トンダカラを見てほしいんダカラ

 


祝初日🌼

待ちに待った「トンダカラ2nd flight」が本日、幕が上がりました!

初日のネタバレにならない程度の感想&トンダカラとは?など勝手に書きます。

少しでも彼らの作品が観てもらえるように!少しでも気になりましたら新宿へGO!!

 

「トンダカラ 2nd flight」

◉公演情報◉

4月

2日(火) 19:30

3日(水) 19:30

4日(木) 14:00  19:30

5日(金) 14:00  19:30

6日(土) 14:00  18:00

7日(日) 14:00  18:00

8日(月) 14:00  19:30

9日(火) 14:00  18:00

開場は30分前、自由席のため入場前の整列はその15分前から。

 

◉劇場◉

新宿・コフレリオシアター

 

◉チケット◉

4500円

(チケット代わりにラババンがもらえます)

 

◉物販◉

台本&サイン付き写真  2000円

  

トンダカラとは?

原田優一、鯨井康介登米裕一の3人からなる演劇ユニット。スケジュールが空いていた2017年1月に何かやりたいね、の一言で結成、初演が決まる。(ちなみに鯨井さんがスケジュールが空いた理由が福井さんとの共演もあった舞台がトンダカラ。グーテンバーグ初演も福井さんのスケジュールがトンダカラ、トンダ担当原田優一)

2017年1月「トンダカラ」@新宿・シアターミラクルにて初演。

昨年、「今年やるよ~」と鯨井さんのバーイベなどで宣言されていたが音沙汰もなく2019年を迎える。(しかも宣言したことを忘れてた2人)今回は脚本の登米さんお休みで高木稟さんを迎え満を持して2019年4月「トンダカラ 2nd flight」が始まります。

 

原田優一さん

www.show-biz.jp

 レ・ミゼラブルをはじめ、基本的に大きな舞台に立ってる人。普段100人規模の劇場で観ることなんてできない人。21世紀のカメレオン俳優。演技はもちろんですが、トークも面白くて原田さんがいるときは準備体操して行ったほうがいい。笑いすぎて死ぬほど疲れます。

3月は演出、出演で「歌会」を三越劇場にて上演していました。常々思うのですが、原田さんの演技や歌での”遊びかた”が素敵で、「歌会」をはじめ今回の「トンダカラ2nd flight」もそれがぎゅっと濃縮されてるなぁと思います。あと、客席の視線を持っていく、演技で圧倒させる人。

 

鯨井康介さん

ogipro.com

最近の有名どころだとペダステの手嶋純太役でしょうか。テニミュから始まり2.5次元舞台にも多く立つ人。 この人もひたすら話す、抱腹絶倒トークを繰り広げる人。若手俳優(若手…?)の中でもあんなに突っ込みまくる人材いないのでリリイベとかで重宝されすぎている。たまに同じ事務所のまゆゆのイベントのMCもやっちゃう。

2月に「怜々蒐集譚」という作品で新国立劇場に立っていました。

原田さんが圧倒的な演技なら鯨井さんは説得力のある演技をする人。観客のいろいろな感情をさらっていく。時たまその演技力でねじ伏せる。あと声がいい。

 

 

トンダカラ

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2017年1月25日〜29日@新宿・シアターミラク

男2人が病院を抜け出して海を目指す話。

100席規模の劇場で描かれる物語は衝撃的で残酷な真実もあり、でもとても温かくて後半は客席から鼻をすする音が響いていました。

原田さんと言えばミュージカル!だけどそれは封印でがっつりストリートプレイの2人舞台。ただ、BGMは生演奏でYUKAさんが奏でるピアノのメロディが物語をさらに引きたてていて。最後、海にたどり着いたときの2人の表情、声、そして板の上に海が見えてすごく素敵な景色を観せてもらいました。私にとって初めての鯨井さんの舞台で、今まで観た舞台の中で一位二位を争うほど大好きな作品です。

DVD発売なしが最初から決まっており、公演中にキャスト2人によって脚本が手売り。しかも散々泣かされた終演後でメイクは落ちてるし全く目が合わせられなかった思い出です(どんな思い出だ)

あと、客入れから2人がいるもんだからめちゃくちゃびっくりする。おしゃべりな2人だからずーーーっと喋ってるし面白いし本編とのギャップがすごい。観に来てくれた役者だったり知り合いだったりを全力でいじる。変装してきたのに名前呼ばれるから「?!」ってなってた。

また海を目指す話にどうしてなったかというと川越出身の原田さん、熊谷出身の鯨井さん、海なし県・埼玉出身の2人がただ海に憧れがあるってことだけだからそういうところも含めて大好きな作品。

 


トンダカラ 2nd flight

2019時4月3日~7日@新宿・コフレリオシアター

ハートフルコメディー。今回の主役はお二人ではなく、女の子の赤ちゃん・アンナです。恋人を探しに街にやってきたダニーとそのダニーに部屋を貸すタイラとアンナの3人の奇妙な(?)同居生活。赤ちゃんって人を幸せにする力を持ってる、そんなことを感じさせてくれます。最後、物語が点と点で繋がっていき、ラストシーンではーーーーー!

というところでこれ以上書くとネタバレになりそうなので。

ソフィアテイラーという原田優一お得意の女装から始まり、顔がうるさいと言われる鯨井康介の顔芸など細かいところまで笑わせられて、でももう信頼しかしてない彼らの演技力で魅せられて。またYUKAさんの生演奏のピアノが胸に響きます。

2人の男と1人の女の子、そして1人の女性の不思議であたたかい物語。

 
さて、前回のトンダカラとの繋がりは?というところですが、まず原田さん、鯨井さんが演じている役名が同じです。 

そして、教会が出てくるのですがこの教会は前回ではダニーと恋人が心中をした滝のすぐそばにある教会だと。あと地名とかも同じかな?

と初日で気付いたのはこれぐらいで逆にびっくりなのですが、前回のを観なくても大丈夫な程度な共通要素になっています。同じだけどまた別の世界のお話し。でも、知ってたら、あ…!となって教会が出てきたときは思い出して思わず涙してしまったのでずるい!

 

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今回、チケットがないのですがチケットの代わりにラバーバンドが貰えて、公演ごとに色が違うので思い出にぴったり!(やったね!)

そして、平日昼公演にはソフィア・テイラー(原田優一)のスペシャルコンサートが開催されます。毎公演違う曲を歌うらしい。何を歌うか分からないけど面白いことだけが確定されているコンサート。

すでに7日土曜日と10日ソワレの千秋楽は完売していますが、そのほかの公演はまだチケットがあります!

当日券扱いになるのでコフレリオシアターへ行って代金を支払う形です。公演後はリピチケも販売しているよ!

(ただ、私が千秋楽のチケット余らせているので気になる方はついったーでもコメントでもお声がけください)

 

 

劇場がかなりわかりづらいのでトンダカラ公式チャンネルで新宿駅アルタ前辺りからの行き方を紹介してくれてます。


ふらっと新宿に立ち寄っていただけたら。

今回も開演10分前ぐらいから2人が前説やってます。初日は愛加あゆさんがいらっしゃっていたのですが、入って速攻でバラされる。お忍びスタイルは意味をなさないことが前回引き続きです。

DVDがどうなるかわかりませんが(今回も脚本売っているので多分なさそうです)少しでも多くの方にトンダカラが創り出す物語を観ていただきたいです。そして色んな人とトンダカラのお話がしたい。新生活が始まるタイミングだとは思いますが、ぜひぜひ一度観ていただけたら〜!私は平日夜と日曜いる予定なのでお声がけいただけたらお話したいです…!

