危険予知(KY)ブログ〜特にIT業界

全てのエンジニアをデスマーチやメンタルヘルスの問題から救いたい。https://www.facebook.com/groups/625574184259113/

行動を変える本の読み方~オーディオブックで聞く

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 「ビジネス書をいくら読んでも何の効果もない」と思っている人は私以外にも多いと思う。実践することが大事だが、その前に必要なのは、内容が血肉になっていること。

繰り返し読むことが大事だが、なかなか骨がおれる。そんな時におススメなのが「オーディオブック」である。

ジョギングしながら、満員電車で本が広げられなくても大丈夫。おススメ。

FeBe

怒っている人との向き合い方〜同族嫌悪

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こちらのミスがあれば一度きちんと謝る。怒っている人は恐れを抱いているので傾聴する。終始毅然とした態度を保つ。ペコペコしない。主張点は課題の分離をし、自分もしくは自分の所属組織の課題であれば真摯の対応する。相手の課題は踏み込まない。

相手の仕事の不出来を指摘する人は、怒っている当人の不出来を指摘されたく無い。資料の不出来を指摘する人は、当人の資料が分かりにくいことを指摘されたく無い。とはいえ、こちら側にも問題があるのは明白である。それを面と向かって指摘する人はありがたい。できる人、無関心な人、関係を切りたい人は指摘すらしないからだ。

相手が怒り狂って何かを言う時、それはその怒っている当人が一番言われたく無いことである。攻撃されることがあるがその攻撃の内容も当人が言われてたら嫌なことである。怒っている人の価値観は通常よりもよりエゴが出やすい。普段から小さな悪さをしている人はその罪悪感を大きく抱えている。

怒っている人の心情を考えれば、毅然とした態度をとりつつ傾聴する。ペコペコしない。相手の罪悪感まで共感をする必要はない。とは言え、恐れが無くなるまでは怒りはおさまらない。心配している内容は興奮している本人も意識できていない。傾聴して当人の発する単語をおうむ返し、言い返しをしていると、気づきが起こりやすい。

話の内容は課題の分離を行う。当人の問題は当人に持って帰ってもらう。課題の分離はその課題の解決をしないと困る方が引き取る。

 

怒り(心の炎の静め方)

怒り(心の炎の静め方)

 

 

 

組織のムードを悪くする態度とは

この記事に開いたあなたは、三毒、決めつけ、言い訳・責任転嫁、エゴ、逃げ、忙しいアピールなどに関心がある。他者のこれらに反応するという事は、自らその要素を持っていることを自覚する必要がある。このような行為を全く行っていないなら、そもそもこのページに興味を抱くこともないからだ。

人間関係の問題は無くなることはない。一方、国と国、体制と個人、異なる地域コミュニティ、団地の左右、上下、顧客と業者のいずれの関係でも利害対立はあったとしても、敵対関係である必要はない。理性があれば、仮に敵対関係になっている二つの群は、より大きな群の一部になっていることに気づくからである。

これらの敵対行動をどうしてしつぃまうのか。原因はエゴである。他者に対して優位でありたいということとその動機が個人的、より小さな群に対して適用されると、敵対関係をなりやすい。とはいえ、馴れ合えと言っている訳でもない。互いに切磋琢磨し、より良いゴール、Win-Winを目指せば良い。

敵対関係をとる当事者は怖がっているのである。そのカウンターパートである我々は、真摯な態度で、相手には攻撃ではないことを知らしめる。直接のダメ出し、受動的攻撃、あからさまな不遜な態度、陰口、噂話は必ず相手に伝わる。これらの態度はこちら側の怖れの現れでもある。

双方にとって益はない。改める。

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ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-

ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-

 

 



職場でのメンタルヘルスの増加、自殺を増やしている原因とは

メンタルヘルスの問題や果ての自殺が止まないのは成果主義が原因ではないかと考えている。成果を重視するあまり、小さな芽のうちに摘み取ることが行われていないからだ。

成果主義ではとにかく成果を上げることに注力する。成果を上げるといっても、いろいろなことはやりつくされており、何か新しいこと、今まで誰もやっていないところに注力する。PDCAが回っているようなある程度定型業務の職場であれば、PDCAを回すこと=業績アップとなるため、業務における様々な面の品質が向上する。

一方、IT業界、特に、システム営業の現場では、PDCAは回りにくい。大枠は一緒なのだが、繰り返そうにも案件ごとに都度条件が異なっている。また、業務の種類も結構範囲が広く、すべてを精通している人はまれである。詳しいからきちんとやっても、上司がその内情を理解していないことも多く評価にならないこともある。

このような状況で優先順位が下がりがちなのは、実際に作業をしている人の「気持ち」である。「ホーソン効果」でも結局のところ作業効率は人の「気持ち」によるところが大きいのだが、業績評価において定量的とは言い難い。故にそうではない部分に目がいきがちである。

更によくないのは、すでに人間関係において何らかのトラブル・問題の芽が生じていたとしても、その芽を摘むことの優先順位が低いままになってしまうことである。こういうトラブルはほっておくとどんどん大きく育ってしまうが、成果主義の上司・部下はじきによくなるだろう、などと楽観的に考えがちだ。

システムのトラブルであれば、最悪大ナタを振るえば解決する。しかし、メンタルヘルスの問題、およびそれに伴う自殺の問題はそうもいかない。その解決には当事者はかなり大きなコストを払うか、そもそも亡くなってしまってはもともこもない。

最近、建設現場をはじめ労災が増えている。安全衛生の重要性が叫ばれているが、成果主義をとる会社は、この構造にも注意を払うべきだ。

 

c.f.

