貿易事務の世界 IMPORTER’S WORLD

中小企業の貿易事務の日常、学ぶことは毎日のやりがい!

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まずは自己紹介 こんにちは、ふみです!

 貿易事務の仕事体験記ブログ

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皆さん初めまして!ふみと申します!

まずは当ブログに来てくださり、誠にありがとうございます。自己紹介を簡単にしますと下町生まれ下町育ち!都内のメーカーで貿易事務をしているOLでございます。

 

このブログでは貿易事務の実務経験を元に貿易事務の仕事内容、働き方、実際にこんなことをしていますよ。というお仕事紹介がメインとなります!

 

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YOUTUBEにも自己紹介動画を載せました!是非ご覧ください!

 

貿易事務をやりたい方で求人票とか見たりする方も多いかなぁと思うのですが、求人票を見ても仕事内容に海外コレポン、受発注業務、在庫管理、送金管理などなど読んでいてもわからない。

 

内容もさっぱりという方が多いかと思います。

 

なのでこのチャンネルでは貿易事務を目指す方、興味があるけどどんなお仕事か不安な方をターゲットに情報を発信しております。

 

また一言に貿易事務と言っても、種類は豊富で主に

 

フォワーダー

物流倉庫

船会社

メーカー、商社

などなど

 

どこの業種かによって仕事内容はまちまちです。

私はメーカーなので、メーカーでの貿易事務についてお話ししていこうと思います。

 

貿易事務って一体何?と思う方に簡単に説明をすると、海外からものを売ったり買ったりする仕事をする事です。

例えばトヨタの車を海外に売る事は輸出ですね。そして海外からお肉を買うというのは輸入です。その輸出入の仕事を処理するのが貿易事務員です。

 

そんな中で私たち貿易事務の働きぶりをお伝えすることができれば思いますので、よろしくお付き合いくださればとても嬉しいです。

 

また友人や取引先にも上記の業種で働いている方もいらっしゃいますので少しではありますが紹介させてください。こんな感じなんだなぁと思いながら聴いていただけますと嬉しいです。

 

ではささっと私のことを自己紹介します。

 

年齢 30才

4年生大学 英文学系出身

留学経験 オーストラリア アメリカ カナダ

貿易事務として都内メーカーに入社

 

大学は大した学校ではないのですが英文語学科という学科を卒業いたしまして、高校、大学時代は留学も経験させてもらいまして、以下の3カ国へ行きました。

  • オーストラリア
  • アメリカ
  • カナダ

カナダは長くて8ヶ月ーって、、それでも短い方なんですが。 アメリカは研修で1ヶ月。 オーストラリアは高校生の区のプログラムで2週間という短い期間ですが、海外の文化を学んで参りました。

 

卒業後、23歳の時に今の貿易事務の仕事へ就職。 今まで勤めて何年にもなりますが、 業種はメーカー、主に輸入をメインとしたお仕事をしております。 取引先相手国は中国、またインドから雑貨やぬいぐるみなどを取り入れてます。中小企業ですがとても楽しくて、仕事にもやりがいがあり、毎日楽しく仕事してます😄まだまだ書き足りないですが、ささっとこんな感じで。

 

 

こちらのブログは貿易事務の仕事体験記として運営していくのでブログ内容は、

私のメーカーでの貿易事務のお仕事内容をメインに!

行っております。

貿易事務は幅広くメーカーだったり商社だったりと色々ある中で、私の職場の内容をご紹介、また貿易事務ってなんだろうの興味がある方に参考なればと思います。

   

またあくまでも私の体験談になります。もしかしたら読者のみなさんにとっては違うかもって思うこともあるかも😊💦そんな時はここではこんなこともあるんだなぁと価値観を認めてもらえるとすっごく嬉しいです!

 

コメントもぜひお願いします🤲 (お互い辛くなるメッセージ以外で 笑)

 

ではでは、よろしくお願いいたします(´ v `)v

 

貿易事務員になりたい方必見!新卒の求人は少ない?派遣が多いのは何故?

みなさんこんにちはふみです!

 

今日はコメントでも多い貿易事務員の求人についてです。

新卒の方や転職を希望される方で貿易事務の仕事に就きたいのですがどうすればいいでしょうか?資格は取った方がいいでしょうか?というご質問が多いので今回はそれに答えていこうと思います。

 

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では今回お話する内容はこちらです。

 

1、貿易事務の職種を知ろう

2、貿易事務は派遣が多いのはなぜ?

3、新卒から貿易事務は求人が少ない?

4、資格はいるの?

5、貿易事務の仕事をしたい方へ

 

1. 貿易事務の職種を知ろう

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まずは貿易事務は一言でその仕事内容は表せません。

貿易事務にはメーカー、商社、フォワーダー、船会社、倉庫など業界や職種によって仕事内容が変わるからです。

 

メーカーは実際に扱う商品を直接海外とやり取りし、輸入したり輸出したりする仕事です。商社も同じような感じが多いです。

 

フォワーダーは直接貿易をすることはせずメーカーや小売り、商社などが輸入、輸出したい貨物の物流を支える仕事がメインです。

 

倉庫では海外からもしくはこれから海外へ送る貨物を管理して船に載せる、もしくは日本の荷主へ渡すまでの手続きを行う仕事です。

 

なので、貿易事務として働きたいと思った方はまずどうしてその仕事に就きたいのかどの情報を見ていいと思ったのかを思い浮かべてみましょう。

 

例えば、海外の商品を輸入して売るのがかっこいいと思う方は商社などでバイヤーという買い付けの仕事を目指したり、海外支店で物流を支えることをしたいと思う方は海外支店のあるフォワーダー業や、船会社などの仕事を目指すと言った具合です。

 

自分の想像するやりたいことをするにあたって業界、会社選択はとても重要なので覚えておきましょう。

 

ここからは余談ですが、会社選びで役に立つのはやはり面接です。

 

具体的なやりたいことがわかったら、その仕事を叶えてくれそうな会社を探すことになりますが求人を見て決めていくことになりますよね。

 

実際のどんな仕事をしているのかは入ってみないとわかりません。仕事を決めるにあたってはなれない人もいるかとは思いますが面接で積極的に聞いていきましょう。

 

・仕事の1日のスケジュールを教えてほしいです。

・具体的な仕事内容でどの仕事の割合が多いでしょうか。

・将来的にこのようなことがしたいのですが御社で取り入れる予定はありますか。

 

などですね。

 

会社選びの際、面接はとても重要なフェーズになりますので

自分のやりたいこととその会社で行うことさらにその会社が求めている人物像を掘り下げていってみてくださいね。

 

 

2.貿易事務は派遣社員が多いのはなぜ?

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貿易事務員は正社員が少ないというイメージが多いと思います。確かに求人を検索してみると時給1500~などの派遣社員枠がとても多く目立ちます。

 

これはなぜかというと書類を捌く仕事が多いからです。フォワーダー業も倉庫もメーカーも貿易事務の仕事は書類と仕事をするというくらい多くの書類が出てくるからです。

 

一つの貨物を輸入/輸出するのに10種類くらいの書類を船会社、フォワーダー、税関、メーカー、倉庫などの間でやり取りをしてようやく貨物を受け取ることができ、とても大変な作業ではあるのですが、事務的作業がメインなので正社員として雇うというよりもそれだけをやってほしいという意味で派遣社員の枠が多いんですね。

 

正社員として雇うという企業の多くはそれ以外にも営業事務、もしくは直接営業をやってもらいたかったり、経理、商品管理など他に多くのことをしてほしい場合があることが多く、作業はさらに増えますが正社員として働くということは単純なオフィスワーク+アルファが求められることが多いんですね。

 

3、新卒から貿易事務は求人が少ない?

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これは2番に引き続き言えることですが、求人の多くは書類をさばく仕事です。新卒の子にはこれから会社を支えられるよう多くのことを学んで欲しいという企業ばかりです。

なので大手就活サイトなどはバイヤーや商社の総務や購買部などの求人はあるとは思いますが、ここでいう貿易事務の書類ワークだけのお仕事はそんなにないんですね。

 

確かに新卒からペーパーワークだけを行うのは勿体無い気もします。できればペーパーワーク+営業だったり管理職系のスキルも見につけてほしいという若い子には経験をという企業が多いんですね。

 

4、資格はいるの?

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この質問は多く寄せられます。会社によりたとえば通関士の資格必須のところもありますのでそういうところは必要になります。貿易実務検定は必要かどうかの質問も多いですが、体系的に貿易事務を学ぶ上で貿易実務検定を取るのは大いにありです。

 

よく求人に貿易実務検定C級、B級取得の方優遇!とありますが、未経験で雇っている会社さんは、貿易の流れをだいたいわかっている方を優遇するという意味で必須ではなかったりします。その方が社員教育がしやすいからです。

 

またこれは本当に余談なのですが、一緒に働く人にもより、とても嫌味な人も会社にいたりします。資格を取っていても経験がなければ知らないことも多いのがこの仕事です。資格を持っていて少しでもミスをすると資格を持っているのにわからないの?と謎の攻撃をしてくる人もいます。

 

私は資格を取得していませんが、検定などの資格はアピール材料の一つにはなりますが

そういう人の攻撃を気にしすぎてしまう方は資格はプラスアルファのアドバンテージとして認識することも大事なんですね。

 

5、貿易事務をしたい方

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貿易事務をやってみたい方は、新卒の場合は大手商社やメーカーの海外事業部などで貿易を学べる機会があるのでオススメです。

 

新卒でない方でも大手中途採用もあるのでそこに応募してみたり、派遣社員からという選択もあります。貿易事務の求人は派遣社員がほとんど派遣が多いのが現状です。

 

正社員がいいと思う方は、根気よく自分にあったところを探してみるもしくは正社員登用をしている会社を選びましょう。だいたい3ヶ月から半年くらいで登用してくれるところが多いかと思います。

 

さて今回は貿易事務員の求人についての動画でした。

貿易事務としてはたらきたい方の参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。

 

NACCSでの通関方法とは?IDA海上輸入貨物の入力方法を公開 -繰返部編-

みなさんこんにちは、ふみです!

では前回の記事の続きで繰返部の入力を行っていきましょう!

