かぶろま投資ブログ

米国株とアジアの高配当株・バリュー株に投資。35歳MBA取得勉強中サラリーマン日記

ワークスアプリケーションズが持ち株会社に移行

こんばんは

かぶろまです。

 

今日はワークスアプリケーションズ持ち株会社に移行されたとのことで、その意図は何かを考えていきたいと思います。

 

もともと、ワークスアプリケーションズはHR事業で大手企業向けにシェアをとり、そこから事業を拡大し会計・SCM領域にまで広がっていったシステム会社でした。

しかし、AIを取り入れたころから、なかなか事業がうまくいっていないらしく、株主も何回か転がされたうえ、HR事業はベインキャピタルに売却されております。HR事業はうまくいっていたと思われ、Goodな事業をベインに販売され、多くの訴訟を残したBADともいえる事業を行っているのが、現在のワークスアプリケーションズだと認識しております。

 

www.kaburomance.com

 

そのワークスアプリケーションズが今度は持ち株会社に移行されるというプレスがでております。

prtimes.jp

 

ワークスアプリケーションズという持ち株会社の元に以下の2社ぶら下がるという形のようです。

株式会社ワークスアプリケーションズエンタープライズ

・事業内容
 ①ERPパッケージソフトウェアのうちHUE ACシリーズ、HUE Classicシリーズ及びArielシリーズ、並びに、SaaSサービスであるHUE Works Suiteシリーズ及びHUE Works Suite DX Solutionsシリーズの開発、販売及びサポートに係る事業、並びに、②これらのソフトウェア・サービス等に係るユーザーサポートその他のプロフェッショナルサービス事業

 

株式会社ワークスアプリケーションズ・フロンティア

・事業内容
 ①ERPパッケージソフトウェアのうちHUE SCMシリーズの開発、販売及びサポートに係る事業、並びに、これに付随する事業、並びに、②HUE SCMシリーズに係るユーザーサポートその他のプロフェッショナルサービス事業

 

なぜ2社に分けたのでしょうか。

こちらのサイトには持ち株会社にするメリットが記載されております。

www.ashita-team.com

 

持ち株会社のメリット

・経営と事業の分散による効率化

・スムーズな買収や合併

・買収の防衛

・ダメージの分散

・事業ごとに人事制度を細分化

(あしたの人事より)

 

グループ会社にするとプロダクト間シナジーは薄れてしまうと思います。今まで一緒に開発してきたメンバーも会社が別れたりしてしまうからです。コミュニケーションも薄れてしまいますよね。では、それでも分けたということはそれ以上のメリットを見込んでいると思われます。僕は上記メリットのうち「スムーズな買収や合併」を狙っていると思います。つまりはまた売却劇があるのではないかと想像しております。

 特に今回ワークスアプリケーションズ・フロンティアという問題児が単独で分けられていることもあり、何かしらの切り離しが行われるのではないかと考えております。

 

 または、中途半端にSCMのつらい事業をやらせることは1社では難しいのかもしれません。一方では訴訟のSCM一方では安定のAC(会計)となると同じ企業に勤めているのに業務負荷が全然違いますよね。なので、フロンティアに気合の入った人を集約し、好待遇高負荷で活動してもらうのかもしれません。

 

もちろん僕は意図を知る由もないのですが、ワークスの業績は厳しいです。

↓業績はこちら

catr.jp

ベインに1000億でHR事業を売ったとの話が出ていましたが、実際、特別利益が950億でています。キャッシュはあります。しかし、営業損失は60億出ています。潤沢にキャッシュが使えるこの10年でプロダクトをしっかりさせていけば、復活の可能性もあるのかもしれません。まだ好待遇を続けられるキャッシュがあります。フロンティアを復活させられるお金はあるということです。ただ何年もキャッシュを垂れ流すことはできないので、その有限の中で最大限の取り組みをしてほしいです。

 

ペルサハーン・ガス・ネガラ(PGAS)はインドネシアの天然ガス供給会社【業績悪い】

こんばんは

かぶろまです。今日もインドネシア株の考察をしていきます。

 

今日はペルサハーン・ガス・ネガラについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはPGASです。

結論はというと 、業績が悪く直近での回復の見込みもたっておりません。株価も低迷しておりますので、購入は見送りたい株となります。

 

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【目次】

ペルサハーン・ガス・ネガラとは

 ペルサハーン・ガス・ネガラはインドネシア政府が過半数(56%)の株式を保有するインドネシア天然ガス会社です。主に天然ガスの送配電事業を行っています。セグメントとしては、天然ガスの配給・送電、石油・ガスの探鉱・生産、その他の事業があります。ガスの生産から配送・販売とサプライチェーンの上流から下流までを賄う会社になっておりますね。

 

 

ペルサハーン・ガス・ネガラの業績

ペルサハーン・ガス・ネガラの3期分のPLをまとめてみました。(単位は百万ドル)

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ペルサハーン・ガス・ネガラは2014年に売上3000百万ドルにのせてからじりじりと売り上げをのばしてきました。そして2018年期までは売り上げが伸びていましたが、2019年から売上が減少してしまっております。実は営業利益に関しては2012年がピークとなっており、1,000百万ドルありました。2019年は597百万ドルであり、そのことからも長期で稼ぐ力は失われていると見て取れます。

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2020年、2021年の予想をみても大幅に業績改善がみることはできません。売上は少し上がる予想ですが、それでも2019年を上回る予想はだせておりません。

ペルサハーン・ガス・ネガラのこれからの市場

 インドネシア天然ガスの需要はとても高いです。インドネシアでも天然資源として出るのですが、国内需要にそれでも追いつかず、輸入をするほどになっています。しかし、それでも業績が下がっているのは天然ガス自体の価格の下落にあると考えられます。下が天然ガスの価格のチャートであります。

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参照元新電力ネットより)

コモディティ製品なので、製品の価格が落ちてしまえば、生産したとしても売上は上がりません。前の章の業績、次の章の株価にも関係してきますが、この天然ガスの価格と業績・株価がリンクしております。天然ガスの金額が2012年くらいをピークに下げていることをみると、この価格が上がってこないとペルサハーン・ガス・ネガラの業績も上がらないと考えられます。

 

株価

ペルサハーン・ガス・ネガラの5年間の株価の推移です。

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Yahoo!Financeより)2021.03.21

(チャートには写っていませんが)2015年が株価のピークであり、6000ルピアありました。そのころから比べると今は株価が三分の一以下であり、今なお、下落トレンドの最中にあります。

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楽天証券 2021年03月21日)

配当利回りは2.96%とそこそこの配当を出しております。しかし、下の図を見ていただければわかる通り、減配が続いており、業績も上がってこないとこれからの安定した配当は見込めないと考えられます。

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まとめ

  ペルサハーン・ガス・ネガラは業績も良くなく、株価も長期の下落トレンドの最中にあります。それも天然ガスの価格が大きく影響していると考えられ、天然ガスの金額が上がるなど、業績にポジティブなことがないとなかなか投資対象ではないと考えられます。私には配当に魅せられてこの株を買った過去がありますが、減配してしまっていることもあり、後悔しております、、、(長期の含み損)きちんと会社をしらべてから買わないといけませんね!

