闇に葬られたジンギスカンのたれ

関東ではあまりジンギスカンは食べられていないようですが、ウチは結構食べるんです。
で、その時にかかせないのがジンギスカンのタレですよね。


この際はっきり言いましょう。



ジンギスカンはタレが9割」



そう、それくらいタレの存在は重要なのです。

さて、ジンギスカンのタレといえば有名なのが「ベル」です。

そう、これですね。
なんだこの画像。


ベルのジンギスカンのたれは大抵のスーパーに置いてあります。

しかし私が去年まで愛用していたのは、
「ジャン」などの焼肉のたれで有名な「モランボン」のジンギスカンのたれです。
正確には「成吉思汗のたれ 炙囲(あぶり)ジンギスカンのたれ」というのですが、
使ったことがある方はいらっしゃるでしょうか。


これはまぁトンデモない味でありまして、異常な中毒性がありました。
ごはんがススムくんってレベルじゃねーぞ!!
というくらいこのたれで焼いた羊肉を一口食べるとごはんが止まらなくなって
食べ過ぎで動けなくなることを知りつつも、空になった茶碗をもって
足は勝手に炊飯器へと向かっている、という代物でした。


しかし、元々販売している店が限られていたのにも関わらず、
去年9月あたりから、
販売していたお店ですらモランボンジンギスカンのたれは姿を消します。
それでもまだ探せばいくつかのお店でたまに見かけることもあり、
発見次第購入する、という具合に10月あたりまでは買えていたように思います。


ところがその後、モランボンジンギスカンのたれは完全に市場から姿を消し、
どこを探しても見つかることはありませんでした。

私はすぐにメーカーの公式ホームページで調べようと思い、
検索すると、なんと結果は「0件」。
特に説明もなく、画像もなく、まるでそんな商品がこの世に存在しなかったかのように
綺麗に真っ白だったのです。

その時はさすがにいくら中毒性のあるたれだといってもたかがジンギスカンの話。
タレは他にもあるんだし、と。
ベルのタレやドレッシング的なものなどで代用することにしました。


あれから約半年。
やはり納得はいきませんでした。
ベルのタレじゃあ甘いんです!
いや、ベルのタレが味的に甘いとかそういう意味じゃなくて、
パンチが足りない。衝撃と感動が絶対的に足りていない。
こんなもんじゃないまだまだやれる!あきらめんな!
だってあの時モランボンはそのステージに立っていたじゃないか!


私は本格的にモランボンジンギスカンのたれを調査することにしました。
持てる検索スキルを十二分に発揮し、なんとかして辿り着こうと思ったのです。


本当の衝撃はそれからでした。
あれだけ他の追随を許さない度肝を抜く味を誇ったジンギスカンのたれの情報が
この高度に情報化された現代のネットの海の中でほとんど見つからないのです。
画像に関しても一切出てきません。
最新の掲示板等の書き込みが2005年あたりで止まっており、
その他口コミ系やネットショップなども2007年頃に記事があったよう形跡があり
現在は削除されたりしております。
去年まで普通に買えていたものが、最近の記事は一切なく、
画像すらないのです。

モランボンのホームページの「お客様相談室」の
「よくお寄せいただくご質問」にも当然載っておりません。
問い合わせがないわけないじゃないか!むしろ客が一番聞きたいところだろう、と。
まさに異常事態です。
影も形も残さず、完全に闇へと葬られてしまったジンギスカンのたれ。