 

共通部編は下のリンクから ^^

NACCSでの通関方法とは?IDA海上輸入貨物の入力方法を公開 -共通部編- - 貿易事務の世界 IMPORTER’S WORLD

 

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さて共通部の入力が終わったらつぎは繰返部です。

 

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この上のタブをクリックすると繰返部の入力画面になります。早速入力していきましょう。この繰返部では商品の情報を入力していきます。


どんな商品なのか、重さはどのくらいか?どこの国で作られたのかなど必要事項を記入していきます。

 

そうすることにより海外からくる貨物に税金がかけられ、それを支払うことで輸入するプロセスをするために輸入する品がどんなものかをここで入力します。


品によって税率が違うんですね。

 

今回はポリエステル製のトートバッグともう一つ無償分にPP poly bag という商品が含まれています。

 

通関をするにはIVにある全ての情報を入れる必要があり、今回はこの2つの製品のコードや重量などの情報を入れる必要があるんですね。


では早速品目番号から入力します。

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この品目番号がHSコードのことですね。全ての商品はカテゴリーごとにこのコードが割り振られているんです。

 

ここは通関士さんがとても詳しいのでわからない方はこの商品はどの税番になるのかを通関士の資格を持った方に聞くか、一度輸入したことがあるのであれば、前回の輸入許可証をみてみましょう。

 

このコードは税関HPでみることができますが、その数は膨大で全く通関をしたことがない方にとってはどれがどれだけわからないかと思います。

 

実務で行う場合はせんぱいや詳しい人に聞くかまずは実績という実際に輸入した許可書を参考にして打ち込んでみましょう。

 

ではまずはトートバッグから入力しますね。


この番号は実績だと、4202.92-000 2というコードでしたのでそれを入力します。
これは番号の最初の2桁で42類の製品のものということがわかります。

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でそれに続く数字は細かい分類によって分かれています。詳しくは税関HPで調べてみてくださいね。


次に原産地です。ここも色々と国によってかわりますが、今回は中国産なのでCNとなります。

 

次のとなりの枠はどうして原産地がCNなのかということを証明するために記入する枠です。
今回は原産地がインボイスからわかる貨物なのでRとなります。

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インボイスなどにmade in OOと書かれていれば、このインボイスによって原産地が証明できるということになるのでそのような文言が書いていればここはRと入力するんですね。

 

原産地証明が確認できないものはNや協定用原産地証明書が ある貨物はGなどコードが分けられていますので、

 

わからない場合は輸入申告事項登録(IDA)」業務業務仕様書(本文)7.特記事項をGoogleなどで検索しPDFの7項目目を見てみましょう。

 

つぎに数量です。ここの数量はNet weightを記入しています。
Net weightはパッキングリストをみて入力しましょう。


かならず.00まで書きましょうね。隣は単位が入るのでkgと記入します。

 

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つぎにBPR係数です。これは複数の違う品を輸入する場合は、それぞれの商品単価を必ずここに記入していきます。


なぜかというと、naccs操作方法その1で運賃を入力するところがありましたよね。
関税や輸入消費税を計算するにあたり、これらの税金を計算する場合は商品代金+運賃も加算された上で税金が算出されます。

 

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なので、このBPR係数に商品単価を記入すると按分と言って、
その商品単価をもとに運賃の割合が、トートバッグとPP袋に割り当てられるようになっており、運賃を含めた税金の計算を自動で行ってくれるわけなんですね。

 

ここはとても重要な部分です。

 

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按分をしないと、それぞれの関税や消費税に誤差が出てしまいます。正確な税金を計算する他にもIVに複数種類の品がある場合は、それぞれの商品単価をしっかりと記載していきましょう。

では最後に消費税等種別です。ここはF4と入力されます。

 

これで1欄の入力は終わりですね。


2欄には無償分のPP袋の情報を入力しますので先ほどと同じように入力していきましょう。

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さてこのようにできました。


ここまで入力すればあとは最終チェックをし入力ミスなどがないか確認しましょう。

全て、問題なければこの画面にはないのですが送信ボタンを2回押すと申告完了です。
すると、naccsの受信トレイに申告登録の書類がPDFで送られてきます。

 

何も問題なければ区分1と言って、スムーズに申告できると送信をした瞬間に輸入許可書を受け取ることもできます。


これで晴れて通関ができ外国貨物を日本国へ入れる準備ができたことになるんですね。

 

外国から来る貨物は全てこの通関というシステムを通して毎日、膨大な量が日本へやってきます。

 


今回は海上貨物の輸入申告についてですが、naccsではもっといろんなことができます。

 

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※計算部分は誤差がありますので参考程度にみてくださいね

 

 

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また機会があればまた別記事でご説明しますね。

 

では今回は海上貨物のためのnaccs操作方法についてでした。


ご参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。

 

NACCSでの通関方法とは?IDA海上輸入貨物の入力方法を公開 -共通部編-

みなさんこんにちはふみです!

 

さて今回は、NACCSを使った実際の輸入申告を伝えていこうと思います。

 

通関はマニュアル(手動)といって直接各都道府県の税関へ行き、そこで書類を見ながら

NACCSという通関をするためのソフトを使って海外からくる貨物を審査していくんですね。

 

今回は海上貨物の輸入申告の方法をお話ししていきます!

 

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では早速、今回お話する内容はこちらです。

 

1、NACCSで申告してみよう!

IDA海上貨物輸入申告 -共通部入力編-

 

では今回は、食品検査(食品を仕入れるためのルールに基づいて審査に合格しない食品や口に触れることのある商品を輸入していないか)

や植防検査(違法な植物を輸入していないか)など輸入するに当たって検査や重要な審査のない一般的な商品の貨物を輸入する場合でお話して行きます。

 

まずは用意する書類はIVPLANBLの4つです。

その他必要なDOや他の資料が必要な場合もありますがとりあえずこの4つを用意しましょう。

 

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では実際にNACCSを開いて申告ページから進んで行ったところからお話いたしますね。

 

一般の輸入申告はIDA (SID)海上貨物業務コードから進みます。

NACCSは使うカテゴリーが多いので世界中の空港コードが英字で分けられているように全ての業務の操作はコード別に分かれているんですね。

 

ではIDAを開くとこのような画面が出てきます。

画面は2種類あって、それぞれ共通部と繰返部に分かれます。

 

 

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※著作権の問題もあるのでこちらは私が実際のものを模して作ったダミーです。

 

 

共通部は、輸入許可書でいうこの上部分を構成していて、主に輸出者や輸入者、貨物の情報が記されています。

 

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繰り返し部は許可書の下部分を構成していて、主に貨物の関税や消費税が記されています。

 

 

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この2画面に必要事項を入力して送信を押すと、

税関スタッフさんに届くのでそこから輸入貨物の審査が始まります。

 

では、今回はこのポリエステル製のトートバッグを輸入して見ましょう。

 

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※引用 https://novelty.raksul.com/

必要な書類はそろえましたので上記でダウンロードできる資料をみながら行ってまいりましょう。

 

まずは共通部から入力していきましょう。

 

この大額か少額かというのはIVの合計金額が20万1000円を超えていれば、L それ以下の場合はSなります。

郵便でもこの金額を超えると税関へ申告が必要になりますよね。

 

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今回はUSD6000以上なのでLと入力しましょう。

 

次に申告種別は今回はC:輸入申告(申告納税)なのでCと入力します。

コードがあるので、そのほかの説明は割愛します。

 

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そしてあて先部門まで入力は行いません。こちらは自動入力されるんですね。

 

次は輸入者の住所です。この枠には会社の法人番号(17桁)が入力されます。

あとはIVを頼りに入力を行っていきましょう

 

電話番号も入力しましょう。

 

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次は蔵置場所です。これはANに書いてあること多いのでANを見ると1ABCDと書いてありました。

 

この記号は倉庫1つ1つに割り振られているコードです。

どこの倉庫に保管されているかをここで入力する必要があるんですね。

 

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次に仕出人です。これは輸出者の住所なのでIVもしくはPLを参考に入力しましょう。

 

さあこんな感じで埋まっていきます。

 

次にB/L番号です。これは搬入確認番号を入力します。

搬入確認番号は、DOという書類に載っているのですがこの番号は基本的にSCACコードとM B/L番号を合わせたものなんですね。

 

SCACコードというのは船会社が持っているコードです。船会社1つ1つにまたコードが割り振られているんですね。

これはネットで調べれば出てきますが、大抵はANに記載されています。(不安な方はDOを見れば確実)

今回はABCDEがscacコードですね。これにM BL番号を合わせたものが搬入確認番号でここに入力されるB/L番号です。

 

ではここにこのように入力していきます。

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OKですね。では次にこの貨物の個数を入力していきます。貨物の個数は127なので

ここに127と入力してその横に単位を入力します。カートンなのでCTになるんですね。

その隣は重量を記載します。ここは1541.00と入力し単位はKGMです。

 

 

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次に貨物の記号等の欄ですが、これは必ず倉庫の情報と一致してください。

 

倉庫の情報というのは別の業務コードICGという貨物情報照会という同じnaccsのソフトで見ることのできる貨物の情報です。

 

今入力している画面を操作しながら実際はICGで今輸入申告を行う貨物の情報を見ながら行って欲しいくらい大事な情報、また調べなくていいものでコピペできる項目もありますので時短の為に是非行ってください。

 

このICGに搬入確認番号を入力すると貨物の情報を見ることができます。

 

ここに貨物の記号欄があるので必ず倉庫さんが入力しているものと同じ情報を書いてください。

 

例えば、今回はtote bagを輸入するのでこちら側でtote bagと入力したとしても

倉庫さんがbagと入力していたら、一緒の貨物なのに別の貨物扱いになってしまうんですね。

 

実際にここが違うということで、貨物が受け取れず、直接税関へ向かい輸入許可書を修正してから倉庫へ貨物を撮りに行ったこともありますので十分に気をつけてくださいね。

 

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そしてその下もICGの情報からコピペできるものばかりです。

積載船はまた船自体にもコードが割り振られています。そのコードも調べられますが資料が大変見にくいのでICGから取ってしまいましょう。

 

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卸し港も出港した港もそれぞれコードが割り振られています。

今回は深センから東京なのでこのように入力しますね。(深圳はCNSZXでした失礼しました^ ^ ;)

 

この部分は自動入力されるので進んでしまいましょう。

そしてこの貿易形態別符号は518です。この番号は調べたのですが、難しく、、

とりあえずはこの番号は今は入るとだけ覚えておきましょう。

 

さて次にインボイスの情報をもとに記入していく項目です。関税、輸入消費税にかかわるので注意しましょう。

 

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まずこの欄は、また英字コードが入りますか、基本はBと入力することが多いかと思いますが。Bはインボイスのコピーのことです。

 

Aはインボイスではあるのですが、原本をやりとりすることはありませんのでどのような書類形態からこの情報をだすのかとなるとやはりみなさんはインボイスのコピー、つまりシッパーからメールなどでもらった書類をもとにするかと思います。そういうものはインボイスのコピーにあたりますのでここはBと入力します。

 

次に仕入れ書番号です。

これはインボイスにあるインボイスNo.を入力します。

 

