hogloidのブログ

へなちょこ

AHC023 参加記

せっかくなので。

atcoder.jp

Day1

朝起きて、流石になにか有益なことしたいな…とふと思う。 背景としては前の週に喉風邪にかかり、体調は回復してきたのだが外出の予定は全部キャンセルとなり、ひたすらアニメを見るしかしていなかった(面白かったけどね)。自分の中での行動欲メータが溜まってきたのを感じ、ふとatcoder.jp を眺めたらAHCが今日から始まることに気づいた。

前々から実は出たいなと思いつつ、コンテストのためにスケジュールを空けておくみたいなことをしなくなっていたので結果的に一度も出ないままAHC開催から2年以上経ってたんだなぁ。今回ぐらいはなんかの縁だと思って出ることにする。

ただ、最初の目標としては軽く貪欲書いて、C++の書き方思い出して、序盤で上位に着いたらそれで終わりで、残りはまあ適当に流せばいいかな…なんて思っていた。

とりあえず問題を読む。うーむ、なるべく少ないマスを農機が通る用に確保して、残りのマスに置きまくれば楽だろうなぁ。 まだ到達してないマスに多く隣接するマスに優先して進んでいって、農機が通るマスの木を構成する。その後は全セル独立に解けるので、置けた時間のスコアを負のコストとして最小費用流として解ける。

最小費用流の負コスト処理、これであってんのかな〜なんて思いながら書く。午後2時。

ウム、よさげ。26M点とか。ちょっとだけ細かい改善をしてみる。

ただこれを提出した頃にすでに自分の1.3倍近いスコアがちらほら出てた。となると、農機のマスの作り方をどんなに工夫しても追いつけない。 仕方ないから別の解法を考える。

さっき作った木はそのままに、木の深い頂点から順になるべく育つ期間の長い作物を優先して植えてみる。奥のマスでの収穫にはそこまでの通路すべてで作物が植えられてないことが必要になるので、収穫回数が少ないほうがいい。

まあまあやね(35M)。なんか遠回りさせるより近道の方が通る必要のあるマス減るから、多少通路マスが増えても木は浅いほうがいいよね?とか、細かい改善してみる

38M。1日目としてはこんなもんかな〜と思って終了。

1日目としては久しぶりの実装で色んな実装ミスで引っかかりまくり、これで1週間は大変だな〜と思っていたので、1回でも1位に立ってやめるぞ!(辞めさせてくれ!)と思っていたが、初日から細かい改善するのも疲れるしで、翌日以降に持ち越し。

Day 2-4

  • 木の生成を工夫して、直進的な進み方を優先してみる
    • 遠回りしない範疇で、通路マスを少なくできる
  • 作物を植えていく順番は、ノードの深い順ではなく、より大きい部分木を先に取る帰りがけ順に変更
    • 小さい部分木の方は制約が少ないので、より難しい大きい部分木の方を先に解くことで、使える作物の選択肢が多く確保できる
  • 収穫できるタイミングのペナルティに傾斜を付ける。例えば子ノードで収穫するタイミングでついでに収穫するのはロスなしでできる。そうでないタイミングについても、兄弟ノードで収穫するタイミングなら新たに犠牲にするノードの数は少ない。新たに制約を作るノードの数に比例するペナルティを付けた

などの改善を入れた。 他にもペナルティや優先度周りで細かい改善は試したが、あまり有意な効果はなさそうだった。正直このあたりの貪欲のルールを試す部分は結構好きなのでついやってしまうが、時間あたりの効果は低いんだな〜なんて思ったりした。

40M。10位付近とかそれなりに良い位置にいたのでやる気は出てきたのだが、このあたりでsugim48が突然42Mぐらいで1位に現れる。 あまり今の解法の延長になさそうだったので、また1から考え直しか〜と落ち込む。

Day 5-6

悩みまくり。ビジュアライズを見て、迂回できるタイミングなのに木の経路にこだわって空けているパターンは多かったので木のままではだめだろうなと思ったが、グラフに一般化するとノードの間の順序が破壊されて1個ずつ決められなくなってしまい、時間を逆順に見てやるしかなくなりそうだが、実装も大変だしどれぐらい良くなるかにも自信が持てなかった。DAGに一般化することについても、順序は決まるのである頂点での収穫のタイミングを複数の経路に分散できるのは分かったが、効果が限定的なような気がして実装する気にならなかった。

ふとマスが一直線のケースを考えてみようと思った。あるマスであるタイミングで収穫するということは、それより手前のマスでそのタイミングをまたぐ作物は植えられないということで、マスの数×時間の2次元のグリッド上に、交差できない線分があり、作物に対応する1×(D-S) の短冊をたくさん置いていく問題だな〜と思う。これは(交差できない線分=各マスの収穫のタイミングが決まっていれば)貪欲で厳密に解ける。実際はこれが木やグラフに一般化されているが、貪欲で解ける点は同じ。

最初本当にうまくいくか自信なしだったのでアイデアとして置いていたが、他があまりにも筋悪そうだったのでこちらを試してみることに。また実装やり直しで落ち込む。

まずは木ベースで、収穫のタイミングを適当に選んで根から通るマスを決めていく。単に最もスコアが増加するパスを選ぶだけ。これをスコアが増加する間繰り返す。 それなりによくなった、が最上位には届かないぐらい。タイミングを選ぶ順番、貪欲にパスを選ぶときのスコアに若干の調節を入れる、いろんなのを試したが効果は少なく、もうこれは貪欲でどうこうなるものじゃなく焼きなまししかないかな〜と思い始める。

42.2M

あとこの時期あまりよく眠れなかった。普段から朝方にうとうとするタイミングはあるがすぐ意識を失うんだけど、うとうとした瞬間問題のことを考えだして目が冴えてしまうため。長期コンって大変だぁ

Day7

木ベースのまま焼きなましを書く。状態は、{t_i, {v{i, j}}} := 時刻 t_i について、根から頂点v{i, j} へ収穫しに行く。近傍は収穫しに行く頂点の削除と、今既に収穫しに行くノードから最大5深い頂点を追加する。

43M 弱ぐらい。思ったより伸びないな…と思い、近傍に傾斜付けたり、初期値もっと頑張ってみたりしたが、良さそうと思ったアイデアが尽くダメでかなり無力感があった。2M上げるには、なんと毎時刻16個も多く埋めないといけない!今明らかに植えられていないがガッツリ緑になっても足りない。 流石に木のままではダメだろうなと思い、木にこだわらず連結な経路取れるように変更することを決意するが、その場合初期値はこれでいいのか?というのがかなり気がかりだった。初期値で明らかに木に最適化した形をしているので、ちょっと経路変えてもスコアは上がらないんじゃないかと心配していた。

ただ、残り時間的に初期値と焼きなましの両方を改善するのは厳しそうだったので、まずは焼きなましの部分だけをグラフに一般化することにした。またも実装した内容が無駄になり、涙……。

とりあえず状態は各時刻の根から連結な頂点集合で、近傍は関節点以外をランダムに消すのと、隣接する頂点からランダムに追加するだけ。 day7中に実装は終わる。試行回数上げてなかったけど 43Mそこそこ ぐらいはあったかな。