 

それでは、またー

 

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ヘキシンド・アディペルカサ (HEXA)は建機パーツを扱う高配当株

こんばんは

かぶろまです。今日もインドネシア株の考察をしていきます。

 

今日はヘキシンド・アディペルカサについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはHEXAです。

結論はというと 、高配当株ではあるものの、直近の決算で売上が落ちているので、まだ買うべき株ではないと考えております。

 

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【目次】

ヘキシンド・アディペルカサとは

 ヘキシンド・アディペルカサは、インドネシアで重機とスペアパーツを販売しています。ヘキシンド・アディペルカサの製品には、ショベル、クローラドーザー、リジッドダンプトラック、バックホーローダーなどがあり、日立、ジョンディア、ベルのブランドで販売されています。同社は、鉱業、建設、採石、林業などの業界にサービスを提供しています。インドネシア全土に支店と駐在員事務所を展開しています。インドネシア全土での大規模な開発に対応すべく、ネットワークを広げているのですね。

 また、BtoBのECサイトも用意されており、ネット上でパーツを購入・決済できる仕組みをもっております。

  日立の重機をメインで扱っていますが、それもそのはず、株式の53%を日立建機がもっております。そして残りの25%も伊藤忠商事保有しており、完全な日系企業ということができます。

 ライバルにはユナイテッドトラクターという重機を扱う会社がおり、規模はユナイテッドトラクターの方が10倍ほど大きいです。

 

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ヘキシンド・アディペルカサの業績

ヘキシンド・アディペルカサの3期分のPLをまとめてみました。(単位はUSドル)

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2019年期までは年率10%程度の成長をしておりましたが、2020年は前年度より売り上げが落ちてしまいました。2021年期の予想は特に出ておりません。2021年期にきちんと業績復帰できるかを確認していく必要があります。営業利益は確保できているので、売上に注目ですね。

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ヘキシンド・アディペルカサのこれからの市場

 インドネシアの建設市場は成長が見込まれているものの、下の図にあるように中国・アメリカ・インドに比べると成長はなだらかな予想です。(日本は成長してませんが・・・)インドネシアが日本を抜くのは2030年とされております。

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(情報元:日刊建設工業新聞ブログ

とはいえ、市場成長していることには変わりなく、特に運送面の建設では非常に大きくマーケットが成長することが予想されております。現ジョコ大統領もインフラ開発を重点政策としております。インフラ工事があれば、そこに重機はあり必ず消耗品は消費するのですから、ヘキシンド・アディペルカサも

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(情報元:GARND VIEW RESERCH)

株価

ヘキシンド・アディペルカサの5年間の株価の推移です。2017年に高値をつけてから下落してしまっていますが、2200ルピア~3700ルピアの間のレンジで動いております。2200ルピアになってしまったのもコロナショックの時なので、それ以外では3000ルピアがバーになっており、幾度となくそのポイントで反発している傾向が見て取れます。逆に上値は3700ルピアで何度も跳ね返されております。

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Yahoo!Financeより)2021.03.08

現在の株価は3510ルピアですので、ここから3700ルピアの壁を打ち破れるかに注目をしていくのがよいと考えております。

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楽天証券 2021年03月08日)

配当利回りは15%ととても高いです。しかし、EPSを確認するとあまり良いとはいえず、配当性向も高めです。2017年期はとても高い配当を出していることも見て取れ、減配リスクはある銘柄とかんがえてよさそうです。

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まとめ

  ヘキシンド・アディペルカサはインドネシアの建設業の成長とともに成長できる企業だと考えております。2019年までは業績好調でしたが、2020年期はコロナ前なのに売上が落ちてしまいました。今後業績がきちんと上がってくれば、株価3700ルピアの壁を突破し、さらに株価は伸びていくと考えられます。高配当株であるのですが、しばらく株価をウォッチしながらきちんと上げていけるかを確認していければと思います。

 

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インドネシアをおすすめする理由と推奨銘柄

こんばんは

かぶろまです。

 

今日は僕がインドネシア株になぜ投資するのかを書いていければと思います。

結論、僕のインドネシア株に期待していることは、『キャピタルゲインインカムゲインの両取り』となります。もともとはインカムゲイン狙いだったのですが、今は両取りを狙って投資しています。

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【目次】

 

なぜインドネシアなのか

インドネシアはこのブログで何度か発信しているように経済成長国です。経済・GDPの予想は以下の図のように予想されています。

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2014年のGDPではインドネシアは第9位のポジションです。それが2030年には5位、2050年には4位のポジションの予想が建てられており、日本を追い抜きます。日本企業で大きなシェアをもっている会社はみな海外進出しています。JTなんかがいい例で、日本ではタバコが売れなくなって、海外進出しています。日本市場が縮小しているからですね。なのでリスクをとって海外に展開しているのです。ということは日本株って厳しいですよね。縮小する市場がメインの市場になっている場合が多いので。それであれば、『市場の選択でこれから成長する国』に投資した方がいいといえると考えます。

 上記にGDPで成長幅が大きいのはインドネシアです。中国インドも高いですが、中国は共産党支配下にあり、その意向次第では資本が崩れる可能性があります。インドは日本からでは投資がしにくいです。となると投資先はアメリカかインドネシアがいいと思っております。でも、アメリカよりもインドネシアの方が成長幅は大きいのではないかと考えております。インドネシアは若い国で移民に頼らなくても国全体の成長が期待できます。

 また、アメリカ株の高配当株は廃れた株が多く、配当は出すけれども株価は上がらないという企業が多いです。株価は割高水準の企業が多く、それ故に成長期待のある企業は配当の利回りがよくありません。しかし、インドネシアでは大型株で高配当で、さらにこれから成長が見込める企業があります。そのような企業に投資することにより、キャピタルゲインインカムゲインを両方とっていこうというのが、私の戦略です。

 

