きりまんじゃーろでうありむ。

2018年1月〜2020年1月、青年海外協力隊でタンザニアへ。キリマンジャロ山の麓街であるモシ市で、小学校の先生として派遣されます。

海外協力隊を経て、起業した理由。(きっかけ)

前橋市でパーソナルジムMiaMiaを起業した理由。

前橋市のパーソナルジムMiaMiaのロゴ

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お久しぶりです。

協力隊時代に立ち上げたこのブログ、

せっかくなので、帰国後の僕の動向についても綴っていこうと思います。

 

まあ先に結論からいうと、

僕が起業した最大のきっかけは"コロナ"です

 

タンザニアから帰国したのは、2020年1月。

帰国してすぐ見たニュースが

「ダイアモンドプリンセス号」

 

僕はこのニュースを見て、4ヶ月後に起業した。

 

www.miamia-100-100.com

前橋市のパーソナルジムMiaMia

群馬県前橋市大手町2-10-7

新曲輪橋ビル101 080-7969-9098

 

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lin.ee

 

ちんちょんちゃんのその後のこと

先日「ちんちょんちゃん」に対する僕の見解についてブログを書きました。
今回の記事はその後のことなので、一読することをお勧めいたします。

一年ごしのチンチョンチャン - きりまんじゃーろでうありむ。


さて、実はここタンザニアでは転校が意外にも多いのです。
休暇後には必ず出て行く子がいる。

同時に新しい児童が入ってきます。
引っ越しをしていなくても転校する場合があるようです。


今回の長期休暇においても例に漏れることなく、
新しい生徒が転校してきました。

ただ、正直なことを言うと担当外の2年生なので

正直転校生かどうかなどわかりませんでした。


そんな彼が、

「ちなあああああ!!ちんちょんちゃあああん」

と、やはり言ってきた。
明らかに面白がっていたし、

僕が見ると血相を変えて即座に逃げ出した。
正直悩みました。

まだ2年生だし言って伝わることだろうか。
転校生ということでまだアジア人の僕に慣れていない故の行動ではないか。
まだ様子を見て行く必要があるのではないか。
僕が帰国するまでの半年間で彼も変わる可能性

理解してくれる可能性だって十分にある。

 

 


いや、だからこそ今教えてあげないといけない。
今ここでぼくが食い止めなければいけない。
彼が気付くまでの半年間で、

何人のアジア人がからかいの対象になるのか。
ここキリマンジャロは今月から観光シーズン、観光客がどっと増える。
アジア人と遭遇する可能性も当然増える。
この行動によって我々アジア人どのような心境になるのか
このまだ幼きうちに伝えた方がベターだ。
よし!!!今言おう!!!


そう心の中で葛藤している時だった。


昨年僕が担当した子たち数名がたまたまそこにいた。


「おい!!それ差別だぞ!!やめろ!!!」
「先生は怒らない。でも悪いことなんだぞ!!!」


正直、めちゃくちゃ嬉しかった。伝わってたんだ、、、と。
でも、同時に怖かった。

この「悪いこと」を力と恐怖で制するんじゃないかと。
体罰に走るんじゃないかと、、、。

子どもの間でも力や恐怖による抑止があるのは許せない。


(自習の時間、上級生が見回りに来る。彼らは体罰用の棒を持つ。その棒が抑止力になる。そんな習慣がここタンザニアにはある。)


でも彼らはそんなことはしなかった。

ちゃんと言葉で説明してくれた。
「ちんちょんちゃん」
は挨拶ではないということ。
嫌な思いをする人がいるということ。
アジアにも沢山の国があるということ。
黒人に対して「ブラック」っていうのと同様であること。
無視する人もいれば、逆に怒る人もいるということ。
この一言でタンザニアタンザニア人のことを
嫌いになる人だって当然いるということ。
こんなことをするのは、ダサいということを。
「知らない」なんて関係ないということを。

 

アジア人のぼくが彼に伝えるよりも、

同じタンザニア人同じ学校に通う友達の方が

多分心に響く。2年生は素直に頷き理解し、

その表情は後悔の念を写しだしてた。


すごく嬉しかった。本当に嬉しかった。
アジア人の自分がここに来た価値が出たんじゃないかと思った。
このムーブメントが大きな波を起こしてくれるんじゃないかと、期待した。
拙いスワヒリ語でもちゃんと通じてたことが、
例えこどもでも自分の見方がいるということが、
自分が教えたことを真似るだけではなく、

広めようとしてくれたことが。


でも、一番面白かったことは
そんな「ちんちょんちゃん」と言ってしまった彼が、
「先生、差別って何??」って聞いてきたこと。
今までの主導権は教え子にあった。

全てを説明してくれた。
説明者に質問するのが通常の流れに思える。
それでも、ぼくに聞いこと。
これはつまり、アジア人である前に彼らの前では「先生」だということ。


残り半年。何を伝えることができるだろうか。
この1年半で何を伝えることができたのだろうか。
もう一度襟を正し初心に帰って、活動していこう。
アジア人として。日本人として。彼らの教師として。

ICTだけど、その先の話。

さて、前回は結局IT?をきっかけに
繰り広げられた、怒りの記事でした。
今回は、ICTのようななんだかわからない話です。
ただ、前回の記事とつながっている内容です。
 
前回校長を交えて話し合いをした事が功を奏し、
「IT教えてくれええええ!!」
なんて言われる事が増えた。
「専門家でもないお前が何故ITに精通しているの?」
「日本人はみんなそうなのか??」
「日本ではそういう教育がされてるの?」
などなど、ITにも日本のICTにも興味を持ち
学ぶきっかけになってくれた模様。
 
