書架歳時記

古今東西の例句と共に「わが友に贈る」等を、基本的に毎日更新します。

猫の恋/今日の俳句 ≪第3153号≫

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≪2019年(平成31年)3月5日(火)≫(旧暦廿九)

猫の恋
 灯台の光りの外の猫の恋
                  鈴木真砂女
 遠く恋猫夫婦の黙が黙生んで
                  楠本憲吉
猫の子
 仔猫抱く 変声期未だしの頬
                  伊丹三樹彦
 猫の子に舐めらる小さきぬくき舌
                  日野草城
亀鳴く
 鑑真の像の留守居を亀鳴けり
                  山尾玉藻
 亀鳴くやめどを通らぬ赤い糸
                  内田美紗

 

 

 


 

       ※☆*わが友に贈る*☆※

 

 女性の声に耳を傾ける。
 意見を最大に尊重する。
 これが繁栄の要点!
 一人一人が輝く
 模範の地域を築こう!

 

        2019年3月5日

 

 

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 


 今日より明日と信心強盛
 に励む事が一生を決める
 ―恩師。執念で一歩前へ
      ◇
 壮年部結成記念日。さあ
 本領発揮の時!黄金柱の
 躍進が創価勝利の決定打
      ◇
 戦場はここだ。私はここ
 で勝つ気だ―作家。腹を
 決めよ。これ歴史開く鍵
      ◇
 大学3年生らの就職活動
 開始。祈り根本に入念に
 準備。短期決戦、悔いなく
      ◇
 雛人形飾りの誤飲注意―
 消費者庁。管理は子ども
 目線で。煙草等も含めて

 


聖教新聞:2019年(平成31年)3月5日(火)≫付】

 

 

 

 


     ※☆*名字の言*☆※

 


 スポーツ庁の調査によると、70代の体力が、男女共に過去最高を更新したという。もちろん、さらに先輩の皆さまも、ますます意気軒高。周囲を見渡しても、年齢だけで“高齢者”などと、ひとくくりにはできない▼埼玉に住む82歳の壮年部員がパソコンを覚え始めたのは、会社を定年退職する直前だった。以来、精力的に取り組み、ボランティアで“パソコン教室”を開くまでに。現在も近隣の人々と、にぎやかに続けている▼以前、本紙で「信心に“定年”なし。挑戦に“手遅れ”なし」と紹介された茨城の壮年部員は、71歳でサックスを購入し、音楽教室に通い始めた。その後、介護施設などで演奏を披露するほど上達し、80代の今も生き生きと取り組む▼先輩方の、こうした活躍は枚挙にいとまがない。何かを始めるのに遅すぎることはないと改めて思う。万事、「いまさら」と尻込みしてしまえば成長は望めない。仮に経験がなくても、「よし、やってみよう」と思い切って行動を起こせば、必ず新しい世界が開けてくる▼池田先生は「戦い続ける人が、一番偉い。一番若い不老の生命である」「戦う心を失えば、50歳でも老人だ。炎の心で前進すれば、80歳でも青年だ」と。みずみずしい青年の心で“新しい挑戦”を開始しよう。(道)

 

聖教新聞:2019年(平成31年)3月5日(火)≫付】

 

 

 

 

 

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闘牛/今日の俳句 ≪第3152号≫

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≪2019年(平成31年)3月4日(月)≫(旧暦廿八)

闘牛
 一山は白樺ばかり闘牛祭
                    柳幸ヨミ
 場外に待つ闘牛の無心顔
                    篠田悦子
鶏合
 鶏合あとをにごさず梅の花
                    平畑静塔
 勝鶏などもかなし全身抱き上げられ
                    五十嵐研三
初桜
 初桜空気つめたくなりにけり
                    桂 信子
 大空をよぎれる枝の初ざくら
                    野見山朱鳥

雛祭/今日の俳句 ≪第3151号≫

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≪2019年(平成31年)3月3日(日)≫(旧暦廿七)

