一周まわって牛がうまい

高いからさ、牛肉ってあまり食べたりしてなかったんだけど、たまに食べるとやっぱり美味しいんだよな。

 

この前は、スーパーで3割引のスネ肉を、ぶんぶんチョッパー回してハンバーグ作ったらうまかったから、今度は牛スジでやってみたんだ。

もっと強力なミキサーを使うならともかく、ぶんぶんチョッパー程度の力では、牛スジを切り刻むことが難しいのは明らか。だから事前に包丁でなかなか小さく切り分けてからぶんぶんする。30ぶんぶんを10セットくらいやって、ようやく粗挽き肉ができあがる。安いだけあって面倒くさい。そこに塩を振って、こねこねしていく。

練れば練るほど色が変わったら、タマネギ、ニンニク、マッシュルームの微塵と、卵と、クローブを入れてまた練っていく。

フライパンには油を引いて、温まったら肉を入れる。フタをして、中火でいい感じまで焼き、ひっくり返したら適当に切ったナスとトマトを入れて、またフタをして焼いていく。

 

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こうして出来上がったハンバーグが獣臭いのなんのって。でも、それがいい。牛のこの臭さと、クローブがまたよく合う。臭い消しとかじゃあないんだよ。牛は臭くて、クローブも臭くて、でもその相性が最高なんだ。

 

とはいえだよ。この臭さ、どうしてこんなにも臭い肉がメジャーな食肉とされているのか。もちろんスジ肉ほどではなくても、それでも牛って臭いじゃん。なのにも関わらず世界中に普及し、むしろ高級な部類として扱われているのがまったくもって理解できない。

たしかに美味しいよ。たまに食べるなら美味しいよ。でも、毎日食べるものじゃないよね。たとえもっと安くても、毎日食べるのはしんどいよね。臭み消しの処理を云々してまで食べるようなものなのかしら。

 

虫たちの挽歌

3月末から大量発生していたコバエ*1がついに殲滅された。

いや、4月10日の記事*2で既に勝利していたはずではないか、という指摘は正しい。とはいえたしかにあのときコバエは激減していたのだ。何故か。それは窓を閉めていたからだ。寒い日が続いていたので、窓を閉めていた。だから屋内にコバエが侵入することがなかった。それから再び暖かい日が続き、窓を開けると、またコバエが集うようになった。つまり、コバエは屋外から侵入していたのだ。それさえわかれば話は早い。まずは、虫を寄せ付けないというスプレーを網戸に吹き付ける。おそらくは窓と網戸の僅かな隙間から入ってきていたコバエの侵入を、これで相当程度抑えることができるはずだ。さらには、バポナ殺虫プレートだ。先のエントリーへのブコメの挙げられていた*3、あまりの効果の強さから住居内での使用が認められない強力な殺虫剤。屋外であればその利用も可能になる。ウェルシアには売ってなかったので、Amazonで買って、さっそくバルコニーに吊るした。

するとどうだ。案の定、コバエの発生は抑えられた。数日間は窓を開けない生活をしていたのち、もう大丈夫だろうと窓を開けてみたが、それでもコバエは沸いてこない。ついに人類はコバエに勝利したのだ。

 

 

 

ところで今日は、電動アシスト自転車について書こうと思っていたんだ。

先日、自転車の後輪がパンクして、見るとゴムタイヤが擦り減ってチューブが見えるほどになっていた。なのでタイヤごと交換せざるを得ず、6,000数百円がかかった。前輪も程近い状態で、次にパンクしたならタイヤ交換が必要だろうと店からも忠告されたので、それならいっそ買い替えようと決めたのだ。

 

www.bscycle.co.jp

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買ったのはブリヂストンのTB1e。とにかく1充電あたりの走行距離が長いのが特徴であり、エコモードで利用すれば200km走ることができるという。特別に大容量のバッテリーを積んでいるというわけではなく、ブレーキをかけるごとに充電されるというHV車的なあれなのだ。

その新しい自転車が今日到着予定だったので、それについて書こうと思っていたんだけど、特別に想像を上回る何か、あるいは逆に期待を裏切る部分も少なくて、書きたい欲があまりはたらかないんだけど、まあもう少し書いてみよう。

 

