みちのく潮風トレイル歩行録

八戸~仙台まで歩きました。 みちのく潮風トレイルを歩いた時の思い出を、当時の記録や記憶を頼りに書いていきます

宮城県塩竃市 JR本塩竃駅~塩竃神社

 田代島からJR本塩竃駅へ戻ってきたところで時間に余裕があったので、JR本塩竃駅から塩竃神社まで歩く。
 県道3号線を塩竃神社方面へ進むが、そのまま神社へ行くのではなく県道58号線へ左折する。少し進んだ後右折し、本町通りと呼ばれる通りを進む。
 この辺りは地元の酒造や沢山のカフェ等があり、観光地を歩いているようだ。

 しばらく進むと左手に御釜神社がある。

 海水を煮詰めて塩を作る神事に使用される釜が奉納されている神社。
 釜の水はあふれず干上がらず、世の中に何か大事があると色が変色するという言い伝えがあるそうだ。普段は見ることができない。

 御朱印

 御釜神社のところを右折しそのまま進み、県道3号線を横断すると塩竃神社東参道一の鳥居に着く。

 ここから塩竃神社に参拝するため坂を上っていく。

 塩竃神社へ行く道はいくつかあり、一番有名な表参道は急な階段を上がるが、こちらはゆるやかな上り。途中にカメイ株式会社創業者の邸宅だった旧亀井邸があったので見学。

 境内には塩竃神社の他に志波彦神社もある。

 塩竃神社志波彦神社塩竃神社は神社仏閣に詳しくない私でも聞いたことのある有名な神社だが、このトレイルを歩いていなければ訪れることもなかったかもしれない。

 

 神社からの眺め。

 

 御朱印帳を購入。2冊目に突入。

 御朱印塩竃神社(左)と志波彦神社(右)。

 

 帰りは表参道の階段を県道まで下りる。階段は急で、下りる時少し怖かった。
 この後は、またしおがまゲストハウスみなと丸で一泊。
 
 続く。

宮城県石巻市 猫神社~仁斗田港

 合流ポイントから少し進んで大泊港へ到着。

 大泊港には小さな待合室があったが、この日は船が来ないため観光客は一人もいない。地元の方と思われる人達が数名いるだけだった。ちなみに猫も一匹もいなかった。

 ここから仁斗田港へ戻るが、帰りは最短ルートの主要道路を使う。
 先程の分岐から仁斗田港方面に少し進むと猫神社がある。

 昔、島で亡くなった猫を奉った神社。沢山の猫グッズが奉納されていた。
 神社の前には木製のベンチがあったので、休憩しようとしたら先客が。

 先客。しばらく一緒に休憩する。

 猫神社から少し進むと、田代島 島のえき という飲食店がある。廃校を再利用した店で、ここも観光客が多く訪れる場所となっている。島を歩いてみて分かったが、猫が多く生息しているのは仁斗田港付近からこの田代島 島のえきまでの道路のようだ。

 田代島 島のえきを過ぎると道に猫を多く見るようになり、この辺りから仁斗田港から来た大勢の観光客とすれ違うようになった。後から来た便の客のようだ。

 島の猫たち。

 仁斗田港に戻る途中、港のほうから放送が聞こえてきた。この日は観光客が多く、石巻行きの臨時便を出すという内容だった。仁斗田港で次の便までかなり待つ予定だったので、ラッキーだった。 
 
 仁斗田港に到着。田代食堂にはすごい数の観光客がいた。

 食堂で昼寝する猫。

 予定より1時間程早く仁斗田港から石巻へ。乗客もかなりの数だった。

 出港。これで離島は全て踏破できた。
 石巻に着いた後は、いしのまき元気市場の2階で昼食。その後、JR石巻駅からJR本塩竃駅まで電車で戻った。

 石巻エリアの総評(個人的な感想)
 石巻エリアは全体で100km以上あり、北から自然豊かな雄勝エリアと牡鹿エリア、離島、石巻市街地とバラエティに富んでいる。
 市街地を除いて全体的に難易度は高いが、その難易度も、宿泊場所が少ない雄勝エリア、ヒルが生息する牡鹿エリアと金華山、アクセスが難しい離島とこちらもバラエティに富んでいる。
 特に金華山は離島の中でも一番アクセスが難しいと言われており、ルート通りに歩きたいというこだわりがなければ、行ける時に行っておいたほうがいい。
  個人的には今の所宮城県で一番の難所だと思う。