雛祭
 さゝめきをやめし顔なる雛かな
                    林原耒井
 灯を継ぐと来し雛の間にとゞまりぬ
                    林原耒井
雛の間
 春の空暗くこの世を祝いおり
                    岩田ひろあき
 はんなりとやっぱりはんなり春の空
                    伊藤ふみ
雛流し
 加太淡島まで流し雛見に行ける
                    細見綾子
 雛流すけふ沖波の牙立てず
                    鈴木真砂女

 

 

 

 

 

       ※☆*今週のことば*☆※


 我らの草の根の対話が
 人生と社会を照らす。
 「声仏事を為す」
 創価家族のスクラム
 春呼ぶ語らいを楽しく!
         御書P708

 

        2019年3月3日

 

 

 

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 

 

 「蒼蠅驥尾に附して万里
 を渡り」御書。共に無上の
 人生を。共に師弟の道を
      ◇
 大阪婦人部の日。不屈の
 祈りと行動で勝つ!創価
 正義は常勝の母達ありて
      ◇
 「華陽姉妹 誓春の日」。
 女子部の前進こそ地域の
 希望。青春の誓いを貫け
      ◇
 この一瞬間に自己の全力
 を傾注せよ―文豪。さあ
 今日も挑戦。突破口必ず
      ◇
 車の自動停止で人身事故
 6割減と。でも過信せず。
 要は一人一人の安全運転

 


聖教新聞:2019年(平成31年)3月3日(日)

 

 

 

 


     ※☆*名字の言*☆※

 


 「私の生涯を通じて忘れることのできぬいちばん重大な日」――アメリカの社会福祉活動家ヘレン・ケラーが、そう記した日がある。7歳になる年の3月3日、初めて家庭教師のアン・サリバンと出会った日だ▼ある日、2人は、大きさの違う玉を、決められた順序で糸に通す練習をした。目・耳・口の三重苦を抱えたヘレンは、何度も順序を間違えてしまう。失敗に気付いたヘレンは、どのような順序だったかを思い出そうとした。その時、サリバンはヘレンの手のひらに「考える」と書いた。それは、植物や物の名前など、ヘレンが手に触れるもの以外の言葉を初めて知った瞬間だった▼サリバンは日常のさまざまな機会を逃さず、ヘレンの成長へとつなげた。その感謝を、ヘレンはこう述べている。「私のうちにあるすべての善きものは、ことごとく先生のものなのです」(岩橋武夫訳『わたしの生涯』角川文庫)▼人生は、出会いによって大きく変わる。御書では「善知識たいせちなり」「善知識に値う事が第一のかたき事なり」(1468ページ)と、仏道に導いてくれる存在の重要性が繰り返し強調されている▼素晴らしき出会いに勝る人生の喜びはない。さあ春3月。身も心も軽やかに、新しい友とも、古い友とも、心の交流を重ねよう。(芯)

 

聖教新聞:2019年(平成31年)3月3日(日)≫付】

 

 

 

 

 

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春光/今日の俳句 ≪第3150号≫

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≪2019年(平成31年)3月2日(土)≫(旧暦廿六)

春光
 春光きららくぐりたいだけくぐる
                   塩見恵介
 春光の円卓ショール滑り落つ
                   中山純
春の空
 うわのそら試されている春の空
                   葉月ひさ子
 生涯にこんな大事故春の空
                   佐藤健
春の月
 水の地球すこし離れて春の月
                   正木ゆう子
 春の月いないないばぁバスを待ち
                   黒田さつき

 

 

 

 

 

       ※☆*わが友に贈る*☆※


 新しい挑戦が
 新しい自分をつくる。
 生命に限界はない。
 いよいよの心意気で
 使命の舞台で輝こう!