私は早速「Eメールでのお問い合わせ」で質問することにしました。

モランボンジンギスカンのたれが見つからない旨
・販売は終了したのか
・終了したとしたらそれはいつか
・終了したとしたらその理由は何か

うろ覚えですが、以上のような内容で送ったと思います。

そして、その返信が今日、さっき届きました。
その全文(一部伏字)を以下にコピペします。



○○ ○○様


    「ジンギスカンのたれ」の件


メール拝読致しました。
いつも弊社商品をご愛用頂き誠にありがとうございます。

お問い合わせの件ですが、「成吉思汗のたれ 炙囲
ジンギスカンのたれ」につきましては、社内の都合
により、昨年の8月をもちまして製造・販売が終了
いたしました。

弊社では、“炙囲”シリーズとして、「焼肉のたれ
炙囲 中辛口」、「焼肉のたれ 炙囲 中甘口」、
「焼肉のたれ 炙囲 ねぎ塩だれ」を展開しており
ましたが、ラインナップの見直しを行い、シリーズ
全体の製造・販売を終了とさせて頂きました。

○○様にはご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。

この度はお問い合わせ誠にありがとうございました。
今後も弊社商品を宜しくお願い申し上げます。

********************************************

2011年6月6日(月)



なんと販売は8月で終了していた!
そして理由については「社内の都合」としか記載されておりません。
おまけに“炙囲”シリーズ自体が全て終了していたという。


去年で販売終了していたとはいえ、
なぜここまでネット上からその存在を消し去らねばならなかったのか。


その後、モランボンジンギスカン関連商品を扱っている気配はありません。
ジンギスカン自体から手を引かなければならなかったほどの「都合」とは
いったいなんだったのでしょうか。


ここまで調べて私はこの件から手を引くことにしました。
これ以上深入りすると、次に消されるのは・・・。





ちなみに奇跡的にもパッケージの一部が写ってる写真を1枚だけ以前に撮影していました。
↑このうしろにあるやつ

エルシャダイカフェに行ってきた

話をしよう。


あれは4/15頃からだったか…、まぁいい。
いずれにせよ一昨日までの出来事だ。

新作アクションゲーム『El Shaddai-エルシャダイ-』発売を記念して
中目黒LOUNGEとイグニッション・エンタテイメントのコラボレーションで
期間限定のカフェが運営されていた。

過去の出来事だ。



これがエルシャダイカフェの外観だ。


看板だ。
オリジナルメニュー、ギャラリー、オリジナルグッズ、そしてゲーム体験と
盛りだくさんな内容でエルシャダイの世界観を充分に体感できるんじゃないか。
スペシャルメニューに関しては、その時になったらまた説明しよう。


もちろん通常メニューの方も楽しめる。
私としては豚ロースのオーブン焼きなんかをオススメしたいところだが、
すまない、まだ食べていないんでね。

入口には右側に立っているこのアークエンジェルのお姉さんがいて、
席予約の対応をしてくれた。
早くて4時間待ちだそうだ。
合い席でも可能か聞かれたので、ここはもちろん


大丈夫だ、問題ない


と答えておいた。

「ありがとうございますw」と言われたよ。



中に入ってすぐ左にはショーケースが並んでおり、
オリジナルコースターや「一番いいネフィリムクッキー」などが飾ってある。
ちなみにこの「一番いいネフィリムクッキー」を作ったのは
TVチャンピオンのパティシエ部門の優勝経験者の人だそうだ。


公式設定集やサントラなど、およそ全てのエルシャダイグッズが揃っているんじゃないか。


これはバンダイとのコラボレーション、デフォルマイスタープチだ。
ねんどろいどではないぞ。まぁ、かわいいんじゃないかな。
全高約50ミリのフィギュアと台詞の書いた台座がセットになっている。
PVCという素材でできているらしいが、詳しいことはまたアークエンジェルにでも聞いてみてくれ。
3体セットになっていて、3種類発売されるそうだ。
ルシフェルイーノックは全てのセットに入っている。
これは第1弾。


第2弾だ。ルシフェルの後ろに隠れているのはネフィリムなんだが、
なぜ被らせて撮ってしまったのかは自分でもよく分からない。


これが第3弾だ。
「そんな装備」のイーノック、目が><になっているな。女子力が高そうだ。
第3弾の3体目はシークレットになっているらしい。




さらに奥にはエルシャダイのデモが流れるモニターとフィギュアが展示してある。
横の椅子に乗っかっているのはネフィリムクッションだが、それについては後で説明しよう。


近づいてみるか。
試作品ということだが、エルシャダイの世界観をみごと表現している力作なんじゃないかな。

ちなみにイーノックが左手で触れている部分は
人の言う電気でもレーザーでもない、いわば神のみが作り出せるエネルギー体だ。
ただ発生するだけでなく、実体も形成でき、触れると一瞬で浄化されてしまうぞ。
ということでこの部分に手をかけているのはちょっとおかしいな。


