疋田社会保険労務士事務所

社会保険労務士の日常です。

疋田社会保険労務士事務所

FAXは開業にあたって必要か

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固定電話記事が意外に好評だったので、続編になります。
今回はFAXについてです。FAXは必要か否か、NTT出身の私がお答えいたしましょう。

FAXは必要か

今回も結論から行きましょう。

必要です。
あるに越したことはありません。

ただ、なくても大丈夫といえば大丈夫なんですけどね。
それでは具体的に。

K野大臣でもなくせなかった

押印廃止や算定基礎の頭紙がなくなるなど、本当に行政手続きの簡素化に剛腕を奮ったあのK野大臣も「FAX廃止」はできなかったのです。

出来なかった理由は官庁からの猛反対。
で、反対するということは、FAXを使っているということです。

そうです、役所はいまだにめちゃくちゃFAX使うんです。

役所とのやり取り

社労士をするなら、労働局、労働基準監督署、ハローワーク、年金事務所といわゆる役所の窓口の職員さんとやり取りが多々あります。

この窓口の職員さん、一人ひとりメールアドレス持ってないんですよね。
なので、書類のやり取りに「FAX送ってください」と当たり前に言われます。

そういわれる度に「メールじゃダメですか?」と必ず確認しますが、メールで対応してもらえたことは一度もありません。

えぇ、ただの一度としてありません。

お客様でもいる

役所の話を具体例として上げましたが、お客様でもいらっしゃいます。
書面のやり取りがすべてFAXの方が。。。

役所には毎度強気に「メールじゃダメですか?」なんて聞く私ですが、お客さまに言われれば
「はい、喜んで!!」とFAXを送っております。

正直なところ

私はFAX廃止論者です。
もうその役目は終えた、代替手段も十分普及してる、もうFAXはいらないでしょ、と考えています。その状況を鑑みて

「当事務所はFAXを廃止しました。」

このように宣言し、役所にもお客様にも強気で言えればいいんですが、私のような小童ではまだそんな強気な宣言ができません。

役所、お客様のご要望には従うままでございます。

そのため、しばらくは使えるようにはしております。

とはいえ、ほとんど使わない

FAXが必要な理由は、上述の通り、FAXでのやり取りしかできない時があるためです。
ですが、ほとんど使いません。私の場合、その頻度は月に2~3回です。

そして、FAXは非常にめんどくさいのです。

FAXがめんどくさい理由

FAXは本当に工程数が多いんですよ。

  1. プリントアウトする
  2. FAX機の前まで行って送信作業
  3. 到着確認の連絡を入れる(もうやってないところもありますよね)
  4. 受信の場合は、データが紙でしか残らない

この工程、メールに添付しての送受信なら全部不要なんですよ。
まぁこの工程を省けるように設定できるFAXもあるんですが、私はそもそも開業時にFAX機(複合機)を買う気はなかったんですね。

そもそも使用頻度少ないだろうし、そのために、FAX用回線を引いたり、FAX機(複合機)を買ったりするのは非常にもったいないのです。
※仮にFAX機を買うなら、絶対にプリンター、コピー、スキャンもできる複合機にしましょう。

私が開業時、なんかいいサービスないかなと色々探しいきついた結論がこれです。

インターネットFAX

インターネットFAXなら【Message+】

このサービスはすごい端的に言うと、FAXをメールのように扱えるサービスです。

メリット

  1. PC、スマホアプリから送信可能なので、プリントアウトして送信する必要がない
  2. 受信データはPC、スマホで確認→FAX機が不要、無駄な印刷コストもかからない
  3. 受信をメール、スマホアプリに通知→内容を外出先でも即確認可能

まぁメールの送受信先がメールアドレスではなく、FAX番号に変わったってだけの感じです、非常に使い勝手がいいです。正直このMessage+でのやりとりはFAXでのやり取りをしているという感じはほとんどないですね。

料金は年間一括で10,450円(月額換算871円)で受信はすべて無料、3,000円分の送信料込です。
自分でFAX回線引いて、FAX機(複合機)用意して、ってことを考えればめちゃくちゃ安いですよね。