 

        2019年3月2日

 

 

 

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 

 

 朗々と妙法を唱え感激に
 燃えて進め―戸田先生。
 共々に人間革命の大道を
      ◇
 埼玉男子部の日。「広布の
 旗」持つ若人が総立ち!
 勇気の師子吼で未来開け
      ◇
 「功労と幸福とは一つに
 つながる」文豪。陰の努
 力と奮闘に福徳は燦然と
      ◇
 火災の予防へ再点検を。
 配線の劣化・埃など丁寧
 に。小事が大事と心して
      ◇
 公明の魅力は身近で具体
 的な政策を掲げること―
 識者。庶民の声を政治に

 

 

聖教新聞:2019年(平成31年)3月2日(土)

 

 

 

 


     ※☆*名字の言*☆※

 

 


 映画「ROMA/ローマ」が米アカデミー賞の最多10部門にノミネートされ、監督賞、撮影賞、外国語映画賞の三冠に輝いた▼同作品を手掛けたのは、映画会社ではなく、世界最大手の有料動画配信サービス会社。劇場公開を前提としない“ネット配信”の映画に、権威あるオスカー像が贈られたわけだ。時代の変化を象徴する出来事にも思える▼今やいつでも、どこにいても、スマートフォンなどの端末機器さえあれば、好きな映像が見られる。2020年ごろには次世代通信規格「5G」が商用化され、通信速度の向上に伴い、動画利用はさらに進むといわれる▼本紙では昨年10月から動画配信を開始した。記者が取材先で撮影した臨場感あふれる模様や小説『新・人間革命』の講座など、多彩な映像を届けている。配信された動画はQRコードやセイキョウオンラインの「動画一覧ページ」から視聴が可能。読者からは「記事と併せて動画を見ることで、広布の広がりをより強く感じられます」と好評だ▼一瞬を切り取る「写真の力」。臨場感と分かりやすさを提供する「映像の力」。そして複雑な事象を整理し、心情の変化を表現する「言葉の力」。本紙は、これらの「総合力」でダイナミックな世界広宣流布の伸展を伝えていきたい。(契)

 


聖教新聞:2019年(平成31年)3月2日(土)≫付】

 

 

 

 

 

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三月/今日の俳句 ≪第3149号≫

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≪2019年(平成31年)3月1日(金)≫(旧暦廿五)

 


三月
 三月の枯葦原は遠くうすれ
                    松村蒼石
 三月の甘納豆のうふふふふ
                    坪内稔典
うりずん
 うりずん道ぬれてゐる島の朝
                    前田貴美子
 うりずんの海人(うみちゅ)海へ出払ひぬ
                    眞榮城いさを
春の日
 白波と春日漂ふ荒岬
                    桂 信子
 大いなる春日の翼垂れてあり    
                    鈴木花蓑

 

 

 


 

       ※☆*わが友に贈る*☆※


 祈りの力は無限大だ。
 「法華経の行者をば
 諸天善神・守護すべき」
 広布請願の題目で
 断じて壁を破りゆこう!
        御書P1192

 

        2019年3月1日

 

 

 

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 

 


 1954年秋に公開された怪獣映画「ゴジラ」は古生物学者のつぶやきで幕を閉じる。「もし水爆実験が続けて行われるとしたら……」▼海底に眠っていた恐竜が核実験の影響で目を覚まし、異常発達して日本に上陸――東宝プロデューサーの田中友幸氏が当時、世間を騒がせていたビキニ環礁での水爆実験に着想を得たことは有名だ。日本の漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被ばくしたのは、65年前の今日3月1日だった▼同年3月、26歳の池田先生は青年部の室長に就任。学会はまだ草創期の小さな教団だったが、先生の視野は大きかった。どうすれば平和な世界を築けるか――池田青年は恩師の指導を日記に記した。「経済、文化、教育、科学の根底に哲学がなければならぬ」▼田中友幸氏は後年、池田先生と出会い、小説『人間革命』の映画化を要請した。製作発表の記者会見ではこう語った。「現代における精神の支柱は、仏法を奉じる創価学会をおいて語れない段階にきていると思います。その解明の手掛かりを、小説『人間革命』に求めました」▼核兵器という“怪物”を生み出したのが人間ならば、根絶も人間の手でできないはずはない。平和への第一歩が一人の心の変革から始まることを、「人間革命の哲学」は教えている。(之)