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仕入れ書価格はインコタームズにより変えましょう。弊社はFOBなのでFOBと記入します。

(※YouTubeからのコメントにより、ここはインコタームズではなく、該当するインボイスに有償分、無償分がある場合でコードが変わります。今回はCになります。)

 

ここが違っていても通関できることがあります。ですが、できるだけ正確な情報を記載しましょう☺️ご指摘ありがとうございます。

 

次に通貨ですね。アメリカドルならUSD 、日本円ならJPYとします。

そしてここにはインボイスの金額を載せますが、無償分も全て載せる必要があります。

 

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運賃はここもAになります。

 

運賃はたいてい日本でアライバルに書いてありますのでそれに準じましょう。

ここで最近いろいろなチャージが増えて、運賃は海上運賃だけとは限らなくなりました。

他にも燃料代やコンテナ不足に対するチャージも運賃として加算されるようなったんですね。

 

今回の場合はこの運賃と、CIC、sulpher  、ドレージ代金、などが運賃として加算されます。全て足してここに日本円で入力しましょう。

 

 

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※どのチャージが運賃として加算されるかまだ曖昧なところもありますので、実際の業務で学んでいきましょう。担当者さんによっては、加算するものしないものが違う場合があります。

 

保険はかけてない場合はDです。今回はかけてません。

 

評価ですがこれは運賃のように商品をつくるにあたりほかにお金がかかった場合に申告しないといけないものです。

 

今回はトートバッグですが、例えばトートバッグに何か印刷する工程がありその印刷自体に版などの金型を作った場合はその型代も申告しなければいけません。

 

ほかの商品も必ず、その商品を作るにあたって金型や版、サンプルを作るためお金を支払ったなどがあれば必ず申告しましょう。

 

今回はないので0とします。

この部分は重要なのでまた別の機会に詳しくお話ししますね。

 

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さて次は納付方法です。

納付方法は自分の会社などから遠隔でNACCSを操作している場合は、たいてい口座を持っているはずなので、ナックスに登録してある口座を登録しましょう。

 

ここにはリアルタイムの頭文字Rが入り、となりに口座番号を店番から銀行コード、口座番号の順にいれます。これは登録したとおりのものですね。

 

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さて、ここまでで共通部の入力はおしまいです。入力必須もあれば全部が必要ない、またある商品によっては大事な入力もあるのですが、今回はこのように記入していきました。

 

長くなってしまったので、今回は共通部のみの説明で終わりにします ^ ^ 

 

ご参考になれば幸いです。

 

許可書1 (計算部分誤差あり) 参考程度に見てください。 https://drive.google.com/file/d/1uhfY8JLzJAD52ORvhdHusopRCh2oCDXF/view?usp=sharing 許可書2(計算部分誤差あり) 参考程度に見てください。 https://drive.google.com/file/d/1_2PJJDUVdtWB97HBwmuZeXi7T4MqJjH0/view?usp=sharing 共通部 (ダミー) ブランク https://drive.google.com/file/d/1nBr8IoJahXIMYQoZE41lV2ozqMJ2c9Ej/view?usp=sharing 繰返部 (ダミー) ブランク https://drive.google.com/file/d/1HlLtneqEZiWgK0D-gLV-YmAosSKDCRf8/view?usp=sharing 共通部_入力済み https://drive.google.com/file/d/1lXDXlGkOHt7JrBf5YBjGqEZqyXkCkF96/view?usp=sharing 繰返部_入力済み https://drive.google.com/file/d/1qy0ftbrhB2VkoqlmNmUNqUm3cFUXoXhA/view?usp=sharing インボイス https://drive.google.com/file/d/1iV1GhVfJ6NNmtKhOKkrf-7jwKxoo-cDI/view?usp=sharing パッキングリスト https://drive.google.com/file/d/14f2Z_2QIakebTuhZo_zlgJgAX7rkjZmH/view?usp=sharing アライバルノティス https://drive.google.com/file/d/1pyrfF0V76p_PBKk5i0Xx3qmTlSXRa92S/view?usp=sharing ビルオブラディング https://drive.google.com/file/d/1eHusBsWmhrRq43eUfpnB29xZJRUcvJT1/view?usp=sharing

 

 

 

貿易事務のキャリアアップ方法を伝授!

みなさん、こんにちはふみです!さて今日は貿易事務員のキャリアアップの方法について私の見解を述べていきたいと思います。

 

貿易事務員として働く中で、もう少しスキルアップしたい、貿易業務はある程度マスターしたので別の仕事も取り組んでみたいなど思う方もいるかとおもいます。

 

そこで今日は私の経験から貿易事務員がどのようにキャリアアップしていくのかについてお話したいと思います。

 

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では今回お話しする内容はこちらです。

 

1. 貿易事務員の仕事内容 -どんな仕事があるの?-
2. 貿易事務は未経験でもできる -未経験が多いのはなぜ?-
3. 私のキャリアアップ術! -ふみのやり方はこうです!-

 

 

 

1. 貿易事務員の仕事内容 -どんな仕事があるの?-

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まずはみなさん貿易事務って聞くとまずはじめに何を思い浮かべますか?

私のように海外の会社と取引をしている人もいれば、港で働いている人、空港で働く人、また倉庫でもどこでも貿易関係の事務処理などしている人も実は貿易事務員なのです。その職種は多岐にわたります。

 

代表的なものピックアップすると・・・

 

  • フォワーダー
  • 港倉庫業
  • 船会社
  • メーカー
  • 商社
  • 小売

 

などなど!その会社によって、また彼ら/彼女の仕事によりとても幅広く一概に何をしているかはその人に聞いてみないとわかりません。

 

それぞれ簡単にどんな仕事をしているかというと、フォワーダーさんは物流をメインに仕事を行っていて主に輸出入をお手伝いをしてくれる方達です。

 

港の倉庫の貿易事務は窓口でトラックの運転手さんへ荷物の受け渡しを行ったり、港や輸入された英文の書類を捌いたり港にあるたくさんの貨物を管理するお仕事です。

 

船会社のお仕事は船の輸送に関する仕事がメインのところが多く、船の航路を決めたり、運行スケジュールの調整、船に関しての全体的なコストを計算して削減に向けて取り組んだり運航する船に関してのお仕事がメインなんですね。

 

メーカー、商社、小売は自社の製品を海外で生産し、それを輸入したりメーカーであれば逆に日本で生産したものを海外へ輸出する仕事をメインに行っています。

 

このくらい貿易の世界は広く大きく、それぞれの職種は多岐に渡り貿易事務であっても仕事内容は違うんですね。思い浮かべていたものよりさらに想像が広がるかと思います。

 

 

2. 貿易事務は未経験でもできる -未経験が多いのはなぜ?-

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貿易事務は、未経験でも仕事ができる専門職が特徴です。求人を見ると未経験OKというところも多いと思います。

 

私も実際に未経験から今の仕事を始めています。

 

私はメーカーの貿易事務員で、貿易事務は輸出入のスキルを身につけることができるので物流に関しての幅広い知識がつくんですね。

 

また海外の工場とやりとりするので英語を使うことも可能です。グローバルに働けることでやりがいも見つけやすいことがこのこのメーカー貿易事務員の特徴なんですね。

 

ちなみにどうして未経験からでも可能なのかという点ですが、この仕事は突き詰めると知識が必要な仕事内容もあるのですが、

 

輸出入における既存のフォーマットを使った書類のラリーが多く、決まったルーティンのもとで働くことが多いのも特徴だからなんですね。

 

もちろんイレギュラーな事柄も多々ありますが、書類ワークが多いこの仕事は覚えてしまえば比較的早くに一人前になることができる仕事でもあるのです。

 

今では8年この仕事をしていますが、ものづくりの流れや、製品にかかるコスト、物流の流れ、海外工場への交渉術、営業、企画、開発、加えて一般的な事務仕事を極めてきています。

 

資格が必要というところもあるかとは思いますが、ほとんど未経験からというところが多いのでもし、一般的な事務プラス何かスキルを得てみたいという方は貿易事務のお仕事を検討してもいいかもしれませんね。

 

 

3. 私のキャリアアップ術! -ふみのやり方はこうです!-

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では本題です。実際に貿易事務として働く中でどのようにキャリアアップをしていくのでしょうか。

 

事務員といえど、どの会社でも年齢やスキルに応じてキャリアアップの道は設けられているところが多いです。

 

私の会社は少数精鋭の会社なので一人で2−3人分の仕事を行う時もあります。もちろん休みながら仕事を上司と調整しながら行っていきますが、

 

そういうところでは事務員プラス営業、企画・広報などの仕事を求められることがあるんですね。

 

なのでまずは今の仕事を一生懸命行い、誰がみてもその仕事を任せられるくらい成長しましょう。そこが基本です。基礎を疎かにしてしまうと他の仕事を任せてもらえなくなってしまいます。

 

なので与えられた仕事をしっかりこなしていくのが大事です。

 

一通り仕事をこなせば、だんだん視野が広がってきて今働いている会社に何が必要で何が不要かなどが見えてくるんですね。なので基礎を固めるということは全体的に会社を見通す力を養うことにつながるんです。

 

 

全体的に会社を捉えられれば、上司にこの部分を改善した方がいいのではないかとか、この部分はカットして仕組みをダイエットさせたりなど自分の意見がとても言いやすくなります。

 

仕事を一生懸命行っている人の意見は上司が買ってくれる可能性が高くなるんですね。

 

私の場合は、輸入のコストを計算して年間でどのくらい輸入の経費にお金がかかっているかを上司に報告し、それを削減する案を提案しました。

 

それが長年の間で認められて今では物流のコストや納期に関する裁量を与えられて自分独自で輸入ルートを決めることができています。

 

 

会社にもともとある輸入の方法、仕入れ方法、航空や海上、陸上など、ずっと同じやり方のまま変えない会社もありますが何が一番最良なのか、コストからも納期からの多方面から物事をみていい方向に変える権利をもらえることもあるんですね。

 

それから私は製品の仕様やコストについても意見を出すことがあります。

 

例えば会社独自の金型で作った製品の家具で折り畳み式のテーブルがあったとしましょう。

 

海外工場とやりとりをしているとどこの不良が多いのかなどがわかってくるんですね。そうなるとこの部分不良が多いのであれば改善の余地があるなとか、他社の製品と見比べて、この部分は必要ないのかもしれないなど、

 

 

この不要な部分を取り除けば

お客さんにもこちら側にもメリットがあるようなコスト削減を実現することができたりもします。

 

 

それに加えて、企画を任されることもあるんですね。製品をよりよくわかっている貿易事務員は不良が少なく、採算があい、さらにニーズがありそうな商品の企画を任されたりもします。

 

 

最初は難しいかもしれませんが、一通り仕事をこなしていると段々とやり方がわかってくるので企画案もポンポンと出てくることもあります。

 

このように会社によって違いはありますが、まずは自分の仕事を極めて、会社に何が必要か何がいらないかを捉えそれを自分でまとめて発言していくことが大事なんですね。

 

 

スキルアップはお給料ややりがいに通じることがあり大変いいことですが、やはり一番は仕事が楽しいと思えることがいいですね ^ ^  

 

では今日のまとめです。 

 

1. 未経験から貿易事務へ (なりたい方) →経験ゼロからベテランへ

2. 今の仕事を一生懸命行う →視野が広がり、全体的に仕事を捉える

3. 自分の意見を発信 →企画営業、コストカットなど発言していく

 

結果としてスキルが上がりキャリアアップへと繋がる

 

 

このように仕事の幅を利かせられる貿易事務は将来性があると私は思っています。

この仕事をやる上で、物流の知識や商品知識はかけがえのない財産です。

 

 

どの仕事でも共通しますが、

培ってきたいろいろな経験やスキル + 自分のやる気さえあれば年齢関係なく

いろんな職種に携わることも可能なんですね。

  

 

ぜひキャリアアップを目指している方があったら参考にしてみてくださいね。

では今回は貿易事務員のキャリアアップ方法についてのお話でした。 

 

ご参考になればとても嬉しいです。

 

 

ではではこの辺で。

 

 

 

 

貿易事務の発注業務について

みなさんこんにちは、ふみです!