ただ、いい面もあれば悪い面もあるこの世の中。
「手伝って」と僕に頼むとお金を取られると思っているのか
気軽に頼まれる事が減ってしまったような気もします、、、。
僕に頼む際はどことなくモジモジしているように見えてしまう、、。
 
そんな中でも、すごく良い事があった。
3人いるIT教師のうちの一人は、
毎日、いや会うたびにからかってくる女性。
タンザニア人の恋人を作りなさい」とか
「私が家に行って料理したるわー!!
でもそのまま疲れて寝ちゃうかもなー、、」
「それとも誰を紹介すればよい?」とか
そんな感じ。(冗談返せるようになったし別に嫌じゃない。ルーティーンの一つです)
そんないつも陽気な彼女がたまあああああーに
「ITを学ぶのを手伝って〜」と言ってくる。
その後のアプローチもなかったので、
毎回オッケー!と流す程度でした。
 

が、今度は真剣な顔をして、

「りょうた。ITについて教えて欲しい。
もしITについて学んだら違う仕事もできるかな?」
と、相談してきました。
彼女とは学校で話さない日は100%ありませんが
そんな真剣な顔は、たった1度も見た事なかった。
話を進めていくと、どうやらITやICTについて学ぶための学校?セミナー?に通い始めたらしい。
 
が、知識を得たとしても実用性がないことを
ここ最近悩んでいるよう。
特に僕がエクセルやワードを使っている姿を見て
どちらかと言うと、パソコンを使いこなしたいと思っているようです。
 
また、その学び舎にてプレゼンの課題を与えられたみたい。(内容は自由らしい、、、)
プレゼン相手は様々。教師や村人、農家、役所の人、、、。
 
僕は快く手伝うことにししました。
というのも、僕は彼女に教えるついでに
この舞台を利用しようと考えたからです。
タンザニア人は新しい技術に敏感です。
その一方でそれに対する探究心と危機感がない。
それがなくても、結局生きていける事が理由で
探求心も危機感もないのだと考察しています。
 
危機感と希望と動機を与えようと思って
協力してみようと思い立ったわけです。
もし失敗したとしても、彼女のためにはなるので。
結局プラスだと自分に言い聞かせて、、、。
 
僕はITの内容について学ぶ前の導入を頼まれた。
「社会にITが蔓延していいたら?」
という趣旨の資料を作りました。
教育現場では、医療現場では、家では、道では、交通関係では、、
と、僕がわかる範囲で生活に盛り込まれるITを紹介しました。(モデルは日本)
 
そこで最後に、問いかけました。
パソコンを使えるのが当たり前の世の中になった時逆に使えない人はどうなる?
同じ仕事量で、周りが手書き、自分だけ打ち込みだったらどうなる?
 
学んでる時、理解できなかったらインターネットを利用してみなさい。
教えてもらわなくても、学べること学ぶ術はたくさんあるよ。一人だって。
パソコンが無くなって、スマートフォンでも同様に検索できる。
スマートフォンはチャットや電話をするためだけの道具ではないよ?と。
 
そんな資料を同僚に渡してからというもの、
知らない番号から何度も電話がかかってきた。
試しに出てみたら「お前の資料を読んだ!ITについて教えてくれ!ついでに日本語も!」と。
 
このエネルギーを生み出せて僕は満足です。
僕が教えなくてもきっと彼らは一人で学ぶ。
そして、正直俺が教えられることはほとんどない。
日本からここにきているのだから、
先に発展した国に産まれてしまった身として、
彼らに伝えられることは、我々が通ってきた道なのかななんて最近は思うようになった。
我々が先に経験した事が彼らにとっては未来になるような気がするから。
より良い発展をするために、
より良い未来にするために、

我々を真似しようとするのではなく、

過去(我々)を参考にしてもらいたい。

 
この先、(プレゼンはまだ先。一緒に学ぶクラスメイトにこの資料を見せたみたい)
同僚がプレゼンしたらまたこの流れが広がると信じてる。
そしてその資料を受け取った誰かが、またそれを広げて、
表現はめちゃくちゃ悪いけど、ねずみ講状に広がれば、
これが中心となって波紋が広がればいいなと思う。
 
また、これがきっかけとなって教育だったりスポーツだったり、
アジアだったり日本だったり中国だったり韓国だったり
色々な事を学ぶきっかけ、見直すきっかけになってほしい。
それと同時に我々JOCVを彼らタンザニア人が使える環境になってほしい。
逆に我々がつかわれる身を受け入れる体制の耐性につながればな。
我々が自分で自分らを独りよがりに評価するのではなく、
タンザニア人が我々の価値を決めてほしい。
そうすれば、嫌でも我々のエゴな活動、タンザニア人に対する文句も減るはず。
なんて、エゴイストの僕が言ってみる。
 
 
IT「りょうた。今回の資料、ギャラはいくら払えばいい?」
僕「そんなんいらないよー。ただこれから頑張って!!」
IT「いや、それじゃダメ。あなたは仕事をしたから。」
IT「だから、あなたの家に料理作りに行くね?夜も空いてるでしょ?」
僕「おいおいおいおい!」
IT&僕「はっはっはー」
IT「本当に感謝してる。ソーダかビール奢るね!!」
 
このくらいラフな仕事場、タンザニアが良い。