ホーソン効果 - Wikipedia

 

 

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?

 

 

他者信頼を貫く〜チームのチカラを最大限引き出す

チームが機能していない時は他者信頼を意識する。問題は人間関係の問題なのだから他者の感情に配慮して解決を図る。他者貢献に注力する。他者の課題には介入しない。

チームが機能していないときは、メンバに相互不信を取り除く。自分のできることは他者信頼を貫くことと、問題と人を分離して捉えその改善を図る。他者貢献、すなわち自らの能力の発揮により他者の利益向上を図る。他者の課題に踏み込まない。他者の評価を上げることを目標にはしない。

他者信頼において、相手が裏切ることを想定し相手の出方を待つことがある。これは相手も同じで何の変化も起こらないだけでなく、不信のメガネで見ると不信の証拠が見つかるようになり時間経過は悪化という結果になる。一方的、自らが他者信頼をはじめる。相手が変わることを期待しない。変わるかどうか判断相手の課題である。

互いに共同体感覚を持っている集団だとしても、それぞれの利害は一致しない。利害関係者、ステークス・ホルダ間には必ず問題は発生する。問題とは人間関係の問題である。問題を起こす人の原因は怖れである。怖れは当人が認識すれば消える。傾聴などで支援する。怖れの解消の成否は本人の課題なので手放す。

他者貢献は相手の利益向上を主とする。自分のエゴのためのことは極力排除する。相手のエゴが強い場合、自分のエゴは相手に見透かされる。私心なく行う。自分の立場の強化、アンフェアな取引、保身はエゴが強い相手の場合報復の対象になりやすい。共同体としての利益向上を行う。

ルフレッド・アドラーの共同体感覚を勉強していくと、松下幸之助の理法、根源様の考えに似ていること気づく。結局うまくいく人は同じ原理を使っている。これを徹底的に行うかどうかということだ。

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嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

 

クダを撒く酒席のまずいところ〜共同体感覚を増やすには

仕事でのストレス発散に仕事を帰りに酒席を持つ。共同体感覚を損ねることに繋がるので出来るだけ避ける。良い気持ちで仕事をする為の懇親会は多いに増やすべき。

IT系のデスマーチに巻き込まれる会社では飲み会が少ないらしいとブログを知り合いが取り上げていた。酒席には二種類あると思っており、仲間の懇親を深めるものと、当人のストレスを発散するクダ撒きのものである。前者は多いに増やすべきだが、後者は不要である。むしろ害になる。

仕事、何らかのプロジェクトでは、ステークス・ホルダ、利害関係者が一堂に会して業務が遂行される。何らかしらのトラブルがないプロジェクトはなく、ステークス・ホルダは全員一致で協力し、問題の特定、課題化、課題解決、再発防止を実施する。お客様担当者と自社の営業担当者の何れも敵ではなく仲間として扱う。問題と人は分離する。

最悪デスマーチ化するプロジェクト、その類のプロジェクトをよく携わる組織・会社では、ステークス・ホルダの中に敵を作る。確かに怒りのエネルギーは瞬発力があるため、緊急事態・非常事態における対処では有効かもしれない。しかしそれは共同体感覚を下げ、効率の悪化をもたらす。仏教的に言えば三毒をメンバに増やすということ。

共同体感覚は、アドラー心理学の鍵概念であり、その中身の言及は避けるが、信頼されていないと感じる相手はより強硬に反発する。「北風と太陽」のアレである。信頼には信頼で応える。そのための素地を作るための懇親会はもっと開くべき。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

 

ライフスタイルを変えられない本当の理由〜スイッチングの損得勘定

行動経済学を理解する。最大のデメリットと向き合う。評価項目を書き出す。

行動経済学、リスク評価と合理的な判断について理解する。

自己啓発本を読んでもそれを行動に移さないのは、その理由を持っていないからだ。ライフスタイルを変えることで支払うコストとライフスタイルを変えることで得られるメリットを比較する時に、行動すれば前者は必ず支払うことになるのに、後者が得られる可能性100%ではないからだ。行動経済学でよく取り上げられる例でもあるが、これが理由を持たない理由にしている。

最大のデメリットと向き合う、評価項目を書き出す。

自分がやっていないことを書くのは無責任なので、実際にやっている内容を記す。結論は、ライフスタイルを変えることで生じる事を書き出し、デメリットと向き合う。あるべきは、その全部をある基準で点数付けなどして評価ではあるが、コストが高いと考える。自分が納得する妥協点がここだった。

「した方が良い」は「やらない」と同義だ。ライフスタイルを変える「理由」を持ち、それを日々思い出す。少なくても習慣化するまでは。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え