デメリット

  1. FAX番号が050のIP電話番号
  2. 使用料金が従量課金ではなくポイント制

FAX番号が市外局番でなく、050から始まるので慣れない方からは「FAX番号あってますか?」と聞かれることもあります。

また、3000円分の送信料がついてますが、使い切った場合は、使った分だけ支払う従量課金ではなく、まとめて送信料用のポイントを買う必要があります。あんまり送らないFAXの送信料をポイント前払いで払うのってなんかいい気がしないよね。

メリットデメリット踏まえて

正直なところ、FAX要らないと言い切りたいのですが、なくて困ることがある以上は必要です。

ですが、頻繁に使うことないので、最低限の機能、最低限の料金でと考えれば、インターネットFAXの【Message+】 が最適解だと思います。

年額払いすれば、月額換算871円なので、必要経費と思いましょう。

ただし、いつか必ず
「当事務所はFAXを廃止しました。」
と、声高らかに宣言することここにお誓い申しあげます。

まとめ

今やLINE、Slack、Chatworkなどのチャットツールの普及により、メールももういらないじゃない?という空気を感じることがあります。

そんな状況でまだFAX要るん?

と心の底から思うのですが、代替手段が普及しても、元々普及していたものを完全になくすのは、それはそれで非常に難しいんですよね。

メールがなかった時代、FAXは神扱いされるツールでそれはそれは感謝されていたのですから。

時代の移り変わりとともに技術は進歩していきます。
本当にFAXを廃止することができるとすれば、行政改革に剛腕を奮える大臣ではなく、サービス提供会社のNTTが旧技術である「FAXのサービス提供終了のお知らせ」を出すときなのでしょうね。
あっ、それなら一生来ないですね。

それでは。

【お金第2弾】社会保険労務士 開業するまでにかかった費用

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みんな大好きお金の話第二弾です。
今回は社労士事務所を開業するまでにかかった費用について書いていきます。

士業の開業費用

一般的には士業の開業費用は安いといわれてます。
まぁ何か仕入れたり、在庫抱えたりとかしなくていいですからね。

言ってるみるなら自身の知識が商品です。
商品価値を高めるために、ひたすらに勉強は続けなければなりません。

話はややそれましたが、私が実際に開業にかかった費用を全公開、フルオープン、ノーモザイク無修正でお届けします。

こんな恥部を晒すのは、これから開業される未来の社労士の参考になればいいなって純粋な思いからなんだからねっ!エッヘン

①絶対に必要な費用

開業=社労士登録です。

登録しないと社労士を名乗れず、社労士業務をできません。
なので、まずはこの費用は必須です。

事務指定講習:77,000円

全国共通価格。実務経験2年あれば不要。

登録料:30,000円

全国共通。

登録免許税:30,000円

全国共通。収入印紙で支払う。

入会金:100,000円

都道府県により異なる。東京さんは安くええですねぇ!!