ルシフェルはトレードマークの傘と携帯電話。どちらも人間の知恵の結晶ってことだな。




店内の様子はこんな感じで、決して席数は多くはない。

壁にはイラストなどが飾られている。私も見たことがない物も数点あったな。


EDWINとのコラボレーションジーンズも飾ってあった。
「紀元前のビンテージ!?」というキャッチコピーだったが、わけがわからないよ。
飾られているのはおそらく数量限定のスペシャルモデルだと思うが、
コラボジーンズ自体はまだ売ってるんじゃないかな。
私もルシフェルモデルを1本買ったが、アトレ秋葉原1(2F)の
EDWIN×エルシャダイショップが5/15までやっているから、
興味があったら行ってみればいいんじゃないかな。


一番奥ではゲーム体験ができるコーナーがあった。
私は家でできるのでわざわざやらなかったがね。


奥の壁にはプロジェクターで空の映像などを投影している。
うかつにも私の影が映ってしまっているが、気にしないでほしい。

先ほども登場したが、ネフィリムクッションだ。
全高約60センチのビーズクッションで、見た目も触り心地もいい。
詳しくは「魂ウェブ商店」で検索すれば、何か分かるんじゃないかな。


ポストカードのシャンデリアだ。洒落乙なんじゃないかな。


堕天使たちと彼らを崇拝する人間たちによって、
彼らの理想郷を具現化した形で作られたのが、背徳の塔“タワー”の模型だな。

「そんな装備」のイーノック

エルシャダイの3Dクリスタルだな。
気をつけろ。後ろのやつは完全受注生産で10万円だ。とても素人にはオススメできない。




結局この日は5時間半待ってやっと席に座れたよ。




これはメニューだ。

祝福の光 カルピス・フルーツソース添え 600円だ。
どうやって飲むのかはアークエンジェルに聞いてみれば教えてくれるんじゃないか。

ルシフェルのつぶやき イカスミのカレー 850円だ。
普通にうまかったよ。
しかし店員のアークエンジェルが普通に「カルピスです」とか「カレーです」とか言うのは
ちょっと萎えたな。

「大天使の気まぐれ」- 黒のカクテル 750円だ。
中には何かの実が入っている。私は知恵の実だということにしたよ。

カクテルを注文するとコースターがもらえる。どのコースターがくるかはランダムなので分からない。
神のみぞ知るってとこか。
ちなみに何杯頼んでもコースターは基本1枚しかもらえないぞ。

最後は、ネフィリムたちの夢 黒ごまとココナッツのパフェ 800円だ。
ほとんどアイスで普通にうまい。
クッキーのネフィリムの大きさがそれぞれ違うのは、隣のテーブルを見て知ったことだ。



ということで半年以上続いたエルシャダイブームも
キャンペーンの終了と共に廃れてくるだろう。

終わらない祭りはないからな。


さてと、私はまたゲームの続きでもするとするか。
まだイージーモードもクリアしてないんでね。

BARネルフ-NERV- 中野支部に行ってきた

先日、エヴァンゲリオンのコンセプトバー
「BARネルフ-NERV- 中野支部」に行ってきました。


こちらのお店は、
名古屋で始まり、その後神戸、横浜と展開しているガンダムのコンセプトバーと同系列で、
去年5月にオープンした神戸の「BARネルフ」の支店的位置付けとして(?)
中野に去年8月にオープンしたのだそうです。