 

以下、ぜひ読んでほしいラインチケットさんでのインタビュー記事。

youtubeチャンネルもあります。

 

帽子の数だけ人生がある。 グーテンバーグ感想

 
グーテンバーグ!the musical感想です。 
 
原田さんが言っていたので始めに書いておきます。
 
再再演希望!いつまででも待っているのでまたダグとバドに会わせてください!*1
 
以下、感想になります。
 
 
脚本を書いたダグ、曲を書いたバド。その二人が作ったミュージカル「グーテンバーグ」。物語はその「グーテンバーグ」と二人の解説と物語が交互に混じりながら進みます。観客はスポンサーやプロデューサーの設定。バッカーズオーディションであり、ブロードウェイで上演したい「グーテンバーグ」という物語を見て出資するに値するものかを見極める、という立ち位置で板の上と客席での境界線をはっきりと引かずに客も物語を共に作っていきます。
舞台上にはたくさんの帽子と段ボールが二つ、そして椅子が一つ。あとは少しの小道具。二人がお金を出して会場を借りて二人で演じて作る舞台なのでセットはほぼなし、お客様から想像力を借りて作り上げていく舞台です。
実際、くるくると演じ分けていく役者陣がすごすぎて圧倒される。そこに付け足されるネタの数々。ずーーっと笑っていて、でも最後に考えさせられる物語でした。
 

会場

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ホールスペック | 新宿村LIVE

遠い。駅から若干遠い。最初の方は新宿駅での乗り換えが面倒で新宿駅から歩いてたんだけど、途中から西新宿駅から行くのに切り替えました。あっつい中20分近くコンクリートジャングルを歩くのはきつい。でも帰りは少し涼しいので帰り道はふわふわしながら歩いてました。待ち時間は目の前のサンマルクカフェ。お世話になりました。クロワッサンが美味しかった。西新宿前のカフェはソワレが終わったらラストオーダー終わっているのでソワレ後カフェにいくなら新宿駅まで出た方が良さそう。(むしろその時間だったら居酒屋?)
劇場自体は地下にあるのでひたすら階段を下る。途中の踊り場に何個かコインロッカーあるので遠征組の方々はそのまま持って来ててもいいかも。客席は箱が小さいのでどこから観ても観やすい。XA,XB,XC席の後ろにA,B…って続く。Xの席はフラットなのでXC列より段差がつくA以降の席の方が観やすいと思います。私はXA〜XC席をうろちょろしてたのであまり全体が観やすかった後ろの席でも見ればよかったなぁと少し後悔。でも煽りで写真撮れたりしたのも楽しかったのでよかったかな〜!どこから観ても楽しい時間だったので結果満足。楽しかった〜。
 

全体を通して

めちゃくちゃに暑い中、台風接近中で暴風雨の中、天候があっちいったりこっちいったりとしていましたが、最寄りの西新宿から10分ほどの場所にある「新宿村Live」に行ける日はすべて行かせていただきました。本当に楽しかった。物語の面白さはもちろん、観客参加型だったため、彼らと一緒に夢を見て、夢を叶える姿を見守っているような感じ。また、お兄さん組(原田さん&福井さん)と弟組(上口さん&鯨井さん)はほぼ同じ台本なはずなのに全く違う舞台でWキャストの面白さも知ることができたのも楽しかった要素のひとつです。本当にずっと笑ってるし、日替わり要素の会話が滑り知らずで。(いや、滑ってるときもあった…?)
でも、ただ面白いだけではないミュージカル。しっかりとしたメッセージがこめられていて。ただ、活版印刷機を開発したグーテンバーグの生涯を描いたものではなく(むしろ物語すべてがグーテンバーグの夢だったし)、文字を読めない人々がいまだにいるということ、文字を読めるというだけでどれだけの情報を得ることができるのか。また情報は力であり、力を持つとはどのようなことか。実際、日本はほとんどの人が文字を読める国なのであまり実感がなかった問題だったなぁと思います。読めることが当たり前の国にいることってすごいことなのかもね。
ミュージカルの構成についても勉強できるこの作品。チャームソング!欲しいソング!へー!と言いながら勉強。今までがっつりしたストレートプレイが好きだったんだけど(この前見たD51-651がドンピシャに好き)ミュージカル面白そうだな〜と思うきっかけにもなりました。まず知らないとおもしろさがわからないのでこうして勉強できたのよかったな!
 

お兄さん組(原田さん&福井さん)

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*2

さすがとしか言えなかった。こんな凄いものこの値段でこの劇場で聞いて観てていいの?!?!びっくりした…すごい…安定感もあるし、すごく安心して見れました。トーク部分は安心して見れなかったけど。福井さんの天然すぎて、グテバ共演者たちからやばい宇宙だからって言われていた意味がわかりました。でも、原田さんが隣にいるから安心するよね…。最後の方は知らないからね!!って言いながら本当に綺麗に回収してくれる安心感…。劇団フォーシーズンのぶっちゃけ話からレミゼの話までここまで話しちゃう?!っていうところもあるし、福井さんの失言が酷い。ミュージカルネタ満載で関係者が見たら怒られるって言いながら怒涛の勢いで役者さんたちのモノマネとかしててさすがだよね!分からないところ多かったのでお兄さん組のネタをミュオタによる解説とか欲しかった。今でも待ってるので誰かやってほしいです…!(他力本願)
 

弟組(上口さん&鯨井さん)

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弟と言っても既に30歳を越えてる2人。でも、無駄に動けるのでお兄さん組に比べて振り付けが多かったり細かかったり。帽子を変える動きも大きい。(膝で蹴り入れてるので)多分、弟組の帽子の方がくたびれてる。初日でホッとしたのか千秋楽までどんどん小ネタを挟んでくるし、本当に生き生きしてる2人を観るのが最高に幸せだった!
そしてなにかが解放された上口さん。日々自由度が増していっていたずらっ子みたいな表情をするのが本当に本当に可愛い!その上口さんの対応で日々困っていく鯨井さんもすごく好きだった。鯨井さんが「上口さんのボケは人を傷つけないキュートなボケ」って言っててわかる〜〜〜〜!!ってなった。ねぇ!面白いこと思いついた!ってにこにこ〜って笑いながら披露するんですよね。キュート。まずボケる上口さんが笑ってるからね。その姿を菩薩のような微笑みで見守る鯨井さん。最終的には諦めてる。ちょっと黙ろうか、って言われてしゅんと静かになる上口さんが可愛い。
本当に本当に上口さんと鯨井さんを出会わせてくれてありがとうございます…。本人達が出会わせてくれてありがとうって言ってるの聞いてめちゃくちゃ嬉しかった。本人たちがそう言ってくれるのが一番嬉しくないですか…?
千秋楽でさっさと帽子を売ろうとした鯨井さんを遮って「本当に彼と出会わせてくれてありがとうございます!」って言った上口さんが素敵すぎて泣いたし、「そんな素敵なことをそのまま言われたら好きになるしかないじゃん!!」って後日返す鯨井さん。またそれを嬉しそうに笑いながら聞いてる上口さん。
2人とも同じ考え方してるエピソードがすごい好きだった!どちらかが話したことを俺も思ってた~~~!って必ず言うの相方感半端なかったし、男同士で気持ち悪いでしょ?!?!っていう鯨井さんも嬉しそうな顔してるし、それを聞いてる上口さんも嬉しそうな顔してるんだよ。可愛いがすぎる。一生の相方を見つけたって顔してるんですよ。上口さんも観客に向かって「いいでしょ!俺の相方!!!」って小学生男子が宝物を見せてくるように自慢してくるんだけど、鯨井さんファンとしては彼がいい人だっていうの既に知ってるから自分のもの!!!!って見せてくる上口さんに嫉妬しそうになったけど、千秋楽を見てそんな感情なくなった。
千秋楽の次の日に鯨井さんの番組「鯨井康介のおしゃべりJAPAN」のゲストに上口さん。グーテンバーグの話から出会った舞台について話しています。残り7分になった時点で1時間近く導入部分をやっていたことに気づく上口さんがすごく可愛いし、本当にお互いのこと大好きなんだな〜!ってことがわかる1時間。登録すればアーカイブで見れるのでぜひ〜!vol.6のせいやくんとサッカーを観る会もおすすめです。

ch.nicovideo.jp

私は近いうちに上口さんのファンクラブに入りインタビューだったりブログだったり読みたいと思います。

 
 
 
 からんからん、というベルを鳴らしながら登場する二人。「ど〜も〜」って言いながら出てくるから中腰で出てくるところが可愛い。まずは舞台概要の説明と自己紹介。
「バド・ダベンポート・上口、シンガポール生まれの日系三世です。出身劇団はマイケル・ジャンクションです」
「ダグ・サイモン・鯨井。モンゴル生まれの日系三世です。出身劇団はテニスサークルです」
名前のところを見てもらったらわかる通り、この役には半分役者さんの名前が入っているのですが、自己紹介のところから飛ばす飛ばす。代表作は「こう見えて学習院」だったり「こう見えて日舞踊ります」だったり。何度聞いても出身劇団はテニスサークルです、では笑ってしまうんだけど、そのあとペダステネタで上口さんがペダルを踏んでいたりやっぱり鯨井さんのわかりやすい経歴だとそこらへんの舞台が採用されるんだな〜と改めて感じました。ネタの解説はHPを参照してください。(そこまでHPに解説が載ってなかったのも良い自分で調べなきゃわからない日舞ネタ*3
この出身劇団、お兄さん組のは「出身劇団はあざみ野界隈」(福井さん)、「出身劇団は日比谷界隈」(原田さん)とぼかしてるけど全くぼかされてない感じが好き。
 