インドネシアのいいところ

 インドネシアの良いところは前述の成長予想にあります。ではなぜそこまで成長できるのかというと、人口増です。歴史上人口が増えた国は豊かになっております。近年では中国インドがそうです。人口が増えることにより、”内需で”消費が増え、経済が回り、国が成長するのです。人口がどのように増えるのかを表した図が以下の図です。2021年の今でも人口は2億7000万人以上います。そして2065年(40年後)にはピークを付け3億3000万人までふえるのです。また、若い労働力が潤沢にいる人口ボーナス期はまだ10年続くといわれております。日本は20年前に終わってしまいました。。。実はタイや中国・シンガポールも若い人口割合が多い人口ボーナス期はもう終わってしまっております。今でもすでに世界での人口ランキングが1位中国、2位インド、3位アメリカ、4位がインドネシアとなっております。

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(出展:世界の人口ピラミッド

また、人口の構成も若い人が多いです。10年後の2030年でさえ以下のような人口構成になっており、バランスの取れた人口構成になっております。医療の発展がさらに進めばもっと高齢化する可能性もありますが、貧困からも救われるので、若い人の比率もおおいでしょう。

【2030年のインドネシアの人口構成】

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(出展:世界の人口ピラミッド

人口は経済発展してしまうと高齢化になり”人口オーナス”になることは世界の統計的に判明しております。貧しいうちは家の労働力を増やすために子供をたくさん産みます。しかし、経済発展して豊かになってくると自分の子供により高度な教育を受けさせることを優先し、子供を産まなくなります。1人の子供にかける教育コストを上げるためです。したがって自然と国の人口は減っていくこととなります。例外があるのは”移民”であり、他民族を取り込むことで人口を成長させているのがアメリカです。

 

 

インドネシアのリスク

  では、インドネシアのリスクはないのかというと、めちゃあります。なので、そのリスクを認識した上で、投資をすることが重要ですね。

 

リスク①インフレ

インドネシアは高いインフレ率を持っていました。しかし↓の図にあるようにインフレ率は落ち着いてきており、2020年は推計ですが2%に落ち着いてきました。日本でも日銀が2%のインフレを目標としている通り、2%というのはなだらかに経済成長しているというポイントであり、ありすぎたインフレ率ではありません。高すぎるインフレは国民の生活が安定しませんので、国としては良くありませんが、それが落ち着いてきたということで、国としても安定した経済環境になってきたといえるのではないでしょうか。ただし、またインフレが再加速した際は混乱が起きる可能性もあります。

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(図の出展:世界経済のネタ帳

リスク②為替リスク

 リスク①に関連しているのですが、インフレとはお金の価値の減少です。インドネシアルピアの価値が減ってしまうということは、相対的には円の価値が上がるということにもつながると思います。為替なので直接どこまで関連しているかは不明ですが、ここ2011年からは円高方向にチャートはうごいております。円高になるということはインドネシアルピアで購入しているインドネシア株の円換算の価値が減ってしまうということです。まだインドネシアルピアは下落トレンドにあるとチャートを見ると感じるので、為替の動向には注意する必要があると思います。

【ここ10年のインドネシアルピア円のチャート(週足)】

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(図の出展;TradingView IDR/JPY)

リスク③大統領リスク

 現大統領のジョコ大統領はたたき上げの大統領で、インドネシアで初めて軍人でもないエリートでもない大統領になっています。経済政策には力をいれており、特にインフラに関してかなりの投資を行っております。(日本は高速鉄道問題でやられていますが・・・)今は経済成長をうまく行ってくれている大統領ですが、今後大統領が交代したりすると、その人によっては経済成長に陰りが出てしまう可能性もあります。なので政権に関しては注意深く観察する必要があり、インドネシアでは2期10年が大統領の任期として定められているので、2024年には大統領が交代しなくてはいけません。その時に次の大統領がどのような政策を打ち出していくのかには注目しなくてはいけないと思います。

かぶろま的おすすめ銘柄

僕が今まで銘柄の考察をしてきた中で、良いと思う銘柄を上げさせてもらいます。選択の基準としては最初に記載している通り、キャピタルゲインインカムゲインの両取りを狙える銘柄を選定しております。

おすすめNo1

 僕が一番におすすめするのはテレコム・インドネシア・ペルソです。この株は大型株にも関わらず配当利回りもいいですし、成長が見込めますのでキャピタルゲインもしっかり期待できます。なんといっても”通信”という今後の世界にはなくてはならないネットワークの部分を押さえていますし、国が大株主なのでその地位はなかなか揺るぎのないものとなっていると思います。

 

 2021年3月4日時点の株式情報

株価 :3,440 IDR

PER :18.1倍

配当利回り:4.45%

 【過去の考察記事です】

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おすすめNo2

  次におススメするのがインドフード・サクセス・マクムールです。人口が増えるということはその分人の胃袋は増えます。食事は必須ですね。マクドナルドやコカ・コーラアメリカで優良な企業です。インドネシアではインドフード・サクセス・マクムールがそのポジションにいると思います。PERも配当も割安水準にあると思います。売上も利益も堅調に伸びると考えられますので、キャピタルゲインも今後ねらえるでしょう!

 

 2021年3月4日時点の株式情報

株価 :6,300 IDR

PER :10.7倍

配当利回り:4.43%

  【過去の考察記事です】

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おすすめNo3

 最後におススメするのがバンク・セントラル・アジアです。こちらは大型グロース株となっておりまして、今まで長期にわたって成長してきております。2021年初めに株価が上場来最高値を更新しており、今後も成長が見込めます。お金は経済の潤滑油であり、人間でいう血であるという人がいます。インドネシアでそのお金を回す大きな役割を担っているのが、バンク・セントラル・アジアです。ちょっと配当利回りは高くはないのですがが、その分グロースしてくれる企業となっています。

 

 2021年3月4日時点の株式情報

株価 :35,000 IDR

PER :31.8倍

配当利回り:1.58%

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非推奨銘柄

 投資しているインド・タムバンガラヤ・メガウは高配当銘柄として扱っていました。しかし、株価が配当以上に下がってしまっていることと、業績もかなりわるく、クリーンエネルギーの関係で将来の見通しも悪いと考えます。配当性向もかなり高く、EPSのほとんどを配当として吐き出しているにもかかわらず、減配になってしまっているので、投資するのは推奨できない銘柄となっております。

 2021年3月7日時点の株式情報

株価 :11,675 IDR

PER :12.9倍

配当利回り:7.37%

 

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インドネシア株を買うなら

インドネシア株を購入するなら楽天証券がいいと考えております。アセアン株式として代表的な銘柄は購入することができます。SBI証券インドネシア株を取り扱っていますが、楽天証券の方が手数料が安いです。インドネシア株を購入するときは手数料が高い問題に悩まされていましたが、楽天証券にして改善されてきました。

(SBI時代は5万円の株を買うのに手数料2000円くらいとられていたんですよ、、、)

楽天証券なら手数料抑えられていますので、だいぶ購入しやすくなっていると思います。私も楽天証券で最近は購入しています!でも手数料の最低金額もありますので、手数料負けしないようにある程度まとめて買いましょう!