合計スコアもさることながら、今まで通路専用だと思っていたところでも平気でスコアを稼いでくるのが驚きだった。確かにこれ見るだけでもだいぶ情報量あるよね。

Day8

通路を崩すことが大事っぽいので、それを誘発するように近傍を作ってみるが、あまり効果はなさそうだった…。 初期値も工夫したかったが、焼き鈍しの試行回数を増やせば思ったよりもうまく初期値と違うところに到達できていたので、残り時間がないこともあってやめた。 焼き鈍し回数を10倍にすれば(今の順位表で)1位行ける!というのは分かっていたので、とにかく高速化を頑張ることにする。 初めてプロファイラを使った。gprofというのが標準的らしいので使ってみる。-O2を付けるとたまに関数がインライン化されて消えてしまうが、O2付けないプログラムで測ってもしょうがないので諦めてその情報でボトルネックを探す。 関節点の判定を毎回やるのは無駄で、更新があったときだけとか、近傍全列挙は無駄で、グラフをビットで持って個数を最初に数えて何番目かを決めてから取りに行く、1つの頂点だけに隣接して追加するときは繋がれた側が関節点になって他の頂点は変化しないから再計算不要とか。あと初日にコード書くのサボってサンプルのグラフの持ち方のままだったので関節点の所だけは4方向の辺ありなしをビットにまとめたりもした。

スコアの変化も、どうせO(T)はかかるものの定数倍速そうな方針に変えた。

割と一通りやりたいことはやれたな〜と思ったタイミングで提出する。温度調節とか、時間計測を書きながらスコアを上げていく。

44.7M!出した瞬間は1位になった気がするが、すぐsugim48に抜かされてしまった。0.3%程度の差だったけど、10% 高速化とかでは逆転しなさそうな差だったので残念だった。追い上げに備えて多少の高速化を図りつつ終了。

1位行けるかも!と思っていた終盤4時間とかはめちゃドキドキしていた。疲れはするけどこういう興奮もたまにはいいね。

振り返ると自分の場合は正しい解法にたどり着くまでに相当な紆余曲折があったので、最初にもっと問題の構造を考えても良かったな〜と思った。まあでもたくさん実装してたくさんデバッグできたのは良かったかな、昔だったら単純作業と思ったかもだけど最近C++書いてなかったので。あと小手先の改善や小手先の高速化繰り返すのは実は結構好きなのも分かった。

1週間は思ったより長くて、早く解放してくれ〜って思うタイミングは何度もあったが、一番自分に有利なタイミングで終わってくれたので文句は言えまい。

終了後は久々に解法ツイートっぽいのをしたり、他の人のビジュアライズ見たりしてた。ヒューリスティックは知らない人多くて、懇親会も楽しみ。

2021年度に読んだ本

順番もバラバラだし感想書いた時期もまちまちなので文体に統一感がないけど、どうせチラ裏なのでそのまま上げちゃいます。

事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学

人の心理の諸々の話。具体例が多くて分かりやすい (逆にエピソードいらんと思うなら冗長かも)。
色々あるけど、人は自分の都合のいい方向にこじつけて解釈しがちというのは本当にそうだな〜と思った一方、同調性バイアスの話については自分は周囲の意見(や世論)が自分と離れているほど意見を逆側に寄せたくなるのでホンマか?というようなエピソードもあった (まあおれが尖ってるだけや)。
あと、人の意見を何かを行う方向に変えさせたいときは誤解しているところを説得するのではなくメリットを提示して共感してあげたほうがいいが、何も行わない方向に仕向けたいときは恐怖感を植え付けておくのが効果的というのが非対称で不思議だなぁと思った(どっちも選択するという行動ではあるはずなのに)

脳パフォーマンスがあがるマインドフルネス瞑想法

なんかマインドフルネスって言葉が一時期流行ってた気がするので買ってみた。もう殆ど忘れたけど、目を閉じて呼吸だけに意識を傾けると雑念が片付いていいねとかそういう話だった気がする。
読んで初めて寝る前やってみたときは結構よかったんだけど、なんか続けていくうちにどうもマンネリ感が出て緊張感がなくなり雑念が入り込むようになってやめてしまった。あとは「これぜったい効く!!」って確信できないことを続けるのってなかなか難しいよね。

ショートショートの広場

ショートショートコンテストの優秀作を集めた文庫本。寝る前ちょこっと読んで目を休めるのにちょうどいい。短い文章の中でよくなるほどと思わせる面白さをスッキリと詰め込めるなと思う。これで公募なのだから恐るべし。

ノンデザイナーズ・デザインブック

デザインのことマジで一つも知らないなと思って買った、初学者向けの教科書。
評判通り、センスとか前知識はほとんど要求されず、全体を通して努めて客観的な説明がなされているので経験ではなく理解から入りたい人には向いていると思う。整列、グルーピングなどなど、まあ当たり前っちゃ当たり前なんだけどやはり言われないと気づかない点もあると思う。昔JOI合宿とかでもひどいスライドを作っていた身としても、なかなか耳が痛いぜ。
こういう教科書を読むといいこととして、特に役立たなくともものを見る目が少し変わって、出版物・作品の精巧さや努力がたまに垣間見れるようになるというのがあると感じる。

ファイナンス機械学習―金融市場分析を変える機械学習アルゴリズムの理論と実践

有名な本。9月頃暗号通貨取引アルゴリズムを作ろうと志したときがあって、これとか他の本を読んで勉強してた。
この本はとにかく実践的でかなり多くの細かいテクがカバーされている。コード自体はあまり読みやすいとは言えないけど、プログラムの結果もたくさん載っていてかなり丁寧な方だと思う。それでも技術的な本を読むのが結構久しぶりだったので式をちゃんと追おうとすると知的体力を使った思い出。

DIE WITH ZERO

貯金に駆られるな、体が動くうちにやりたいことをやっていろんなことを経験しろ、そのためにお金を使うことを惜しむな。という感じの旨が書いてある本

時間は不可逆なことはみな分かっていても、つい目の前の忙しさ・惰性などによって本当にやりたいことを後回ししがち。体力の制約や、(子供のいる場合)子供の年齢の制約などでその歳でしかできないことはたくさんあり、そこから得られる経験の優先度を意識的に上げて考えないと、あとあと後悔しつつ無駄にお金だけを貯めてしまう結果になりかねない。また若い頃の行動は思い出としても経験値としても大切で「配当」を継続してもたらしてくれるので、お金を貯めることに必死になるべきではない。

まあそうだね。元々社会人になった辺りで必要と思ったものはだいたい買うようにしてると思うし、お金が行動のトリガーを引かせないようなこともあまりなかったかな。強いて言えば正社員として働かなければもう少し自由ができるなと思ったことも3年前はあったけど、それも今は正社員のままでも相当自由にやれている。

かぜのてのひら

いいね。
まさか歌集を買って読むようになるとは思いもしなかった。しんみりするもの、どきっとするもの、シンプルに情景が浮かんでくるものなど色々ある。
副次的ないいこととしてかなり知らない単語や表現が多いことを思い知らされる(ちょっと古めの固有名詞が多いけど)。調べながら読んでいる。