物語がはじまったらジェリービーンズの曲からOP。映画の最初の5分でわかる、と言いますがその5分のようなOP。文字が読めないことで起こった悲劇、シュリマーというドイツのある街の説明、どんな人々が住んでいるのか。この物語はどこで誰が何のために、という説明が全て盛り込まれていてすごくわかりやすい。また、ここですでに10役ぐらい役を入れ替えながら歌うのがすごい!一曲でこんなに歌い方を変えられるのか、帽子の入れ替え方ってこういうことか〜!OPからグーテンバーグの物語にグッと引き込まれました。すごい、ミュージカルってこういうことができるのか、と感動した。この後も欲しいソングだったり、チャームソングだったりこの歌は物語でこのような役割もあるんですよ、という解説が入るのでミュージカルの勉強にもなりました。
 
グーテンバーグ、一番の魅力は楽曲。
全曲可愛い。一番好きな曲は?と聞かれても答えられないぐらい全部の曲が好き。
公式さんが出してくれた楽曲リスト。
 呪いの森は本当にキュートで可愛かったな〜!(エンタステージさん動画の2分あたりの曲)振り付けも可愛いし、見習い修道士の合いの手が可愛い〜!両方の組で振り付けも少し違かったのですがその振り付けの違いがまたあっていて好きでした。見習い修道士(鯨井さん)のちょこちょこした動きが最高に可愛かった。
 
M3 あなたを読めない
ヘルベチカ(バド・上口さん、原田さん)曲。女性キーなので他の曲よりも高めなのですが、もうここは二人ともさすがとしか。「私はバカすぎてお呼びじゃないの」で鳥肌が立つ。
ヘルベチカがグーテンバーグのことを愛していて彼のことが欲しい、と言う曲、でも私はバカだから彼とは釣り合わないのと。先ほどにも書きましたが、この曲が欲しいソング。私は彼のことが欲しい、愛されたい。そんな曲です。
あと、ここでヘルベチカは初登場になるのですが、ヘルベチカは胸の大きな女性ということで胸を強調した演出がすごく印象的でした。ちょっとやりすぎかな、というぐらい。曲の中にもあるし、それしか取り柄がないと言ってはいるけど。巨乳=馬鹿という記号なのだろうか。表現として少し男子の悪ふざけのような感じにも受け取れてしまうのがどうなのだろうかとも。難しいですね。
M10 未来は今
一幕ED。M10の文字に驚いた、一幕こんなに歌ってたのか!
売れたミュージカルは一幕の最後にロックナンバーを持ってくる。ということでグーテンバーグを表す曲はこれ!と言っていいほど耳に残るナンバー。
未来を作りたいグーテンバーグと未来を潰したい修道士、。から葺屋根の上に並んだ屋根の上で繰り広げられる登場人物それぞれの想いの交差がこれからの物語を想像させてワクワクします。
お兄さん組は弟組のような派手さはなかったのですが、とにかく歌声がすごい。聞き惚れる。あと、煙突をひゅっと相手に渡していたのがすごく好きであれ弟組でもやってほしかったな!煙突でもあり、バケツでもあったダンボールは日にちが経つにつれて穴が開いたり使用感が出てたのが公演を積み重ねてきた証のようで段々愛おしくなってきてました。
弟組はとにかく後ろがうるさい。ダンサーの帽子を被って踊ってるんだけど、動きがうるさい。最高に好きだった。前で歌っている人よりも後ろの踊っている人を見ちゃう。でもそれがまた弟組の二人らしくて。ダンサーの帽子、途中で上口さんから鯨井さんに渡すのですが、鯨井さんがセンターで前を向いて歌っていてその後ろからノールックで手渡し。どこに帽子があるかわかるように上口さんが鯨井さんの腰あたりに帽子を押し付けてるところがあ〜二人で協力して作ってるんだなぁってすごく感じられた。分かりにくいかもしれないですが、派手に動いていて帽子を入れ替えながら歌っていてその中で帽子の受け渡しをスムーズに行うためにしていた工夫だったんだろうな、と。見えづらいところから二人の工夫が見えるのがとてつもなくきゅんときました。好き。
 M14 地獄に落ちてもおかしくない
基本的にヘルベチカの曲が好き。この曲のヘルベチカはダグ・鯨井さん、福井さん。グーテンバーグと修道士はそれぞれの役ではあるけど、ヘルベチカは二人ともがやる役でもあるのでいろんなヘルベチカが見れるのがおもしろい!
ここはバドはもうバックダンサーなので(笑)もうね原田さんがずるい!どこかで見たことがある動きをする原田さんがそこに。ネズミ役がずるかったね!あと急に椅子を持ち出して片手を広げて回り出す。このネタはなんとなくミュージカルがわからない私でも見たことあるよ〜!って笑ってました。曲的には教会の塔の上に閉じ込められたヘルベチカの曲なんだけど、コーラスで入るネズミだったり糞だったりずーっと笑ってしまう。
 
 
この物語は「夢」がキーワードにあって、もちろんそれはダグとバドの「夢」、ブロードウェイ進出。それは最後プロデューサーの登場で叶うのだけれど、作っていたグーテンバーグの物語が全て「夢」であったということに驚きました。夢オチだったわけです。実際の人物であるが、彼については歴史上特に記録が残っておらず、序盤では自由に物語が作れるね!と始まったわけですが、まさか「これは夢だったのです」で終わるとは思わず。確かに舞台であるシュリマートいう街は架空の街、印刷機は壊されグーテンバーグが殺されてしまうというバッドエンド。ショッキングな終わり方だからこそ観客への問いかけが効いてくるのかなと。
グーテンバーグの物語の終わりはバッドエンドでしたが、バドとダグの物語はきらきらな未来が見える終わり方。全てを通してとても好きでしたが、やっぱりこの最後のシーンが好きで好きで何度も彼らが夢を叶えるシーンが見たくて劇場に行っていた気がします。弟組のM16フィナーレ。プロデューサーが出てくるってわかっていても契約書を渡された瞬間込み上げるものはあるし、受け取って向き合う二人の目にはうるうるしていて。しかも回を重ねるたびにそこのシーンがよくなっていくもんだから千秋楽ではもうこちらもボロボロ泣きながら彼らを見ていました。歌い終わって暗転した後、小さく「やった」っていう声が聞こえてこちらが言葉を失う。ずるいんですよ、二人とも。毎回いい顔して歌っていて。素直にずるいな〜!って思ってしまう。
今まで彼らと一緒に彼らの「夢」を見てきていて。途中で「次これを見るときは僕たちは客席にいる」っていうセリフがあるのですが、何百人のダンサーがいて埃っぽいシュリマーの街があって酔っ払いも何人もいて。夢を膨らませてキラキラした目で話してる二人がとても印象的で応援したくなる。最後のシーンは彼らのゴールであり、スタートである瞬間ですごく暖かい気持ちになります。良かったねぇ良かったねぇ、って親戚のおばさん気分。終わった後はぽわって心に灯がついたような。帰りの電車の中では思い出し笑いをしそうになるし、良かったなぁってしみじみ思う舞台でした。
 
る年祭のDVDが先月届きまして。そこに収録されている板垣塾で板さんがいっていたのですが
「行動が相手の出来事になって感情になって目的になって行動になる。その行動がまた相手の出来事になって〜と続く8の字構造になっている」
なるほどな〜と。また
「殺陣はそれが連続で起きているから目が離せない」
この舞台は2人しか演者がいなくてひたすら2人の会話が飛び交っています。そのやりとりから目が離せなかったのもぽんぽんと飛び交う会話が殺陣のようだったからなんだなぁと実感しました。グーテンバーグ前に板垣塾観たかった…!
こういう風に舞台は作られていくんだな、だったり物語だったり何か創作することに関しての土台から教えていたのですごく興味深かったです。
本編も最高に面白く、未だに全て見ることができていないほどの特典の数々(ちなみに板垣塾は全て収録されていてびっくりした)、いろいろ考えると安いどころではないる年祭のDVDはこちらから購入できます

www.lehimawari-onlineshop.com

まさかのる年祭のDVDの宣伝が最後に入る

 
書きたいことたくさんあるんです。もっと書きたい。でももう9月も後半に入ってしまいました。千秋楽から二ヶ月ですって。*4ついったーでも言っていたのですが、何度も何年経ってもグーテンバーグの話はしているだろうし、一生自分の中で大切にしたい舞台です。そのような舞台に出会えて幸せ!来年でも再来年でもいつでも良いのでぜひ再再演をお願いします。それまで私はいろんな国のグーテンバーグを見たりしたいな。韓国のグーテンバーグ見たいんですよね。あっちは次再々再演?ぐらいになるのかな?M10の「未来は今」の韓国バージョンを見ていたのですが、すっごい高い脚立の上で歌っていて笑ってしまった(新宿村LIVEだったら確実に天井に着く)


[1열중앙석] '구텐버그 #5.오늘 밤 이 순간-김신의,정문성'하이라이트

前回の記事にも載せましたが、日本バージョン稽古場での同曲。


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜稽古場PV「未来は今」

知らないうちに公開されていた大千秋楽のスペシャルカーテンコール「未来は今」

 

2人しかいないから緻密に計算された脚本、演出。2人だからこその物語が大好きで何度も何度も観たくなる作品。
お兄さん組、弟組それぞれの2人の関係性が愛おしくて大好きでした。
もう何度も書いてるけど再再演待ってます!
またダグとバド、そしてシュリマーのみんなに会えますように!
 