 

インドネシアは魅力的な国です。リスクを理解したうえでしっかり優良株に投資すれば長期的には良いリターンをもたらしてくれると考えております。私も実際に投資しております!

 

Twitterでは定期的に保有株状況を公開しております。そちらも合わせてよろしくお願いします!

 

 それでは、またー

アストラ・インターナショナル (ASII)はインドネシアの自動車産業を支える会社

こんばんは

かぶろまです。今日もインドネシア株の考察をしていきます。

 

今日はアストラ・インターナショナルについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはASIIです。

結論はというと 、業績がへこんでおり、チャートもまだよい形をしているわけではないので購入は見送りたい株となります。

 

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【目次】

アストラ・インターナショナルとは

 アストラ・インターナショナルは7つの事業セグメントを持っているコングロマリット企業で、2021年2月現在238社もの子会社を保有しております。その中でもメインの事業セグメントは自動車セグメントです。自動車セグメントではトヨタダイハツいすゞBMWプジョーUDトラックス、ホンダの二輪車などのブランド車を提供しています。また自動車の他にも、金融サービス、重機・鉱業、アグリビジネス、インフラ・物流、情報技術、不動産という合計7つのセグメントで事業を展開しています。売上の43%は自動車産業によるもので、35%は重機鉱業によるものなのでおおむねこの2つのセグメントで成り立っているといえます。なお、自動車産業においてはアストラ・インターナショナルはインドネシア最大の時価総額をもっております。

 インドネシアの車のシェアは日本車が上位を占めています。したがってその販売権を持っているアストラ・インターナショナルは大きな強みとなっております。

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 (情報元:自動車販売台数速報 インドネシア 2019年

また、2019年にはGOJECに大規模な投資をしております。

 【ゴジェックについてはこちらの記事もご参照ください】

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  株式の50.1%はジャーディン・サイクル・アンド・キャリッジというシンガポールの会社が所有しております。日本のトヨタ自動車も株式の4%を保有しており、株式の保有比率は第2位です。

アストラ・インターナショナルの業績

アストラ・インターナショナルの3期分のPLをまとめてみました。

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 2020年の売上は大きくへこむことが予想されています。コロナの影響を受ける形で外出が控えられているので仕方ないかもしれません。利益も大きく落ちてしまっているので2021年以降どれだけ回復できるのかに注目していきたいです。営業利益率は10%台と落ち着いているので、売上を伸ばす方向を考えた方がいいですね。

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アストラ・インターナショナルのこれからの市場

 インドネシアは2018年時点では自動車の販売台数が106万台となっており、タイの87万台を突き放し東南アジア最大の自動車販売国となっております。ただし、インドネシアでは自動車はぜいたく品ということでぜいたく税が課せられてしまうので、その点はマイナスです。実は2013年には123万台を販売しており、販売台数は伸び悩んでいます。2021年3月にはコロナの影響もあり、ぜいたく税の減免がはじまっております。これで消費者としては購入はしやすくなっていると考えられます。

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(出展:じゃかるた新聞

今後はEV車も普及しますし、中国メーカーが参入してきている面もありますので、業界のバランスががらりと変わってしまうかもしれません。今はアストラの子会社が日系企業と組んで販売している日系の車がインドネシアでは主流です。自動車業界は販売拠点も重要ですが、販売後のアフターサービスも重要な業界です。したがって中国メーカーが参入してきたからと言ってすぐに、シェアを奪われるわけではないと思いますが、中長期的には脅威だと考えられます。アストラも中国メーカーと組むなどの戦略をとっていくかもしれません。

 中国のEV車はとても安価です。したがって国民全体が所得の高いわけではないインドネシアには魅力的だと思います。さらにインドネシア温室効果ガスを約30%下げることを2030年までの目標としております。したがってEV車は必ず取り組むテーマになっており、EV車を300万台まで増やそうとしております。このことからも今までの日本車の販売ではアストラ・インターナショナルはビジネスに疑問符がついてしまいますね。扱う製品の転換が必要だと思います。

 インドネシア人口は増え続けますので、車の販売台数は増加すると考えます。そのためにも渋滞が世界一ひどいといわれている公共機関の整備が国として必要なのだと思います。

インドネシアの人口の推移予想】

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(情報元:世界の人口ピラミッド(1950~2100年

 

株価

アストラ・インターナショナルの5年間の株価の推移です。2017年から株価は下落トレンドになっております。

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Yahoo!Financeより)2021.02.24

 2020年末に少し戻しましたが、まだ反転したとはいえません。さらなる下落に注意するべきだと考えます。逆に今くらいから上昇をしてくれると逆三尊という底のシグナルもでると思いますので、まだ様子見した方がいいと考えております。

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楽天証券 2021年2月25日)

配当は3.2%でPERは11.6倍なので買い時であるとは考えられます。ただ、新しい決算がでたらPERはもっと上がってしまうと思います。今の数字だけをみて割安とは判断できないと思います。

まとめ

  アストラ・インターナショナルはインドネシア自動車産業を支えている企業ですが、業績がへこんでしまっております。株価も下落トレンドですので、PERや利回りは良さげに見えますが、さらに株価は悪化する可能性もあります。したがってまた業績をウォッチし、購入は見送るのがよいと考えております。

 

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バンク・セントラル・アジア (BBCA)はインドネシアNo1時価総額企業

こんばんは

かぶろまです。

 

本日は バンク・セントラル・アジアについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはBBCAです。ついにインドネシア最大の企業の考察をしたいと思います。

結論はというと 、インドネシアの経済発展に合わせて成長している業績優良企業ですし、チャートの形もいいです。したがって購入してもいいのではないかと考えております。

 

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【目次】

バンク・セントラル・アジアとは

 バンク・セントラル・アジアはインドネシア最大の銀行・金融機関です。支店間リンク、ATMネットワーク、電子バンキングサービスを通じて、顧客に様々な金融ソリューションを提供しています。融資、預金の受け入れ、投資信託投資、債券商品、信用供与などを提供しています。顧客基盤は主に個人、中小企業となっております。経常収益(売上)は5000億程度なので、日本でいうとりそな銀行のような規模感ですね。