三体

読んだ。長すぎひん?w

長編は読む前から気が重くなってしまうから普段は読まないんだけど、なぜか(実際は5巻なのに)1巻で終わりかと思いこれぐらいならまぁ読むか〜と思って買ってしまった。ずっと放置してたけどもったいないしな、と思い1巻を読んだら案の定かなり面白く、しかも1巻だけだと物語の序章でしかないので結局続きも読むことに……。 中身には立ち入らないけれど、予想を裏切る先の読めない展開、強烈なキャラの人物たちが繰り出すストーリー、スケールの壮大さが読んでて素晴らしく気持ちがいい。(まあ気に入らない箇所が無いわけではないが…)
SF自体も普段あんま見ないんだけど、基礎科学者が出てくる場面が多いのが結構意外だった。かなり長いタイムスパンで物語が進むので展開に説得力を持たせる必要性はあると思うんだけど、初見では地味な役職の人が主要な役回りを担っていくのが意外性があり、こういうのってSFでウケるんだと思った。
一番好きなのは最後の5巻目で、それまでも十分スケールがデカいんだがそれ以上に急に物語が加速してかなりすごいことになる。おすすめ

起業のファイナンス

読んだ。たぶんこの手の本の中ではかなりわかりやすく基本的な内容だと思う。ベンチャーがお金を調達する理由とその手段の解説や、資本政策で注意すべき点、あとは(あんまり興味はなかったが)コーポレートガバナンスの制度などなど。
まあたぶん自分が直接関わることはなさそうだが、一応ベンチャーにいるからにはこういうことも知っておくと諸々の理解の助けになる。あとは銀行は貸し倒れを避けるためリスクを取れない一方日本での資産の多くは預金の形を取っているのでお金の流れ全体としてリスクを取れず不況時には貸出先に窮することもあるというのがちょっと新しい視点だった。

労働者の味方を辞めた世界の左派政党

読んだ。kinvatiumが言及していたので。

まあタイトルで内容の3割ぐらいは推測できるタイプの本。かつては右派が資産階級の利益を代表し、左派が労働者の利益を代表していたのだが、先進国で教育水準が上がり、労働に必要な技能も上がりサービス業への転換が進んだことで典型的な労働者の占める割合が少なくなり、左派政党は彼らに変わって都市部の進歩的エリートを主な支持層とする戦略を取ったことで、右も左も労働者の利益を代表しないようになったことと、米英仏日の政党の具体例が紹介されている。イギリスのニューレイバーを標榜した労働党や、クリントン後期以降のアメリカ民主党・日本の民主党など。
またタイトルから予想できなかった部分として、金融政策と経済成長の話が内容の多くを占めている。著者はかなりの反緊縮派のようで、緊縮財政は経済成長を止め財政赤字(のGDP比)も改善しない、財政赤字はインフレによってでないと解消することは難しい、というのを各国の例を援用して強調している。またユーロ圏の例に触れ、通貨を共通化し金融政策を放棄したことでユーロ内での(少なくとも工業分野では)ドイツの優位が確定して他国は切り下げによる競争力維持ができなくなったことをフランスやイギリスの失敗とみなしてる。
ドーマー条件の節は普通におもしろいなと思った。(国債金利が経済成長率を下回るのなら、借り続けても対GDP比で累積の赤字は収束するので、財政は安定する) 政策金利とか、中央銀行とか何も知らないけど、何読めばええんや
あとは、この本だと金融政策は経済成長に本当に大きな影響があるように読めるが、正直選挙とかで大した争点として認識されていないようにしか思えず、選挙ってなんだかなあという気持ちに。

1984

ジョージ・オーウェルの小説。
架空の巨大国家で、党の支配を永続させるために生活のあらゆる面の監視を行うディストピア的な社会で生きる男などの話。

フィクションというのはあれど、例えば二重思考とかは割と現世でもよくあるというか、実際に思ってもみないことを主張するだけでなく、時にはその思ってもみないことを内面化して行動することもあり、まあ全部笑い話にはできないかもなと思った。
まあ全体主義が世界の主流になることは当面想定できないが…。この辺りはWW2直後頃の読者であればもっとリアリティを持って感じられたのだろうか。

明らかにバッドエンドで終わることがはじめから分かりきっている。個人が社会に打ち勝つヒーロー物ではないのはすぐ分かり、どこかで屈服させられるという予兆がそこかしこに現れているので。流れとしては確かに予定調和とも言えるけど、設定が緻密なのと、終盤の描写も真に迫っていて面白かった。

資本主義リアリズム

読んだ。当時注目してただったちょっとひねくれた同人作家がこういう本を激推していたので (マジでなんで読んだんだ)。
マーク・フィッシャー(イギリスの批評家)が書いた、資本主義を批判する本。
資本主義以外の社会体制が存在し得ないということが社会的な前提になっていることを資本主義リアリズムと定義し、今の多くの先進国がそれに陥っている。
自由と自己実現の可能性を開くものとされた資本主義が、実際には官僚主義をはびこらせ、うつ病患者を大量発生させており、(具体的な代案は示さないものの、)こういった問題点を資本主義の問題点として捉え、当たり前とされている仕組みを疑うことから始めよといった感じの本。

著者がポップカルチャー批判とかをしている人で、あらゆるところに映画・音楽・小説・哲学の引用が出てくるが、ほとんど分からない。
あと、言いたいことの雰囲気は分かるけど文章としては論点が行ったり来たりして読みづらい。ついでに言うとナメてんのかってレベルで文字が大きく行間が長くページ数がかさ増しされており、これこそが資本主義だなあという気分になってしまった。

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

読んでる。

1: イントロ 1-1: 19世紀において、プロテスタントカトリックが混在する地域で、プロテスタントの方が経済的に繁栄している理由はなんだろう?社会的少数派-多数派や、支配階層-被支配階層か、ということとは独立のようだ。
1-2: ベンジャミン・フランクリンは禁欲・殖財・勤勉自体を至高のものと語る文章を残しているが、これは近代資本主義以前に欠けていたエートス(倫理的な行動規範)で、現世での生活を重視する観点からは一見不合理に見えるほどの自律心が資本主義の発展を支えているのだが、この観念(特に天職を全うするという信念)はどこから来たのだろうか? プロテスタントもまた利益の追求を罪なるものと考えていたし、宗教の生活への介入はカトリックよりよほど厳しいものであったはず。 1-3: プロテスタントの優勢な地域には「天職」に相当する神から与えられし職業という言葉があるが、これに相当する語はカトリックやそれ以前の言語には基本的に見られない。この用法の発生は、聖書の翻訳者によるところが大きいだろう。
ルター派の成果として大きいのは、現世での職業労働を宗教的に肯定し、道徳的なバックボーンを与えた。しかし、「神への服従と所与への無条件の適応を同一視」しているように、のちに見られるような職業的成功により救いを実践する、といった方向性は見られなかった。一方、ピューリタン(カルヴァン派)は、世俗的生活を使命ととらえる姿勢が見られる。
以降では、各宗派が資本主義の形成にどう関わり、どのような親和性があったのかを見ていく。

2: 本題 2-1: カルヴァン派の予定説は、神に選ばれた者は神の栄光を増すために現世の職で成功することを徳に結びつけた。さらに、選ばれたことの救いの確証を得るための手段としてより仕事に打ち込み確証を得るか、救われていることを信じ心の安寧を保つかで、どちらも勤労に結びつくものだった。
この結果カルヴィニズム特有の、俗世内の「禁欲」(自堕落な状態を回避し事故を律する生活を保つこと)を是とする思想が生まれていった。