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以下、小ネタだったり日替わりだったりの思い出し書き。
感想の途中に入れようと思ってたけどうまく入れられなかったので期間中ひたすらメモってたものを載せます(順番は入れ替え日付はバラバラ)
・プロデューサー探しをする原田さん惨敗
 「隣の人は知っている人ですか?」
 「(頷く)」
 「反対側の人は?」
 「(頷く)」
 「何人で来てるの?!」
 (知らない人だったらその人はプロデューサーだから出資をお願いして!という流れ)
・帽子の説明、上口さんが女性の帽子を被って「金麦と待ってるからー!」
・どこにでもあるような街・シュリマー。こんなことが起きているかもしれません。
 弟組→美女と野獣パロ。ベル(鯨井さん)、野獣(上口さん)
 お兄さん組→レミゼパロ。(詳しくなさすぎてわからなかった)
・上口さんの好きな食べ物は「シーチキン」(初日ネタ)
・上口さんの最近買ったものは「シーチキン」(二日目のネタ)
 「最近、どうですか?」
 「最近…」
 「ざっくばらんに振りすぎましたね!最近、何か買いました?」
 「…シーチキン」
 「?!」
 「そういう規模の話じゃなくて」
 「違う!違う!わかってるんだよ!」
 「スーパーに行って欲しくなかったですね」
 「そうだよね、ごめんごめん」
 「鯨井くんは最近何を買ったの?」
 「少し前になるんですけど、テレビ買いました」
 「いいね!大きいの買ったの?」
 「50インチ買いました!」
 「インチ?ウィンチ?(ニヤニヤしながせんら)」
 「ウィンチだったら意味変わるでしょ!」
 「家に入った?大丈夫?」
 「入るから買うんでしょ!
  やっぱり最初に見る番組って大切じゃないですか。来たのがお昼だったので違うなって思って録画してたバラエティ見たんですよ。で、丁度その時選挙の時期で。つけたら選挙速報、L字型のが出てて。だからサイズ変わらなかったですね」
・鯨井さんの最近怖かった話は「何度も同じ話を後輩にしてしまう」
 N先輩が2回同じ話をしてくるという話を後輩に3回もしていたという怖い話。
 後日のバーイベでまた話してたけど、N先輩は新納さんで後輩は秋元くんでした。月に2回は電車間違えてるし、忘れ物してるし、仕事以外の記憶力にこちらが心配になる。Twitterのタグつけは未だにできない。(これも教えてもらっているけど忘れてしまって毎回出来ていない可能性)(ちなみに下にあるバックストリートボーイズの話は鉄板ネタなのか話したことを忘れているのかわからないけど何度か聞いたことがある話でした)
・満員電車の中で呪いの森を大音量で流してしまう上口さん。
 「呪いの森〜(呪いの森の振り付け)で電車を出た」
 「ピピ〜〜〜!盛らないの、嘘でしょ!」
 「(笑)でも呪いの森流しちゃったのは本当!」
 ・中学生の時お母さんとバックストリート・ボーイズ*5のコンサートに行った鯨井さん。隣から聞こえる黄色の声に母親の女を感じる
 「だから鯨井くんが生まれたんだよ」
 「やめてよ、親の情事なんて知りたくないよ!」
レミゼで地方公演があるたびにある人が丸くなっていくと苦情を言う福井さん
 「キャストが変わるから久々に会うキャストとかがいるからすごくわかる」
 「地方だとご飯が美味しいから」 
 「持ち上げるシーンが…」
 「やる?土管のシーンやる?」
 「腰痛めるから…」
 (最終的には楽屋でやって動画あげるね!って宣言してたけど上がらなかった)
・グーテンバーグ中、車で通勤する福井さんに「一度も乗せてくれない」
 「こっちは暑い中、駅まで歩くのに涼しい車で快適そう。劇場出てすぐの横断歩道ですれ違うんだけど、その度にパンクすれば良いのにって思ってた」
・フォーシーズンとぼかしてたにも関わらず千秋楽で劇団四季とうっかり言ってしまう福井さん
・豪気な男になるためにコツコツ貯金をしている上口さん
 ご両親がデートでケーキ屋さんに行ったお話でショーケースのケーキを全て買ったお父様を見習って、いつか自分もできるようにと貯金を頑張りたいと宣言。それは堅実な男では?
 ・一幕途中で水(黄色い謎の水)を飲む上口さん、「なんなんですかそれ」という鯨井さんに水を飲ませて「間接キッス!」
 (最終的には「間接ベイベッ!」で落ち着く)
・将来やりたい役はネイマールな鯨井さん
 「ボールは友達怖くない」(座右の銘
 (急にネイマールやり出すから正直怖い)
・将来やりたい役はハウ・トゥー・サクシードのフィンチな上口さん
 「ガチなやつです」
・上口さんの座右の銘
 「愛されるより愛したい」「ロマンチストで何が悪い」
・原田さんの将来やりたい役はアニー
 (こちらがガチで見たいので関係者の皆様お願いします(めちゃくちゃ笑った))
・グーテンバーグバッジ略してグッジ
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 「耳触りがリッチだろ〜〜」(この後が続かなくて毎回鯨井さんに助けを求める上口さん)
・鯨井さん「シラフでこの状態の人が酔っ払うと怖いでしょ!!!!」
・断固として原田さんと飲みにいきたくない福井さん
 原田さんに誘われるも「車だから」って断っておきながら何故かSuicaを探している(その日は電車で来ていたらしい)
 「なんで飲みに行ってくれないの?」
 「周りから飲んだ時の話(基本的に記憶をなくすまで飲む原田さん)をよく聞くから…」
 「ちょっと誰?!そこ(後方に座ってる弟組を指差しながら)?!」
 (個人的には原田さんのお酒のお話大好きなので今後も飲んでいてほしいし、もっと話が聞きたい)
 (上の方で小さい椅子?に座ってい観ている弟組の姿が最高にキュートでした)
・「わたくし、日本語日本文学部日本語教授法、卒!」
 言葉に関しては厳しい上口さん「めんどくさいって使っちゃダメ!」
・めんどくさいの代わりになる言葉を提案する上口さん(ことごとく滑る)
 「このトークに正解がない」
 「マジで?!」
  「オチって必要じゃん?」
  「それを求めてるんだこっちは!」
 「彼には少し休憩が必要です」
 「もっと勉強する」
 「勉強するとかやめてください、僕は僕でこの時間が結構好きなんですから」
・デビルくんと修ちゃん(修道士)シリーズ

 ・デビルくんのおやつ?ご飯?を食べてしまう修ちゃん
  「ごめんってデビルくん。ネコまっしぐらって書いてあるからどれだけまっしぐらなのか気になっちゃったから」
  「まっしぐらってことは好きってことだから(?)」
 ・水を吹き出しそうになって一度はける鯨井さん
  上手側にある椅子の上にペットボトルに入ったお水があって出番がないときは基本的にそこで給水するんだけど、修ちゃんとデビルくんの時に水を飲んでた鯨井さんが水を口に含んだ瞬間に笑いそうになって袖へ行ってしまう事件が発生。ちなみに修ちゃんの後ろで行われていることなので上口さんは気づいていない。
 ・修ちゃんとデビルくんネタは全て上口さんが考えていて鯨井さんは何も教えてもらっていない
  だから上のようなことが起きるし、入るタイミング(ネタが終わるタイミング)がわからない。
 ・千秋楽で歩き出すデビルくんに歓声。
  「修ちゃんね、街の運動会出るの。だから徒競走の練習していい?」
  「ピィ」(手動で鳴らす)
  「デビルくんありがとう!位置についてよーいどん!」
  歩き出すデビルくん、その姿を見て悶える修ちゃん
  「もうね!デビルくんが一等賞!!!!!!!!」
  (そんな機能あったの?!千秋楽まで残してたの?!観客席の戸惑いからのわぁぁ!!っていう声が広がっていったのが良かった。)
 ・ サザエさんの替え歌を歌う修ちゃん
  「お魚くわえたデビルくん追っかけて、
  裸足で駆けてく修ちゃんはセクシーダイナマイツッ」
   (一日セクシーダイナマイツが離れなかった鯨井さん)
 ・ちなみに一度も「修ちゃん」はつっこまれずに終わる
・椅子に片足を乗せるシーンで勢いをつけすぎてバンと踏む外す上口さん
・ひたすら色んな役者のモノマネをするお兄さん組。
 「関係者がいたら怒られる」
・急に先輩役者の苦情を言いはじめる福井さん
 「絶対Twitterとかに書いちゃダメだからね!」
・突然、キャッツになる福井さん。最前のお客さんに怯えられる
・実は福井さんの俳優を目指すきっかけになった作品は劇団四季ではなく音楽座「シャボン玉ソラまで飛んだ」
・プロデューサー役・鯨井康介、いつものセットアップに両腕時計

