価格.comが「都合の悪い口コミ」を非表示にしていた事が発覚し大炎上中
価格ドットコムというサイト
私はよくネットで買物をする際に「価格ドットコム」というサイトを利用します。
平たく言えば「買いたい商品を安い順等にランキング形式で表示してくれるサイト」です。
↑とある商品の安い順ランキング
上記のように最安値が一目で分かりやすく表示されています。
また、値段以外にもレビュー(実際に商品を購入した人の感想)なんかも表示されていますよね。
↑先程の商品(プリンター)のレビューの一つ
で、多くの方が何か商品を購入する際にこの「レビュー」を参考にしていると思うのですが、現在、価格ドットコムの「ある商品のレビュー」に関して何やら真っ黒な疑惑が持ち上がっているようです。
低評価を隠蔽し、高評価だけ表示されるように細工していた?
今回騒動となっているのは「小さな葬儀屋さん」という「葬儀社仲介会社」に関するレビューです。
「小さなお葬式」というのは、ネットで集客して、葬儀業務を全国の葬儀社に代行させるというブローカー的な活動を行なっている会社です。※ブローカー・・・売買の仲介をする人(コトバンク出典)
ー「考える葬儀屋さんのブログ」より(http://funeralservice.livedoor.biz/archives/1899897.html)
ネット主体の会社で、電話などで葬儀の相談に応じて、全国各地の適当な葬儀場を紹介するという「仲介会社」ですね。
そして現在問題となっているレビューが投稿されたのは2014年4月21日。
約2年前です。
↑現在問題となっているレビュー。投稿されたのは約2年前で、低評価がついている。
レビュー内容を要約すると「追加料金0円と聞いていたのに、最終的には相談時の倍近い金額まで膨れ上がり支払わされた」という苦情です。
↑「追加料金一切不要のお葬式」がキャッチコピーの「小さなお葬式社」
(「景品表示法第4条第1項第1号(優良誤認)」に抵触する恐れがある)
具体的には,商品・サービスの品質を,実際よりも優れていると偽って宣伝したり,競争業者が販売する商品・サービスよりも特に優れているわけではないのに,あたかも優れているかのように偽って宣伝する行為が優良誤認表示に該当します。
(消費者庁「優良誤認とは」より)http://www.caa.go.jp/representation/keihyo/yuryo.html
このレビューを見る限り中々ひどい業者のようですね。
ですが、今回問題となっているのはこのレビュー自体ではありません。
価格ドットコムの運営が「この低評価のページ」だけGoogle等の検索結果に表示されないよう細工していたことが先日発覚しました。
特定の記事を検索結果に表示されないようにする魔法の言葉「noindex」
noindex は、メタタグと呼ばれるものの一つで、サイト内のあるページを検索エンジンにインデックスさせないために使う。サイトの検索順位が決まるまでのプロセスは、「①クロール → ②インデックス → ③ランキング」の3つのステップがあるが、noindex はこのうち、2番目のインデックスで止めるということだ。
noindexの使い方より引用
要するに「noindex」をページに設定すると、そのページが「検索エンジンの検索結果に表示されなくなり」ます。
noindexを設定すると1週間ほどでGoogleの検索結果に表示されなくなるようです。
(稀に表示されたままな場合も)
で、上記の低評価のレビューのページにこの「noindex」が使用されていることが、
最近どこぞのネット民により発掘されました。
↓レビュー「小さなお葬式は最悪の葬儀会社です。」のソース(ページの裏側)
↑21行目に「noindex(検索避け)」の記述がされている。
つまり、上記の「低評価レビュー(=都合の悪いページ)」だけが”なぜか”検索結果に引っ掛らないように設定されていたのです。
何が問題なのか
検索結果に引っ掛らないということは、具体的に言えば、
「小さなお葬式 評判」と調べた際に「良い評判のページ」はすぐに表示されるものの「悪い評判のページ」は、価格コムのサイトを念入りにチェックしないとたどり着かない、という現象が起き得ます。
要するに、「高評価」は簡単に見れるけれど、「低評価」は隠されていて見つけづらいという少し難解な表示のされ方になってしまいます。
現状で言えるのは、この「Noindex」をページに記述する事ができるのは「小さなお葬式」のような業者側ではなく、「価格ドットコムの運営」であるということです。
【追記】(2月18日朝7時)
@akibablog この「noindex処理」ですが、テンプレなりシステムに組み込めば、価格.com自身はその機能を提供するだけで、管理的権限を持つ人・企業が自由につける事も可能です。条件分岐で添付できますので。ライブドアブログでもそのトリガーにカテゴリを使う事で可能です。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
価格コムの運営だけでなく「小さなお葬式社」側でもnoindexを設定することは可能なようです。
以下が「noindex」の記述が発掘された際のツイッターでのリアクションです。
価格.comの悪評にnoindexのコード入れて検索結果に出さないと。ほほう。価格.comも悪質だなぁ。https://t.co/J13I3fP5dz
— KILROY00 (@KILROY00) 2016, 2月 16
個別にnoindexつけるとかレビューの公平性を否定していくのか‥ / “価格.com - 『小さなお葬式は最悪の葬儀会社です。』 葬儀・葬式のクチコミ掲示板” https://t.co/CoBF4o1Irm
— グラシア (@gragragracia) 2016, 2月 16
価格.com - 『小さなお葬式は最悪の葬儀会社です。』 クチコミ掲示板 https://t.co/KADsVy7fBj noindexで検索よけしてる……価格コムさん、信用されなくなるなこれ
— 寧々☆ (@mel_ne) 2016, 2月 16
評価の悪いページにnoindexという検索避けのタグが仕込まれていて検索結果から除外されるようになっている、と。この葬儀会社はもちろん価格.comも最悪っすね。関連→https://t.co/85y1Y1eecO https://t.co/uRyx25WqUk
— 董卓(不燃ごみ) (@inumash) 2016, 2月 16
上記のように、もしもそういった「工作」を働いた事実がある場合、価格ドットコムの「レビューの公平性(信ぴょう性)」が損なわれる事に繋がりかねません。
「価格ドットコムは、業者が頼めば簡単に情報が操作できるサイトなんだ」
という認識が広まってしまいかねません。
現時点での疑問はただ一つ、
「一体なぜ特定のページのみ「Noindex」が設定されていたのか?」
という点です。
まさか「小さなお葬式社」が、価格ドットコムの運営に頼んで「低評価レビュー」を見つけにくくしてもらっていたなんて、まさかそんな・・・ねえ?
「Noindex」が設定されているか調べる方法(簡単)
Chromeのアドオンに「NoFollow」という物があるようです。
具体的な使い方は以下のページに詳細が載っていますのでご参照ください。
さて、シラミ潰しに価格ドットコムのレビューページを調べてみましょうかね・・・
「小さなお葬式」という会社の悪評
どうやら以前にも「都合の悪い記事」を検索結果から削除させたことがあるようです。
(現在は申し立てが撤回され検索結果に復旧)