特別会費:30,000円

初回のみかかる。たぶん京都だけ。チッ

政治連盟年会費:6,000円

支払いは任意ですが、波風立てたくないなら大人しく払いましょう。

証明写真2枚:880円
住民票:350円
社労士バッチ:8,920円

都道府県により異なる。もらえる都道府県もあるとかないとか。
ってか、バッチはくれよ。

合計:299,150円
ここで削れる費用があるなら、経験者なら事務指定講習とバッチ代くらいですね。

都道府県により異なる

だいたいどこでもこれくらいかかると思いますが、京都は入会金高め、特別会費があるので高くついたな、と思います。

東京に比べて80,000円高いですね。

他の都道府県と比べても安くなるわけではないので意味はありませんが、開業の何かと物入りな時期に80,000円の差は正直大きいですよね。

②事務所と作業環境

事務所初期費用:46,200円

シェアオフィスです。詳細は別記事で。

【事務所】社労士で開業するのに事務所は必要か【自宅】 - 疋田社会保険労務士事務所

パソコン周辺機器:40,999円

PCは持ってたもの使ったので買ってません。フルスペックのsurface pro6です。ドヤッ
Hub、キーボード、マウス、ケーブル等 一番贅沢したところ。

固定電話:4,400円

これは工事費で、月額は追加番号+転送電話の660円です。詳細は別記事にしてます。

固定電話は開業にあたって必要か - 疋田社会保険労務士事務所

インターネットFAX:10,450円

これは年間利用料一括払いの金額です。
詳細は後日、別記事にします。

合計:102,049円

贅沢したのはパソコン周辺機器ですね。

パソコンのスペックで作業効率は本当に変わるので、ここは贅沢しました。
というより、こういった生産性向上するものには私はお金を惜しまず突っ込む性格です。

②営業準備費用

ロゴと名刺デザイン:33,000円

クラウドワークスです。

名刺印刷:2,440円 

とりあえず500枚。

サーバー:13,200円

エックスサーバー年会費です。

はてなブログ:8,434円

このブログの年会費です。

ドメイン:380円

年会費です。ドメインはだいたいどこも1年目だけ安いよね。

会計システム:11,760円

年会費です。もともと使ってたマネーフォワードの追加アカウント。

印鑑:6,980円

丸印、角印と買いました。
開業前に準備したのはこの2つだけです。
他にも必要な印があるのですが、それは後日別記事にします。

合計:76,194円

事務所案内作りますか?

個人的にはいらないと思ったので作ってません。
最近は新規訪問の事業所さんに行く時は、やっぱりあったほうが便利だろうなぁと思うことはあります。

ですが、私の営業の師匠曰く、「弱い営業ほど必要以上にツールやチラシに頼る。最悪名刺があれば営業できる」とのことなので、まだしばらくはいいかなと思ってます。

③自己満足費用

オーダースーツ:49,500円

自己満足としての自分への開業祝いです。まぁこれはいらないですけど、形から入る私には必須なんですよね。

合計:49,500円

全てまとめると

総合計:526,893円

となります。
開業費50万弱と考えると、他の事業に比べてかなり安いのではないでしょうか。

節約できるもの

入会金は都道府県によって異なります。

次に事務所ですね。はっきりいって開業当初から事務所を借りるのは、かなりの贅沢だと思います。スーツについても贅沢してますね。

最後に固定電話とバッチですかね。あればいいですが、なくても平気です。

この辺を削って節約すれば30万円台での開業も可能だと思います。

払えるもんは最初に払ってしまう

ちなみに、私は何の売上見込みもなく開業してます。

そのため、最初の3ヶ月は最悪売上0円で事業計画立ててます。

3ヶ月売上0円かもしれないのに、事務所借りて固定費で家賃が発生するという状況です。

なので、最初のお金があるうちに(いや、そんなお金持ってないけど)払えるものは払ってしまいたかったのです。

例えば、インターネットFAX、サーバー、ブログ、会計システムは月額払いも可能ですが、年会費一括で払うことで、安くなる割引がありました。

そういった割引は全て利用したので、初期費用高くついても、ランニングコストが安くなるようにしました。

収入なしの支出ありって、すごくメンタルによくないですからね。

まとめ

総合計:526,893円です。

一般的な起業よりはすごく安く抑えられているのではないでしょうか?
これらはあくまで開業までにかかった費用ですので、社労士向けシステムや電子証明、賠償責任保険などの開業にかかる費用は別記事にしようと思います。

皆さんはどうだったでしょうか。
コメント欄で教えていただけると幸いです。

それでは。

固定電話は開業にあたって必要か

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開業準備を進めていく中で絶対に必要なのものはいいとして、「これ、必要か?」と迷うものが出てきます。

おそらく、その最たる例が固定電話。
固定電話が開業に必要か不要か、NTT出身の私がお答えいたしましょう。

固定電話は必要か

今回も結論から言っちゃいましょう。

不要です。
絶対にいりません。

いやー、私が新卒で入社し、仕事の基礎を学んだ会社の商材を全否定するなんて、私も不義理な男ですね。

それでは具体的にご説明していきますね。

大前提が1人事務所です

この固定電話不要論の大前提は1人事務所の場合です。
開業当初から事務員がいますなんて方はほとんどいないと思いますので。

事務所を構えて、常勤の事務員さんを雇えるような体制になれば、固定電話はあったほうがいいのは言うまでもないです。
※それでもあったほうがいいで、この時代なくても大丈夫なんですけどね。