 株式の54.9%はハルトノファミリーが所有しております。もともとはサリム・グループでしたが、過去インドネシア通貨危機があった際に支配権をハルトノファミリーに引き渡しております。

 

バンク・セントラル・アジアの業績

バンク・セントラル・アジアの3期分のPLをまとめてみました。

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 利益率が高く成長しています。なぜここまでの利益を出せているかというと、日本と違ってインドネシアは利率が高いのです。日本はゼロ金利・マイナス金利に代表されるように超低金利です。私も住宅買っているのですが、変動金利ローンではあるのですが、0.6%しか金利がついていません。(今はもっとやすいですね。0.35%とかあります)これって日本の銀行からしたら100万円を1年間貸しても6000円しか儲からないんですね。だから大量に貸し出さないと利益はでないのですが、大量に貸すということは、貸し倒れるリスクもあるわけで、優良な貸出先などそうあるわけもなく、難しい局面にあると考えております。一方でインドネシアはというと年利17~18%あるんです。100万円を1年間かしたら118万円になって帰ってくるんです。ぼろもうけですね。(インフレしているのが理由でもあるのですが)したがってインドネシアの銀行業は儲かる下地があるのですね。

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バンク・セントラル・アジアのこれからの市場

 インドネシアは人口ボーナスにより経済発展が約束されております。人が増えれば経済が回りますよね。経済を回すときに必要となるのが、銀行です。銀行がお金を貸すことにより、新しい企業が事業を行うことができるのですし、人々は家を建てられるのです。したがって経済が成長している間は銀行は求められると考えられます。

 

インドネシアの人口の推移予想】

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(情報元:世界の人口ピラミッド(1950~2100年

しかし、リスクがあるとすれば、Fintec企業の勃興です。スマホ社会になり、Fintecにより金融業が脅かされます。特にインドネシアは東南アジアでも約80%の1.8億人がインターネットに接続できており、Fintecの普及も進んでおります。Fintecは日本でもそうですが、銀行という特別な組織を壊してしまう力があります。東南アジアは一気にテクノロジー化しております。テクノロジーによる破壊はリスクとして考えておいてもいいと考えております。

 

株価

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Yahoo!Financeより)2021.02.14

 2004年からのチャートになっておりますが、見事に右肩上がりになっているグロース株となっております。

コロナの影響で下がってしまった株価も2021年に新高値を更新しており、チャート的にも良い形をしていると考えております。2020年期は業績が芳しくなかったので、株価も落ちていましたね。きちんとこれからも復活していくのかをチェックしていく必要があると思います。

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楽天証券 2021年2月14日)

時価総額インドネシアNo1の企業になっております。PERもその期待を表すように30倍をつけております。配当も出しておりますが、日本の銀行のように将来を期待されていない株になっていないので、株価が上昇した末、1.6%です。

まとめ

  バンク・セントラル・アジアはインドネシア最大の時価総額をもった企業であり、インドネシアの成長に合わせてこれからも成長すると考えられます。ただし、Fintecなどがさらに進むとその地位が脅かされるリスクもあります。資金に余裕があれば購入したいと思いますが、(僕は今はお金がないので)もうちょっと様子見したいと思います。新高値抜いたばかりなので、これから株価が成長する可能性もありますので、悩ましいところです。

 

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サラナ・メラナ・ヌサンタラ(TOWR)は高収益のタワーレンタル事業者

こんばんは

かぶろまです。

 

本日は サラナ・メラナ・ヌサンタラについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはTOWRです。

結論、企業業績もよく購入してもいいかなと思っているのですが、僕はもう少し割安になったタイミングで買ってみたいと思います。

 

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【目次】

サラナ・メラナ・ヌサンタラとは

 サラナ・メラナ・ヌサンタラはインドネシアの投資会社です。インドネシアの無線通信事業者向けに、長期リース契約の下でスペースのリース、通信塔の所有、運営に従事する企業に投資しています。インドネシア国内では21,373のタのタワーを所有・運営しています。収益のほとんどはタワーレンタルによるものとなっております。2003年に設立され2010年に上場しております。運営しているタワーの数は順調に伸ばしているようです。子会社を通じてタワーを建設することもありますし、XLアシアタのような通信会社からタワーを買い取ることもあります。また小さなタワー会社を買収したりしてシェアを増やしております。

 

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サラナ・メラナ・ヌサンタラの業績

サラナ・メラナ・ヌサンタラの3期分のPLをまとめてみました。

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特筆すべきはその利益率です。営業利益率が60%以上だしています。利益率が高いビジネスなのですね。売上・利益ともに増収増益で遷移しており、2020,2021年期も増収増益の予想が建てられております。また事業もレンタルということでサブスクリプションモデルです。このことから長期で安定した売上を見込むことができるのだと考えております。

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サラナ・メラナ・ヌサンタラのこれからの市場

 日本でもそうですが、スマホを皆が持つことになり、通信量・データ量が爆発的に増えております。スマホで扱うサービスもEコマースであったり、株取引、さらにはFintecということで電子決済の仕組みと多岐にわたり、広域での安定した通信が必要となります。そういった対応としてインドネシア政府もインドネシア・ブロードバンド計画という物を2014年より実施し、大統領令として実行しています。

 以下の表のようにインドネシア人口が増えるので、より通信の力は必要になることでしょう。それに伴い、投資も必要だと考えますが、サラナ・メラナ・ヌサンタラは利益を潤沢に蓄えておりますので、十分可能であると考えます。

 

インドネシアの人口の推移予想】

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(情報元:世界の人口ピラミッド(1950~2100年

 

株価

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Yahoo!Financeより)2021.02.11

 業績も好調ですが、株価も好調です。上場して11年が経とうとしておりますが、株価は当初の44ルピアから1000ルピアへと20倍になっております。(2018年に5分割しています)コロナの時には逆に9分の1になってしまっているようなボラリティの高い株になっていますね。

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楽天証券 2021年2月12日)

株価が上がっていることで配当利回りは1%未満になってしまっております。ただし、PERは20倍です。成長株ですし、そこまで割高ではないのかなと思います。 売上も長期で約束されている側面もありますので、例えばコロナの時のような割安になったタイミングで購入してみるのがよいと思います。

まとめ

  サラナ・メラナ・ヌサンタラは業績がとても良い企業です。アニュアルレポートで長期既契約を結んでいるという記述もありますので、売上も今後安定して積みあがっていくと思います。ただし、継続的な投資は必要な分野です。その点でもしかしたら営業利益率は落ちているのかもしれません。とはいえ、超高利益率の企業でありますので、安くなったタイミングで買ってみたいと思います。 

それでは、またー。

 