 (しかしお兄さん組二人に気づかれない最後に出てきたときに自分から言う)
・プロデューサー役・原田優一「僕はブロードウェイの”大物”プロデューサーです」
・千秋楽前日に弟組を観劇した福井さんから興奮気味の長文ラインが届き、千秋楽で何が起こるか分からないと怯える原田さん
・綺麗に去っていく原田さん
 プロデューサー役で紹介され出て来て、バーーーーと話して全て綺麗に回収してチリ一つ残さずに帰っていく姿はさすがだった
・飛んだ人担当・原田さん
 実は昨年の1月の舞台で共演予定だった福井さんと鯨井さん。その舞台が中止になってしまったので原田さんと鯨井さんと登米さんのトンダカラ結成、公演をやった。グーテンバーグ初演もある舞台が中止になったから実現。飛んだ役者を拾う人なのでは?と言われる原田さん
 (これも千秋楽挨拶で急に話出すからその話言っていいの?って全員がびっくりした)
 「だからね、鯨井くんとは共演じゃないけど一緒の舞台で嬉しい!」
・特に接点はない福井さんと上口さん
 上のようにそれぞれの接点を話すけど、特に上口さんとの接点がなく「上口くんともね!」の一言でまとめられてしまう
・挨拶を一人で話してちゃんと着地点につけたことを褒められる福井さん(最年長)
 
最後に一番好きなエピソード・弟組千秋楽挨拶。
帽子販売も終わり最後の最後に上口さんが
「本当に!」
続いて鯨井さんも
「本当に!」
「「ありがとうございました!」」
と綺麗に挨拶していったんだけど、実はここ打ち合わせも全くしていなくて最後の最後に伝えたかった言葉が二人ともこれだった、と言うエピソードでした。
(本当に綺麗に声が揃っていて打ち合わせ済みだと思ってた)
 (詳しくは千秋楽の次の日に放送された鯨井ジャパンにて)
 
おわった!ありがとうございました!
 
 
 
 
 「グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018」
演出・脚本:板垣恭一
出演:原田優一・福井晶一鯨井康介・上口耕平
演奏:桑原まこ
日程:2018.07.18-07.29
劇場:新宿村LIVE

*1:大楽で「再再演は皆さんの声で決まります!」という原田さんの言葉を信じて大きな声で何度でも言います

*2:写真は全て撮影可のカーテンコールで撮影したものになります

*3:鯨井さんのお母様が日舞の先生

*4:ちなみにこの二ヶ月の間に鯨井さんはバーイベ、ライブ、舞台とこなし、舞台が4本イベントが2本発表されました。怒涛すぎる

*5:略してバッカス(?)という上口さん。鯨井さんはえ?そうなの?って言ってたけど実際そのような略し方されているのでしょうか?

主演、です。

 

主演です。

 

30-delux.net

 

主演です。

 

 

5日のバースデーイベント。空調が効いてるのか?と疑いたくなるほど暑い中、空港の片隅にすし詰め状態で並ばされていました。ようやく入場が始まり、QRコードを読み取って中へ。ドリンク代を払って、入ってすぐのテーブルに置いてあったのがこれでした。

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とりあえず一枚もらってドリンクを引き換えて着席。席について改めて読んで10月11月舞台あるじゃん!また新宿村LIVEだ!とワクワクしながら読んでいました。この時は鯨井さんのバーイベでの発表だからキャストの一番上にあるのかな?って思ってた。劇団のTwitter見ても何も更新されてないし、速報だし。正直、何もないかもしれないな〜と思ってた時期に舞台があることにホッとしてました。やっぱり9月〜2月で何もないと寂しいじゃないですか。板の上にいる鯨井さんが世界一好きなので。一生観てたい。

そんなこんなで直前までお隣の方と話していたら暗転。めちゃくちゃかっこよく登場したのにマイクが入らないトラブル。後ろからはPのいつもの笑い声。照明がついたらいつものセットアップにサングラス、そして両腕に腕時計で笑いました。そのセットアップ見るの何回目だ。似合うし、めっちゃかっこいいので一生着ててほしい。そのあと、新曲・監督のテーマソングを聴いてゲストの新納さんと木戸さんとのトークで一通り笑った後、宣伝の時間で鯨井さんから「主演という形で」の言葉。主演です。主演だって。じゃああのキャストの順番はそのままなんだ。最後並んだ時真ん中に立つんだ…と浸る暇もなく。セットアップに青いTシャツ、そして腰にはこじらいくん。

 

 

全然かっこよくない姿(世界一キュートな姿)での「主演です」の言葉だけど、泣きそうになるぐらい嬉しくて。頭が混乱したまま最後、鯨井ジャパンのテーマソングを歌っていて主演かぁと浸れたのは全てが終わった後でした。

二人舞台はこの前のグーテンバーグ、そして原田さんとのトンダカラで観てきましたが、主演という立場で真ん中に立つ推しを観ることが初めてなんです。ようやく見れるんだなぁ。嬉しい。主演ですって。主演。座長。

 

まだどんな舞台になるかわかりませんが、素敵な舞台になることを願って。真ん中に立つ推しを楽しみに生きていきたいと思います。

どんどん走っていく推したちに負けないように私も頑張らないとなぁと気合い入れ直しました。それと無事に4月からの進路も決まりそうです。さぁ私もがんばろ!

 

 

 

 

 

 

年末!!!!!

 

今年もでます!!!!!

 

rusen.jp

 

本日も撮影です!と深夜にツイートする、るーちゃん(寝て)

そして朝一で撮影行ってきます!の推しのツイートを見て今年の年末を確信しました。おめでとう〜〜〜〜!!!!!思ってたよりも早く名前がでてびっくりした!ひぇってリアルに声が出ました。

結構新キャストが入るとのことでドキドキしていましたが、出演の決定、役的には座長・さなくんの兄弟の役。昨年よりも登場シーンもセリフもとても多そうで今からすごく楽しみです。

やった〜〜〜〜!!!!

今年はるの民として明治座楽しみたいと思います!!!!!

 

今年の年越しも明治座!!!!!

 

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板垣塾にどうしても行きたいんですがあれって毎回恒例ですかね…?

今年もやるのかな?行きたい。

 

 

とか年末にきゃっきゃしてたら推しさんの来年2月の舞台が発表されてた。

映画もあるみたいで…?まだ色々と謎すぎて???なんですが、とりあえず原作読んでおいたほうがいいのかな?多分BLだよね??9月の明るい葬式と予告犯以降は舞台もないのかな…。映画の撮影??まだ全然情報が出ていなくてあわあわしてる。

とりあえず、今週末のバーイベの時少し話してくれるかな…?と思いながらお手紙書いたり準備しようと思います。

あとグーテンバーグの感想も書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帽子の数だけ人生がある。 グーテンバーグを観てくれ

 

こんにちは!こんばんは!観劇後、勢いで書いてます!

まず、推しさんお誕生日おめでとうございます!30歳の推しさんも最高にかっこよくて大好きだったのでさらに素敵な31歳の推しさんを見せてくれると思うとワクワクします!大好きです!

 

そしてそして。30歳最後の日の7月19日から始まった「グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!」。

発表された時から大好きな人たちしかいなくてワクワクしたのですが、弟組もといこうこうコンビの初日を観劇し、予想をはるかに超える面白さ!当日券も出ているので是非多くの方に見ていただけたら、と思いこの記事を書きます。

後ほど書きますが、学生は無料で観れるカルチケという制度もあるので是非!