固定電話のメリット

ありません。

「信用が」とか、「仕事をする上で必須では」とかね、もうそれ電話加入権時代の価値観です。時代は令和ですよ。

逆に聞きたい。

今、固定電話持ってるけど、携帯電話持ってない人いたら違和感ありませんか?
携帯電話持ってて、固定電話持ってない人に違和感ありますか?

今の固定電話の立ち位置なんてそんなもんなんですよ。

固定電話のデメリット

もはやその存在自体。 

ちょっと言いすぎましたね。笑
ただ固定電話いるよなって考えること自体がもうデメリットなんですよね。
さらに固定電話を引いた後の対応のほうがデメリットが多いのです。

初期費用

結構な工事費や初期費用が掛かります。
なんせ電話線を引きこむ工事するからね。その引込む工事なくても、交換機工事とかわけのわからん工事費は絶対にかかります。携帯ショップの事務手数料のほうがまだ良心的ですわ。 いわずもがな、電話機なければ電話機代もかかります。

もうこの費用は物入りな開業前に不要な費用です。削りましょう。

転送電話対応

外出中に固定電話に着信があっても取りこぼしをしないように、ほとんどの方が転送電話を設定されると思います。

外出中に固定電話の着信に出れるように転送先に自分の携帯を設定する。
固定電話を引いたのに、外出中は転送で自分の携帯電話にかかってくる。

えっ、この状況で固定電話いる?
もう最初から携帯電話にかけてもらえばよくね?

ってか、そんな対応を考えなきゃいけないのがもうデメリットなんですよ。

営業電話

最初の1カ月は営業電話しかかかってこないんじゃないでしょうか。
電話が鳴ったと思い、意気揚々と営業トーンで

「お電話ありがとうございます!疋田社会保険労務士事務所ですっ!キリッ

なんてウキウキで出たのに、いきなり不動産やコピー機やネット広告の営業してくるんですわ。

それはなぜか。

新規発行された電話番号は、電話番号リスト業者の中で最も高値で取引されているのです。
この時代、新規に固定電話を引く一般家庭はほとんどありません。
今の時代の固定電話番号の新規発番=新規事業者がほとんどなのです。

創業時はコピー機まだないとか、システムまだ決まってないとかで、非常に営業がしやすいのです。だから新規発番の電話番号は、めちゃくちゃ営業電話かかってくるのです。

固定電話で新規番号を発行すると、必要のない営業への対応が必要になるのです。

その他にも山盛り特盛デメリットはあるのですが、いったんこの辺にしましょう。

固定電話ないといった場合の切り替えし

固定電話ないと信用してもらえないとか、もうそんなことはほぼありません。
意外かもしれませんが固定電話ありませんといっても、もうそこまで不審がられないです。

もしくは、

「常に転送で携帯にかかるようになってるんで、それなら最初から携帯にかけてもらったほうがありがたいです。 」

と正直にいえばいいです。私は少なくともこれを言ってなんか変な感じになったことは一度もないです。

ちなみに、社労士会には固定電話はなくても登録できます。

それでも引くという場合の裏技

まぁここまでさんざん固定電話を否定してきた元NTT社員の私は実際にどうしたかというと、
しっかり引きました。ズコーッ 

私は義理堅い人間なのです。
不要と思いながらも、私を育ててくれた組織への忠誠心で引いたのです。
この記事もそんな義理人情を重んじる私をアピールするためのだけのものなのです。