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アストラ・アグロ・レスタリ(AALI)はインドネシア最大のパーム油サプライヤー

こんばんは

かぶろまです。

 

本日は アストラ・アグロ・レスタリについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはAALIです。

結論、2021年期の業績が回復する予想により、株価が反転してきているものの、まだ下落トレンドの最中であると思いますので、もう少し観察しなくてはいけない株であると考えております。

 

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【目次】

アストラ・アグロ・レスタリとは

 アストラ・アグロ・レスタリはインドネシア最大の農業・農場運営会社です。アブラヤシのプランテーション栽培しており、東南アジアで何個かのアブラヤシ工場と精製所を運営しています。パームオイルのビジネスがメインのビジネスです。世界では7000万トンのパーム油が製造されますが、そのうちの55%はインドネシアで生産されたものです。そのインドネシアの中での最大のパーム油のサプライヤーがアストラ・アグロ・レスタリです。なお、世界のシェアは2.19%もっており、世界第4位です。

(参考:パームオイル(油ヤシ)業界の世界市場シェア(2019年))

 

【農園・工場の所在地】

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 株主の約80%は アストラインターナショナルが保有しています。アストラインターナショナルは7つの事業を持つコングロマリット企業で、メインはオートモービル(自動車)事業となっております。

アストラ・アグロ・レスタリの業績

アストラ・アグロ・レスタリの3期分のPLをまとめてみました。

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順調に売上を伸ばしていましたが、2019年期は減収となってしまっております。営業利益率も落ちていますね。2020年期は戻す予定ですが、純利益を見ると2017期と比べると半分になってしまっております。2019年期がなぜ不調だったかというと天候不良によるFFB(フレッシュフルーツバンチ)の生産量の減少があったとのことです。2018年は576万トンだったのが、2019年は502万トンになってしまったことが業績に悪影響を与えたとレポートされています。また、パーム油の価格が落ちてしまったということです。エルニーニョ現象と長い乾季に悩まされ生産量も落ちてしまったとのことで。

アストラ・アグロ・レスタリのこれからの市場

 アメリカと中国の貿易戦争によりインドネシアが経済的な打撃をうけております。それはアストラ・アグロ・レスタリのアグリビジネスにも悪影響を与えていました。そしてアメリカの大統領はトランプ大統領からバイデン大統領へと変わりましたが、いまのところアメリカは中国に対して歩み寄ることはしておりません。したがって、しばらくはこの状況が続きます。

 パーム油はスナック菓子・パンなどの食用油として使われます。インドネシア人口は増えるので、今後の消費量は伸びると考えられます。また前述のとおり、インドネシアはパーム油の世界的サプライヤーです。したがって、インドネシアだけでなく世界人口の増加も業績に寄与していくと考えられます。

 

インドネシアの人口の推移予想】

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(情報元:世界の人口ピラミッド(1950~2100年

世界でのパームオイルの生産量も右肩上がりで増えていますね

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(出展:業界再編の動向:パームオイル(油ヤシ)業界の世界市場シェアの分析) )

 

 

株価

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株価推移

Yahoo!Financeより)2021.02.09

 株価を見ると、業績を写すかのように下落してしまっております。直近では株価を戻してきておりますが、それでもPERを見ると31.5倍と割高水準となります。2021年期は利益が2倍になる予想もたっておりますので、そうなれば15倍程度には落ち着くのでしょうが、まだ業績の経過を把握しないといけないと思います。順調に業績が上がるのであれば、この株価の下落トレンドも反転すると思いますので、今後の業績をチェックしていきたいと思います。

 配当利回りは年利0.81%ですので、あまり期待できない株です。2020年期は91ルピアだったものの、2017年期は518ルピア配当しているので、業績が上がれば配当もしてくれる企業のようです。

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楽天証券 2021年2月9日)

 

まとめ

  アストラ・アグロ・レスタリは業績を落としてしまいましたが、今後の回復が見込まれております。しかし、それは良くも悪くもパーム油の価格に左右されてしまいます。今後の世界での消費量は増えると思いますので、需要は底堅いと考えておりますが、今のPERからするとまだ割高だと思いますので、もう少し業績をウォッチするべきだと考えております。

 

それでは、またー。

 

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グダン・ガラム(GGRM)はインドネシア第2位のタバコシェア【インドネシア株】

こんばんは

かぶろまです。

 

本日は グダン・ガラムについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはGGRMです。

結論、利益率は高いビジネスをしているのですが、今後の予想が不透明なため、株価も反転したタイミングで買うのがいい株であると考えております。

 

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【目次】

グダン・ガラムとは

 グダン・ガラムはインドネシアのタバコ製造販売企業です。扱う銘柄は上にあるような『Gudang Garam』『Surya』『GG』『Merah』という銘柄があります。インドネシアではシェアNo2の地位を築いており、No1はフィリップモリスです。マルボロを打っている会社ですね。売上のほとんどはインドネシア国内で上げています。ちなみに社長はスシロ・ウォノ・ジョジョさんという方が行っているのですが、インドネシア第2位の資産家です

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グダン・カラムはシェア23%持っています。JTインドネシアで買収した会社(カリヤディビア・マハディカ社)はシェア2.2%。JT自体は2%にも満たないシェアしかもっていないので、グダンガラムのプレゼンスは高いです。

 実はインドネシアは喫煙率の高い国で有名で、全国民の36.3%が喫煙者です。(日本では17.8%)特に成人男性の喫煙率は高く、約70%の成人男性が喫煙者といわれております。インドネシアのタバコはクレテックという物が一般的で一番強いマルボロの4倍のニコチンとタールが入っているらしいです。それはたばこ依存症にもなりますよね。。。

 ★工場の様子を捉えたYOUTUBEあるので貼っておきますね!