撮ってきた写真などはその日のうちにTwitter上にUPしているので所謂既出ですし、おすし、
元々日記にする気がなかったのでそれほど大したネタもないわけですが、
Twitterを使っていないあんちゃんさんに

「行ったなら日記に書いてくださいよ」

と言われたので、書きます。
基本的にリクエストには応える姿勢です。



さて、私が「BARネルフ-NERV- 中野支部」を発見したのはつい先月のことでした。

お店のオープンは去年の夏ですが、
ちょうどその頃にはそんな場所を歩くようなこともない生活をしておりましたので
気付かなかったのだと思います。
まぁなんのことはないサンモールをちょっと曲がった居酒屋とかが並ぶ道なんですが。
その時、たまたま中野のその辺でいい店ないかな〜とか探してウロウロしてたわけです。

そして目に留まった「BARネルフ-NERV-」の看板。

ちなみにこんな感じです。



しかしながら、BARだのパブだの焼肉屋だのが軒を連ねるこの界隈で
「BARネルフ-NERV-」という店名と営業時間と電話番号と、B1Fとだけ書かれたこの看板は
完全に周囲に埋もれていました。

だから初めて見つけた時は

「ん? ネルフ? お!ネルフだ!! ちょ、ネルフある!なにこれこわいw
 中どうなってるんだろ?発令所みたいになってんの?マギとかあんのかなw」

とか言って適当に笑ってスルーしたのを覚えております。


後からネットで検索して分かったことですが、オープン当時はこの看板も
「極秘 人類補完計画」とか書いてあって、
路上に立て看板もあり、

このチラシも貼ってあって、
でっかく「ネルフ、誕生」とか書いてあったんだそうです。
※ネタがないなりにも、このチラシの文言にツッコむのは「負け」な気がしてならないので
言及は避けます。


なぜ現在の状態になったのかは、実際にお店の方に直接聞きました。
なんか、「大人の事情」だそうです。
えぇ〜!大人って!大人って!

そんなこんなで、看板一つで京都のお茶屋よろしく
一見さんお断り的な排他的ムードを醸し出すことになってしまったBARネルフですが、
それでも「ネルフ」という店名は、私に家でググる程度の余裕を残してくれました。

調べてみれば簡単な話で、エヴァのコンセプトバーだという。


…面白い。



見せてもらおうか、エヴァのコンセプトバーの実力とやらを!



まぁその気にさえなれば、いや、ちょっと興味を持って階段さえ降りれば後は一目瞭然。

入り口前で綾波レイの等身大(?)パネルがお迎えしてくれて、
どっからどう見てもエヴァバーです。本当にありがとうございました。

「ようこそネルフ江」の、「へ」がちゃんと「江」になってる時点で確定ですね。
(まぁぶっちゃけレイはそんなこと言いませんけどね☆)



初めての来店ということで、簡単にお店の説明をしていただきました。
アルコールメニューのカクテルは一つ注文する度にスタンプカードにハンコが押され、
コンプリートするとオリジナルの日本酒(!)「序」がもらえるそうです。
ただし、同じカクテルを飲んでもスタンプがもらえるわけではない、
というシステムはちょっと問題あるんじゃないかという疑問も拭えません。



そしてこちらがメニューの表1です。
まぁなんか丸々パクったみたいな感じですが、ファンには嬉しいのか(?)と思います。


ドリンクメニューのページです。
特に捻りはなく、キャラ名とかがそのまま採用されてます。
下に書いてある補足は何も補足してくれていません。

あと台詞をそのまま使用するのは流石にどうかと思いますね。

「すいませーん、『逃げちゃ駄目だ』ください」とかなんか言いづらいし、

「えーと、じゃあ俺は『最低だ…』」とか、色々とおかしい。

しかも「最低だ…」なんて、そのシーンを即座に連想できる猛者にとっては
あまりドリンクとして飲みたくはないんじゃないかと。


こんな情報だけでオーダーするのは危険なので、
「このメニュー見てもどういうカクテルか分からないのですが」
と聞いてみると、

「申し訳ありませんが、当店は特務機関ゆえドリンクの詳細については
 機密扱いとなっております。お答えすることはできかねます」

との無駄に徹底した回答をいただいた。
ただし、本当に苦手な物があれば事前に言っていただければ配慮するとのこと。
あと赤字表記のものはアルコール度が高いということだけは教えてくれます。