それ以外にはなんの理由もなく、NTT出身でなければ絶対に引いてないですよ。

とまぁ、これは私のみが該当する理由でしょうが、それでもやっぱり引いておきたいという方には安く引ける裏技をお教えしましょう。

追加番号

 先の記事にも書きましたが、私はシェアオフィスなので個別に電話回線を引くことはできなかったんですよ。

そのため、自宅のネット回線に電話番号を追加するというやり方です。このやり方はすべてのインターネット回線でできるというわけではないので、ご自身が契約されているところをよく調べてみてくださいね。ここを詳細に書くだけで5000文字くらい必要になります。笑

  1. 大前提として自宅、もしくはご実家で「光回線+ひかり電話」を契約している。
  2. その前提条件なら、月額100円で1番号追加可能。
  3. さらに月額500円の転送電話オプションをつける。

こうすれば、月額600円+通話料で固定電話番号を利用できます。
無条件転送という設定をすれば、自宅の固定電話を一切鳴らさずに、すぐに携帯電話に着信がある状況に設定できます。

デメリットとしては、固定電話番号からの発信ができません(そもそも固定電話機を置く必要がない)。

ただし、固定電話で掛ければ絶対に通話料かかりますが、携帯電話のカケホーダイプランなら通話料かからないので、携帯でかければ何の問題もないですね。

着信できなくて困ることはあっても、発信できなくて困ることがない。
それが現状の固定電話の立ち位置です。

03Plus

スマホで固定電話が使えるサービスです。

固定電話番号がスマホのアプリでも電話機でも使える!03plus(ゼロサンプラス)

おそらくこれが一番楽かと思います。
申込みもスマホで完結、すぐに固定電話番号発番されて、受信発信スマホでできます。

初期費用5,000円、月額980円+通話料です。

デメリットは音声品質が悪いことがあります。
が、それは携帯電話の電波に比例しますんので、追加番号でも一緒ですね。

いずれにせよ

追加番号+転送電話、03Plusのいずれにせよ

「固定電話番号を携帯電話で使えるようにする」

というソリューションです。

そこまでして固定電話番号必要ですか?
もうそれなら固定電話なしでええやんかいさ。

というのが本記事の本旨です。

まとめ

本当はFAXについても触れたかったのですが、少し熱くなってしまい文字数が多くなってしまったので、FAXについては別記事にします。

いやー、それしても絶対に古巣の恩師達には見られたくない記事を書きました。
私的には損しかない記事ですね。笑

開業には何かと費用が掛かります。
ですので、当初は固定電話の優先順位はかなり低くていいと思います。
開業して業務をやっていく上で、必要になってからでも遅くないと思います。

これから開業される方の参考になれば幸いです。

それでは。

【事務所】社労士で開業するのに事務所は必要か【自宅】

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開業を考えた方が最初に迫られる決断。
自宅開業か、事務所を借りるのか。私なりの考えを書いていきますね。