 

さて今回はメーカー貿易事務の仕事内容によくある「発注業務」についてお話ししていきます。

 

もはや発注業務は会社にもよりますが、一番行う仕事と言ってもいいかもしれません。

そこで今日は、私が行う海外工場へ発注するプロセスについてお話しいたします。

海外工場とのやり取りは日本と違いいつもより細かくチェックする項目が多いのでできるだけわかりやすく説明します。

 

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では今回お話しする内容はこちらです。

 

発注までのフロー

発注商品のチェック→

不良率をチェック→

工場へ見積もりや仕様をチェック→

他国情報の確認→

最終的な発注内容をもう一度確認→

工場へ発注

     

このような流れでお話ししていきまね。

 

 

今回は、新規商品ではなくすでに何度も生産している商品をリピートする場合で考えてみます。

 

まず商品を発注する時は、このような手順で行っていくんですね。

 

発注はただ商品を発注するだけかと思われがちですが、海外と取引する場合はミスや重大な事故が起こらないよう細かくチェックすることが多いです。

今回は私が行う発注までの流れを説明しますので参考にどのような流れで発注をするかをお話ししていきます。

 

では1つずつ見ていきましょう。

 

ポイント其の1 発注商品のチェック

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まず発注する商品のチェックですが、分かっていても自分が何を注文するのかを再確認します。何度もやっていても必ず商品の詳細は確認しましょう。

 

例えば、リュックサックを注文する場合でお話しします。

数ある商品の中、どのリュックサックのことなのか、この色でいいのか、このサイズかなどなど、会社によっては複数種類があったりしますよね。

 

ここでわかっていても必ず商品の詳細をチェックをすることが大事です。社内で確認しあいながらまずは自分の頭にその商品の情報をしっかり入れておきましょう。初歩中の初歩ですが、必ず「この品番、この特徴の商品を発注するんだ」と商品を頭に思い浮かべます。最初の頃はしっかりとやりますがだんだんと忘れがちになり、「あ、この商品の発注じゃなかった」というミスも生じることがあります。

なれてくると間違うことがあるのでケアレスミスをここでつぶしておくのが大事なんですね。

 

ポイントその2、商品不良率をチェック

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次に重要なのが商品の不良率の確認です。たいていの工場は大量の不良を出すことは珍しいですが中には多く不良を出してしまうところもあります。

 

工場は何千社何万社もあります、工場全体のシステムがうまく仕組みとして作動していなかったり、コミュニケーションが取れていないところがあったりとどうしてもそういうことが起こるのは当然なんですね。

 

 

ですが、実はその中でも日本人と海外の人の価値観の違いから起こる原因も多々あります。それは日本人の思う不良と海外の方が思う不良がお互いに違うことが多いからです。

日本人は海外の中でも細かい方だと言われています。性格上仕方がないところもありますが、その日本人が思う不良内容が工場側にとって厳しすぎることもあります。

 

例えば衣料品のほつれなど、高級品でなく、少しのものであれば全然不良ではありませんよね。それをしつこく不良だと騒ぐのはスマートではありません。

 

商品の生産過程上でどうしても起こる現象は必ずあるんですね。

あまりにも常識から逸脱していなければ、できるだけそれは許容範囲としてあげましょう。

 

また日本でも難しいとは思いますが、営業の方も海外工場の方の意見、生産や商品ついては詳しく知っておき、お客さんからもこれは不良ではないですか?と聞かれていても日本側でこれは不良ではないですよ。と言うことをお客さんへ伝えることしつつ、少しずつ相手側に擦り合わせて、厳格なルールを緩めていくことも大事なんですね。

 

ですがそれでも悪い不良が多い場合もあります。工場が対応してくれるなら、無償分として多めにその商品をもらいましょう。発注する数量にもよりますがだいたい発注数に対して1%分を要求は可能なことが多いです。

 

またお互いにこの不良が多かったから次は注意してね〜。とか、こうすれば不良がなくなるのではないかなど意見を言い合いましょう。それによっていい商品が出来上がって洗練されていきます。お互いに気持ち良く仕事ができるいい点でもありますので言いたいことがあったら必ず意見を出し合いより良い商品作りができるといいですね。

 

ポイントその3 工場へ見積もりや仕様をチェック

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ここではこのリュックサック、仕様や素材を工場と擦り合わせていきます。必要であれば、見積もりも必要になってくるでしょう。こちらではわかっていてもたくさんの会社と様々な種類のバッグを作っている工場は、私たちの製品を忘れてしまっているかもしれません。それは仕方のないことです。

人間はロボットではありません、人の脳には限界があるので忘れてしまうことも当然あるんですね。

また工場にもよりますが、もしかしたら自分たちの商品に詳しい窓口の方や、工場の担当者がすでに退職している場合があります。海外では、数多くの会社また国と取引があるため、辞めたことを伝えることをしない場合もたくさんあります。

なので、いつもの担当者さんが辞めてしまったということも大いにありえます。

その場合はしっかりと後任の窓口の方と連絡を取り、また1から丁寧に商品について詳しく教えてあげましょう。引き継ぎもないことがありますので焦らずゆっくり行っていくのがいいんですね。

 

そして、長い間生産していないものを再発注する時は、値段が上がっているかもしれません。商品によって素材が違いますが、部材の値段はその発注時点での世界の供給や需要によって変動します。例えば、今は段ボールがたくさん使われますよね。ネット通販が普及してきたこの世界では、運ばれてくる注文された商品は段ボールがに入ってくるからです。

 

段ボールはパルプという素材でできています。その重要が高まり、供給が追いつかないと必然的にパルプの値段は上がっていきますよね。

 

もしかしたらリュックサックの値段も、リュックサックに使われている素材が高騰しているかもしれません。その際は工場も部材を手配するためによりお金を支払わないといけませんので、いつもより値段が上がっているということも珍しくないんですね。

 

また人件費も年々増加する国では、人件費のコストも単価に反映されますので値段の上がり下がりが大きい状況の場合は、見積もりを再確認してみましょう。

 

ポイントその4、他国情報の確認

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ここはポイントその3に続いて、工場に聞いてみることですが海外はもちろん日本とは違う気候、国情勢、国民性を持っていますよね。

例えば、インドだとお祭りも多く、また気候も、雨季が長かったり、暑期や乾期もあり地域によってもまちまちです。また働く人たちも日本のような会社システムがないところも多く、従業員全員が日雇いアルバイトというところもあるんですね。

なので、この仕事に一番重要な納期に関しては細心の注意を払う必要があります。

時期などによりいつもより多く生産時間がかかることもあるので、今は何月なのか、国民性はどうなのか、会社の雇用システムはどんな感じなのか。生産時期と祝日が被らないか、などよくよくチェックすることが大事です。

 

またその工場の商品がピークシーズンということもあります。例えば浮き輪とかです。夏に向けての出荷のため、冬によく生産するものですがそういった場合は冬季に注文すると、時間がかかりmいつもより長いリードタイム(生産期間)を告げられることもありますので、その工場のピークシーズンもしっかり頭に入れておきましょう。

 

ポイントその5最終的な発注内容を確認と工場への発注

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最後に今まで確認した発注数や不良率、工場の状況、季節などなど全て固まったら最終的な再確認をしましょう。抜け漏れはないかしっかり見てから発注します。

 

会社によって発注方法はまちまちですが、たいていは発注書を書いてメールで送信するやり方が多いと思います。

その方法であればメールにもわかりやすいようにまとめを書いてあげましょう。ですが、長文にならないのがコツです。

向こうには常に読みやすいメールを心がけてあげてください。きっとやりとりも英語だと思います。こちらも母国語ではないですが、向こうも母国語ではないかもしれません。

難しい英文は使う必要がない時は簡単な英語を並べてお互いの商品に対する理解を深めていきましょう。

 

それができればきっと相手も自分のことを信頼してくれるし、また一緒に仕事がしたいと思ってくれていい商売がお互いにできると思います。

 

最後になりますが、何かを発注する時は確認することがかなり多いです。

 

必ず一人では行わずに複数人で行いましょう。

 

どんな仕事でもそうですが、できるだけ周りを巻き込んで仕事をすることが大事です。一人で大量の情報を抱え込むには限界があります。冒頭でも言いましたが、人間はロボットではありませんよね。

 

ケアレスミスを防ぐ、また重大な事故を招いてしまわぬようにみんなで協力してあげましょう。もし確認担当である上司の方がこの動画を見ていたら、必ず一緒に見てあげてくれるととても嬉しいです少し面倒や責任などがあるかと思いますがみんなで支えてあげるがいい会社でありチームです。

 

毎日楽しく働けたらとても気持ち良く仕事ができますよね。

1つの商品はみんなで作り上げましょう。

 

では今回は発注までの流れについての記事でした。

ご参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。

 

 

 

 

 

 

 

関税とは一体何?その重要性とは - 私たちの生活にも関わる!?-

みなさんこんにちはふみです!

さて今日は、貿易に欠かせない税金のお話しをいたします。

 

税金と聞くと人によってはあまりいいイメージがないかもしれませんが、これからお話しする貿易に関係する税金は、私たちの暮らしに大きく関わるものです。

 

知っている方もこれからの方もぜひ参考していってくださいね。

 

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では早速、今回お話しする内容はこちらです!