2-2: カルヴィニズムを信奉する人は、勤労と倹約を是としたため、本来お金を儲けること自体はまったく宗教的な目的ではなかったにも関わらず、結果的に裕福となり、事業者であれば成功を収め、労働者であれば近代資本主義の基礎となる継続的に一つの仕事に従事する者となった。そうした倫理体系の者たちが一度ビジネスを制圧してゆくと、もはや倫理自体は力を失った後にも、得られた習慣は継続し(そうでなければ商売で打ち負かされるので)、今ではそれに皆が何の疑問も抱かなくなっている。

もう少し資本主義的生き方に疑問を差し挟んだいいな〜と思って読んでみたが、なかなか面白かった。文明の発展とともに資本主義はひとりでに発生するものではなく、こういった世俗内禁欲の条件が揃ったときに成立する、というのはなるほどと思った。
もともと宗教団体や慣習の腐敗を一掃するために聖書への回帰を謳ったプロテスタントが、結果的に合理主義的姿勢を是とし、近代成立にこうした役割を果たしたと考えると、歴史の綾は面白いなあと。

ドイツ語の性質なのかどうかわからないが、1文が長く、文の中に間投された文が多いので、読みづらい。段落もかなり長めのものもあるので、人名や宗派の認識に手間取っているとすぐ何の話かわからなくなりがち。

日本仏教史

読んだ。京都に滞在してた間、せっかくだし仏教に詳しくなろうかなと思って。

特に宗派などによらない、仏教史の概観の解説。なんか奈良〜平安初期と鎌倉期がやたら充実してんなと思ってたら、それ以外の時代ではそんなに仏教に大きな進展はなかったようだ(常識らしいが…)。
なんかこの単語聞いたことあるな〜程度の概念が大量に解説される。正直、元々仏教に詳しい人というわけでなければ、出てくる概念が多すぎて消化不良になると思う。ただまあ仏教系のワードは特に調べもしないと名前だけ知ってどういう意味なのか知らない事柄が多すぎるので、一通りまとまった解説を文章で読むだけで無からはだいぶ理解が向上はすると思う。
仏教がどう信じられていたのかというのはいまいちイメージしづらいなと感じていて、強いていうなら風の谷のナウシカ(漫画版)の法力っぽい力使うすごい宗教集団のイメージだったんだけど、

  • 現世利益を求める呪術を扱う密教
  • 戒律と修行で悟りを目指すグループと、本覚思想など現世肯定の意識が強いグループ
  • 南都六宗など学問仏教と、民衆を救済する新仏教

とか、まあかなりいろんなグループがあり、一緒くたに捉えるのは難しそう。まあでも験比べとかもあるし案外ファンタジーな世界だったのかもしれない。

巻末の日本での展開をまとめた部分はちょっとおもしろくて、経典は漢文を直接利用したんだけど書き下し方が一意というわけではなく、使う僧によってかなり恣意的な解釈もされており、ときに強引な主張も展開されていたらしい。そう考えると日本仏教は元の仏教とはかなり乖離しており、現世主義が強いことも考えると、本当に仏教と言えるのか?という視点が提供され終わる。
まあ経典があるとはいえ最終的に信じるのは人だし、地理的にも交流が少なくなりがちなので、土着化してるのは意外じゃないけど、それ以上に解釈はかなり適当で(もうなんでもありじゃん)とがっかりした部分もあり、ただその変容にも理由があってそれを考えるのも面白いのかな、と思った。

暗黙知の次元

純粋に人間の学習機構を明かす脳科学系の本だと思っていたが、メインはそうではなく、生物の存在の意味とか、最上階の暗黙知としての倫理とか、科学の意味とか、なんかそういうポストモダニズムの話だった。
一度読んだけど難しかったしそこまで興味もなかったので忘れてしまった(読後1週間)。

デジタルミニマリスト

読んだ。
人がSNSをひっきりなしに見続けてしまうのは、その人に問題があるというよりは、SNSが人の注意を奪うように作られているからで、四六時中タイムラインをスワイプして虚無な時間を過ごすより有益な時間を取り戻したいのであれば、SNSを始めとするデジタルツールにより何を得てどんなコストがかかるかを見極めてから生活に取り入れましょうという話。
これに説得力を持たせるため、人がSNSから離れ一人の時間を保つことの心理的な難しさ、それでも孤独が有益であること、利用を制限するための具体的な方法論、そもそも有益な余暇の活動とはどんなもので(この本では、負荷のかかる知的・身体的活動であるとされている)、どう生活の中に取り入れていくべきか…みたいな話が展開されている。 章立てや展開が若干とっちらかってる印象はあるし、一人でいる時間が大切なんじゃ〜と言った後にF2Fで人と付き合う重要性を説いたり、別に矛盾はしてないけどちょっとという部分もあるけど、全体としては有益で説得力のある話だなと思った。
まあテック企業を敵視しすぎているだろとは思ったが(別に悪意を持って人の時間を奪ってやろうとは思っていないと思う、結果的にはそうなんだが)。

車を共同利用しませんか?

タイトルの通りです。

今度根津2丁目に引っ越すのですが、駐車場が高すぎて目が点になっています。家至近だとマジで4万円/月ぐらい、ちょっと離れてサイズもコンパクト向けのものを探しても2.5万円ぐらい。
車はたぶん月2回ドライブに出るかなとかそれぐらいの頻度でしか使わないと思うので、同様にたまに使いたいという人が知り合いでいれば駐車場代を一部負担してもらう代わりに共同で利用したいと考えています。初期費用一切なしで、1万円/月ぐらいで興味を持ってくれる方がいるとうれしい(応相談)。

1万円は、

  • レンタカーならおよそ1日~1.5日分
  • anyca でも(ピンきりだけど)1日~1.5日分
  • タイムズカーシェアなら(一番安いクラスで)15時間分

なので、まあたまに乗るかな、ぐらいでも全然ペイする程度だと思います。保険料・車の減価償却費用・車検費用・事故と関係ない故障・消耗品交換とかは全部こちらが負担するので、それなりに破格なつもりではあります。もし2名以上集まった場合さらに減額します。

利用方法のルールはまあ知り合いなので適宜柔軟にやればいい気がしますが、例えば

  • スプレッドシートとかに予約を管理
  • 予約がかぶった場合、直近3ヶ月の \sum_{n \in 連続して利用した日数のmultiset} n log_2 (n+1) が小さい方が優先

とかがよさそうな気がします。(長い期間の方が他をブロックしてしまう傾向があるのかなと思ってnより大きくしています)

ほか補足事項をつらつら

  • 駐車場はまだ決めていないので、寄せて欲しい路線・道路があればできる限り配慮します。白山〜西日暮里〜上野〜湯島〜春日 らへんなら全然OK
  • 保険は運転者を限定しない契約で入っているので、別に入ってもらう必要はありません(年齢制限もありません)。もちろん1DAY保険とかに入ってもらってそれを利用してもらっても構いません。
    • 事故して私の保険を使うと等級が下がるので、差額の保険料は請求させてください(3, 4万とかその程度のはず) 1DAY保険ならこの心配は不要
  • 擦り傷ちょっと付けたぐらいならいちいち修理してもらわなくてもいいし、修理費も請求しません。
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    左ドア下にガッツリ擦り傷があり、これぐらいならまあ問題ないです
  • マニュアル車です!!! オートマ限定の人は申し訳ないがNG
    • マニュアルは教習所出てから一度も…って人にもマジで丁寧に教えるので、心配しなくて大丈夫です。今のうちにマニュアル車に乗ってギアをガチャガチャしよう(提案)
    • マニュアル車の中では、エンストしずらいし、低回転でもトルクが出るのでかなり運転しやすい方だと思います。
  • 赤のプジョー208GTi って車種で、サイズ感はコンパクトカーながら4人乗れてそれなりにスポーティでもある感じです。一応フランス車
  • オタク(誰?)が作った謎のステッカーが貼ってあります。 (このページの最後らへん)
    • 絶対にこれじゃNGという方の場合、剥がすのも検討します
    • (謎のオタクが変なステッカー貼ってて…みたいな話題の種にはなると思うけど…)
    • (逆に更にステッカー貼ってくれたり、ぬいぐるみダッシュボードに置いてくれるとうれしいかもしれない)
  • まあ知り合いなのでいくらでも融通は効くと思っていて、気になったら相談してください!!!!