Company Profile PT GUDANG GARAM Tbk. Manufacturing Version

グダン・ガラムの業績

グダン・ガラムの3期分のPLをまとめてみました。

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売上も伸びていますし、利益がしっかり出ている会社となります。

ただし、2019年をピークとして2020年期と2021年期は減益が予想されております。インドネシア政府は現在、規制を導入しようとしているようです。日本でもたばこの規制つよいですもんね。制限が入ると業績にも悪い影響を与えると考えられます。

 

グダン・ガラムのこれからの市場

 インドネシアのたばこ市場(2016年)の規模は約2850億本といわれており、世界第2位の市場になっております。したがって多くの企業がこの市場をねらっており、前述のとおり日本のJTインドネシアのたばこ会社を買収しています。また日本ではあまり考えられないのですが、インドネシアでは10歳未満の子供もたばこを吸うようで30%もの子供がタバコを吸っているようです。

  さらに日本だけでなく世界的にタバコの広告を打つことは禁止されているのですが、インドネシアでは広告が許されております。実はこのことは既存のメーカーにはあまりよくないこととも考えております。なぜなら広告を打てないということは、新規参入者が逆転をする機会を奪うからです。日本ではずっとJTが独占的地位なのはそのせいもあると思います。なのですでに大きなシェアを持っているグダン・ガラムですが、プロモーションによっては逆転もされてしまうリスクはあります。

 

インドネシアの人口の推移予想】

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(情報元:世界の人口ピラミッド(1950~2100年

  ただし、人の母数は増え続け、2060年までは人口増が続くと予想されております。シェアを保ち続けられれば、売上は堅調に伸びることが予想できます。

 

株価

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Yahoo!Financeより)2021.02.06

 株価を見ると、グダン・ガラムの利益と同じ動きをしているように見えます。

 2019年の利益のピークとともに株価のピークが来てしまっています。したがって会社業績をきちんとみて、利益が上向いてきたところを狙えば株価が上がるタイミングも見て取れるかと思います。いまはちょっと下落が続いているチャートになっているので、買うと危険だと考えております。

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楽天証券 2021年2月6日)

2020年期は配当も出していません。2019年までは一律で1株当たり2600ルピア出していたのですが、2020年期はEPSが前年度割れしてしまったからか、配当はなしになっていますね。安定的に配当を出している企業だったので残念ですが。PERは今は8倍と割安水準ですが、今後減益が予想されているので、PER倍率も上がってしまうことが予想されます。

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まとめ

  グダン・ガラムはたばこ事業という利益率の高い事業をしていて、インドネシアのシェアも高いです。しかし、利益が減益になって、それに伴い株価も下落傾向なのでしばらく購入はできないと考えております。また業績をウォッチし、利益が上向くようであれば、それに伴って株価も上がってくると思いますので、その際に再考すればいいと思いました。

 

それでは、またー。

 

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インドフード・サクセス・マクムール(INDF)はインドネシアの「食」を担う成長会社【インドネシア株】

こんばんは

かぶろまです。

 

本日は インドフード・サクセス・マクムールについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはINDFです。

結論、売上・利益ともに堅調に推移しているのにも関わらず、株価は割安になっているので購入を検討してもいいのではないかと考えております。私は購入してみます!

 

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【目次】

インドフード・サクセス・マクムールとは

インドフード・サクセス・マクムールはインドネシアで食品製造を行う企業です。中国のスドノ・サリム氏によって創業され、1950年代に軍に物資を供給したことによって巨大化しました。サリムグループという財閥系のグループに属しており、かつ、サリムグループのコア事業となっております。

 今はインドネシアの食品製造業では第3位の時価総額となっております。1位はインドフード・CBP・サクセス・マクムールという会社で「おや、同じような会社名だぞ・・・」とおもったら、なんとインドフード・サクセス・マクムールの子会社でした。日本のソフトバンクのように親子上場しているようです。なので実質この2社でインドネシアトップの企業ということですね。ちなみにインドフード・CBP・サクセス・マクムールの株を80%も保有しているようです。その他にインドフード・アグリ・リソーシズという上場子会社も保有しております。

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 インドフード・サクセス・マクムールは主にボカサリという小麦粉やパスタを作っていたり、アグリビジネス(パーム油の研究製造など)を行っています。インドフード・CBP・サクセス・マクムールの方はカップラーメンやビスケット・スナックなどを作っています。カップラーメンはインドネシアのシェア85%。スナック菓子60%。ベビーフード40%と圧倒的なシェアを確立しております。小麦のシェアも50%もあるんですよ。

 国内だけでなく、アラブ諸国に対して輸出も行っていますが、売上の20%弱が海外輸出とのことでまだまだ国内消費の方が大きいです。国内需要が大きいので無理に輸出を増やす必要もないかもしれませんが。

 日本企業とも積極的に提携しており、子会社が日清オイリオアンデルセン、アサヒグループとも提携しております。

 

インドフード・サクセス・マクムールの業績

インドフード・サクセス・マクムールの3期分のPLをまとめてみました。

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 2018年期に営業利益が前年度割れしておりますが、2019年度はしっかりと戻しております。さらに2020年期も順調に増収増益の予定です。もちろん2021年もさらに業績を伸ばす予定です。実は2009年からずっと増収(リーマンショックからはずっと売上が右肩あがり!)また、原価率(売上総利益から逆算)も70%台で安定しております。今後さらに売上げを伸ばせることを考えると、規模の経済も聞いてきますから原価率がよくなる可能性もありますね。売上が伸びているにも関わらず販売管理費はそこまで増えていません。

 

インドフード・サクセス・マクムールのこれからの市場

 いつもの資料となるのですが、インドネシアは経済発展がみこまれております。

 

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 でも、やはりインドフードの業績に大きくかかわってくるのはインドネシアの人口です。人が増えればそれだけ胃袋も増えますから、当たり前に売上は向上していくと予想できます。人口に比例して売上・利益が増えていくと考えられます。

 

インドネシアの人口の推移予想】

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元情報インドネシア統計局)

  

 

株価

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Yahoo!Financeより)2021.02.04

 

ただ、株価は右肩上がりではありません。

2009年からは業績は伸びていますが、株価は2017年がピークです。そこから高値は徐々に切り下がっています。ただ、底値は少しずつ切りあがっていますので上の方にブレイクしてくれるといいですね。

 

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楽天証券 2021年2月4日)

そして現在の年間の配当利回りは4.4%です。実はこの会社利益は順調に出しているのですが、配当は右肩上がりというわけではないのです。その年によって株主への配当は様々です。

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2020年期は1株当たりの配当が278ルピアなので増配してくれています。安定的な配当を望むのであればアメリカ株に投資するのがよいかもしれません。ただアメリカの高配当株は値上がりが期待できないと思います。インドフードは利益がどんどん伸びておりますので、値上がりも期待できます。

 いまPERを見ると10.7と割安です。減益が予想されているわけではございませんので、株価はかなり割安水準ということができます。CBPの方は時価総額が高いだけあってちょっと割高になってます。

 

まとめ

  インドフード・サクセス・マクムールはこれからの成長が期待できるのにも関わらず、割安水準で取引されております。本業で稼げて、シェアも高く、成長も長期的に期待できるこの株は買いだと考えております。私は早速購入したいと考えております!また数か月後にでもどうなっているかご報告できればと思います。

 

それでは、またー。

 

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JASA マルガ(JSMR)はインドネシアの交通管理を担う会社【インドネシア株】