 

関税とは?

1、税関の歴史 

2、そもそも関税はどんな税金?

3、関税はどのように決められる? -輸入品の関税がわかるまで-

  

今回はこの3つについてお話ししていきます。

関税に関係する税関のお話もちょこっとするので宜しくお願い致します。

 

税関の歴史

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ではまず関税を納める場所である税関について少しだけ触れてみましょう。

まずそもそもとして貿易というのは経済を盛んにしたり、日本にはない外国のものを運んできたり、海外の文化を取り入れたりなど、地球全体で取り組まれている人間社会には必要不可欠な活動ですよね。

 

貿易をするには、国1つ1つに、外国からのものやサービスを受け入れるための施設が必要です。その施設が税関なのですね。

税関は外国貨物を日本に入れるため「何を輸入するのか」「この貨物は安全なのか」「法律的に国際取引で禁止されていないものか」などをチェックするために貿易には欠かせない施設です。

時はかなり遡りますが、日本は弥生時代から日本のお隣の国、中国との貿易が行われていたという歴史が各地の遺跡の出土遺物から明らかに なっています。

日本の歴史が始まった頃から今現代で現代人の私たちが中国と貿易を行っているのは、とても感慨深いものがありますね。

 

その当時に、税関のような施設があったかどうかは、残念ながら当時の文献が乏しいため定かではなく、税関というものが正式にできたのが明治5年1872年。今現在でも行われている輸入品などのチェックや税金の徴収をしていた「運上所」と呼ばれる港にあった施設が、「税関」という名前になったとされています。

 

また関税はいつから徴収していたのかも詳しくはわからないのですが、安政6年1859年に設置された税関の前の呼び名の施設、「運上所」で税金のやり取りは行われていたようです。

江戸時代の幕末には、貿易の仕組みができ上がってきていたのですね。

 

外国のものは日本にはないものが来たりするので、怪しいものがないか、害はないか、安全なのかということを調べるのは当然ですよね。

 

貿易に関わる施設や法律などは日本の歴史が始まってから、江戸時代のお侍さんの時代を渡り、今現在の私たちの時代まで確立してきているものなのですね。

 

関税とは何か?

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では関税のお話をします。税金の1つであるこの関税は何のためにあるのでしょうか。

まず関税の定義をお伝えしておくと関税は「輸入に課せられる税」です。輸出するものにはかかりません。

この関税には主に2つの役割があります。1つは、国のために使うお金を確保することです。国と国同士で貿易をすれば、通関をする施設や、そこで働いてくれる人のお給料も必要になってきまっすよね。もっともっと外交が増えれば、たくさんの荷物を輸出、輸入するために、港を大きくしたり、施設を増築したりと整備などにもお金がかかりますよね。経済の発展を進めるためにも、経費がとても大きくのしかかってくるんです。そのために税金が必要だったんですね。

昔は法人税や消費税などもなかったのでお国の財源を確保するのにも役に立っていたようですが、今はその他にも税金が多々整備されているので関税で財源を確保するという目的は小さくなっているようです。

 

さてもう1つ、関税が必要な理由をお伝えしましょう。実はこれが関税の一番の目的でありとても重要なことです。

他の動画でもお話ししましたが、関税は自国の産業を守るためにあります。

これはとても大事なことなんです。例えば日本人が大好きなお米。毎日と言っていいほど食卓に出てきますよね。日本人は本当に日本のお米が大好きです。

 

そのお米は、ジャポニカ米という品種で主に日本で作られていますが、もし同じようなおいしいお米が外国で開発できることになり、そしてそれが大量生産でき、日本が輸入できるという状況になったらどうなるでしょうか。

 

もし外国で作られているお米が日本より安い人件費で作られている場合、きっと日本産のお米より安価な値段で買えることになります。

 

それを知って、日本の企業がたくさん外国からお米を仕入れると、たちまち日本国中、安いお米を国民が買うことになります。

 

わーい安くて美味しいお米が買えるぞー!っと嬉しくなるかもしれませんが、これがお米を育てる農家の人だったらどうでしょう。

 

こんなに安くて美味しいお米が買えてしまったら、自分たちのお米が売れなくなってしまいます。それでは農家の収入も減ってしまい、仕事がなくなってしまうとお米産業がどんどん衰退してしまいますよね。

 

なのでこの関税という税金を輸入品にかけることにより、企業が易々と外国からお米を仕入れないようにしているというわけなんですね。

 

誰も高い税金を支払わないといけないとなると、簡単には輸入しなくなりますよね。この関税は、この世のもの全てに割り振りがされていますが、このように日本の産業が発展しているものに対してはとても高いパーセンテージの税金がかけられています。

 

その理由が、この自国の産業を守るためなんですね。税金は嫌だと思う方も多いかもしれませんが、無駄遣いさえしなければ何のために税金がかけられているのかという税金の重要性について考えてみるのもいいですね。

 

では最後に関税がどのようにして付けられるのかについてお話しいたします。

 

関税にも形態や税率に種類がたくさんあります。内容を掘り下げるとても細かいので

今回は、関税にはこのように輸入品に対してこのようにつけていきますよというやり方をお話ししたいと思います。

 

と言っても内容はとてもシンプルです。

 

まず関税は輸入品によって税率が違います。

ではどういう流れで関税の税率が決まるのでしょう。

 

関税の付けられ方 -輸入品に関税率がつけられるまで-  

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輸入品が日本の港や空港に到着すると、輸入品の情報が税関へデータとして登録されます。

そこで一つ一つ、送られてきた書類を元にその輸入された貨物に、税番というものが割り振られて、その税番を元に関税が決められています。この税番はこのような数字で決められています。ご興味ある方は税関HPに情報がオープンになっていますのでみてみるといいかもしれませんね。

 

この商品の税率は8%だったり、この商品は40%だったり本当に商品によってまちまちです。本当に商品よって違うんですね。

 

その税番は通関士さんが決めてくれます。

通関士さんは通関士という国家資格に合格した優秀な方達で、その方達が輸入品を見極めてこの輸入品はこの税番だと決めてくれるんですね。

 

直接税関で通関すれば、税関にも通関士さんがいますが大抵はフォワーダーさんや通関業者さんが輸入などのお手伝いをしてくれます。

 

そのフォワーダーさんや通関業者さんには優秀な通関士さんがたくさん働いています。

彼ら、彼女たちに私たち荷主は税番を決めてもらうことが多いんですね。

 

輸入品の写真や特徴などの情報を伝えれば通関士さんが、その情報をもとに勢版を調べてくれてその輸入品の税番が分かり、その税番をもとに関税が決定されているというわけなんですね。

 

このように関税は決められています。

もっと掘り下げると、どこの国から仕入れるかや特別な貨物などによっても税率は変わって来ますがそれはまた別の動画でご説明できればと思います。

 

ここでは単純な関税が決まる流れを知っておいていただければとても嬉しいです。

 

自分たちの商品を輸入するためにどのくらいの関税がかかっているのかとても重要なのでもしはじめての商品を輸入するときはよくよく調べてみるといいかもしれませんね。

 

では今回は税関と関税いついてお話しいたしました。

 

ご参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。

 

 

 

 

 

2021年通関士試験勉強会みこ会のテキスト表紙を担当させていただきました!

みなさんこんにちはふみです!

 

みなさまいかがお過ごしでしょうか☺️ 

今日は貿易事務の実務内容から少し外れて、私のイラスト制作のお話しをしようと思います。

 

私は絵を描くのがとても好きで、毎日できるだけ絵を描いています!

たまにTwitterにも載せることがあるのでご覧になる方もいらっしゃるかと思います。

 

いいねを下さる方やコメントを下さる方、絵を見てくれている方、全ての方!いつも本当にありがとうございます☺️

 

さて実は、みなさまにご報告です。

 

タイトルの通りなのですが、、なんと、、

 

あの有名な通関士試験勉強会みこ会のみこさんからご依頼を受け、

2021年のみこ会テキストの表紙イラストを担当させていただきました!

 

みこさん改めましてご依頼ありがとうございます☺️

 

ちなみにみこさんを知っている方もそうでない方にもみこさんについてご紹介させてください。

 

みこさんは通関士試験勉強会みこ会という通関士資格を取得したい方のためのオンライン勉強会を運営している方です。

 

みこ会に入会し難関な国家試験である通関士の資格を得た方は多く、Twitterでもとても頼りにされている方なんですね☺️

 

さてそのみこさんから今回依頼をお願いされたのですが、今回は私がこのテキストの表紙の依頼を受けさせて頂いた理由を少し話したいと思います。

 

私がイラストを引き受けた理由

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私は、今でも自分ではまだまだ絵が上手くないと思っています。

 

Twitterやその他のサイトや周りの方たちには絵がお上手な方がたくさんいて、いつも素敵だなぁと思いながら絵を描いています。

 

私は自分の絵が下手だとは思いますが、嫌いではありません。

 

ただ絵のお仕事を受ける、という大きく責任のある依頼を受けるにはまだスキルが足りなく、私には早いのではないか・・・ということが頭にありました。

 

実はココナラにも登録をしていますが、それは自分の絵を売るということではなく、チラシやフライヤー、ロゴ制作などなどコンセプトをいただいてそれを形にするというお仕事内容で、自分から何かを制作する、デザイナーとは遠いお仕事です。

 

本当に実際に絵が上手い人はたくさんいて、Twitterでもピンタレストでもyoutubeでも絵が上手い人はとてもたくさんいるな〜☺️といつも思いながら毎日少しずつでも絵を描いて、上達したい!と思っています。

 

自分からデザインをして絵を作り上げていくお仕事に憧れを持ちながらコツコツ絵を描いていたそんな中、ある日みこさんからTwitterのDMで連絡をもらい、みこ会のテキストの表紙を依頼いただきました。

 

私は最初びっくりして、みこさんからのDM、、とても嬉しかったのですが、先ほどのことが頭をよぎりその時は少し躊躇してしまっていました。。

 

「絵描きでない私が担当してもいいのかな・・」

 

とか

 

「絵が上手い人は他にもいるし、それに私が描いた絵を会員さんたち喜んでくれるのかな」

 

などいろいろと考えてしまっていました☺️💦

 

本業は貿易事務員なので貿易のことなら是非是非!という感じでしたが、まだまだ趣味レベルの絵を仕事で・・どうしよう。。

 

でもそんな中、みこさんからの一言が私の心に刺さったんです!