2021/9/13

ツイートにするには冗長だけどなんか普段のことを書きたいときにどうすればいいんだろと思ったが、それは脳が日本語でのTwitterに最適化されすぎているせいで、ふつうに字数制限のないブログを使えばいいのであった。

3ヶ月半ぐらい家を離れていたが帰ってきた(のは昨日)。町並みの雰囲気が違ったり、方言を生で聞いて心の中でウケたり、地元っぽいレストランを開拓するなどで生活全体を楽しめるのって2ヶ月ぐらいで、それ以降になると行く場所も今までと似たものになってしまったり、家の周りの探索は一通り終わったりして飽きが来てしまう(個人の感想)。

昨日は大阪から名古屋で久しぶりに友人と飯を食べて熱海まで一気に帰ってきたのでぐったりしており、そのまま寝る。

  • 名古屋付近から新東名に乗ったところで、212km道なりですと言われちょっと草
  • 新東名、乗用車最高速120km/hのところがあるんだけど、トラックなどは80km/hで速度差がけっこうあり、トラックがやたらゆっくり(もしくは止まっている?)ようにも見える。

家に帰ったら、謎のアイマスクが親からプレゼントされていた。ちなみに俺はいくらが食べられないし、こういうねっとり系の食べ物は視覚するだけでしんどい。

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朝起き、パソコンをやろうと思ったのだが、家が汚すぎることに気づいた。大阪で2週間新築の家に住んでなんかいいなーと思いつつ何がいいのかはよくわかってなかったが、やはりそれと比較すると明らかにモノが多すぎる/整理がされていなさすぎる/全体的に掃除がされていなさすぎる。

ここに住んでいたらぜったい病気になる(または既に病気である)と確信したので、諦めて掃除をしまくる。

  • 床がまず汚すぎるので掃除
    • 毛髪・ホコリ・米粒・謎のシミ(カレーなどのソース系だったり、黒ずんでてよくわかんないやつだったり、歯磨き粉の飛沫だったり…)が大量にあり、掃除機ででかいのを吸い込んでから雑巾で拭きまくる。髪の毛ははじめのうちは濡れ手に粟なのだが、じきにかき集めるのが大変になってくる。画面端に集めると多少つまみやすい。
  • 机や食器棚の上に置きっぱなしになっているものを片付けまくる
    • スペースが足りないとはじめ思ったが、よく考えてみるとこの1年使った覚えのない調味料とかも結構あり、優先度の低いものをあまり目のつかないところに押しのければ十分だった
  • 机の上にあった読み終わった本などを整理しまくる
    • そもそも本棚がもう全然足りてないのでダンボール行きだが…
  • 不要なものは捨てまくる

明らかに分類可能なアイテム(食器・薬など)は定位置を決めやすいんだけど、使用頻度も低いし微妙に他との関連も弱いよくわからないアイテム(ステッカーを貼るときに使った工具用のヘラ・旅行用の首に巻くまくらなど…)はどこにしまえばいいのか本当に分からん、結局棚に詰め込んでるだけでは?という気もしてしまう。まあ優先度に応じて手に取りやすい場所に置くというのも片付けの本質だしええか。

あとは、車に積んだ荷物も片付ける。

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車内に積めるとはいえ明らかにこの量(台車除く)を毎回出し入れするべきではない。デスクトップPCとマットレスは一度も使わなかったのでマジにいらないのと、折り畳み自転車も出し入れするのに難儀で車内も多少汚れてしまうので、現地で中古の買ったり都市部ならレンタサイクルに加入するなどでどうにかしたほうがよかった。2つのダンボールは本で、片方が同人誌・もう片方は普通の本。普通の本は半分ぐらい読まなかったし、旅行で荷物持ちすぎのきらいがある。

ついでに、車も掃除した。(というのはやや語弊があり、部屋より先に車を掃除した、車のほうが大切なので…。集合住宅に、屋外用のやたらケーブルの長い掃除機があり、車を入り口に駐めて車内やマットを掃除する。)

とりあえずはじめてここに来たとき並に片付いてきた。

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来月も写真を撮って上げるので、汚かったら叱ってください。

2021年6月のよかったもの

4, 5月はサボっていた。たぶんあんまりいいことがなかったんだと思う(そ、そんな……)

鴨川

ふらっと京都に来ているんだけど、鴨川ってマジで素晴らしいです。カップルが等間隔で並んでいる場所とばかり思っていたけど、楽器演奏してる人・本読んでる人・昼寝してる人・サークル活動?っぽいことしてる若者などがおり、何してもいい雰囲気が素晴らしいし、多様な人を眺めるのも楽しい。

鴨川の西側には店がびっしり並んでる細道がある。この辺りもいずれ行きたい。 Google マップ

どうでもいいけど、この道車入れないので、車載カメラ以外にも撮影手段あるんだろうな。

Prime Wardrobe

Amazon の服(のうち一部)を7日間試着できて気に入ったやつだけ購入し残りは無料返品できるサービス。 服は普通に服屋で買えよというのも分かるんだけど、ネットのほうがUIは便利だし品揃えも豊富だし価格も安いことが多いので、返品可能でうっかりサイズ間違えるとか材質がやっぱ気に入らないとかを回避できるなら全然このほうが使いやすい、個人的には。

余談: 服って最安値とまともなものの値段の比が外食とかと比べて大きい気がしていて、今までは最安の方で自分の中の相場観が形成されており結果的に激ケチのようになっていたけど、普通に毎日着るものなので、機能性だけ考えるとしてもある程度いいやつ買うべきだなと思った。

焼き肉ストーリー水道橋店

焼肉ストーリー 水道橋店 - 水道橋/焼肉/ネット予約可 [食べログ]

食べ放題が7500->5500円になっていたので行ってみた。食べ放題にしては相当(普通の焼き肉としてもそこそこ)上質な霜降り肉が出てきて、しかもケチくさい遅延も全然なく食えたので感動。(もしかすると、逆に脂を大量摂取させてダウンさせる作戦なのかもしれない…?)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

資本主義の成立にはカルヴァン派の勤労倹約気質が関わっていたことを説いている本。この本自体がそれなりに有名なので本の主張もそういうものだよねと思っていたけど、宗教改革の目的自体は資本主義には全然関係なかったにも関わらず、しかもカルヴァン派は教義としてもラディカルにも関わらず、結果として俗世界の発展をもたらしたのは逆説的で歴史の綾でいいなと思った。