こんばんは

かぶろまです。

 

本日は JASA (ジャサ)マルガについて考察していきたいと思います。ティッカーシンボルはJSMRです。

結論、コロナの影響で売上・利益ともに減少してしまっているので、おすすめできる株ではありません。

 

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【目次】

 JASA マルガとは

 JASAマルガはインドネシアで有料道路の建設と運営を行う会社です。日本でいうとNEXCO東日本とかそういった会社と同業になると思います。1978年に国営企業としてうまれておりまして、2004年に民営化されております。とはいえ、株主の70%はインドネシア政府が持っているので、実質は国営企業ですね。

 JASAマルガの行っている事業は公共のインフラを支える事業でして、さらに同業他社がインドネシア内にはおりませんので、かなり手堅いビジネスであることは間違いないと思いました。しかし、この後の業績を見ていくと厳しい状況が見えてきます。

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 JASA マルガの業績

 JASA マルガの3期分のPLをまとめてみました。

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 2019期は売上を大きく落としていますね。2020年もさらに厳しい予想が建てられております。売上に伴って利益も落ちています。売上利益がおちているのでPSR・PERもかなり高い値になってしまっております。

 またKPIとしてはインドネシア内の管理している有料道路長さがレポートされております。2015年には590kmしか管理しておりませんでしたが、2019年には1162kmまで伸ばすことができております。ところが交通量はというと2015年には12億台の交通量だったのが、2019年も変わらず12億台とそこまで増えておりません。通行料金も上げているという情報もあるのですが、どの部分が不調なのでしょうか。

  それはコロナウイルスの影響によってもたらされております。インドネシアではコロナウイルスの蔓延を防ぐために、大規模に規制を行っております。したがって有料道路の交通量が減少してしまい、売上の減少につながっております。

 JASAマルガは「運営と事業開発の両方の営業費用や設備投資を改善することでポジティブな業績を維持することを約束している」と公式WEBサイトに載せているようですが、コロナがある程度落ち着かないと業績は厳しそうです。

 JASA マルガのこれからの市場

 いつもの資料となるのですが、インドネシアは経済発展がみこまれております。一人当たりのGDPの値が1万5000ドルを超えてくると国でのモータリゼーションが進むといわれおります。インドネシアの一人当たりのGDP(名目)は4000ドル(2020年)となっておりますので、まだプレモータリゼーション期といえるでしょう。しかしこれから経済発展すれば、車を持つ人口はさらに増えると考えられます。人が増えれば収入も上がるのでしょうが、インドネシアジャカルタはすでに世界一渋滞がひどいという状態です。JASAマルガにとっては設備投資もかさむのではないかと思います。

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インドネシアの人口の推移予想】

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元情報インドネシア統計局)

  

 

株価

株価は2015年に高値を付けてから、徐々に高値が切り下がっており、いいチャートではありません。コロナまではおおむねレンジで推移してきていましたが、ついに下に触れてしまいました。少し株価が戻してきたものの、売り上げが大きく減少する予想が出ているので、しばらくは厳しいのではないでしょうか。

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Yahoo!Financeより)2021.01.31

 

もちろん利益も下がるので、配当は出なくなってしまうのではないでしょうか。いまのこところは微々たる利回りでの配当がだされております。

PERの計算元の利益も減りますので、来年はもっと値が高くなってしまうことが予想されます。(その分株価がさがるので、倍率は維持されるかもですが) 

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楽天証券 2021年1月31日)

 

まとめ

 JASAマルガはコロナウイルスの影響をもろに食らってしまっており、業績が落ち込んでしまっております。したがって、 インドネシアのコロナ状況を見ておくと将来が予想できると考えます。コロナが思ったよりも長引いてしまうとJASAマルガのビジネスには逆風です。しばらくは投資対象から外してもよいのではないかと思います。

 

それでは、またー。

 

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ゴジェックとトコペディアの統合報道ありました

こんにちは

かぶろまです。

 

先日インドネシアの配車アプリを運営しているゴジェック(Gojec)とネット通販のトコペディア(Tokopedia)が統合されるという報道がありました。この統合が実現されると東南アジアの未上場企業としては最大のテック企業となるとのことです。

 

www.nikkei.com

【目次】

 

ゴジェックとは

ゴジェックはインドネシアで配車アプリを運営しております。バイク版のUBERのようなイメージですね。UBERと違うのはUBERがタクシーの配車を行っているのにたいして、ゴジェックはバイクや日用車の配車を行っていますね。さらに配車ついでに「スーパーマーケットで牛乳かってきて」という買い物の手伝いなどもできてしまいます。料理の宅配を行っているのは一緒ですかね。インドネシアではかなりメジャーなアプリで人々の暮らしを支える便利アプリとなっております。

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 その結果時価総額としては、約1兆7000億円という値が算出されてます(CBインサイト)世界でもなかなかいないデカコーン企業(未上場で想定時価総額が1兆円以上の企業)です。日本でも三菱商事三菱自動車が出資しているようです。今後はインドネシアアメリカで上場を目指すようです。

今回の統合の目的は

 もともと、ゴジェックはグラブと統合するのではないかといわれていましたね。グラブもまたマレーシア・シンガポール・タイを中心として流行っている配車アプリとなります。同じ業態であり、シンガポールなどでは競合もしてしまっていましたが、同業態同士、水平統合するのではないかといわれておりました。というのも、この2社、創業者がハーバードビジネススクールで同級生なんですよね。その関係性もあり、統合がうわさされていました。

 しかし、今回ゴジェックが統合したのはトコペディアでした。トコペディアはインドネシア最大のオンラインEコマースプラットフォームです。つまりはゴジェックからすると垂直統合になります。オンラインで買い物したものをゴジェックの物流網で運ぶといった業態になっていくのではないでしょうか。日本ですと配送網は専用の業者(ヤマトや佐川急便)が行うことが多いですが、配車アプリとして信頼を得ているゴジェックであれば、物流も任せられますし、アイドルエコノミーということで暇な人が安く運んでくれそうですね。日本にも軽運送ですがPickGOなんていう同じように暇な運転手が配送するサービスがあったりもします。

 ということでかなりこの2社は事業の親和性がありそうです。企業価値もこれから伸び続けるでしょう。さらには実はグラブとトコペディアにはソフトバンクが出資しているということもありますので、もしかすると将来的にはさらにグラブも合併してくるということもあるかもしれませんね。AMAZONに対抗するにはこのくらい大きくなって来ないと厳しそうです。日本でも世界に出ていくこのような企業が出てきてくれると嬉しいですね。

 

それでは、またー。

 

 

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