 

 


聖教新聞:2019年(平成31年)3月1日(金)≫付】

 

 

 

 

 

     ※☆*名字の言*☆※

 


 1954年秋に公開された怪獣映画「ゴジラ」は古生物学者のつぶやきで幕を閉じる。「もし水爆実験が続けて行われるとしたら……」▼海底に眠っていた恐竜が核実験の影響で目を覚まし、異常発達して日本に上陸――東宝プロデューサーの田中友幸氏が当時、世間を騒がせていたビキニ環礁での水爆実験に着想を得たことは有名だ。日本の漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被ばくしたのは、65年前の今日3月1日だった▼同年3月、26歳の池田先生は青年部の室長に就任。学会はまだ草創期の小さな教団だったが、先生の視野は大きかった。どうすれば平和な世界を築けるか――池田青年は恩師の指導を日記に記した。「経済、文化、教育、科学の根底に哲学がなければならぬ」▼田中友幸氏は後年、池田先生と出会い、小説『人間革命』の映画化を要請した。製作発表の記者会見ではこう語った。「現代における精神の支柱は、仏法を奉じる創価学会をおいて語れない段階にきていると思います。その解明の手掛かりを、小説『人間革命』に求めました」▼核兵器という“怪物”を生み出したのが人間ならば、根絶も人間の手でできないはずはない。平和への第一歩が一人の心の変革から始まることを、「人間革命の哲学」は教えている。(之)

 


聖教新聞:2019年(平成31年)3月1日(金)≫付】

 

 

 

 

 

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二月尽/今日の俳句 ≪第3148号≫

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≪2019年(平成31年)2月28日(木)≫(旧暦廿四)

 

二月尽
 二月尽天城山葵に涙して
                 細見綾子
 冷凍庫に入れ置くものや二月尽
                 鈴木真砂女
仲春
 仲春のつぎはぎの雲と漂よいつ
                 田口満代子
 肩に来る大気の重み春なかば
                 桑原三郎
石蕗の花
 ひざを抱く少年二人つわの花
                 坪内稔典
 石蕗や青空の青足りなくて
                 津田このみ

 

 

 

       ※☆*わが友に贈る*☆※


 悩みがあるから
 祈りが深まる。
 試練があるから
 人は強くなれる。
 逆境は境涯革命の母だ!


        2019年2月28日

 

 

 

 

 

       ※☆*寸 鉄*☆※

 


 伝統の2月から躍動の春
 3月へ。さあ心軽やかに
 動き、列島に友情の花を
      ◇
 青年は慈愛あふれる池田
 博士の言葉に学べ―中国
 教授。後継よ成長の糧に
      ◇
 大闘争心が学会の精神―
 戸田先生。広布も人生も
 戦いだ。執念で一歩前へ
      ◇
 インフルエンザ、流行の
 ピーク過ぎても注意。手
 洗い・マスク等、油断せず
      ◇
 ネット含め新聞に触れる
 人は9割。言論の力は大。
 希望を送る機関紙へ益々

 

 


聖教新聞:2019年(平成31年)2月28日(木)≫付】

 

 

 

 

 

     ※☆*名字の言*☆※

 

 