 

「グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!」とは?

www.gutenberg-jp.com

gutenberg (@gutenberg_jp) | Twitter

2人の役者と帽子と小道具、そしてピアノだけで繰り広げられる舞台。

私たち観客はブロードウェイのプロデューサーやスポンサーであり、バッカーズ・オーディション(舞台作品のプレゼン)の形式で物語は進んでいきます。

テンポよく進んでいく物語、多彩な歌声、ミュージカルな専門的なことなどもお話してくれるのでミュージカル初心者にももってこい!な舞台かもしれません。でも、かなり癖が強いので注意を(笑)

劇中劇では、印刷機を発明したグーテンバーグを中心に20もの役を2人でくるくると帽子を変えながら演じています。

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帽子の数だけ人生がある。そして、言葉とはなんだろうか、と考えさせられる笑いあり最後にホロリと涙が流れるミュージカルです。

 

 

昨年日本版初演のお二人、原田優一さんと福井晶一さん、そして上口耕平さんと鯨井康介さんのコンビも加わりWキャストで上演しています。演出は板垣恭一さん。

 

原田優一さん

www.show-biz.jp

原田優一 (@yuchan_yuchan_) | Twitter

舞台「レ・ミゼラブル」でマリウス役、昨年の「デパート!」を始め演出も手がけてらっしゃいます。鯨井さんとは演劇ユニット・トンダカラを結成しており、今年も何かしらやるらしい(いつまでも待っているけど、そろそろいつやるか教えて欲しい)

柔らかい歌声がとても素敵な方で演技で全てを持っていく人。圧倒的な力にいつも目を奪われる。年末のる年祭では舞台上にいる時気づいたら目で追っていた。

お話しもすごく面白くて、ぽんぽんとボケていって鯨井さんがひたすらそのボケを拾っていくという二人の関係性が好きです。

 

福井晶一さん

shouichifukui.com

福井晶一(shoichi fukui) (@shouichifukui) | Twitter

劇団四季に所属、退団後「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャン/ジャーベル役など多くの舞台に出演されています。

福井さんは私にとって初めましての方なのですが、経歴見てすごい人だ…!ってなった。動画などで拝見した姿は渋くてかっこいいお兄さん。歌声も低い声が素敵でした。どこかしらで原田&福井ペアも見る予定なのですごく楽しみです。

 

上口耕平さん

kohei-ueguchi.com

上口 耕平 (@kohei_ueguchi) | Twitter

「ごくせん」デビュー、舞台「パジャマゲーム」プレッツ役など演じられています。

多彩な歌声がとても素敵でした。今回の一番最初の歌で鳥肌立った。娘役での歌、修道士での歌、全然歌声が違くて音域の広さにびっくり!あと、キレのあるダンスがかっこよかった!それと、シーチキンが好物!得意料理はトマトのクリームソースのパスタ!(初日を見た人にはわかるポイント)

ボケようとするけどうまく回収できず放り投げるし、それも多分天然なんだと思うんですけどうまくボケれなくて笑う姿がとてもキュートでした。年末の民、マイケルジャクソンの上口さんが生で観れてめちゃくちゃテンション上がったんですが、もう持ちネタですか???

 

鯨井康介さん

ogipro.com

鯨井康介 (@kujiraikosuke) | Twitter

ミュージカル「テニスの王子様」2代目海堂役、オフブロードウェイミュージカル「bare」主演や舞台「弱虫ペダル」シリーズの手嶋役も。2.5次元舞台でも活躍されています。原田さんと一緒にユニット・トンダカラ。

くるくると変わる表情と全力の演技、どのボケも落とさず拾うトーク力(過去の舞台でのあだ名は塵取り、文鎮)。かっこいい姿からキュートな姿まで揃えている31歳です!お誕生日おめでとう!大好きな推しさんです!改めて書くと恥ずかしいね!でも書き続けるとすごいことになるのでショートバージョン!

初日では1部でかけていたメガネを2部で忘れてくるというハプニングも起こす。緊張とかでふわふわしてる鯨井さんが可愛かったです!最近可愛いと言われたいみたいなので全力で可愛いところを推していきます。

 

劇中劇

この物語は劇作家ダグと作曲家バドの二人がブロードウェイを目指すお話しです。その二人が作ったものが印刷機を開発した

ヨハネス・グーテンベルク - Wikipedia

が主役の物語でした。その劇中劇を2人で全ての役を演じます。

 

村の住人たちのほとんどが文字を読めないことに憤りを感じるグーテンバーグは、皆のために何か出来ることがないかと悩む。そんなある日、グーテンバーグの助手で彼に恋心を寄せるヘルベティカの一言にグーテンバーグは閃く。

「だってこの町には読むものがないんですもの」

皆に読むものを与えようと聖書のコピーを作ることを思いついたグーテンバーグは印刷機の発明を決心。しかし文字を読むという行為が自分だけに許された特権であり、読めることが力であると知っている性悪な修道士は、若い修道士を従えグーテンベルクの発明を邪魔しようと計画する。ヘルベティカをそそのかしグーテンバーグが苦労して発明した印刷機を破壊させる修道士。それに気付かず自らの才能と発明に浮かれるグーテンバーグ。

一方、印刷機を破壊してしまったヘルベティカは、とんでもないことをしてしまったと後悔する。そんなタイミングで浮かれたグーテンバーグからプロポーズを受けるヘルベティカ。自らの罪に打ちひしがれる彼女はプロポーズを断りグーテンバーグの元を去る。印刷機をどうにか元に戻したいと修道士に懇願するヘルベティカ。しかしその願いが叶えられることはないと突っ返す修道士は、ヘルベティカが計画の邪魔になることを懸念し彼女を監禁する。そして成す術を失ったヘルベティカは自らの命を絶とうとするのだった。

やがて町で一番の年間行事である「フェスティバル」が開催される日がやってくる。グーテンバーグはこのフェスティバルで印刷機の発明を発表しようと考えていたのだ。ヘルベティカにプロポーズを断られたことで気が滅入りつつも、町の皆をあっと驚かせられると印刷機を乗せた荷車を引いてご機嫌よくフェスティバルのメイン会場である町の広場に向かうグーテンバーグ。

「文字を読めるようになれば、人はもっと賢くなり人に優しくなれる」と印刷機をお披露目するグーテンバーグ。しかしそこにあったのは無残に破壊された印刷機。ここぞとばかりに現れた修道士は、聖書を印刷しようとした行為を神への冒涜であるとグーテンバーグを責め、そしてグーテンバーグを火あぶりに処することを命ずるのだった。

 

言葉が主役と言ってもいいぐらい。言葉とはなんだ?!と考えさせられる物語。

ヒロインのヘルベティカ、名前の由来がMacで使われるフォントの名前でめちゃくちゃ笑った。

 

 

 動画

ここから怒涛の動画コーナー。

劇中ナンバー。4人バージョンで観れるのはこの動画のみです!


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜稽古場PV「未来は今」

こちらも劇中ナンバー。


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜稽古場PV「言葉ってなんだ?」

 
PV


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!:PV 福井&原田 ver.


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!:PV 鯨井&上口 ver.

 

原田&福井ペアの稽古の様子を上口&鯨井ペアのコメンタリーとともに


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!:ショートクリップ#1 コメンタリー


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!:ショートクリップ#2 コメンタリー


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!:ショートクリップ#3 コメンタリー

 

役を使ってショートコント(舞台内容とは関係ない)


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜ショートコント①


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜ショートコント②「野球観戦」編


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜ショートコント③「レストラン」編


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜ショートコント④「占い」編

 

特別座談会(今知ったいつの間にアップされてました?!)


グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018〜特別座談会

 

スケジュール、チケット情報

7月18日〜29日まで。

www.gutenberg-jp.com

今のところ完売は29日マチネの上口&鯨井ペアの回のみです!完売の時は当日券はわかりませんが、基本的に当日券があります。開演の1時間前から購入可能。一枚5800円。

 

カルチケって?

学生のための無料観劇チケット。少しでも多くの学生の方にこのミュージカルを観る機会を、ということで取り入れられています。

最終日までカルチケ残らなそう?もし利用希望なら早めの方が良さそうです。

学生証必須なのでお忘れなく!舞台は高いから〜って言って観にこないのはもったいない!このチケットを使って学生が観て舞台やミュージカルの面白さを実感してもらえたら嬉しいな〜と思います!(現役学生より)

 

会場

 

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新宿村LIVE

西新宿駅が最寄り。JR新宿駅からだと20分程度です。

近くにサンマルクカフェあり、飲食店もいくつかあったので困ることはないと思います。

 

グッズ

パンフレット1000円(生写真2枚つき、ペアごとに違う写真)

ポストカード500円

ビスケット400円

ほかにも福井さんのCDも売られていました。

 

カーテンコールでは写真撮影タイムあります〜!(知らなくてブレにブレた)(今日は一眼持っていく)

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ロビーには帽子もあるので写真を撮ってツイッターにあっぷ!抽選でプレゼントがもらえるみたいです!

 

 

さぁ、ここまで読んで少しでも気になったら是非新宿へ。暑いな〜じゃあ涼みにグーテンバーグ見に行こう!のノリで行ってオッケーです!

笑って笑って最後にほろり。シンプルなセットでくるくると変わる2人の役者さんの姿に目が離せません!

あっという間の1時間半、多くの方にこの素敵な時間を体験してもらえたら私も嬉しいです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わがまま言う年末の民。いつか!いつか年末の明治座で鯨井さんを観れること、心待ちにしてます…!るーちゃん…!

