人間の腸には常に200ml程度のガスがたまっている。
腸内ガスの大半は食事や呼吸の際に飲み込んだ空気。
加えて、腸内細菌が食べ物を分解する際にもガスが発生。
腸内にたまったガスは、通常であればゲップやおならとして体外に排出される。
便秘によって食べ物の残りカスが腸内にたまった状態が続くと、腸内細菌が分解を繰り返しガスが異常に増える。
大腸内にガスが増えると腸管が膨張して収縮できなくなるため、腸の収縮によって便を押し進める動き(ぜん動運動)が弱まる。
「うつ伏せ寝」は、うつ伏せの状態でお腹に圧をかけるストレッチ。
腸内ガスは便や水分より軽いので、立ったままでは肛門まで下がって行きません。
また、人間の腸は複雑な形状をしており、特に曲がった部分にガスがたまりやすい。
うつ伏せの状態でお腹全体に圧をかけると、スムーズにガスを移動させることができるようになり、ガスをおならとして排出しやすくなる。
さらに、大腸だけでなく小腸も刺激できるので、手で行うマッサージより腸の動きを促進させることができる。
ガスが抜ければ腸のぜん動運動が活発になり、便通が促される。