 続く。

宮城県石巻市 網地港~猫神社

 翌朝、朝一の定期便で田代島へ渡るため網地港へ。桟橋には船の乗客の他に釣り人も何人かいた。離島だけあって海が綺麗だった。
 船に乗って田代島の仁斗田港へ。

 仁斗田港。田代島は猫が多く生息している島として有名で、国内外から多くの観光客が訪れる。

 ルートではここから島内の西側にある道を周るように反対側の大泊港まで行き、そこから船で石巻へ渡るが、この日は潮位の関係で大泊港へは船は入港できないと言われた。こういうことはよくあるらしい。
 そのため、島内を歩いた後は、またこの仁斗田港へ戻り、ここから石巻へ渡ることになった。
 鮎川~網地島~田代島~石巻は、一日で周ろうとすると島の滞在時間が短くなってしまうが、この日は幸い時間に余裕がある。まずは大泊港を目指して歩く。

 

 仁斗田港には田代食堂という食堂兼土産物屋があり、観光客が多く訪れるポイントだ。猫も多い。

 

 このあたりだけで数十匹はいると思われる。
 なお、鮎川の乗船券売り場で聞いたが、田代島では大泊港より仁斗田港のほうが猫が多く生息しているらしい。

 港から住宅街の中を進んで行くが、このあたりは路地裏を歩いているような感じだった。

 住宅街を抜けて島の中心部を通る主要道路を進めば最短で大泊港へ行けるが、途中で左折しMANGAアイランドの方へ向かう。

 

 この辺りの道では人間慣れした猫達が道の真ん中に寝そべっていて、観光客が近づいて撫でたり写真を撮ったりしている。 
 
 MANGAアイランド。

 キャンプ場。写真等で見たことがある有名な建物。

 この後は島内の西側にある道を4km程歩いて主要道路に合流する。島の住人達は主に主要道路を利用するらしく、この道はあまり使われていないのかもしれない。車は1台も見なかった。歩いている観光客もいない。

 途中で海の見えるポイントがある。

 主要道路に合流。公式MAPで猫神社と記載されている場所。右へ進むと仁斗田港へ行き、すぐ手前には猫神社がある。左へ進むと大泊港。左折して大泊港へ向かう。


 続く。

宮城県石巻市 網小医院~網地港

 網小医院から1km程進むと分岐がある。公式MAPには「ベンチ」と記載されている通りベンチが設置されている。

 ここを右折し未舗装路へ入っていく。しばらく進むと住宅街に出る。渡辺商店という店を左折し、網地港へ。

 店の前では猫が店番をしていた。

 住宅街を進むと県道214号線に合流するので右へ。すると手前に網地白浜海水浴場が見えてくる。その奥が網地港。

 海水浴場(手前)と網地港(奥)。 
 
 海水浴場には探検家ベーリング銅像がある。

 この島に立ち寄った、という訳ではないらしい。

 この日はこれで終了。この後は近くにあるこの日の宿、海の家汐亭に向かった。

 海の家汐亭
 網地港周辺でこの日予約が取れたのはここだけだった。
 網地港までは宿の前の坂を下りてすぐ。

 続く。

宮城県石巻市 鮎川港~網小医院

 翌朝、ゲストハウスを出発し、JR本塩竃駅へ。実はこの日はルート通り南下せず、3日前に歩けなかった網地島と田代島に行くために鮎川に戻ることにした。
 今回の休みで離島は全て踏破しておきたいという思いもあったし、天候状況によっては、この二島が後回しになってしまう可能性もある。幸い天気も良さそうなので、歩けそうなうちに歩いておきたいと思った。
 前日のうちに網地島に宿が取れたので、この日は網地島に一泊し、翌日は田代島を歩いて塩竃に戻りゲストハウスみなと丸で一泊という計画を立てた。