晴明神社のステッカー

後で車に貼る。京都だと結構見かけるしポピュラーっぽい。日本的なモチーフで五芒星はあんまり他にないよね。 f:id:hogloid:20210702002440p:plain

吉田寮

立て看板がたくさんあって、いいね。熊野寮とは別物。

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サイフォンコーヒー

初めて実際に目の前で淹れてもらった。ボコボコお湯が湧き上がって、火を消してしばらくすると今度は負圧で急激に下のフラスコに吸引される。理科の実験みたいで楽しい。 f:id:hogloid:20210702002620p:plain

ナガクビガメ

店先の水槽にいた。表情がかなりかわいい。 f:id:hogloid:20210702002923p:plain

車(プジョー208GTi)を買った

目次

  • 車種決めまで
  • 中古車オークションと落札まで
  • 買ってから、納車まで
  • 乗り味
  • おまけ: オリジナルステッカーを作ろう(提案)
  • おわりに

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サムネイル用: 伊豆スカイラインにて、富士山を背景に

車種決めまで

田舎に引っ越して1年が経ち、時たま親の車を借りつつ基本はバス+タクシー だったが、わりと不便な上、もともと車には興味があったので維持コストは趣味として許容できるだろうし、遠出にも圧倒的に便利になるので、車を買うことにした。あと同世代でも車を買う人がぽつぽつ発生し出したので、フーン車って買えるものなんだという認識が芽生えたのもある。

知ってる車の種類がまず少なかったので、グーネット の車種カタログと中古車相場をひたすら漁り、かなり基本的な事項(デカいと高い、エンジンなどが高性能だと高い、内外装の質感やブランド力がいいと高い等)を認識する。

ある程度手が出そうな車のカテゴリが決まった辺りで、それっぽい興味のある車種をカーシェアサービスのanyca で探して試乗してみることにした。

主な探した条件は、

  • B, Cセグメントぐらい (サイズ感としてはコンパクトカー辺り)
  • とりあえず1列目さえ使えれば (つまり2人乗れれば) OK。できれば大人4人乗れると望ましい
  • 荷物がスーツケース2個ぐらいは乗る (車中泊はしないものの移動生活をしたいので)
  • なるべく速い

乗った車の感想は結構多いので、それぞれ折りたたんでおきます。

Audi S3 (8VDJHF) (結構高いので、言うほど手が出るか?というのはさておき、) 内外装ともにかっこいいしとりあえずこれだけ馬力あれば十分すぎるだろうなと思いまず乗ってみた。たまたま乗ったのが雨の日なのもあったけど、アクセル全開にすると怖いほど加速したので、こんなに速くなくとも満足かな…となった。あとはATの実現方法がDCTで、多少現実的な高走行距離の個体狙ってミッション交換40万コース…はさすがに困るなと思いやめておいた。

Audi A1 (8XCAX) A1ぐらいなら十分手が届きそうで、サイズ感としてもよさそうなので乗ってみた。全体的には満足だけど、122psで1200kgはややアンダーパワーかなと思ってしまった (ならS1を買えよという話で、A1 よりはS1の方が候補だったけど、anycaに一つも載ってなかった。あとS1は古いモデルがなくてどれも結構高い…)

Audi TT (FVCJS) (これも言うほど手が出るか?という感じはするが、) 走る楽しさを重視ならやっぱりクーペがいいよなあと思い乗ってみた。排気量1.8Lのエントリーモデルだったがちょいどいいぐらいのパワーと重さのバランスで、相当いいじゃん、となった。見た目しっかりスポーツカーだけど、トランクが開けやすい且つデカくて2名までしか乗らないなら使い勝手もいい。ただこちらもS3同様DCTなのが困りもの。

スイフトスポーツ (ZC33S) 途中からやっぱりマニュアル車がいいなと思うようになり、乗ってみた。外観は闊達な感じで結構好きで、内装はちょっと凝ったコンパクトカーという感じ。140ps 970kg で、そこそこなパワーと軽快なハンドリングが楽しめる上に新車価格がかなり安いので、新しめの買うならこれにしようかなと思った。全長3890mmながら5ドアで車内空間も結構広い。強いて言うなら200ps程度の車乗った後だと若干物足りなさはあるので、もう少しパワーがあると…。

RX-8 (ABA-SE3P) ロータリエンジンも一度ぐらい試してみたいなと思い乗ってみた。エンジン音も車全体も軽快な印象で、重心も低いので山道での運転が楽しかった。これでも後部座席用のドアがありスペースもそこそこ広い。ただ、最初のマニュアル車にするとなると低回転のトルクが微妙で結構難易度高そうだな…と思ったのと、ロータリエンジンの耐久性の問題で買って乗り続けられるかが割と博打らしいので、車両をちゃんと見極めるスキルもないので諦め。あと車乗り始めて以来ダウンサイジングターボに慣れているので、そんなに高回転に回すこと自体が楽しいと思うかというと…?

BRZ (DBA-ZC6) RX-8の次に現実的に手が届きそうなスポーツカー。フォルムもエンジン音もまさにスポーツカーという感じ。トランクが後部座席とつながっているので、荷物も意外と入りそう。ただやはりRX-8同様NAであること自体には特に価値を感じない人だったので、あまりコンセプトからして合ってないなと思いやめ。

208 (A9HN01) プジョーがなぜかマジで安いらしいことにうっかり気づいてしまい、乗ってみた。買う候補としてはGTi目当てだったけれど、anycaになかったので代わりにGTラインに乗った。小径ハンドルがまず面白くて、ハンドリングは軽快で、内装もコンパクトカーにしては悪くないし、プジョー自体が結構珍しくていいなと。パワーもGTiなら1.6L200psでちょうどいいだろうし。

アクセラスポーツ (BM2FS) ディーゼルも試したほうがいいなと思い、アクセラスポーツの2.2Lディーゼルモデルに乗ってみた。乗り味としてはものすごい力が掛かるわけではないんだけど、スーッと穏やかながらいつの間にか加速している感じ。マツダ車は造形も結構好み。使いみちとしては近距離より遠出が多いだろうから、ディーゼル車の使用目的にも適っていいなと思った。ただ上の車たちに比べると若干フロントがやはり重いので、回頭性という点だと敵わないかなと思った。

ほか、乗ってみたい車はたくさんあったけど、現実的に試せる範囲だとこれぐらいかと思う。

結論としてはプジョー208GTiにした(厳密には、次で書くオークション代行での過去の相場履歴を見て判断した)。1200kg 200馬力で0-100kmが7秒弱、これより速い車もたくさんあるけど、これぐらいが楽しみきれる範囲だと思う。

あととにかく安い。プジョーが日本の中古車市場であまり人気がないのかもしれない。車は今は必要だが、ひょっこりまた東京に戻る可能性も十分あるので、そしたら手放すことになる車にあまりたくさんは払えないため、ランニングコストより初期コスト重視。

他には、外観の造形自体は好きとも嫌いとも言えない感じで、他の候補と比べると外観がプラスになったわけではなかった。ただ、リアや側面はなかなかいいなと思っているので、まあ満足。