 

 

ひとつの解としての作品「D51-651」

 

こんにちは。前回の記事含め、鉄ミュ関連お星様投げていただきありがとうございました。

 

ということで鉄ミュに続き、鉄道関連の舞台 「D51-651」観てきました。

 

ishii-mitsuzo.com

 

たまたまフォロワーさんがRTしているのを見てふらっと下北沢行っていきました。

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実はお初のシモキタ舞台だった。本多劇場とか行ってみたいけどなかなか行く機会なかったんですよね。小劇場もトンダカラ以来でした。昨年、推しさんたち大きい舞台多かったからね。推しも出てないしただただ作品が気になるからという理由での観劇も久しぶりで。学生チケットもあったんですが、残念ながら知った時には売り切れていたので(学生最後の年だから活用したかった)、当日引換券で観劇してきました。それでも4000円だから安い。

一言で感想を言うとすごく面白かったです。あのあつさがぶわっと劇場全体を包んでいて何が起きているのかわからない得体の知れない気持ち悪さ。息をするのも忘れるほど観入ってしまいました。終わった後に素直に面白かったって出るのもすごいなぁと思います。劇場出て気づいたら駅についてたし。

 

この作品の元となった下山事件国鉄三大ミステリーの一つで昭和未解決事件でも相当有名な事件だと思います。

下山事件 - Wikipedia

初代国鉄総裁が就任してわずか一ヶ月ほどで常磐線の線路で轢断された死体が発見された事件です。自殺説、他殺説どちらもあったのですが、結局殺害事件としての時効が成立し未解決事件になりました。

下山総裁の当日の動きや国鉄内での不満(第一次整理通告*1の次の日だった)、解剖結果などいろんな情報があったにもかかわらず真実は握りつぶされたような事件。もう事件に関わった人物たちはこの世にいないだろうからこの事件は解決されることがないまま残っていくのだろうと思います。解決されることのない事件の一つの解がこの作品「D51-651」でした。

 

もともと私自身、青春鉄道でこの事件自体のことは知っていた(in the box.で下山事件という言葉は出ていた)ということとミステリー小説などが好き、ということで事件概要は知っていました。実際に人が亡くなった事件なので大ぴらには言えないですけど、謎がありすぎるこの事件、小説としてワクワクしながら読みたかったなと思います。事実は小説より奇なりということで。怪人21面相や三億円事件も当時のことを知らないからこそ読み物や作品としてすごく面白いです。不謹慎だと思いますが。

作品は史実通りだったかな。歴史として残っている下山事件としての表だけではなくその事件の当事者たちのお話でした。轢いたD51-651を運転していた3人と弁護士と警察と役人。たったこれだけの人数であの狭い空間であの日を見たような感覚です。

 

まず、美術がすごかった。D51-651の再現度の高さ。どこかに展示してほしい。本物がそこにあるんじゃないか、と思わせるほどでした。また、下手側にはレールもひいてあり(最初見えずに途中で気づいたからびっくりした)、後ろ側にも全面にD51-651。奥行がある舞台だったから面白かったな。D51-651が動き出した時の高揚感はすごかった。本当にあの美術だけでも見てほしいです。

 

音楽もJAZZで時代を表現されていたなぁと思います。結構音楽の印象が残るぐらい作品にマッチしていて音楽に感情を動かされたところも多かったです。あと、音!機関車の走る音とか結構爆音で自分が轢かれるんじゃないかな、と錯覚した。同時に照明も良く、かっこよかった。取り調べの時の照明やばいですよね。あのシーン全体的に好きだった。取り調べで受けている後ろにD51-651の文字が見えてるの格好良すぎるでしょ。

 

運転していた2人の関係性がTHE国鉄という感じで好きだった。体育会系の感じ。でも、機関士の王寺さんは愛情深くてぶっきらぼうな言い方も仲間を守るためだったのかな、と思わされた。背中がすごくかっこよくてその背中を見れる機関助士のイチは羨ましいなぁとも思います。同時に助士は愚直なまでに素直な青年で可愛がられる後輩だった。仲間を信じて尊敬して愛されている人。車掌である瀬野は、国鉄労働組合の人でもある。役人になりたくなくて乗務員になってすごく頭のいい人なんだけどその分危険分子的存在として解雇通告されるから何も信用できないですよね…。

弁護士・末永ははまり役で凄かった。ちょっと胡散臭い(インテリ系)感じもあるんだけど、最後まで味方な存在、というより事件の全貌が知りたい。もしかしたら、事件の当事者ではない部外者の彼は一番観客に近い存在で事件に関わっていたのかな、と思います。同じように事件の全貌を解明したい刑事の高岡。目的は同じだけど対立関係のような感じだったのかな…。弁護士と警察って理解し合えない関係なんですかね…。最後、虚実を話しているとわかっていながら聞いて「これでもう一度捜査ができる」と言い放った姿は素直にかっこよかった。同時に未解決事件として時効が成立した時、彼はどう思ったのか。彼だけではなく全員どう思ったんですかね。運転士の方は事件から数年後、ストレス性の胃潰瘍で亡くなってしまったようですが、ほかの方たちは時効成立まで生きていたんでしょうか…。

一番面白かったな、と思ったのは役人の使い方。正直、役人の立場をわかってからもう一度見た方が面白かったんだろうなと思います。時間があればもう一回観たかった。それぐらい終わった後、役人のいた場所、言葉のピースがはまりました。他の登場人物たちは名前があるのですが、役人は名前を名乗らないんですよ。最初は警察にこの事件から手を引けと警告したりしていたので自分が不利になるから、と思いましたが、この役人一人じゃなくて何人もの役人なんですよね。時には下山総裁であり、もしかしたら警告した役人は犯人の一人かもしれない。また真面目な人でもあり、幽霊でもある。作品としても幽霊のような存在だったと思います。ゾッとしたセリフが多く、一番気持ち悪かった人。そして最後、一番希望を持ってた人でした。

終わり方、どうなるのだろうかと途中からワクワクしていたのですが、いい意味で裏切られた終わり方で。あんなに多くの疑惑やドロドロした空気が初めから最後まであるのに最後はパッと晴れ間が差したように爽やかに終わるんですよ。この作品がこんなに爽やかに終わるのかと意表をつかれました。びっくりする。本当に想像していなかった終わり方だった。

 

 観に行ってよかった。「三億円事件」と「怪人21面相」も観たかったな、と今更後悔してます。DVD化…は多分してないよね…。やっぱり舞台は生で見るのが一番だと思いますが、こうして後から作品を知った時に見れるDVDって偉大ですね…。まぁだから劇場に足を運ぶことが楽しいんだけど。難しいなぁ…。

 

D51-651、本当に面白い舞台でした。昭和の仕事をしてる男たちって仕事に誇りを持っててすごくかっこいいなぁと思います。渋くてかっこよかった。2時間笑いなしのストレートプレイ、こんなにワクワクして美しい舞台はなかなかない。素敵な舞台をありがとうございました。

 

 

 

 「D51-651」

演出:和田憲明

脚本:野木萌葱

出演:福本伸一・俵木藤汰・伊達暁・石田佳央・谷山知宏・大薮丘

日程:2018.06.23-07.01

劇場:シアター711

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:全公務員28万人のなか、国鉄は約10万人の人員削減を迫られ、第一次の通告では37000人が対象となった。

長岡延伸日記(0525-26)

 

こんにちは! ショバミュFESも終わり、筋肉痛と喉の痛みに悩まされています。最高に楽しかったので近いうちに感想記事かけたらいいな!

 

鉄ミュ感想記事がついったーでいっぱい反応もらえてびっくりしてます!ありがとうございます!

 

誤字脱字も多いので今度、気力がある時に直そうと思います。とりあえずニュアンスで読んでください。 

 

お星様もありがとうございます〜!お星様の総数が100超えたみたいで!感謝!

 

さて、実は今回鉄ミュ3の新潟公演が初めての遠征だったので記録として残しておきたいな、と。それと、今回多くの方と知り合うことができて公演以外もめちゃくちゃ楽しかったので!やったー!お友達ができました!

 

 

東京

今回、チケットお譲り頂いてお友達になった方々が多くすごく有難い毎日でした。観劇後に感想言い合えるのってめっちゃいいですね…。ほとんどしてこなかったので楽しいで埋め尽くされた。

東京公演で一番印象的だったのは楽日で。チケット持ってなくて当日券に並んでたんですが、抽選が始まる2分前ぐらいにお譲り頂けることが決まり、こんなことあるんだ?!ってびっくりしました。本当にありがとうございました。

それと、終演後居ても立っても居られず帰り道で尾久駅に途中下車。

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尾久駅だ…の感動を同じ電車から降りてきた同じ目的の方々と共有しました。こんなことあるんだね…が積み重なる日でした。

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3時間戦争で高崎が「トキ!トキ!トキ!」というのもかけて自販機でトキのジュースも!桃のジュースがついったーでバズってましたがトキも負けず劣らず美味しいので見かけたらぜひ飲んでほしい!です!