まずはネットで得られていた前評判から書いていこうか。

クロスバイクガチ勢からであろう不評としては、電動アシストが20km/hを超えたくらいから機能しなくなる、というものが多かった。しかし自転車で20km/hを超えるというとまあなかなかのスピードであり、そんな需要ある? それはもう電動アシストじゃなくて、電動バイク買えよ。たぶん法規制の問題なんかもありそうな気がする。

クロスバイクに乗らない層からであろう不評は、サドルが硬い、というものが多かった。そして乗ってみて、たしかに硬い。でも、言うほどか、という気持ちが上がる。クッション性が無いわけではないのだ。スポーツタイプのサドルならこんなものだろうという印象。こんなものだろうとも思うのだけど、電動アシスト車であり、そんなにめいっぱいペダルを踏むこともそうそうないだろうことを考えると、サドルがこんなに細い必要もないんだよな。たまたまうちにはまだほどほどに新しいサドルがあったので、せっかくなのでサドルは換えた。それよりも私は、シフトレバーのデカさが気になった。ジャマじゃね? 親指を他の指と同じ方向に置いてハンドルを握らないといけなくなるんだけど、そうるとシフトダウンしにくい問題。

あとは、モーターブレーキが急激に効くのが不便だ、という声もあった。だけど今日ちょっと走ってみた感じでは、あまりそうした印象はなかった。

 

その他に私の抱いた感想としては、まずひとつには、徐行が怖い、ということだ。歩道で歩行者の後ろをゆっくりと進みたいとき、ペダルを少し漕ぐとアシストが作動して意図した以上に走り出してしまう。それが怖い。たぶんだけど、ペダルを漕ぐことが直接にアシストされるのではなく、後輪を人力、前輪を電動と分業していることによって、意図しないアシストがより強まっていそうな気がする。気がするけど定かではない。

また、走り出しと上り坂では電動アシストのパワーを強く感じるが、平坦な道を走り続けているときには、さほどのアシストを実感できない。*4 もちろん普通に自転車を漕いでいるよりはずっと楽ではあるんだけど、なんていうんだろう、思っていたほどではない。これなら何十kmでも走れるぜ、という感じではないということだ。でも、上り坂では本当に強力。立ち漕ぎする必要なんて全然ない。もう立体交差も怖くない。

もうひとつ意外だったのは、アシスト無しでも普通に走れる、ということ。今まで乗っていた安いママチャリよりも全然走れる。多少重たい荷物を積んだスポーツバイクなのだから、ちゃんと走れるだなんて当然なのかもしれないけど、私には意外だった。最悪バッテリー切れてもどうにでもなる。

なので、こいつがあれば世界が変わるみたいな感動はないけども、普通に便利だし、今のところはそう大きな不満もない。

 

何故こんなとこに美味しいラーメンが

「かーーっ、社長から聞いてない? 言ったんだけどなあ。ちょっと待ってて」

着くなり、そう言われて待たされる。彼が社長との電話を終えて戻ってくると、古河へ向かってくれとのこと。かーーっ。

 

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「昼、ラーメン食べない? たぶん近いと思うんだよ」

と一緒に古河に飛ばされた先輩に言われてついて行ったのが、本格手打ちラーメン藤屋。古河で近くにあるラーメン屋というにはあまりに近すぎる。古河で"近く"だなんて言うから5kmくらい走るのかと思ったのに、信号ひとつ越えた国道沿いに店はあった。そんなことあるんだ。

ラーメンセット?みたいなやつ。醤油ラーメンと、餃子とライス、を頼んだ。

麺はつるつるの平打ち麺。いくら「手打ち」を謳っているからってさすがに不揃いすぎはしないかと思えてしまうが、美味しいから許せる。単純につるつるの平打ち麺が好きなんだよなあ。

スープはあっさり醤油味。これといって特徴のないスープ。なのにうまい。何がそんなにうまいんだろうと繰り返しスープを飲んでみても、これといった特徴は見つからないので、たぶん鶏ガラと香味野菜くらいしか使ってないんじゃないかと思う。なのにうまい。こんな透きとおったスープで、特別な香り付けがされていることもなく、なのにこんなにうまいなんてことある? 背脂や香辛料で殴りつけてくるようなこともないんだよ? 謎すぎる。

こんなあっさりスープで美味しいので、毎日でも食べられそうに思える。私が近くの工場に勤めていたら毎日通うんだろうなと思う。でも、それにしては混んでない。昼時に行ったので、普通に混雑はしているんだけど、満席にもならない程度であって、外に行列ができるようなことはない。なんで? 郊外の店にしては単価が高いのはあるかもしれないが。とはいえ……。