メニューをめくっていくとこんなページが


私「こ・これは…?」
店「あ、これは、その、ただの遊び心みたいなものでして…」



とりあえずドリンクメニューの一つ「ザ・ビースト」を注文しました。
色が赤いところは、まぁ「分かってる」というところでしょうか。




店内には漫画家さんのサインやらエヴァのLDなどが壁に貼られていました。





TVではちょうど新劇場版の「序」が。
こうして流れているとつい見てしまいますね。



入って右奥のカウンター前です。
メニューに書いていないウイスキーなど一通り揃っております。
飾ってあるフィギュアなどは、よく見るとプリキュアとかけいおんとか禁書とか。
DVDも平成版ガメラとかパトレイバー劇場版とか
エヴァと関係のないものも混在しております。


左側、入り口入って正面の棚には懐かしのものから最新のものまで、様々なエヴァグッズが。


勝手に店内をウロウロしながらデジカメで撮っていると店員さんが、


「おっと、お客様撮影は…。。。大丈夫だ、問題ない」発言。



…なん…だと?



まさか…な。



だが、この店員・・・できる!




私は即座にメニューにあった「量産型からあげ」をオーダーした。




店「そんなからあげで大丈夫か?」
私「一番いいのを頼む!」



はい。
エヴァとまっったく関係ありませんね。


そんなカオスなエヴァバー「ネルフ」を皆様今後ともどうぞよろしくお願い致します。






オマケ


ロンギヌスの槍っぽい(?)フォーク


ドリンクメニュー「EVA初号機」のアルコールレベル3段階中最上の「覚醒」

嗚呼!! 燻製への道 その8

さて、と。


あれ、なんの話だったか…


あ、分かった。

そう、長かった燻製への道もついに完結編だな。

ゲームボーイサガシリーズで言えば『時空の覇者』といったところか。
懐かしいなぁ。

だが、残念なことに私はサガ3だけはクリアしていないんだ。

やはりサガは、サガ1のカオスっぷりが秀逸だな。
「村一番の美人」「ゾクのはちまき」「チェーンソーで一撃」……何もかも懐かしい。


サガ2といえばあのFLASHだな。そう、「SAGA2の思い出」だ。










懐かしの名作FLASHで涙したところで、そろそろ本題といくか。


実を言えば、燻煙したあの日から下界の時間で一週間ほどの時が流れている。
光陰矢の如し。月日の経つのも夢のうちだな。
とかくこの国は忙し過ぎる。

まぁいい。
燻製とは、本来長期保存が可能な状態に加工するための技術でもあるからな。
冬の今なら室温も極めて低いし、一週間ぶら下げていたって
肉が痛むことはないだろう。



これが燻煙後一週間部屋乾しした豚バラブロック。
人類が決して辿り着けない神の叡智として、神が我々に与えたものだ。

さ、まずは広げてみるか。






一体どんな素材でできているのか、調べれば分かるだろうが、
すまない、私には興味がないのでね。
詳しいことはまたアークエンジェル達にでも聞いてみるんだな。
誰か知ってるんじゃないか。





軽く炙ってみるか

しかしこの豚バラは非常に脂肪が多いな。今さら言うまでもないが。







よし、食してみるか。
うん、ちょっとしょっぱいな。
塩抜きの時間が足りなかったようだ。
酒の肴にはいいんじゃないか。



カルボナーラに活用してみたぞ。
ソースを薄味に設定すると調度いいな。
半ベーコン丼は、まぁついでだ。



最後は割とあっさりだったが、こんな感じで燻製初挑戦は終わりだな。
まぁ無駄に引っ張ってもしょうがないし。



ではここで今回の総括をしてみるか。
…いや、反省点だな。


・一斗缶を手に入れるのは意外と容易ではない
・一斗缶を加工するにはそれなりの環境が必要である
 小さい貫通や金ノコでは役に立たない。住宅密集地で作業はできない
・スモークウッドだからといって、1度点火しても2時間お任せできない
・塩抜きは2時間じゃ足りない
・燻製機で重要なのは「いかに密閉するか」
ゆでたまごを火に近づけ過ぎてはいけない


