こまえ探究記~郷土史と古代信仰と~

こまえ歴史探訪

日本の文化と歴史をたどって

富士山溶岩窟【駒門風穴】(御殿場市)

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静岡県御殿場市

JR御殿場線「富士岡駅」徒歩20分

 

駒門風穴へ行ってきました!

 

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約1万年にできた富士山周辺最大溶岩洞窟

 

 

富士山周辺の溶岩窟は1000年から1500年に

できたものが多く、こちら駒門風穴の1万年という歴史は圧倒的ですね。

 

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この中に1万年前の風穴が⁉︎

受付で300円を払います。


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子安神社

現在の祠は昭和34年(1959)に建立。 祭日4月5日

風神社

  • 志那津比古神
  • 志那津比売命

古来人は風は「神の息」で起こると信じられ神風の神さま

駿河国風土記」には

風穴口広さ二館余、横五六間、深二町九間余、常に風吹き出て火をともしても

不加入、(中略)祭を為すため入口に神風の小祠を立てたり、棟札も古きはなし

とあり、このころから風穴入り口に風神の祠を祀っている。

現在の祠は、明治22年(1889)に再建。 祭日7月最終日曜日。

 

養蚕神社

駒門地区で養蚕が盛んだった頃に、風穴を蚕の卵(養蚕紙)の保存に用いたことに

起因して、祀られるようになった。現在の祠は昭和34年(1959)に建立。

祭日10月5日

 

風穴の入口 

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洞窟内には小動物がおり、照明を明るく出来ないそうです。

最小限の明るさだとパンフレットにありますが十分な明かりがあります。

 

足元滑りやすいのと足場が悪いので注意、

頭上から落ちてくる水滴も冷たいので

帽子とウィンドブレーカーがあると安心です。

 

通年13度の気温、夏の服装だと少し寒く感じつつ、炎天下の中歩いてきた自分には有難い冷気。

 

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日曜日の朝9時過ぎ、多くの人が訪れています


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三島溶岩流により出来た地形

1万年前の新富士火山の噴火によりできた駒門風穴

裾野の五竜の滝

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長泉町の鮎壺の滝

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清水町の柿田川の湧水

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こちらも同じ溶岩流によりできたといいます。

 

駒門と源頼朝

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建久4年、源頼朝が富士裾野でおこなった巻き狩りで

頼朝の馬が大きな石の前で止まりました、この石を駒止石といい地名の由来となったそうです。


発掘物

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神棚 溶岩の隙間から直径11cmの青銅が発見される

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室町時代の鏡「殿閣双雀鏡」といい、修験者のより奉納。

その後は修験場とはならなかったそうです。


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溶岩洞窟は国内で富士周辺を除くと

長崎県福江島、伊豆八丈島だけだそうでなんとも希少な体験でした。

 

帰りに富士の湧き水を頂きます
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なんと飲水できるそうです


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自然のもつ力強さに驚きました!