Maxモデルの山形鉄道キットをベースに鉄道むすめラッピングのYR-887を作る話です。
前回は車両を人前に出せる姿にすべく、車体の外装だけ先行して仕上げました。今回からは追加の電装品と内装パーツを仕込んでいきます。
前回の記事はこちら。
・目次
モーター起動電圧を上げる
やっぱり模型はライトが点いてから走り出してほしいので、モーターの起動電圧を上げることにしました。ライトが点いた状態で止まれると展示会に静態で出す時も楽でいいのです。
過去作のNゲージ同様、モーターの回路にツェナーダイオード+ブリッジダイオードを取り付けました。また、パワーパックとの相性が悪かった時に備え、ツェナーダイオードをなかったことにするための短絡スイッチも設けています。
装着後、オーバルの線路をグルグルさせて過熱しないことを確認しました。
ちなみに、メーカー完成品ではモーターの回路を開く(=走らなくする)スイッチが付いている物があるそうです。U-TRAINSの京急新1000形などはこのスイッチが装備されているとか。これを使うと、車両は止まったままライトを光らせて撮影できるというわけです。良いユーザー目線ですねぇ。
室内灯の設置
千石電商のLEDフィラメントに昼光色が出ていました!ビジュアルが蛍光灯らしくていいですね。これを使おうと思います。
長さは18.8mm〜で色々用意されていました。
元々のLEDフィラメントは昼光色と言うだけあって室内灯としては光が白すぎるのが気になりましたが、裏返しで設置したら中に入っている基板?の色が混ざって昼白色ぐらいの色になりました。
せっかく大きい模型なので実車同様の光源配置を再現しようと思います。
LEDフィラメントを車体にセットし、その上からt0.5の黒いプラ板に角穴を開けた天井板を作成し、実物同様の光源配置を再現してみました。いい感じじゃない?
天井板を内装色のキャラクターフレッシュ(1)で塗り、開口部にt1.0のポリエチレン板をメンディングテープで取り付けました。簡単工作ですが蛍光灯カバーっぽくなります。
さらに天井板には磁石を貼り付け、車体側にはスチールシートを貼ってマグネットで車体に固定する方式としました。こうすればメンテナンスが必要な時にサッと蓋を開けられます。
して、こんな感じに。
これですよこれ!!光源の形状まで再現するとかなり実感的になりますね。室内表現のモチベが上がります。
明るさは18mAのCRD×3の54mA分としました。実車同様、薄暗い場所で見ると室内灯が点いているのが分かるぐらいの明るさです。
ちなみに、夜間の実車の車内の雰囲気はこんな感じだそうです。
お披露目
ここまで加工して、運転会に参加しました。群馬県の嬬恋村は嬬恋鐵の郷さんです!
いや^~~いいですねぇ!信号システム・電飾が素敵なレイアウトで飲んで談笑して室内灯入りの車両を走らせる……最高の夜です。ライト点灯状態で止められるようにしたのが功を奏しました。
内装
運転会で極大になった内装モチベで工作を進めます。
床の表現
床は当初塗装しようと考えていましたが、綺麗に仕上げる自信がなかったこと、遮光用の下地の黒を吹くのが面倒だった(床板が白いスチロール樹脂で室内灯が透けるので)ことから、
紙を採用してみました!特種東海製紙のマーメイド(ひはだ)です。いい感じに実車のリノリウムっぽい色かと思います。
世界堂で見つけて買ったのですが、A4サイズ1枚で30円とかだったかな?秋月で安い電子部品を1個だけ買った時と似た申し訳なさを感じました。バラ売りしてくれるお店は有り難いものです。
座席
YR-880-2形特有の超ロングなロングシートを作っていきます。
HOのロングシート……ということで買い置きのあったカツミのロングシートを付けてみたのですが、あらゆる接着材がうまく効かず工作に難儀。調べてみたらどうも2022年3月の生産終了→改良前の製品は塩ビ製?らしく……これでは接着剤だけでなく塗料も食いつきづらいでしょう。なにを思ってこんな素材にしていたのでしょうか。
おまけに反ってて格好が悪いんですよね。形状も良くありません。
違う製品を探したら、IMONからABS製と明記してあるロングシートが出ていました。最初からこっちを買うべきでしたね。
ということで、気を取り直して座席パーツを取り付けていきます。
ガラスパーツをプラ板で下方向に延長し、そこに座席パーツをネジとナットで固定します。ガラスパーツ側の通し穴は若干大きめにしておき、取り付け位置を微調整できるようにしておきました。
モケットの切れ目も実車に合わせます。
22日はローカル線プロレス初参戦。
— 児玉 裕輔 (@USKE_KODAMA) 2019年9月19日
この画像だけでめちゃくちゃワクワクするなあ。
いろんな人に絡みまくろう。#w_1#EnfantsTerribles#ローカル線プロレス pic.twitter.com/VYJAwh73td
上図のように、実車のモケットは排気管がある側は5人掛けのシート×6と素直な配置で、排気管がない側は赤湯方に2人掛け、荒砥方に4人掛けのモケットが付いています。排気管がない分の1席が増えている計算になりますね。また、車両の左右で5人掛けモケットの境の場所が一致するようになっていることも分かります。IMONのロングシート52mmを10人分換算したら丁度いい全長となりました。
モケットの色はマスキングテープで表現してみました。mtのマットホワイトを下地にしてスモーキーピンクを貼ったらいい感じの色になりました。
いいねぇいいねぇ!(自画自賛)ロングシートがガタつきなく真っ直ぐ並んでいて気分が良いです。ますますやる気が出てきます。HOはこういう所まで作り込めるのがいいですね。
続きます。次回以降も細かい内装表現をやっていこうと思います。
今日も一日鮎貝りんごが可愛い
そういうお店じゃないんです#鉄道むすめ pic.twitter.com/hi8Hda4gGY
— 美幌@BOOTHにて新刊取扱い中 (@mihoro) 2024年5月9日
デカールを貼り終わって以来記事から鉄道むすめ要素が消えてしまったので補充。松代のうさぎさんも可愛いですねぇ。車体ラッピングしないかしら……?