まぁこんなところか。



今回作った燻製機・試作 零号機は近々零号機(改)としてバージョンアップさせる。
具体的な改良内容だって? はははは、それは昨日言っただろう。

あ…すまない、君にとっては明日の出来事か。

いや、もっと先だったかもしれないなあ。


次はこれを読んでいる人達にも、付き合ってもらうよ。

その日が来たら、また説明しよう。



the end

嗚呼!! 燻製への道 その7

さて、今日はついに燻煙だな。


外も快晴だし、いい燻製日和じゃないか。



今回は仕込んだ豚バラ、ゆでたまご雪印ベビーチーズの3点に挑戦しようと思う。

最初私はゆでたまごは殻ごと燻煙するのかと思っていたのだが、
よく考えたらそんなわけなかった。つるんとむいてくれ。
チーズは高温で融解してしまわないものを選ぶのがポイントだ。



買ってきたS字フックは当然先が尖っていないので、竹串で穴をあける。

ちなみにこの竹串は普段私がつまようじに使っている。(←今回唯一のネタ)


中々厚くて硬かったが、なんとかフックが通ったぞ。


吊るしてみるか。意外と長いな。もう少しでアミに届いてしまうほどだ。


チーズとたまごも置いてみた。いいんじゃないか。



早速スモークウッドに点火だ。
ライターで、というわけにはいかないからな。カセットコンロを使用した。


煙を肉眼で確認。よし、閉めるぞ。


隙間からわずかに煙が漏れている。うん、ひとまずここまでは問題無いな。

あとは2時間待って様子を見るんだ。
モンハンでもポケモンでも何でもいいが、時間をつぶそう。














これは、3時間後の姿だ。

実は、2時間経ってあけてみたら、スモークウッドが全然燃えきっておらず、
食材にも変化がなかったので、ウッドを追加投入していたのだ。

たまごは明らかに焦げてる部分があるな。
チーズはイイ感じの色になってるんじゃないか。















そしてこれが7時間後。

たまごが完全にやり過ぎな色になってるな。途中で入れ換えるべきだった。
豚にこれといった変化は見られないが、時間的にはもう充分なので、
ここで燻煙を終了した。









実食だ。
たまごは特に味をつけたわけではないので、ゆでたまごを焼いたような感じだな。
香りはするが、そのまま食べるようなものではなかった。

一方チーズは、まさに市販の「スモークチーズ味」のチーズの味になっている。
ちゃんと燻煙している分、こっちの方が香り高くてイイ感じだ。


豚はあまり見た目が変わらない気もするが、燻煙は成功していると信じよう。

どちみち直後では煙臭くて食べられたものではないらしく、
さらにこの後乾燥させなくてはならない。
いったい完成までに何度乾燥しなければならないんだろうなぁこの豚は。


仕方がないので部屋干しにしたぞ。
部屋に肉がぶら下がってるって、何かシュールだな。



ということで次回は最終回だ。
まぁ肉焼いて食うだけだがな。



to be continued...