 

新潟

1日目(2018.05.25)

帰りは上越新幹線に乗るつもりだったので行きは時間あるし在来乗り継いでいこうと思ったら家を出る時間が1時間遅くて失敗。なんで朝10時に大宮出て長岡に着くのか20時なんだ…。

鉄ミュ3の中で信越が「在来の乗り継ぎは都合よく合わないようにしてるんですよ」と言っているのを体験しました…。新潟の策略に嵌められた…!

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ということでトキに乗車。

できるだけ廃止予定のMAXトキに乗りたかったのですが、これも時間の関係上です…。調べが甘かった、反省です。

行きの駅弁は売店のお姉さんオススメの「平泉うにごはん:株式会社斎藤松月堂」になりました。女性人気が高いらしい。濃厚なうにがこれでもか!というほど詰まっていてそれに丁度いい大きさのお弁当で満足!美味しかったです!

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駅弁食べて写真撮ってたらあっという間に長岡着。無効印が可愛い〜!

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やっぱり長岡と言ったら花火!

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長岡についてからチェックインまで時間があったので駅周りを散策したり、喫茶店でお手紙書いてたりしました。

 

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あと、長岡駅でまだ売っていた新潟支社の時刻表も記念に購入!これ、大宮支社の瞬殺なんですよ。毎年びっくりします。
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無事に2人分のお手紙も書き終わりチェックイン。今回お世話になったのは三幸旅館さんです。

travel.rakuten.co.jp

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本当は違うホテルを予約してたんですが、あることとお値段に惹かれて予約し直しました。4000円もせずにこのお部屋。学生は常にお金がないので大助かりです。あと、旅館の方々が優しくて一人でも安心して泊まることができました!

そしてもう一つの目的はこの子!

 

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看板猫のナナちゃん。

常に旅館内を闊歩しているのでお部屋に遊びにきてくれるか気まぐれなのですが、私は幸運なことにお部屋に入って5分もせずにドアの前からにゃーという鳴き声が…!少しだけドアを開けたらすーっと入ってきてくれました。もうその時点で可愛い。ご挨拶ありがとう〜!

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劇場に行く準備をしていたらスーツケースの中を物色されました。(私の片づけられない性格がよくわかる写真)

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気づいたら枕にされる宇都宮線ブロックメモ

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必要だったのでごめんー!って言いながら引き抜いたらはあ?って顔されました。可愛い。

ナナちゃんの写真を撮りながら劇場に行く準備をしてギリギリで宿を出発!

 

今回、会場である長岡リリックホールは駅からバスです。10分程度ですが、信濃川を渡った先にあるので歩くことはお勧めしません…。

 

調べてはいたのですが、公式が時刻表やバス停からの行き方を案内してくれて大助かりでした。

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リリックホールシアター着。

www.nagaoka-caf.or.jp

すでにランブロのフリマが開催されていて写真は撮る機会がなく写真はこれだけなのですが、広いホワイエに沢山のベンチとテーブルがあってすごく過ごし易かったです。売店もありました!コーヒーが美味しい!でも、本当に周りには何もないし、売店ではドーナツ程度しか売ってないので食料とか何か必要な人は駅で何か買ってから行った方が良さそうです。

今回、地方公演から舞台写真のランダムブロマイドが発売されていたのでグッズ列並んだのですが、本当にあそこ広いのでグッズ売り場も広く取ってあって並ぶところも日陰だしすごく楽でした。助かった。

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こんな感じで机の上に広げてたら声をかけてくれる。上限30枚買って欲しかったのが半分以上自引きできたのですごく嬉しかった〜!

 

ぱたぱたと交換している間にいつのまにか開場時間に。

リリックホール、かなり観やすくて良かったです。感想でも書きましたがあのまま都内にほしい。キャパ少ないかな?できれば椅子もベンチだったので良いものがあったら…と思うのですが、クラブeXの後方席の見辛さと比べたら…。

ただ、私自身新潟公演は有難いことにグリーン席(前方席)だったのですが、それでも前と被ることなく見えたし、周りからも見やすいという声も多かったので良かったな〜!と思います。四列辺りが立った役者さんと同じ目線辺り。

 また新潟公演があればぜひリリックホールで…。とも思うのですが鉄ミュだとどうしてもキャパが足りないのでもう少し大きめの劇場だといいなぁと感じました。本当にチケットなかったんだよ…。びっくりするぐらいチケットが手に入らなかった。

 

終演後はタクシー相乗りさせていただき駅まで戻ってきました。確か終演後のバスがほとんどなくて帰りはタクシーの方が確実です。

タクシー会社は何社かあったのですが、燕タクシーが人気過ぎて予約締め切ってたのはさすがだった。*1

そしてそのまま駅近くの居酒屋さん!東京公演のチケットを譲っていただいた方と。こうしてご縁がつながって本当にうれしい!

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ここは上越上官を祀らねばとブロマイドとともに。

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やっぱり日本酒呑まなきゃダメでしょ!ということで3種のみ比べセットを呑みました。もちろん上越上官が好きな〆張鶴も入ってます。他の2種よりすっきり呑みやすくてすいすいいけちゃう魔の日本酒でした。おいしい。お刺身や油揚げなどの料理もおいしくてお酒もごはんもおいしい新潟さいこー!ってなりました。

あと注意なんですが、意外と居酒屋さん閉まるの早くてびっくり!行きたいな~と思ってた居酒屋さんも22時ぐらいまででした。地方だからかなぁ…。

 ご飯食べてばいばいして宿へ。そこそこお酒強いんですが、疲れもあってかいつも以上に酔ってた!朝ごはんをコンビニで買って帰ってこれたのでそこまでやばくはなかったけど!

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帰ってからはお風呂に入ってブロマイド並べたりお手紙書いたりしてそのまま就寝。

 

2日目(2018.05.26)

12時開演だったのでばたばた~と準備してチェックアウト。残念ながらナナちゃんにはお部屋訪問から一度も会えませんでした。

土曜日でバスも少なめだったので早めに劇場へ。ブロマイド欲しいものがそろわなかったので追加するか迷っていたら東京公演で知り合った方々を中心に交換していただきそろいました。本当にありがとうございました!

この日、私が持っているチケットはマチネのみだったので観劇後は大千秋楽のチケットを求めて当日券へ。凄い人数だった。地方公演でこの人数はなかなかないと思う。残念ながらダメだったので大楽は観劇できず会場をあとにしました。新潟公演行けただけで満足だったので結構楽しかった~!って気持ちで帰路につけました!観たかったけど!少しでも多くDVDに収録されてることを願います!

 

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帰りはMAXトキ!二階建てはやっぱりテンション上がる!

駅弁はマチネで秋田上官が食べてた「牛めし:株式会社池田屋」に。f:id:hoshinohitomi0:20180629180140j:image
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すでに改札前の駅弁屋さんでは売り切れてて!ホームの売店だったらあるかも、と教えて頂き購入。甘めのお肉の下にきんぴらごぼうも入っていてすごく美味しかったです!おすすめ!

作っている駅弁屋さんも反応していて!元々原作を知っていたみたいなので嬉しかったです〜!是非、長岡行く機会があれば食べてみてください!

 

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あっという間に関東着。本当に新潟延伸できて幸せでした。

今回本当に楽しくて。素敵な作品を作ってくださったスタッフさん、キャストさんをはじめ作品に関わった皆様のおかげでとても幸せな5月でした。また、今回出会ってくださった方々。人と一緒に見たり話したりするのってこんなに楽しかったけ!と普段一人観劇だったので本当に楽しかったです!ありがとうございました!

次は鉄ミュ4かな!鉄ライかな!

まだまだ私自身就職活動が続きますが、この思い出を糧に、そして未来への延伸を希望に頑張ろうと思います!

 

 

 

おまけの後日談

たまたま長岡の一週間後、新潟へ。

新幹線改札がすごく綺麗になっててびっくり!今、新潟駅は高架ホーム切り替え工事が始まっているのですが、思っていたよりも進んでいてこの時期に来れて本当に良かったな、と思います。

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すでに地上ホームは役目を終えていました。ホームがそこにあるのに電車も人もいないのはすごく寂しいですね…。立ち食いそばの匂いがするホームが好きでした。

 

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そして北千住で千代田によろしく!

北千住へも。降りた瞬間にかわいい!ってなったのは本当に青春鉄道のせいです。普通の駅のはずなのに。写真をぱしゃぱしゃ撮ってる不審者だった。
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*1:九州上官が元特急つばめで燕という共通点に原作ファンが沸いてた