タイトルをつけるとそれが主題みたいに見えちゃうのが嫌なんだよな

ここまでのあらすじ。

文明は腐海に飲まれ、蟲たちが地上を支配するようになった。

chikada.hatenablog.com

 

それがどうしたことか、理由はわからないけど、コバエがいなくなった。ゼロというわけではないけど、まあほとんどいない。これはもう人類の勝利と言って良いのではないか。

しかし、何故だろう。

可能性としては、蚊取り線香とスプレーで日に日に少しづつ数を減らし続けることに成功したのかもしれない。あるいは、繁殖箇所を制したことで兵力供給ができなくなったので徐々に減少していったのかもしれない。もしかすると、外すことができずに諦めたユニットバス裏に、隙間から殺虫剤を吹き込んだことで巣窟を殲滅できたのかもしれない。ひょっとすると、私の振る舞いとは関係なく、どこか外で繁殖していたのが何らかの理由によって退治されたのかもしれない。それらの複数要因が重なったのかもしれないし、まったく別の原因があるのかもわからない。

 

 

 

 

mangacross.jp

b.hatena.ne.jp

 

別にいいんだけどさ。上の人間の進路のために、下の人間の進路が狭まる、あるいは遠慮してしまうこと、珍しくないじゃん。萌子がどう思っているかはともかくもさ、その場では言及ないのに男が、女がと騒ぐ必要ある? そんなこと言うなら俺だって美大行きたかったさ。美術教師からも勧められたし、そんな話したことない後輩からも何故か美大に行くんだと思ってたと言われたよ。でもさ、姉が中高私立通って、美大行こうとしたけど落ちて、私大に通ったけど中退して、そのたびに親のぼやきを聞かされてさ、無理じゃん。行けるわけないじゃん。実際金が無いんだから行けるわけない。私大にだって自分で負担しないと行けなかったわけだし。

だからって別に自分が特別不幸な環境だったと言いたいわけではなくて、むしろよくある話じゃんって思うんだ。そんなことは珍しくない。なのにはてなの似非リベが男が女がとギャーギャー言うのがイライラする。作者の意図とか、統計上の差異とか知ったこっちゃなくて、ただただイライラする。ただはてブが嫌いなだけだから仕方ない。

 

 

ところで、理不尽な境遇による妬みのような感情ってけっこう力強くて、若い頃はそれを糧に生きてこれたところがあると思っている。進路が限定されたこともそうだし、家庭環境も、リーマンショックだってそうだ。自分の不幸の原因を他者に押し付けることで、責任転嫁することでつらい現実に押しつぶされずに前を見ることができた。でも、だんだんと気づくんだよね。あのとき別の道を進んでいたって、多少勝率の変動こそあれ、必ずしも上手くいっていたわけではない、って。どんな道を進んだって結局は何らかの苦難にはぶつかる。乗り越えることができるかもしれないし、挫折するかもしれない。挫けてしまったときに、その原因を押し付けられる他者が存在することは、むしろ幸福なところすらある。ぜんぶ他人のせいにできるんだから。自分は何も悪くないままでいられるのだ。

インターネットを見ると、いい年してもまだ自分の不幸を他人のせいにしているような人がたくさんいて、すごいなあって思う。あるいは逆に、若人に苦難を背負わせて成長を促そうとする老害もいる。まあ普通じゃないことを言う人ばかりが目立つのがインターネットというものだから仕方ない。人類にインターネットは早すぎたんだ。腐ってやがる。

部屋すべて線香臭くなってなお

この一週間か、もうちょっとくらい前からコバエがすごい。最初は風呂場を飛び回ってるくらいだったのが、数日前から部屋の中にも複数飛ぶようになって、さすがに耐え難い。必ずかの蠅頭微塵のコバエを除かねばならぬと決意した。

しかし駆除の仕方がわからぬ。別に笛を吹き羊と遊んで暮らしてきたわけではないけど、てかむしろ羊と暮らしているほうがわかりそうだけど、あいにく都市住民なのでそういうのは得意じゃないんだ。昨夏からの蚊を寄せ付けないスプレーはあったけど、これは殺虫というよりも嫌がる匂いを出すものにすぎず、それすら蚊用であってコバエにどれだけ効くものやら。