 JR本塩竃駅から電車でJR石巻駅まで行き、石巻駅前からバスで鮎川港へ。鮎川港からは午後の便で網地島に渡る。乗船券売り場でこの日は予定通りに定期便が出ることは確認済。
 鮎川港から船で網地島の長渡(ふたわたし)港へ。

 出港。

 

 長渡港。 
 長渡港からは県道214号線を島の中心部を通るように反対側の網地港に向けて進むが、途中で道を逸れる箇所もある。

 県道を歩き住宅街を抜けると、左折するポイントを発見。

 道は荒れてはいるが車が通れる。2km程県道を迂回する形で進み、再び県道に合流。そこから1km程進むと網小医院。
 このあたりが島の中間くらいだろう。

 続く。

宮城県塩竃市 菜の花畑跡~JR本塩竃駅

 菜の花畑跡に到着。

 菜の花は咲いていなかったが、お洒落なベンチがあった。花のシーズンには人気スポットになるだろう。

 菜の花畑跡からはそのまま道を進んだ後左折し、桂島海水浴場の方へ向かう。

 桂島海水浴場。

 海水浴場を左に見ながら進み、突き当たりの階段を登り観月崎展望台へ。そこから海岸線を沿うように未舗装路を西の山展望台へと進む。

 西の山展望台からの眺め。

 西の山展望台から少し進むと松崎神社があり、神社の境内を通るが、ここは民家の敷地内を通る感じだった。
 ここからは住宅街の中を通り抜け、桂島桟橋へと向かう。

 

 桂島桟橋にも待合室があったが、今までの待合室と違ってかなり大きく中も広い。
 次の船が来るまでは1時間近くあったのでここで待つことにする。

 塩釜行きの船が到着。

 塩竃市営汽船の船。今まで乗った船が漁船だったのに対し、こちらはフェリー。

 船は20分程で塩竃に到着。

 マリンゲート塩竃。フェリーターミナルだが、中には飲食店が沢山ある。

 マリンゲート塩竃からJR本塩竃駅までは歩いてすぐ。この後はこの日の宿、しおがまゲストハウスみなと丸へ向かった。

 しおがまゲストハウスみなと丸
 塩竃市の坂の上の住宅街の中にあるゲストハウス。トレイルルートから少し離れている上に、初めて訪れる人には分かりずらいかもしれない。
 ハイカーが多く集まる宿で、寝袋持参のハイカー向けのお得なプランもある。
 当初は一泊だけの予定だったが、訳あってもう一度お世話になることに。
 
 続く。

宮城県塩竃市 野々島学校下桟橋~菜の花畑跡

 野々島学校下桟橋のすぐ近くにも寒風沢桟橋にあったような待合室があった。

 案内看板もあり、その近くにベンチがあったのでそこで朝コンビニで買ったおにぎりを食べる。

 野々島学校下桟橋からは、野々島のほぼ中心部を通り、島の反対側にある野々島桟橋へと向かう。1.2km程で一部未舗装路があるが、高低差はほとんどない。
 野々島~桂島も定期便があり、私が野々島桟橋に到着した時も桟橋に定期便が着いたところだった。そのまま船に乗り桂島へ。ちなみにこの船も寒風沢島~野々島で乗った船も、小型の漁船といった感じの船だった。

 野々島~桂島も距離は近く、乗ってすぐに桂島の石浜桟橋に到着。ここまでの乗り継ぎはタイミング良く進めた。

 私を乗せて来てくれた船が石浜桟橋を出港していくところ。

 石浜桟橋にもこれまでと同じような待合室があり、中で地元のお母さん達が休憩中だった。

 この案内看板は比較的新しいもののようで、トレイルのロゴも入っている。

 桟橋からまずは左折し道を進んで行くと白石廣造邸跡地に着く。白石廣造は地元の事業家らしいが私はこの時まで知らなかった。邸宅はまだ残ってたが、廃墟化し自然に飲み込まれつつあった。

 白石廣造邸跡地を過ぎると未舗装路になり、島の南側を歩いて再び舗装路に戻って来る。途中に雨降石という石がある。

 この石に対し雨乞いをしたらしい。

 舗装路を進むと菜の花畑跡に着く。
 
 続く。