自宅開業か、事務所を借りるのか

結論から言っちゃうと、自宅で十分です。

人を雇えるくらいになるまで事務所なんて絶対にいらんわ、というのが今の正直な感想です。

というより、そのレベルに達するまでに家賃の固定費があるのは結構痛いです。
もちろん家賃だけでなく、電気、ガス、水道、通信費も上乗せですからね。

個人情報の取扱いが…オンオフの切り分けが…などいくらでも事務所借りる理由はあると思います。

ですが、そんなことより何よりも顧問契約で経営を安定させて、業務を軌道に乗せるのを最優先にし、家賃を払うくらいなら営業費用に回すべきです。

とはいえ借りたいよね、事務所

自分のオフィスって憧れるじゃないですか。
独立した感あるじゃないですか。開業した感あるじゃないですか。

で、実際に私はどうしたかというと、事務所を借りました。エッヘン

矛盾したこといってるので、思いっきりツッコミがありそうですね。
ちょっとご説明させてください。

当初は自宅開業予定

当初は事務所借りる予定はなく、自宅開業の予定でした。
もちろん、コスト削減が目的で本当は借りたかったのはいうまでもありません。

自宅開業のデメリット

自意識過剰な私がどうしても嫌だったのが、自宅住所を事務所所在地として登録し、名刺やHPにも乗せなきゃいけないということです。

明確な理由はありませんが「なんか嫌」だったのです。

ですが、この「なんか嫌」レベルでは高いコストをかけて事務所を借りるまで私の意思を変えることはできませんでした。

が、そんな私を秒で動かしたもの。
それが、シェアオフィスです。

シェアオフィスという選択肢

新型感染症の影響でテレワークや在宅勤務の増加で、確実にシェアオフィスは増えていますし、競合乱立でかなり値段もお手頃になっています。

私は事務所を考える際に、シェアオフィスは全く考えたこともなかったのですが、たまたまSNSの広告で流れてきて、家の近くにできることで興味を持ち、内覧に行き、秒速で契約をしました。
それでは、メリットとデメリットについて書いていきますね。

シェアオフィスのメリット

秒速で動かされた最大の原因はこれです。

コスパ最強

初期費用はキャンペーンで0円

本当に初期費用1円も払ってません。前払いで家賃だけ払って入居しました。
ちなみに退去費用も違約金もありません。
あまりにも何もないので逆に疑いましたが、本当に何もありませんでした。笑

その他固定費も家賃に含まれます

電気、ガス、水道、通信費、これも家賃に含まれます。

フリードリンク付き

お水、やたら薄いグレープフルーツジュース、やたら薄いオニオンスープ、やたら甘いアップルジュース、インスタントコーヒー・ココアが飲み放題です。

やたら薄かったり濃かったりするので、自分で調整しましょう。

その他サービス

共用部分(トイレ、休憩室)はもちろん掃除してくれます。
ごみ箱の交換などもしなくていいのです。

自分で事務所を借りれば、自分で掃除もして消耗品も買いに行ってということを考えれば、これは非常に便利です。特に私のようなナマケモノには。

インクジェットプリンター使い放題

これが最後の決め手となりました。プリンターって初期費用もランニングコストも結構かかるんで、これも込みならもう最強です。

固定席がある

とまぁいいことずくめですが、いわゆるコワーキングスペースでフリーアドレスならやめとこうと思ったんですが、半個室の固定席なんですよ。

専用のカギ付きロッカー、郵便ポストも半個室プランなら無料でついてきます。もうこれでオフィスの機能としてはばっちりです。

それで、おいくらなの?

38,500円です。

ちなみに、私の借りた場所の半個室プラン最安値は26,400円なのですが、安いので調子に乗ってちょっといい席にしたのです。結構反省してますが、後悔はないです。

38,500円に電気、ガス、水道、通信費、ドリンク代、プリンター代、掃除が込みで、都心一等地で24時間365日使えるって考えたら、めちゃくちゃ安いですよね。

もう本当に即決で、秒で契約しました。

 シェアオフィスのデメリット

まぁやたらいいことばかり書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。

電話しにくい

半個室なので、完全個室ではないですし、私の拠点は吹き抜けになっているので下の階にまで電話の声が響き渡るのです。

電話はしてもいいルールになってるのですが、電話してる人はほとんどおらず、誰かが電話してると、全員その電話の声を聴いている状況なのです。

「●●社長、お世話になります、社労士疋田でーすっ!!!」 

なんて営業トーンで電話に出ようものなら、舌打ちが聞こえてきそうです。

一応ルールでは電話OKなのですが、さすがに気を使って電話のたびにテレフォンブースに行くのですが、これがもうめちゃくちゃめんどくさいですよね。

ひたすら音楽が流れてる

私は作業するときは無音派なのですが、シェアオフィスではひたすらピアノ音が流れてます。

いや、止めてくれ。

って思ってますが、止めれないですよね。

机が低い

オフィス家具等一式は備え付けのものを使います。
それ自体は自分で用意する必要もないのでメリットなのですが。が。

机が低いです。

屈んでしまうので腰が痛いです。椅子で調整しようとしても、椅子を一番低くしても机が低いです。何とかしてほしいけど、何ともできませんよね。

地味にこれが一番デメリットかもしれません。

管理人不在時の対応できないこともある

管理人常駐の拠点ではないので、消耗品がない時などにすぐに対応してもらえないこともあります。
おなか痛いときにトイレットペーパーが切れてた時は、ちょっとキレながら最寄りのコンビニでトイレ借りたよね。