 優れた科学者に必要な力とは何か――ノーベル生理学医学賞を受賞した利根川進博士は語った。その一つは、自分の予測と合わない実験結果の中から、新たな仮説や実験計画といった“重大な鍵”を見いだす能力だと(『精神と物質』文春文庫)▼科学者に限らず、人はうまくいかないこと自体を悩むもの。しかし思い通りにならない物事を、どう捉えるべきかと考え、そこに活路を見いだせば、不遇や試練の“意味”は変わる▼順風満帆の人生を送っていたある婦人部員が突然、大病に見舞われた。激しい痛みと将来への不安に泣き暮れる日々。だが彼女は唱題する中で「宿命は使命の異名」と確信し、闘病の意味を“新しい人生を開くかけがえのない機会”に昇華させた。その生きる姿勢に感銘した友人が進んで入会した▼「今」「ここ」から出発し、未来を変えていくのが本因妙の仏法。さらに池田先生は“今の自分の境涯を高めていくことで、過去の因は悪因ではなく善因となる。過去に囚われない。いな、過去の意味さえも変えていくことができる”と語る▼いわば「これから」の生き方が、「これまで」の人生の意味をも決める。過去にも未来にも「価値」を創造していくことができる。病魔に負けない彼女の生命力に輝く日々が、それを物語っている。(城)


聖教新聞:2019年(平成31年)2月28日(木)≫付】

 

 

 

 

 

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カトレア/今日の俳句 ≪第3 147号≫

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≪2019年(平成31年)2月27日(水)≫(旧暦廿三)
カトレア
 トレアを胸の辺りに棺閉ず
                  瀬島洒望
今生の別れカトレア胸に置く
                   荒井ハルエ
アロエの花
春の蟻アロエの剣の刃を渉る
                   脇本星浪
年男アロエの夢を見ておりぬ
                   四ツ谷
海老芋
 ほの酔うてきぬ海老芋の煮ころがし 
                   大石悦子
 えびいもに適ふ丹の箸丹塗椀 
                   松井淑子

 

 

 

       ※☆*わが友に贈る*☆※


 勝つことよりも
 負けないこと。
 そう確信した人は強い。
 「私の幸福を決めるのは
 私自身!」と朗らかに!


        2019年2月27日

 


       ※☆*寸 鉄*☆※

 


 「大地の底にかくしをき
 たる真の弟子あり」御書。
 皆に尊き地涌の使命あり
      ◇
 各地で「女性の日」。地域
 照らす創価の太陽燦然。
 さあ歓喜の春へ大行進!
      ◇
 会場提供の皆様に感謝。
 時間厳守等、ご家族・近隣
 への配慮を。宝の城守れ
      ◇
 快活に振舞えば相手も快
 活に―作家。まず自分か
 ら!弾む心で対話に挑戦
      ◇
 昨年の災害時、9割が防
 災用品準備しておらず。
 教訓は行動に移してこそ

 


聖教新聞:2019年(平成31年)2月27日(水)≫付】

 

 

 

 

 

     ※☆*名字の言*☆※

 


 評論家の外山滋比古氏がリンゴの産地を訪れ、傷のついたリンゴを買い求めた時のこと。店員から「お客さん、通だね」と声を掛けられた。傷のあるリンゴは修復しようと糖分を多く出すので、かえって甘さが増すという(『惰性と思考』扶桑社新書)▼創価大学を受験したが不合格だった宮崎の女子部員。電子機器メーカーに就職し、創大通信教育部で学んだ。不規則な勤務の中でも勉学に励み、7年半で卒業。小学校の教員免許も取得した▼彼女が女子部本部長を務める地域からは毎年、創価大学生や創価学園生が誕生する。皆、彼女が関わった少年少女部合唱団の出身者。「この十数年は挫折や苦労の連続でした。でも今は、全てが自分の財産になったと感謝しています」。昨年、8度目の挑戦で教員採用試験を突破。今春、教壇に立つ▼受験シーズンも大詰めとなった。思うような結果が出ず、不安に心揺れる友もいるだろう。だが、努力を重ねた事実は決して消えない。勉学で磨いた力と心は、自分自身の宝である▼池田先生は受験生に呼び掛けた。「『自分は自分なりに、できることをやり切った』と言える戦いをすれば、その人が勝利者です」。挑戦し続ける人に、敗北はない。“勝利の春”を目指す友に、心からエールを送りたい。(誼)

 

聖教新聞:2019年(平成31年)2月27日(水)≫付】

 

 

 

 

 

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