プジョーはフランスのメーカーで、フラ車ってなんかおしゃれさんが乗ってそうだから、あんまりプジョーのペルソナには合わないような気もしたが、正直プジョーにユーザ層のイメージを持つほど車に詳しい人はあまりいないだろうなと思い無視。街中でドイツ車ほど見ないしユニークなのはいいなと思った。

納車された実物の写真。 f:id:hogloid:20210422164035p:plain

また、車選びの途中から、やっぱりマニュアル車に乗りたいと思うようになり、理由としては

  • EVにはトランスミッションを搭載する必要性はかなり薄いので、乗るなら今のうち (そうでなくとも最近はどんどん減ってるが)
  • 車を操作している感じがある
  • 新たなスキルに挑戦したい。車に乗る時間はこれから結構長そうなので、その間に練習できると考えればぜひやりたい

辺り。初めてのマニュアル車となると、ある程度低回転からトルクが出るやつがいいが、そうなるとNAはやや厳しそうで (もしこの認識が間違っていたらすいません…)、選択肢自体がだいぶ絞られるのであまり迷わなかった。

カラーはできれば赤希望。通常の3倍 速そうだし、レッドコーダーだったし、黒白灰はプレーンな印象で彩りのある色がいいなと思っていた。

中古車オークションと落札まで

ふつう、中古車といえば街中で車を大量に並べている店などを思い浮かべるけれど、それらの店が仕入れたりするオークションというものがあり、これには代行業者にお金を払って参加することができる。興味のある人は、カーオークションとかで調べてみてください。

特徴としては、中古車店よりかなり安い (何割とは敢えて言わないけど…)。店は先に払い後に売るのでその間のマイナスを補う利益を出さないといけないし、置き場やメンテ費用もかかるだろうし、何よりいつ売れるか(本当に売れるか)分からないので、コストはかからざるを得ない。直接買えるならそうするのが望ましい。

代わりに、オークション代行では現物を見ることはできず、規格化されたテキストでのキズ情報と簡単な写真・あとはエンジンの起動チェックぐらいしかできないし、通常中古車に付属するnヶ月m kmの動作保証もほぼ確実にない。

(私自身では知り合いの伝のある代行業者さんに頼んだので参加しなかったけど、)オークションの流れで言うと、参加者にボタンの付いたコントローラが配られており、1押しすると、今の最高額から 数千~数万円 上で競る、という行為に対応するらしい。これが秒速数回押されていき、全体を通して数十秒で落札かどうかが決まるらしい。なんかちょっと楽しそう。

単なる競りではなく、売る側にも「この額まで到達しないと不成立で流札になります」という額を設定することができ、しかしその額に到達しなくともトップだと売り手と「商談」を行える場合もある…とか、まあ単純にほしい額まで値段を押し上げる、以上の戦略があるらしいです。 ref: https://www.car-auc.jp/article/secret/dicker/

全体的に、車について注意すべき点をある程度把握している人や、ある程度リスクを許容できる人にはかなりおすすめできる手段だと思います。知名度はかなり低いような気がするけど、まあ宣伝にお金使うより安くしてくれた方がいいし、あまり制度を理解していない人が来てクレーム対応するのもやりたくないのかな。

業者と連絡を取り、いくつか希望以外の色や新しすぎて高そうなのをスルーした後およそ1週間強でほしかった赤の個体が登場。走行距離9万8千kmはちょっと多いけど、赤はあまり頻繁にはなさそうだったので、これで決めるべく相場よりはちょっと高めで入札希望を伝える。

写真は上ですでに出したけど、ほぼ10万キロにしては、外観は考えられる限り最もキズのないレベルと言っていいと思う。5mm以下ぐらいの小さい飛び石程度はあるけどそれ以外にキズらしきものは全然なく、これだけ走ってこんなに綺麗なことあるんだって思った。前のオーナーに感謝。

買ってから、納車まで

無事落札。13インチMBP にオプション全部付けたより若干安い額。昔は車の値段付けって他の生活に必要な商品と比べてぶっ飛んで高くないか?と思っていたが、こう書いてみると、意外とそんなことはないかも (もちろん、自分の生活上ではパソコンの方が圧倒的にまだ重要だし、車には維持費がかかるし、本体価格は初期コストの一部でしかない)。

車検取得も兼ねて整備業者に見てもらう。エンジンオイル漏れによるヘッドカバーやフィルターの交換が必要、あとタイヤももうすぐ車検通らなくなるレベル、ブレーキパッドもガッツリ乗るなら次の車検までそのままはギリギリぐらいのレベル。

パーツは業者側で付けてもらうか好きなのを送りつけるか。タイヤは乗り味への影響が大きいので、ある程度いいやつを送りつける。
ブレーキパッド・ディスクも、まあすり減って自力で工場持ってくのめんどいなと思ってやってもらう。ただパーツ代が非純正にしてはやたら値が張っていたので、適当に楽天で車に適合したパーツを買って送りつける (だいぶ安くなったが、それでもスリット入りのある程度いいやつだ。もとの請求ではどれだけすごいのが取り付けられる予定だったんだろう?(怪訝))

ほぼ一月経ち、車検取得と整備が完了。その間にこちらでも車庫証明取得などを進めておく。

輸送費をケチったので、ギリギリ北関東行かないぐらいの整備工場まで赴き、そのまま150kmを走破し帰宅。エンスト2回、もっと上手くなるぞ〜。

乗り味

早速伊豆スカイラインでドライブしてみた。全体としてはかなり満足で、高回転まで引っ張るとあっという間に加速するし、それでいて1000回転強ぐらいでも十分流れに付いていける以上のトルクが出るので、普通に乗る分には加速のたびにギアを下げたりしなくてもOKで、ずぼらドライブも可能。

車体自体がそこそこ軽いので、ハンドリングも軽快でコーナーも意のままに安定した姿勢で曲がってくれる。プジョーは小径ステアリングが特徴で、見た目にもスポーティでハンドリングの爽快さを助けていると思う。

燃費は自動車道メインで走って12km/Lぐらい出てた。まあ概ね予想通り。

微妙な点も敢えて挙げておくと、車内のシートの固定が弱っているのか、割と振動音が強め。シートやアームレストがカタカタ細かく揺れる感じの音。ステアリングが揺れる感じではないので、ホイールやタイヤはきっと大丈夫。
あとは、GTラインのサスペンションがかなり快適で、こちらでも猫脚サスペンションには多少期待していた節があるのだけれど、GTi は結構固く設定されているのか、それとも劣化なのか、ロードノイズをシッカリ感じる。

まあ、どちらも強いて言えば程度の不満で、今どき珍しく?マニュアルのみ設定の車種だしあんまり快適性とか求めるものでもないかな。車自体の不具合は全然なく、いい買い物ができたな思っている。

マニュアル車なので、坂道発進とか、交差点で予めギア落としておくとか色々大変なことはあるけど、これから練習していきます。

おまけ: オリジナルステッカーを作ろう(提案)

オタクなので、車を買って真っ先にやることとして思いついたのが、オタク・ステッカーを貼り付けること。もちろん普段使いするつもりなのでそんなに派手なことはできないが、なんか作ってみよう!と思い立つ。とりあえずフルラッピングまで行かない程度のサイズで。

ステッカーの作り方には、大きく分けて2種類あるっぽい。

(おそらく、印刷しつつカットマシーンを使う方法もありそうだが、ちゃんと位置合わせするのは大変そう)