 

「私は、ふみさんの絵がいいんです!!」

 

「・・・!!」

 

その言葉を聞いて、、私は決心したんです☺️

 

「私のでよければ・・是非やらさせてください!」

 

本当ももっと長くとても濃い話をしましたが、

 

そのあともみこさんとは深い話のやり取りをして、何度もお仕事に対する熱意や情熱について語り合いました☺️

 

みこさんは本当に私ことを思ってくれているんだな〜と思うような優しさ溢れるメッセージに本当に感動していました☺️

 

そんなメッセージの中で私の中で衝撃だったのが、みこさんからのこんな言葉でした。

 

「現役貿易事務員であるふみさんが貿易に関係する書籍のイラストを担当するのってとても素敵で魅力的だと思います。」

 

私もそれを聞いて、とても納得したんです。

 

自分の絵にコンセプトがないと思っていた時に、みこさんにそのようなことを言ってもらえて、ハッとしました。私は貿易事務員という1つの個性の魅力に気づいてなかったんです☺️

 

貿易事務員である私が貿易関係の書籍のイラストを描けるなんて素敵だ☺️!ってすぐに思えたんです。

 

それから絵に取り掛かってからはとても早かった!

構図を考えて、どんなものを描くか、みこさんの理想のイメージに繋がるためにはどんなことをするのかというものが、びっくりするぐらいスムーズに思い付きました。

 

今回描いたイラストの説明 

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みこさんから、こんなイメージをという事で参考画像をいただきました。 

 

頂いた写真は白い机に、ステキなインテリアが転がっていて、机の前にはまた白い綺麗な窓があり、全体的に光を包まれた暖かいものでした。

 

みこさんは、これから受験生たちが通関士という世界へ向かって行くイメージで窓から港と飛行機が見える2つの対のイラストを希望していました。

 

では早速ですが、そのイメージの完成形がこちらです。

 

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みこさんの柔らかいイメージと受験生たちの緊張を解すために私は今回のイラストを水彩画で描かさせて頂きました。

 

ではまずはこの原則編の船のイメージからお話します。

 

季節は夏、これから10月の試験に向けて頑張っていく、、のですが、イラストでは本は閉じたままです笑

 

これは勉強したあとなのか、はたまたまだ3ヶ月あるからいいやと思ってまだ手をつけていないのか、、笑 どっちなのでしょうか☺️

 

ですが、この方は花が好きなのか、綺麗なお花が瓶の中で咲いています。このお花はコスモスです。 

 

ん?見えないですかね笑

 

もっと調べて描くべきでしたが、私もコスモスはこんなイメージでした☺️ 

 

7月にコスモス?かもしれませんが、7月に咲く品種もあるんですよ~☺️

 

そんな中、彼、もしくは彼女は窓から見える港に未来の仕事を見据えています。

 

どんな仕事なのか、大変なのかな、辛いのかな、楽しいのかな、なんて考えながら来たる10月の試験に向けて勉強を励むイメージを描いてみました☺️   

 

これが原則編のイメージです。

 

続いて、例外編です。

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例外編は飛行機がメインです。ふんわりとしたピンク色で仕上げてみました。

 

今はグローバルな時代ですから海外から飛行機で荷物が来ることも当たり前になってきましたね。

 

彼もしくは彼女は空港で働きたいのかもしれません☺️

 

もう10月も始まって試験が近いようです。カレンダーにチェックを付けつつ、最後に電卓で関税の計算を行っているのでしょうか☺️

 

もうラストスパートですね!

 

そしてやはりお花が好きなようで、10月に咲くキキョウを飾っています。素敵です。

 

そして、外の柵に雀が一羽飛行機を見つめています。

 

この雀はどうやら大きく大空を飛ぶ飛行機に憧れているようです☺️

 

飛行機を全く知らない雀の飛行機に憧れる姿が、ここに描かれていない受験生なのかもしれませんね☺️

 

以上、このようなイメージでイラストを制作させていただきました!

これが会員さんの手に届くと思うととても嬉しいです😊

 

そして最後に言いたいことがあります。

 

これを見た方、何かに手を差し伸べられた時や、やってみたいことが来た時に、自分にできるかどうかなんて不安にならないでください☺️

 

自分の価値は他者が決めます。自分でだめだなんて決めつけずにそんなことを思わないで欲しいのです☺️

 

相手が最高!だとかいいね!って言ってくれればそれはもう素敵な才能だったり能力だったりするんです☺️

 

なので、もし自分にできるかなって思うことがあれば、やってみよう!って心にしてみるのもとても大事です。最初は不安だけど、それがいつか素敵な何かになって自分にたくさん帰ってきます☺️

 

なのでみなさん、みなさんには一人一人素敵な才能や能力があります☺️

自分を信じて、人生を満喫していきましょう!

 

ふみはいつでもみなさんの味方です☺️

 

では今回は、貿易実務のお話から少し外れてイラスト制作のお話しをさせて戴きました。

 

あらためまして、みこさん本当にありがとうございます。

 

またみこ会の会員様、もしこのテキストで勉強するときに私のイラストのこと少しでも思ってくれたらとても嬉しいです😊

 

受験生たち全員に素敵な結果が訪れますように。

 

ではではこの辺で。

 

 

 

貿易事務のマーケティングとは? 4Pについて徹底解説!!

みなさん、こんにちはふみです!

 

さて今日は貿易事務に関係するマーケティングについてみていきましょう。

 

マーケティングは営業活動をあまりしないイメージの貿易事務員にとってもとても重要なものです。

 

どのように市場調査をして商品を世に送り出しているのか現役貿易事務員である私が行っていることをお話ししたいと思います。

 

www.youtube.com

 

では今回お話しする内容はこちらです!

 

 

1、貿易事務員のマーケティング

       4Pとは?

  product

        price

        place

        promotion

 

では早速

詳しいマーケティングの内容であるこの4つのPについてお話ししていきますが、

実際にこれら全てを貿易事務員が行うわけではありません。

会社では役割がありますので、一人で全部行うことはしなくても大丈夫なんですね。

 

これらの4つのPの中では貿易事務員はメインにplaceの流通に関して大きく携わることが多いかと思います。

 

なのでこれから説明していくことは、一般的なマーケティング論を踏まえてお話ししますのでご了承いただければと思います。

 

ではまず、マーケティングには4つのPがあり、それぞれ

 

  • Product (商品)
  • Price (価格)
  • Place (流通)
  • Promotion (販促)

 

に分けられます。知っている方もご存知だと思います。

 

これらを説明するまえに、まずマーケティングとは何か?を一言で説明すると、「商品を売るための仕組みを知ること」 です。

 

その仕組みには、お客さんが欲しいものはどんなものかな?とか、どんな価格帯のものが売れるのかな?とか、そしてこれをどういうルートや方法で仕入れて売れば良いのかな?という事が含まれています。

 

貿易では「市場を創造し、成長させ、それを維持していくこと」がマーケティングだと言われていますが、これはこの仕組みを知ることと同じなんですね。

 

ではこの4つのマーケティングについて実務、今回は輸入の場合をメインにどのように行われているのかを私の例をもとにお話ししていきます。

 

productについて

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まずはproduct についてです。マーケティングをするにあたり商品はもちろん一番重要な事柄ですよね。

会社にもよりますが、商品を作るに当たって何を売るかはその会社の得意とするもの、販路が確定していて売り先に困らないものなどのロジカルな取り組みや、また新規商品にチャレンジしていくやる気という精神の面での取り組み、などいろいろとあります。会社で新しい商品を作るということは、そういった前提の元で動いているんですね。

 

さて、この前提をもとに商品を作るとなるとまずはニーズをチェックしていきます。

 

 

需要を知る事がまずは何より大切ですね。欲しい商品を欲しいお客さんへ。それが売れる商品への第1歩です。それが何千人、何万人であればその利益は右肩上がりですよね。

 

ニーズをチェックする方法は様々あり、今はデータ社会なのでインターネットを使った方法がよく用いられています。

 

大きいところだと自社でアンケートやモニターを利用しているところも多いですが、いち早く流行を察知する、もしくはこの先何がくるかを予想できる先見の目を持つ事が重要で

 

それを鍛えるには、今の時代にしっかりと乗る事です。

 

時代に乗るのに一番効率が良いのがネットを使った市場調査です。

 

インターネットの情報は早く、また世界中と繋がる事ができますよね。

情報を見つけるのはTwitterでも通販サイトでもなんでも構いません。

 

話題になっている商品や情報を見つけいち早くトレンドを調べる事が今は商品製作に一番の鍵になっています。私もいつもネットサーフィンをしています。

 

海外の通販サイトなどは、日本の製品にはない海外独特のユーモアある商品も多数あります。

また中国の工場とも取引をしているので、海外の工場とも連絡を取り合いその商品情報を素早く調べる事ができるのも貿易事務員のアドバンテージなんですね。

 

ちなみにこの方法は一時的な商品作り、つまりロングセラー商品になる確率は少ないですが、今欲しいものを供給できるということは社会から必要とされている証です。積極的に見つけていきましょう。

 

また今はステイホームが世界各国で行われている中ですよね。そういう私たちの生活にあったら便利なものや遊べて楽しいものなど、何が求められているのかを探してみましょう。

 

それが見つかればそれは実際に自分の会社で実現可能なのかを考えて、

その需要と自社のスキルをすり合わせて行っていく事が大事なんですね。

 

それが会社での商品作りの基本となります。

 

また一方でもちろん長年売り続けられるロングセラー商品も考える事も大事なので、 その場合は日常生活の中からヒントを探してみましょう。

 

今は、もうたくさんの商品に埋もれてしまっている便利な世の中ですが、データがたくさん転がっているこの社会には、さらにお客さんの要求を満たせるような商品を作れる情報が必ずありますので、是非是非チャンレンジしてみましょう。

 

 

priceについて

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続いて見ていくのはpriceです。

priceはその商品によって価格帯はまちまちです。例えばペットボトルのお茶などは大体150円くらいで売られてますよね。大きなビバレッジの会社が商品原価が安価で大量生産できるものはそのくらいの値段で売る事ができます。

 

それにペットボトルのお茶は需要も大きくあり、商品のライフサイクルも有名なお茶であれば長年売り続ける事ができます。日本にはたくさんのお茶が出回っていますよね。有名なものもあれば、少しの期間でなくなってしまうものまであり、ペットボトルのお茶市場は常に激戦区なんですね。

 

さて、このように商品の価格は原価や会社規模、人件費、販管費などなど、たくさんの条件や費用をしっかり商品を売る事で取り戻せて、さらに利益が出るということも考えながら決めていきます。

 

このお茶のペットボトルのように大量に生産できてたくさんの需要があるのであればとても良いですが、売れるからといっていきなり500円で売るとなると途端に売れなくなります。

 

なぜなら他に競合企業が安い値段でお茶を売っているし、お客さんはお茶のペットボトルは150円くらいの値段だろうという共通認識があります。

 

いくらおいしいお茶を売っている、またこの会社のお茶はブランドだからという理由で高い値段設定をする事はタブーです。

 

その商品それぞれはそれ相応の値段でないといけないのですね。

 

さて先ほど商品のライフサイクルと言いましたが、商品にも寿命があって、長いこと市場に残る子もいれば短命の子もいます。基本的に私たちの日常生活に大きく根付いているものがロングセラー商品として多くあります。

 

雑貨品から靴、家具や化粧品、調味料などまだまだありますが日常で使っている多くものがそういえばずっとこの商品はこの会社が作っているな〜と思うものがたくさんあります。

 

こういったロングセラー商品は常に私たちの必要不可欠な生活の中に根付いているわけなんですね。

 

では逆に短命の商品は何があるかというと流行り物です。

 

例えばこの商品覚えている方いるでしょうか?