言うても、デメリットはそんなもので、総じて金額もオフィスとしての機能も大満足しています。

私の使ってるシェアオフィス

私が使ってるシェアオフィスです。

敷金・保証金0円!24時間使えるレンタルオフィスのBIZcircle(ビズサークル)

私が借りている周辺エリアでは最安値でした。
そして、どこかの拠点を契約すると、全国どの拠点でもドロップインで使えます。
いや、うん、まぁ他拠点そんな使わないでしょうけどね。

私はシェアオフィス借りて大正解でしたし、 皆さんもお近くにあるのであればぜひご一考ください。

検討する上でのチェックリスト

これは確実に確認しましょう。

  • 初期費用(良心的なとこはだいたいキャンペーンでほぼ無料)
  • 半個室・完全個室があるか(フリーアドレスは非推奨)
  • 郵便ポスト使えるか(有料か、無料かも)
  • カギ付きロッカー使えるか(有料か、無料かも)
  • WIFIの速度(内覧時に接続して確認する)
  • プリンター(有料か、無料かも)(インクジェットかレーザーかも)
  • 退去費用(悪質なところはここでがっつり取ってきます)

上記をすべて含めた上での近隣シェアオフィスとの費用比較をしましょう。

ここはこれがあるけど、これがなくてこの値段という感じで比較すれば最適なシェアオフィスに出会えると思います。

ちなみに私は、家から徒歩10分に、すべての希望条件が整った、コスパ最強なシェアオフィスが開業と同じタイミングで新規オープンという奇跡が起きたのも、即決に至る大きな要素となりました。

バーチャルオフィスはやめとけ

シェアオフィスと似て非なるものとしてバーチャルオフィスがあります。

バーチャルオフィスは住所だけ借りれて、実際にはオフィスとしては使えない、という感じでしょうか。

当初の自宅住所を知られるのが「なんか嫌」というのであれば、月数千円で住所だけ貸してくれるバーチャルオフィスがありますが、これは全く持ってお勧めしません。

郵送物の問題や、そもそも一等地の住所だけ借りるのに数千円払うのはばかばかしいですし、見栄張ってるように感じるからです。

サラリーマン時代に、新規取引をする際の与信判断で、このバーチャルオフィスの住所を使ってる会社はすべからく悪質だった、という経験もあるんですけどね。

まとめ

人を雇えるようになるまでは、事務所はいらないでしょう。

ですが、新型感染症の影響によるテレワーク需要に伴い、安価で質の高いシェアオフィス、コワーキングスペースが増えてます。

コストに見合った価値があるのであれば借りてみるのはありではないでしょうか。
自身へのプレッシャーとしても機能しますよ。笑

それでは。

【お金】社労士試験 合格するまでにかかった費用【時間】

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今回は社労士試験に合格するまでにかかった費用について書いていきます。
みんな大好きお金の話です。この記事はPVが伸びる予感。

実際にかかった費用

資格取得前なので、受験費用とも考えられますね。
私の場合、個人事業主だったので、事業の幅を広める目的で資格を取りたかったのです。

そのため、資格取得にかかった費用=「新規事業にかかる初期投資」という認識で、かなりきっちり費用計算してました。

それでは、全開示、フルオープン、ノーモザイク無修正で行きましょう。

予備校

予備校代:74,250円

合計:74,250円

模試受験料

TAC2回分:8,200円
大原2回分:5,700円
LEC4回分:5,100円

合計:19,000円

市販テキスト代

LEC教科書:3,960円
LEC択一過去問①:1,980円
LEC択一過去問②:1,980円
LEC選択過去問 :2,640円

合計:10,560円

受験料

受験料:9,000円
振込手数料:203円
郵送料:404円

合計:9,607円

合格お祝い金

お祝い金:ー40,000円

合計:-40,000円

総合計:73,417円

コスパどうなの?