嗚呼!! 燻製への道 その6

燻製の心は求道の心。

燻製への道は、長く険しい茨の道だ。

人が持つ唯一絶対の力。それは、自らの意思で進むべき道を選択することだ。
だから、燻製にとって最良の未来を想い、自由に選択していけばいい。

だが、千里の道も一歩から、だな。

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さて、意味不明な前置きはこれくらいにして、
まずは寝かせた豚を取り出すぞ。


ああ、見た目ではよく分からんが、いい感じに塩漬けられてるんじゃないか。


表面を洗っておこう。


塩抜きの目安は2時間程度だが、多目にとっておいた方がいいだろう。
水に浸けたからといってほったらかさずに、途中で裏返したりしてやるのを忘れるな。

塩抜きが終わったら乾燥だ。

特に冷やす必要はないのだが、他に置き場がないのでまた冷蔵庫に入れておくよ。




いよいよ燻製に近づいてきたぞ。
君達にとっては明日の出来事だな。

ということで燻製機の完成を急がねばなるまい。

ここでアルミテープの登場だ。

切り口に貼っていくぞ。
これは密閉性と安全性の両方に役立っている。


ドア側、本体側に隙間なく貼ってやろう。


どうだ。
見ての通り、継ぎ目すらない美しいフォルムだろ。



だが私は肝心なことを忘れていた。
いや、正確には特に案もないので忘れたふりをしていたのだが。


このドア、閉まらないのである。


当然のことだが、燻製はある程度密閉された状態で燻煙されなければならない。


残された道具は数少ない。
というより、テープで留めるわけにもいかないし、
まともに使えるのは針金くらいしかない。


果たしてこの状態で何ができるのか…。


万策尽きたかと思われたその時、
すでに役目を終えたと油断していた一つの道具が目に入った。


そう、ハンガーに使った焼串は2本あったのだ。
残りの1本を使って、なんとかドアをロックできないものか。




…よし、閃いた。

なんとかなりそうだ。これで試してみるか。


まず針金をこのように曲げて底に配置する。


背面を這わせて上部へ。アルミテープで固定してしまおう。


前面で焼串に巻き付ければ、簡易ロックの完成だ。


底からはみ出ている針金に焼串を引っかけることでドアを圧迫する仕掛けだな。
人間の言葉で説明すると何だかよく分からんが、まぁ見ての通りだ。
密閉度も大丈夫だ、問題ない。



長かった燻製機製作もこれでようやく本当の完成だな。


ネタ的には何のヒネリもなかった今回だが、
まぁいいんじゃないか。


次はいよいよ燻煙に取り掛かるぞ。
ではまたその時に。



to be continued...

嗚呼!! 燻製への道 その4

ああ、やっぱり今回も深刻なネタ不足になってきたよ。




さて、一番の山場を越えた燻製機作り。
ここからは地味に進むぞ。



ガンガンぶっ叩いたのでこの通り、凸凹だ。




ペンチでなるだけ平らにしてあげよう。
できる限り煙を漏らさない構造にしないとな。







どうだ、割ときれいになったように見えないか。

まぁそれでも切り口は鋭いままなので、存在自体が凶器のようなものだがな。
素手で触れると一瞬で浄化されてしまうぞ。




上部、左右2つの側面に穴をあけ、そこに焼串を通してハンガーを作る。
中々いいアイデアだろう。

まぁ焼串の長さの方が全然長いので、はみ出してしまい
見た目はさながらフランケンシュタインの怪物の頭のようになってしまうがな。


ところで、フランケンシュタインの怪物といえば、
これまた未だ誤解が多い話だと私は日々感じている。

フランケンシュタインとは、
怪物(人造人間)を作った科学者(原作では学生)の姓であり、
怪物自体の名前ではない。
そして、物語の中で怪物は最後まで名前をつけてはもらえないのだ。

興味があったら、巨匠フランシス・F・コッポラが1994年に製作した
映画『フランケンシュタイン』を見てみるといいんじゃないかな。
名優ロバート・デ・ニーロがクリーチャー役をみごとに演じているぞ。
フランケンシュタインを原作にした作品は数多いが、こちらは一応
「メアリー・シェリーの原作に忠実に」をコンセプトにしていたようだからな。