 

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引用元 : https://www.alibaba.com/product-detail/EDC-Sensory-Hand-Spinner-Fidget-Handspinner_60635949568.html

 

ハンドスピナーという、回して遊ぶおもちゃです。これは2017年頃に一気にブームが来て爆発的に売れていったものです。今は、、あんまりそんなことはないですよね。

 

これはアメリカで流行って日本にやってきましたが、日本では1年くらいでブームは終了。あれほど小売店の一角にあったハンドスピナーコーナーは瞬く間に消えていきました。

 

ですが、これは全く悪いことではありません。

 

短命だからだめということはなく、短命な商品の良いところは時期や時代にハマれば爆発的に利益を出せるところなのです。

 

また一時的に消費者の心を掴んで、楽しませたという実績はとても名誉ある事です。

 

ブーム商品はなかなか捉える事が難しいですが、これは来る!と思えば一気に輸入をすることも貿易では可能です。

 

基本的に中国製のものが多いので、海外で流行っているそれが、日本にも来るかもしれないと思えば、いち早く工場と連携をとり、貿易事務員のアドバンテージとして、素早くマーケティングを行うこともできるんですね。

 

Place(流通)

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続いて流通に関してです。流通というのは商品をどのルートで売るのか、ネット販売か店舗で売るのか、またその商品をどのようなルートで仕入れるかの物流面があります。

 

1つずつ見ていきましょう。

 

まずは販売チャネルであるどこで売るのかに関してです。これは大きく分けてネットで売るEコマースかもしくは販売店舗で売るかの2つです。

 

どちらももちろんデメリットと利点がありますよね。

 

ネット販売は手軽に購入ができますが実物の商品を見る事とができません。店舗の場合は商品を手にとってよく見る事ができますが、直接そのお店に行かないといけません。

 

最近は、外に出る事が少ないのでネット販売がかなり充実してますし、口コミで評判も見れますので粗悪品に当たることも少なくなっています。

 

では流通チャネルについて見ていきましょう。

貿易事務は販売チャネルも大事ですが、この流通チャネルもとっても大事です。

 

どのように商品を仕入れるのかというところにおいては、貿易事務員の仕事は海外工場の生産過程まで掘り下げる事ができます。これは一般の営業の方達と違うところですね。

商品を作っているところから逆算してマーケティングを組み立てる事ができるので他のお仕事をされている方よりかは知識により、アドバンテージがあるのです。

 

貿易事務員として流通でしっかりと抑えておくところは、輸出入のコスト面です。

 

海外から仕入れる際は、直接貿易、自分で直接海外工場へアプローチをして取引をしコストをできるだけ削減するのか、もしくは代理店や商社などにお願いして間接的に貿易をするかなどいくつか方法があります。

 

自分たちで貿易をして経験などがある場合は、自分たちで直接取引した方がコストが大幅に削減でき、さらにpriceの価格もそのコスト削減によりある程度低価格にすることも可能です。

 

間接貿易の場合でも、できるだけ流通ルートを見直して、やりすぎない程度にできるだけルートを簡易化することでコストを削減することもできるんですね。

 

primotion(販売促進)

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最後にprimotionです。最初から申し上げるとこの部分は、マーケティングにおいてとても重要ですが、貿易事務員がやるということは少ないかもしれません。

 

ですが大事なことなので、ご説明すると、せっかく売る商品を静かに販売しても売り上げには貢献できません。

 

新しい商品を作るからにはその商品を宣伝する必要があります。

 

宣伝方法はたくさんあり、テレビ、インターネット、新聞、チラシなどなどたくさんの媒体を使って宣伝することは可能です。店舗にPOPを貼るのも良いことですね。

 

自分たちの商品の特徴を知ってもらうためにも、この商品のどの部分をおすすめしたいのか、誰に買ってもらいたいのか、どのような効果をもたらすのかを適切に宣伝していけばたくさんの人に周知してもらって、売り上げにも繋がりますよね。

 

直接的にこの部分は貿易事務員が関与することはないかもしれませんが、機会があるのであれば是非自分でも良いプロモーション方法を考えてみましょう。

 

今回は貿易事務員が行うマーケティングについてお話ししましたが、

自分のポジションを大いに利用して、良い商品を作っていくための仕組みを考えられると良いですね。

 

では今回は貿易事務員のマーケティングについてのお話しでした。

 

ご参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各国の貿易収支を知ろう!貿易赤字・黒字とは? ー貿易摩擦をわかりやすく解説します!ー

みなさんこんにちはふみです!

 

さて今回は、日本や諸外国の貿易収支についてお話ししていきます。

これは貿易実務検定にも出てくる経済的背景の知識を問われる問題としても出てきますよね。2007年の中国との最大貿易相手国はアメリカである。などの設問も頻繁に登場します。

 

テストでもそうですが、貿易をしている上で世界でのお金の動きがわかったり、各国の経済力なども把握できますので貿易に携わっている方はぜひ知っておきましょう。

 

では今回お話しする内容はこちらです。

 

1、日本、中国、アメリカの貿易収支

  どの国が一番儲けているの?

2、貿易摩擦って何?

   貿易は儲け過ぎてはいけない!?

 

さて早速みていきましょう。

 

www.youtube.com

 

1. 日本・中国・アメリカの貿易収支について

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ではまずは日本中国アメリカ3カ国間で行われている輸出入についてみていきましょう。日本にとってメインの貿易相手と言われるこの中国とアメリカですが、日本はこの3カ国中、どのような立ち位置なのでしょうか。

 

こちらの表をご覧ください。

 

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(出所)日本貿易振興機構(ジェトロ)ウェブサイト「統計ナビー貿易統計ー世界貿易マトリクス」

ジェトロ(日本貿易振興機構) | ジェトロ

 

これはJETROが提供している統計ナビです。ここで日本、また取引先主要国や同盟の貿易収支を見る事ができます。今回は2019年に行われた世界の貿易をみていきましょう。

  

この表はマトリクス表と呼ばれるもので、ご存知の方も多いとは思いますが、まずは簡単に表の見方の説明をしましょう。

 

これは輸入と輸出に関して、それぞれの国同士でどれくらいの金額をやり取りしたのか、そしてお互いにどれくらい貿易しているのかがわかる表です。

 

まずは左上の数字をみてみましょう。

 

18,684,769と記入されていますね。そして右上をみてみましょう。単位が100万ドルになっています。ここで、これはアメリカドル(基軸通貨なので)なんだとまずは単位を確認しましょう。あまりにも膨大な金額なのでこのように大きな金額を表にするときはこのように単位を決めてあげるとみやすい表になるんですね。

 

ちなみに100万ドルは日本円で約1億円です。

 

ここでパッと金額が頭に出てくる人はいいですが、わからない方はこの表の数字にゼロをつけてあげましょう。

 

まず一番左上の数字は18,684,769ドルですね。ここに1億円分のゼロをつけてあげます。これはドルなので、100万ドル分つけてあげましょう。

 

1,000,000ドルなので0が6個ですね。18,684,769,000,000ドルこれは日本円で幾らかというと、1$=100円くらいなので、単純にゼロを2個つけてあげましょう。そうすると1800兆円になります。すごい金額ですね。世界ではこんなお金が1年の間に飛び交っているんですね。

 

では単位がわかったところで、それぞれの貿易収支をみていきましょう。

 

まずは日本の輸入についてみていきます。日本の輸入をみたい場合は行の日本のところをみます。そしてどの国からどのくらいの金額を輸入したかをみたい場合は、その列の国を探してクロスさせるだけなんですね。

 

さてまずは中国に対してどのくらいの金額を輸入しているのかをみてみましょう。中国はここですね。そしてクロスさせると、この数字ですね。143,224ドル取引をしています。

これを日本に直すと約14兆円にもなる金額を取引をしています。

 

輸入なのでこの金額を1年間で中国に支払っているというわけなんですね。

 

一方、どのくらいのものを中国に輸出しているかというと、

 

輸出の列をみて、行の中国をみてみましょう。134,710つまり13兆円ですね。

輸出なので1年間に13兆円ものお金を中国からもらっているということになります。

 

これを比べて見ると、この年では中国と日本ではある程度、均衡を保って貿易をしています。

これは貿易だけを見るとお互いのバランスが取れている、いい状態と言えるんですね。

どうやらこの年の日本は中国とは対等な関係が築けているようです。

 

次に対アメリカをみてみましょう。

 

日本はアメリカから74,653ドル、つまり7兆円分のものを輸入しています。

中国に比べたら半分くらいの金額をアメリカに対して使っているんです。

次に日本はアメリカにどれだけ輸出をしているかというと、140,394ドルつまり14兆円ものお金をアメリカから得ているわけです。単純に輸入の金額の倍くらいです。対アメリカとの貿易は黒字なんですね。

 

やったー、中国との貿易は赤字だったけど、アメリカとの貿易は黒字でしかも単純に7兆円も黒字なんだーと嬉しい気持ちになるかも知れませんが、貿易に関しては黒字に単純に喜んではいけません。

 

貿易はどちらかが一方的に儲かってはいけないんですね。

 

なぜかというと、どちらかが一方的にもうけていると、その輸入している品と国内で生産している同じ品に大きな影響が出るからです。

 

では次にこの片方が一方的に儲かってはいけない現象である

貿易摩擦についてお話ししていきます。

 

2、貿易摩擦について -儲け過ぎちゃいけないの?-

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みなさんは、トランプ元大統領がトヨタに対して儲けすぎだ!怒って言っていたことを覚えているでしょうか。

 

2019年ごろ、トランプ元大統領が日本の車の輸入が増えすぎだと発言したあの問題です。

 

どうしてこのようなことをいったのかと言うと、トヨタの車ばかりがアメリカで売れてしまったら、アメリカ製の車が売れなくなりアメリカの車産業が停滞してしまうからなんですね。