はっきり申し上げて、私のコスパは最強です。(自画自賛)
というのは、実質の出費10万以下で社労士取った人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
こんな出費を抑えられた要因は3つあります。

  • 一発合格だから
  • 購入物が最低限
  • 合格お祝い金制度

ひとつずつ見ていきましょう。

一発合格だから

うん、これはもうしつこくてごめんなさい。。。

一発合格なので、この出費は1回で終わってます。
が、単純に2年受けるなら、この出費がもう一度かかるということです。
更に令和3年度から受験料が15,000円に爆上げされたり、2回目で確実に仕留めると思って、参考書や直前対策も申込むでしょうしね・・・

なんか嫌みったらしくて申し訳ございません。
でもここでは一発合格を調子に乗りたい訳でも、自慢したい訳でもありません。

一発で仕留めないと、コストが倍かかるということを伝えたいのです。(もっと嫌み)

購入物が最低限

予備校でやってる直前対策講座を筆頭に、市販本の法改正や白書、統計対策など、予算と時間が許すならば受講したい、手に入れたいアイテムはたくさんあります。

私は、基本はメインの予備校を信じ、市販本は過去問10年分とそれに対応するテキストのみを購入しました。

本当は受けてみたい直前講座や気になる人気の市販本もありましたが、気になりだしたらこれはきりがないな、と早めの段階で割り切ったことで、不要な出費は抑えられたと思っています。

もちろん、ここは絶対に削るべきではなく、ご自身の予算とご相談の上、必要なものはすべて買ったほうがいいのはいうまでもないです。

合格お祝い金制度

おそらくどこの予備校でもある制度と思いますが受かったらもらえるお金です。
ただし、無条件でくれるわけではなく、名前の掲載や勉強法のアンケートに回答が必要です。

私は実名+顔写真+動画インタビューに応じると、お祝い金が増えるオプションをMAXにつけて40,000円もらいました。

自己顕示欲を満たしてもらい、お金までもらえるなんて、夢のようでしたね。笑

目に見えないコスト

新規事業の準備費用として73,417円なら安いですし、ましてや独占業務のある社労士業と考えると破格です。コスパ最強です。
実際に払った金額は以上ですが、目に見えないコストがかかっています。

それが時間です。

時間については1,000時間費やしてます。
マーケの事前調査期間で考えれば長すぎますし、仮に私の時給を1,000円(そんな安くないけどね。)と考えると100万円つぎ込んでるわけです。

社労士受験ではこれが最大の出費です。

そしてここは抑えようもんなら、合格可能性が低くなるという怖さ。
私は一発合格でよかったと思う最大のポイントは、時間コストを最小限に抑えられたことです。

実際に使ったもの

必要最低限ですが、私には十分でした。
実際に使ったものを紹介していきますね。ご参考までに。

予備校:STUDYING

上記ページに飛んでいただいたら、合格者の声に私のコメントと動画があります。
気になる人は見てみてください。

模試

 

www.hdsr.jp

模試について、過去記に記事にしてるので参考にしてください。
正直、LECだけでよかったと思っています。

市販本

    

過去問はどこの参考書でも問題は一緒です。過去問ですから。笑
解説もそこまで変わらないでしょう。大きく違ったら逆に問題です。

なので、正直過去問はどこのものでもいいと思っています。

そんな中で、私がLECの過去問にしたのはレイアウトで決めました。
見開きで、左のページに問題、右のページに回答と解説が書いてあるものは、問題解く前に答えが見えちゃうことがあって、そうなるとやる気がなくなります。

ですが、この問題集は見開きの右ページに問題、1ページめくった次ページの左側に回答があるので、問題解く前に答えが見えることがないのでこれにしました。

合格したら全額返金の予備校

私はこの制度を知らなかったのでSTUDYINGにしましたが、この制度を知ってればアガルートにしていたかもしれません。

いや、すごくないですか?全額返金。

ちなみに、全額返金アピールしながら、条件が多くて実際はほとんど無理、みたいなこともなかったです。どうやって利益出してるんですかね。

まとめ

出費は総合計:73,417円

時間は1,000時間で100万円
ただし、時間はプライスレス。

今回雑なまとめです。ごめんなさい。
それでは。