さてと、なぜ話を引き延ばしていたかというとだな、

…実は、キリであけた穴が小さ過ぎて焼串が入っていかないんだ。












木工用のドリルを試してみたけど、一斗缶相手じゃ意味がない。



しかし、


いや、


待てよ。


うむ、


そうだな。


確か、


ああ、


ええと、


何かあるはずだ、まだ何か手が…。


まあ、


なるほど、


で、


ふむ、


いや、


むむ、


あ、



そう、その通りだ。
丸ヤスリという手があったな。
これで削っていけば穴は広がるだろう。


…ふう、危なく作業を中断させるところだったな。


無事穴もあいて、焼串を通したぞ。

ここにS字フックをかける形だ。


次は下部に針金用の穴をあける。
これは各側面にそれぞれ2ヶ所ずつ。
針金の上にアミを乗せ、その上に燻製にするものを乗せるのだから
アミを乗せた時に地面と水平になるように心がけよう。



あけたら針金を2本通して、

両端をペンチで絞って固定する。
ここで針金をめいっぱい緊張させるのを忘れないようにな。








針金にアミを乗せてみたぞ。
中々いいんじゃないか。それにしても妙にピッタリなアミだな。


S字フックや皿なども入れてみた。
うん、ほとんど完成だな。


今回は焼串用の穴のところで一瞬ヒヤっとしたが、なんとかうまくいったな。



よし、そろそろ一週間経つので、
次は寝かせた豚を取り出してみるとするか。



to be continued...

燻製機の材料に関しても基本はダイソーで揃える。

世の中にはタダより高いものはないらしいが、
105円より安いものがないのも、また事実だからな。


今回購入したのは、アミ、S字フック、焼串、針金、アルミテープと銀の皿の6点だ。

初めに言っておくと、私は燻製機の具体的な設計などは一切していない。
元になる一斗缶の辺の長さも計っていない。
何をどこにどう使うかもぼんやりとしたイメージしかない。

それを踏まえた上で、今後の製作過程を見ていくと、
よりスリリングに楽しめるかもしれないぞ。
「想像力が権力を奪う」とは、よく言ったものだな。



さて、なにはともあれ一斗缶を洗うとするか。

原罪の汚れなき姿への浄化、とも言えるな。

まぁこいつは元々レストランで使われる油が入っていたものだから、
簡単にぬめりを落とせるなんて思ってはいなかったが、
それにしても中々いい根性をしてる。

昔天界で起きた大きな抗争を想い起こさせたくらいだ。
あの時はホント、まいったよ。



作業に用いる工具を紹介しよう。

3点セットは「その2」で既出だな。キリとノコは元々あったものだ。
この時はこれだけあれば充分だろうと思っていたんだ。一番いい装備だとな。



取っ掛かりだ。

まずはタガネを打ち込んでみる。

歯が立たないのでキリで穴を開けることにしたぞ。



再びタガネ。

いや、実はこの前に貫通を打ち込んでいるのだが、どうにもこうにも太刀打ちできない。
一斗缶は、硬かった。よく考えたら当たり前だ。
あんな脆弱な貫通にまんまと侵入を許す一斗缶にその価値はない。

したがってその夢を一身に受けることとなったタガネだが、
ここで新たな問題が発生した。

騒音だ。

1回1回打ち込まれる度に近所に響き渡るけたたましい打撃音。
その程度たるや即通報レベルと言っても過言ではない。

なんとかごまかしつつ打ち込むが、あまりの騒音に萎縮して力強く打つことができない。
もはやここまでか…

ドーーーーーーン!!

「神は言っている。ここで死ぬ運命ではない、と…」



これが啓示というものか。

私は導かれるように大きめの道路へと向かった。

ここは調度高架になっていてね。割と下が広く使える場所なんだ。
まぁ通行人からは非常に怪しく見えるのかもしれんが、
左右を絶えず車が行き交っているから騒音だけは気にならない。そういう場所だ。


自信を持ってゲンノウを振り落とすと、思いの他ザクザク入っていけた。

15分ほどで見事ご開帳。
っふう…、ざっとこんなもんだ。


さてと、職質されないうちにさっさとズラかるとするか。



to be continued...