなに唾を吐くのだろう。人間ふつうアットバットなどで緊張すれば、口中は乾いてきて唾など出ないはずですから、不思議でなりません。例えば他のスポーツではどうか。土俵の中で唾など吐く力士は絶対いないし、バレーボールやバスケットボールなど床上のスポーツでもそういう行動に出る選手はいないでしょう。サッカーやラグビーなどは一人ひとりにカメラが向けられているわけではないので分かりませんが、カメラがクローズアップしている時にもあまり見かけません。
人間、口中に唾が溜まるのは、空腹を感じたあとの食事時で、特に好きな食べ物が出された時です。さらには、デートした女性から体を押し付けられたり、「今日は帰れないわ」などの”好ましい”ニュアンスの言葉を聞いた時に往々に起きる現象です。そんな時には、溜まった唾をゴクンと飲み込んだり、知らず知らずのうちによだれを流したりすることもありましょう。それに対して、次の球種やコースを予想してどう打つかを考え、緊張している時には、逆に口中がカラカラになることが多いと思われます。つまり、打席で唾など吐く奴は緊張感が足りないのです。
こちらが食事中に野球中継を見ていて、選手が唾など吐くとうんざりします。画面の中の選手はもっと視聴者のことまで考えろと言いたい。かつて楽天から巨人に移ったウィーラーという黒人選手はアットバットで何度も唾を吐くし、しかも一回に出す量も半端でない。一見ゲロみたいな感じですから、こちらが生卵かけご飯などを食べていると思わず「きったねー」と目を背けたくなります。こんな選手の育ちや品性を疑うし、応援する気にもなりません。常識以前の問題です。ですから、幼少期にそういう態度を教えたフリーマンの母親は実に立派だと思います。
スポーツの話ついでにもう一つ。大相撲3月春場所に新入幕で優勝した尊富士がこのほど青森県に凱旋里帰りしました。五所川原市でのパレードではなんと約5万人という市民の数を上回る5万5000人の群衆が集まり、祝福したようです。人が集まれば、屋台が出るでしょうし、交通機関、デパート、食堂も儲かる。素晴らしい光景です。で、これで小生は何を言いたいのかというと、やはり関取は郷土と切っても切り離せない。それぞれの土地が出身力士を盛り立てて一体化する、それが地方に経済効果をもたらすということです。
外国人力士でそれができましょうや。モンゴル人力士だってウランバートルで優勝パレードなどないでしょう。外国人力士の優勝では盛り上げりませんし、日本の地方では経済効果は出ません。これまでモンゴル人関取が100回以上優勝していますが、これによって本来それが契機となるべき地方の活性化は阻害されてきました。なんともったいないことか。という意味で、もう外国人力士は要らない、日本人だけにして欲しい。
大の里が優勝すれば、地震で被害を受けた石川県、能登地方が大喝采し、勇気付けられるし、熱海富士が優勝すれば、熱海温泉への観光客は激増します。地方巡業だって、郷土力士がいれば、それだけ観客も多くなるはずです。日本の地域と結びついた大相撲、小生はそうなって欲しいと願っています。
上の写真は、東京・日野市の「新選組ふるさと歴史館」で土方歳三のパネルと一緒に。下の方は京都・壬生の「光縁寺」にある新選組隊士の山南敬助、松原忠司らの墓。
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