なので新たな武器をドラッグストアで購入する。おそらくはバルサン的なものを使うのが一番なんだろうけど、そうすると服や布団や、食器類なんかにも薬剤がかからないように養生するか、あるいは使用後に洗い直すかする必要があり、面倒くさい。なのでコバエ用の殺虫スプレーと、蚊取り線香を買ってきた。

最近の蚊取り線香は宙で挟む必要なく、平面上に置いていてもちゃんと燃えていくという話は聞いたことあったけど、商品説明として置いて使うよう記されていることに少し驚く。さらには、使ってみると蚊取り線香1本で、一晩燃え続けていることにも驚いた。そんなに保つものなんだ。そして服がめっちゃ線香臭くなる。

スプレーは直接かけるよりも、水回りやゴミ箱なんかに吹きかけておき、繁殖を防ぐために使っている。蚊取り線香を焚くと、まわりにバタバタとコバエが落ちて、効いているのが一目瞭然だけど、スプレーに効果があるのかはよくわからない。わからないけど、信じて使うしかない。どこでもスプレーしている。洗濯機の裏、下駄箱の中、そんなところにいるはずもないのに。

そうして数晩使うと、たしかにコバエが減少しているのがわかる。だけれど減ってこそいても、殲滅はできていない。こいつらいったいどこから沸いてくるんだ。部屋中のほとんどの空間は蚊取り線香で燻され、繁殖できそうな場所もことごとく滅しているはずなのに。

シュレーディンガーの元気

もう気力を失ってしまったので、文字を打つのも億劫なのです。

 

 

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言語化するともやもやした思考が整理されるという話はあって、それはたしかに大事なことではあるんだけど、だからって何でもはっきりさせればいいってもんじゃあないよね。曖昧であってこそのものだってあったんだ。

久しぶりに食べたラーメン

いつものように昼食を取れる店を探していたら、少し歩いたところに高評価のラーメン屋が並んでいた。なるほど、白楽から反町にかけてはラーメン激戦地なんだとは聞いたことがある。そこにひとつ、見覚えのある店名がある。昔、横浜に住んでいたときに近所にあったラーメン屋と同じ名前だ。同じ名前ではあるが、私が住んでいたのは横浜駅を挟んで反対側であり、つまり同じ店ではないはずだ。たまたま同じ名前なんだろうか。それとも支店かしら。と思ってググってみると、どうやら移転したらしいことを知る。まさに近所にあった店そのものが、今またすぐそこにあるのだ。そりゃあ食べに行くさ。

 

キャベツラーメンを注文する。見覚えのあるおっさんがカウンターでラーメンを作っている。一言も口を聞いたことはないけど、どこか懐かしい気持ちになる。

もしかすると、私が横浜家系が好きでないと言い続けていることを知っている人がいるかもしれない。多くの家系ラーメン店では醤油スープと、そこに浮かべられた油が調和することなく、飲み込んだあとに口の中に油が残るのが好きでないのだ。横浜に住んでいたときには、多くのラーメン屋がありながらそのほとんどが家系であり、そのほとんどでスープと油の不調和があり、それが嫌だった。とはいっても、すべての家系ラーメンが不調和を起こしているというわけではない。吉村家と中島家ではしっかりとマッチしたスープが味わえた。あるいは無敵家や侍でもしっかりと美味しいラーメンが食べられる。ただ後者は、スープのパンチを強めることで強引に油を馴染ませている感があり、本来の横浜家系とは少し違う部類のラーメンになっている。私はそれらをよく「都内の家系」と呼び、横浜家系好きにはしばしば軽蔑されがちだけれど、私は都内の家系のほうが好みである。

 

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さて、反町の中島家、キャベツラーメンである。ひとくち食べてまず思ったのは、こんなに美味しかったっけ?ということだった。おおよそ10年ぶりになるので、どんな味だったと正確に比較なんてできないんだけど、こんなに美味しかった? そもそもキャベツにこんなしっかり味つけられてたっけ? スープ自体が濃厚で、油とも喧嘩することなくまとまっている。昔は「濃いめ」で頼むことも多かったが、今回はすべて普通で頼んで、それで正解だった。最高だった。

しかしひとつ残念なことには、本当に美味しい横浜家系ラーメンを久しぶりに食べてしまったことで、近所にある十分に美味しかったはずの家系ラーメンが味気なく感じられるようになってしまった。