 

自国の車が売れなくなったら、車の会社も利益がなくなりますよね。最悪な場合は人件費を削るため人を切らなければいけないということで雇用問題にもなってしまうんです。

 

トヨタの車が売れるということは日本の経済にとってはとてもいいということにはなるのですが、貿易というものは複雑でどちらかが儲け過ぎればどちらかが悲しむというこ事が起きてしまいます。

 

また雇用を失った人も、儲かっている国のバッシングをしたり不買運動と言ってその国製品は買わない!ということをしたり、その国に関係するお店を壊したり、国旗を燃やしたりと、、そんなことをしてもどうにもならないのにと思うことも、

 

やってしまう事があります。人の心に大きな穴が空いてしまいこのような悲しい社会的問題も発生してしまうんですね。

 

このように貿易でどちらかが儲けすぎていて、片方が不公平になる現象を貿易摩擦といいます。

 

この貿易摩擦を解決する方法はこれ!と言うものがなく、、不公平を感じている国がその大量に輸入をしている商品に対して関税という税金をかけるという選択をとる事が多いです。

 

この関税は、いわば自国の製品を守るためにある税金です。

 

外国からくるものにお金をかければ簡単には輸入しなくなるからです。誰もお金がかかるものは手が出しにくくなるので、その分自国製品を消費する方向にシフトできるんですね。

 

ただそれは牽制でしかなく、実際は需要がまさっているため輸入が大幅に減るということには繋がらない事が多いのですね。

 

なので基本的には輸出している側が輸出を制限して調整してあげるという、しょうがないなぁという気持ち、いわゆる譲歩をしてあげるのが解決策として使われているのが現状です。

 

とても複雑で難しい問題ですよね。

 

自分の国が自分達の作った商品を売ることによって経済が潤うということは嬉しいですが、それが原因で相手国の一部の国民に被害が出てしまい、自分たちの作った商品が嫌いになったり、壊してしまうわけです。。とても悲しいことです。。できるだけお互いに均衡保った関係が望ましいというのが貿易なんですね。

 

ですが、デメリットが多いと思われるこの貿易摩擦ですが一方でメリットもあります。

 

貿易摩擦で起こる良い影響

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それはいろんな国同士で同じ商品を作れば競争力が上げられるというのと、消費者が商品を選んで購入できるということです。

 

車でも他でもそうですが、世界で1社しか車を生産していなかったらその会社は商品を独占できてしまうわけです。

 

1つの会社だけが潤うと、力関係が強くなりすぎてその会社の言いなりにしかなれなくなったり、独占すると権力が大きすぎてわがままになってしまうのが問題なんですね。

 

なので、いろんな国の企業が同じ種類の商品を作ることで、お互いに競争力が増して、さらにいい商品を作ろうとなりどんどん商品が洗練されていくんですね。

 

またそのほうが消費者にも選ぶ権利が増えて、1つ2つだったものが10個くらいになれば、買い物をして楽しい、またいい商品を買おうとするのが一般的なので、自分の商品を買う人が多ければ多いほど、企業にもいいフィードバックが得られるわけです。

 

またその逆もしかり、買わない人がいれば改善するというメリットもあるんですね。

 

以上、これが貿易摩擦です。

 

過去にも貿易摩擦が原因でいろんな問題が起こっています。

今では米中貿易摩擦が記憶に新しいことでしょう。

 

いろんな問題が世界では取り巻いているんですね。やはり一方が得をして片方が損をする世の中はうまくいかないということです。お互いのことを考えつつ、より良い商品作りを作っていく事が平和的競争としていい事だと私は思います。

  

では、今回は日本や諸外国の貿易収支についてのお話しでした。

ご参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。

 

 

 

 

 

 

インコタームズEXWについて

みなさん、こんにちはふみです!

 

さて今回はインコタームズについてお話ししていきます。インコタームズは貿易をする上ではトラブルを回避する為に欠かせない規則ですね。

 

海外との取引ですから、どちらが輸送のための船や飛行機の運賃を負担するのか、また事故が発生したらどちらの責任なのかを貿易をする上では線引きする必要があるんですね。

 

さて主なインコタームズは全部で11個あります。

その中のEXW条件について今日はお話ししていきます。

 

インコタームズの条件は貿易のエキスパートの方達がブログなどで発信している中で、この記事ではインコタームズの基本と荷主が考える各条件の特徴をお話ししていきます。

 

www.youtube.com

 

では今回お話しする内容はこちらです。

 

1、EXWとは?

  どんな費用がかかるの?

  どんな危険があるの?

2、荷主目線のEXWの特徴

 

 

では早速みていきましょう!

 

さておさらいもかねてEXWとはどのような条件かといいますと、

工場出し条件のことです。

 

この条件は、貨物が輸出者の元から離れた時点で、その先にかかる運賃や港の諸費用、保険料など、また事故などによる貨物に損傷が出てしまった場合の責任が全て輸入者に移動する条件です。

 

貨物が離れた時点でコストも責任も丸投げできるので、輸出者にとってはとても有利な条件ですよね。

 

ではまず費用面をピックアップしてみましょう。

 

1、どんな費用がかかるの?

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最初に申し上げたように、この条件は輸出者さんの手から貨物が離れた時点で全ての費用と危険の責任が輸入者が移動するものです。

 

輸入者にとっては、貨物が工場から出荷した時点で全ての責任を受け持つわけですから、輸入をするに当たっての手続きを全て自分たちで行う必要があります。

 

その手続きというのは何かをざっくり分けますと、工場出荷後のトラックの手配、輸出者側の港でかかる諸費用、船の運賃、自分の国内でかかる港費用、関税などの税金、そして配送トラックの手配を全て手配し、全てのコストを負担しなければいけません。

 

結構大変な作業ですね。コストもそうですが、トラックの手配など各会社に手続きをしないといけないのはとても面倒な作業です。

 

ですが、実際は荷主がspotでそれぞれを手配すると言う例はあまりなく、フォワーダーさんという物流の手助けをしてくれる業者さんに頼み、輸入手続きを仲介して貰う事が多いんですね。

 

フォワーダーさんは国内外のトラックの手配、船の手配から通関まで一貫して手続きをしてくれるので、いつも弊社ではフォワーダさんへお願いをしています。また輸入に慣れていない会社さんは最初はまずフォワーダーさんにお願いしてみましょう。

 

2、どんな危険があるの?

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次に危険面についてお話しいたします。

危険も費用と一緒のタイミングで、輸出者の手から貨物が離れた時点でそれから先の事故は全て輸入者の責任になります。

 

ここでいう危険というの本船の海難事故のような大きなものだけではありません。

 

トラック輸送中の事故を始め、港にあるクレーンの操作ミス、手作業による荷物の落下など細かいものを含めるとたくさんあるんですね。

 

実務では海難事故やクレーンの事故はあまりなく、どちらかというと細かい方のエラーに悩まされる事が多いです。

 

そのような小さい事故は保険が適用されない事が多く、輸入者が泣き寝入りするパターンが多いことが現状です。あまりにも到着したカートンがボロボロで中の商品がたくさん傷ついていた場合は、輸出者に連絡をとり、輸出者が理解のある人であれば補填してくる場合も多いですが当然断られるケースが多いので、最初から商品は丁寧に扱って欲しいというのを伝えるのと、梱包に力を入れて、カートン自体を強く補強しておくのが大事なんですね。

 

場所にもよりますが、遠い国からの輸入だと何週間~何ヶ月もかかる事が多いのでその時々で、自分たちの商品を守るため臨機応変に対応しましょう。

 

3、荷主目船で考えるEXWの特徴

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続いてEXWの特徴についてお話しします。

 

EXWは実は輸入者にメリットになることもあります。

それはEXWで仕入れる商品を見積もりをする際、その商品の単価が安くなるという事です。

 

海外と取引をする際、例えばある工場から部品用のネジを1万本買うとしましょう。見積もりをする場合は必ずインコタームズの条件を提示して見積もりを行います。

 

なぜかと言うと、基本商品の単価は輸送代も含めたコスト計算になっているからです。

 

見積もりや商品の原価についてあんまり知らない方は、ピンとこないかもしれませんが基本的には見積もりで単価を出すときは輸送代も含んだコストになっている場合が多いと覚えておきましょう。ですが、そのようなコストを含めていない会社さんもあるので、企業によって見積もりの出し方は違うという事も注意しましょう。

 

こちらから見積もりをお願いする際、この取引はFOB条件で見積もりをお願いします。と言う場合とEXW条件の見積もりをお願いします。と言う場合とでは、工場から出される見積もりの単価は違います。

 

この例だと、EXW条件の単価はFOB条件より若干安い単価で出されるでしょう。

 

これは単純にFOB条件の場合は、輸出者側の船に載せるまでのコスト分、トラック配送料や通関費用などが単価に反映されているからなんですね。EXWは工場出しなので、輸送費やその他のコストは全く含まれません。

 

これにより、EXW条件の単価は比較的他の条件に比べ安価なので輸入者にとって少しメリットがあると言うことになります。

 

そのため、EXW条件の場合はエア輸入に向いている条件でもあります。

 

少ないロットもしくは大量ロットでもネジのような商品自体がとても小さく、貨物の個数が少ない場合は航空輸送で輸入すると意外にもFOB条件の単価で船経由で輸入する場合よりもコストが抑えられたりする事ができ、さらに飛行機で輸送するため、船と比べて早く納品する事も可能なんですね。

 

貨物自体の個数が少ない場合は、必ずエアでの輸送を視野に入れてみましょう。

 

また小ロットの場合は最初からエア輸入で輸送するという事を考えて、EXW条件で見積もりをとる事も頭に入れておいた方がいいかもしれません。

 

商品によってどの手段を使ってより安価で安全に輸入するかを考える場合は、インコタームズ条件をよく理解する事もとても大切なんですね。

 

さらにこの条件のいいところは、工場側が輸出作業に頭を取られることはなく、商品を作ると言うことに専念でき、その後の出荷については輸入者の指示を仰ぐだけになり工場はその分、自分の商品生産に対して集中できるメリットもあります。

 

そうする事により、不良率を少なくしたりより良い商品製作に力をいれるという事も可能なんですね。誰でも不良率は少なくいい商品を作りたいですよね。

 

以上を踏まえて、輸入者にとってメリットが少ないですが、このように良い点もあるのがこのEXW条件の特徴ということも覚えておきましょう。

 

以上、今回はインコタームズのEXWについてお話ししていきました。

貿易実務検定でも実務でもとても重要なものなのでしっかりと内容を把握しておきましょう!

 

では今回はインコタームズEXWについての記事でした。

ご参考になればとても嬉しいです。

 

ではではこの辺で。