どっちでもいいかなと思ったが、ボディーの赤色を活かしたかったので、カット方式にする。(このときシールにしておけば……。)

赤+他1色でなんかいけそうなモチーフ何にしようかな〜と考える間もなく霊夢にしよう!と決定。ちなみに、ナンバーも8901にしてある。あと、弾避けが得意→危険回避の願掛けの意味合いもある。

手順

  1. まずは、元データを作ります。
    • なんとなく飛んでるポーズにしたかったので、浮遊感を念頭に… (そうは見えなかったら、ごめんなさい (いや別に謝る必要ないな))
    • フリルやドロワ・服の模様は切り抜きが無理だろうなと思いはじめから入れないことにした(←賢明!)
  2. カッティングマシーンのあるレンタルスペースに行きます。私はここに行きました。カッティングシートと、転写シートというのは自前で用意する必要あり。

    • 高校の工作室とかよりは全然すごくて、なんかいろいろ置いてあります。一応問い合わせ推奨っぽくて「初めてで工作室使わせてください!」って言ったら一瞬え?笑みたいな感じになった。空きがあったので親切に案内してくれた。
    • 定期契約してるっぽい人が団体で3人ぐらいいて、レーザーカッターを動かしてた。これが相当な熱を発生させるので、夏みたいな服装でないと死ねる
    • カッティングマシンを出してもらう。結構でかい。幅70cm、長さはロール読み込みなら10mとかまで可能。f:id:hogloid:20210422175702p:plain
    • 付属のソフトの入ったパソコンも貸してもらう。基本的に原画の境界抽出。たまに盛大に間違えてるので、ぽちぽち修正する。f:id:hogloid:20210422175301p:plain
    • 20分程度でカットが終わる。出てきた用紙は線だけが入っているので、ここから赤くなるべき領域のシールだけを取り除かないといけないのだが、これが本当に大変で、もう二度とやらね〜早く終わってくれ〜という気持ちでいっぱいだった。
      細かったり入り組んだ部分を、他を巻き込まないように剥がす必要があり、しかも剥がしたテープは手にどんどん溜まってきてそれがシートに触れると粘着してしまい…などかなり気が抜けない。元データを作る時点で連結成分(シールのひとかたまり)を大きくしすぎないとよかったのかも。
      カットの過程で結構めくれ上がっている部分もあり、切り取る場所ならいいんだけど残すべき場所がそうなると頑張って付け直すか諦めるかしないといけない。
    • 結果。左手が丸々消えてしまっている(不憫!) 他にも結構細い白線が犠牲になっている f:id:hogloid:20210422181043p:plain
      • ちなみに、同じサイズのカット結果用意しておけば移植できるかも、と気づいたのは転写シート貼り付けた後。
    • 出来上がりで1mm未満の細い線は避けたほうがよさそう。あとは10度未満の鋭角も。
    • 湾岸エリアで、眺望はなかなかよかった。近くにはコンテナ船の船着き場だったり大規模倉庫やビッグサイトがある。f:id:hogloid:20210422174957p:plain
  3. ステッカー貼り付けは ここ を参考にして作業しました。

    • まずは単純なリスくん。f:id:hogloid:20210422181641p:plain
    • ふつうに貼れているように見えるけれど、よく見ると結構シワが付いている。後ろの曲面に貼ったので、シールが大きいと避けられない。f:id:hogloid:20210422181704p:plain
    • あと、カットされている部分をうまく活かしてセンサー?を避けている
    • 反省を活かし、霊夢は右側ボディーの平坦な場所に。さすがにシワは大丈夫そう。f:id:hogloid:20210422192825p:plain
    • 線がフニャフニャなのは、元から・ベクター化が微妙・シール剥がしでめくれ上がって無理やり付け直したため、のいずれか。たぶんだいたい元からかも。
    • 貼ってみるとなんかそっけない感じなので、エフェクトとか付けといたほうがよかったかも。とりあえず後から追加できる内容として、交通安全祈願・弾幕回避祈願とかを貼り付ける予定 (神霊廟の難易度選択でのモード名ですね)。

おわりに

運転楽しいよ!ドライブに行こう!車を買おう!ステッカーは、まあ好きな人だけやってくれればいいです。

それでは、皆さんも良きカーライフを。

ここまで読んでくれた方に読者プレゼント: ↑の霊夢のステッカーのうちめくれがひどいのを3つぐらいスペアで残してあるので、シール切り抜きの地獄を体験したい方は言ってくれればあげます。

2021年3月のよかったもの

なんか流行ってる(?)ので。

RX-8 (と、anycaとかいうサービス)

anyca はDeNAがやってるカーシェアサービスで、割と珍しい車が相当リーズナブルな値段で1日とか借りられる。最近しょっちゅう使ってた。あまりに使いすぎていたら、共同保有の趣旨に反するのでこれ以上借りまくったら規制するかもと言われた。そんなことあるんだ
RX-8マツダが2000年代に出していたスポーツカーで、低い重心とロータリーエンジン特有の軽さが相まって、山道を走ると本当に気持ちがいい。横浜から道志村辺りまで転がしてしまった。
欠点は低回転の出力が低く6速に入れていると高速でアクセル踏み込んでも加速しない。(ギアを下げて回転数を上げないといけない) あと燃費はお察し。

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偕楽園

梅のシーズンだったので行ってみた。チームラボとコラボした屋外アートもあった(たまごが大量にあるだけで、あまり意図は分からなかったが…)
水戸の中心部からすぐの場所だけど、相当広大な庭園があり、好文亭て名前の歴史建造物もある。名前の響きが快楽天っぽい。

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きたかた食堂

うまい。前神田に住んでいたときこの辺りは開拓したはずだけど、その時からあったはずなのに行ったことなかった。店内は新しい雰囲気だったし、リニューアルなのだろうか?

超多加水自家製手揉み麺 きたかた食堂 - 神保町/ラーメン [食べログ]

エケベリア(たぶん)

家の近くに生えてた。見た目・触覚・色合いのすべてが面白い。植物生やしてみるのも楽しそうだけど、やっぱりものぐさなので難しいかな…。 f:id:hogloid:20210401200813p:plain

同人イベントで売り子をやること

別に自分は制作に関わってないけれど、ものを作ってる人とそれを直接買い求めにくる人の現場で当事者になるのは、普段味わえない貴重な体験だった。(同人イベントは客と店という関係ではないが) 接客業も一度もやったことないので、ものを売ること自体も初めてだったかもしれない(文化祭などを除くと)。
あと、本当に絵を描くことを得意とするインターネットの人間に話しかけられる (注:「すいませんカッター借りてもいいですか?」ぐらいの特に属人性のないものである) と、へーこの人って会話可能な世界にいたんだ、となって面白い。

チャイ

カルダモン・クローヴ・シナモン・ジンジャー・ナツメグをホール(原型)で揃え、毎朝茶葉とともに煮出している。
subsetで2n-1通り試せて、これだけ種類があると長い間楽しめてお得。チャイが好きな人はぜひ。

ちなみに、砂糖を入れないとどうもコクが感じられず味が整わない。砂糖抜きから砂糖ありで、砂糖の味を追加した以上の変化が感じられる。

ふしぎの海のナディア

友達に勧められて見てる。ファンタジー冒険奇譚・ボーイミーツガール・SFなどが好きな人は、Amazon Prime にあるのでぜひ。