洛菜庵

古都の郊外、四季折々の散歩道です

街は熱いか…

二上山から見た大阪

古民家に住んで最近の酷暑が堪えます。ひと昔前の通風を重視した住まいはどこへやら。通気構造は熱風が屋内に侵入するゆえ、酷暑の季節は気密・断熱構造の住宅に軍配が上がります。

標高が500メートルほどの二上山でも平野より4℃余り低い気温です。それでもこの日は山頂付近で34℃でした。

気温は暑いが快適なのは?

微風が心地よい。周囲の樹木の表面温度が気温より低いので、熱線を感じないからかな?

 

古民家の日溜まり

農家住宅として建てられて130年余りの軒先です。冬季は太陽の南中高度が32度ほどですから、奥行き270センチの腰板の中ほどまで日差しが入ります。ちょっとした作業場や打ち合わせ場として重宝できます。

紅葉の古刹

小春日和の紅葉は、朝露の時間帯がいいのです。

ここは洛西・善峯寺です。JR東海でもたびたび紹介されています。

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紅葉・善峯寺

境内の庭や堂宇はいつもきちんと整備されていて、

四季折々に訪れるごと、癒されます。

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境内から北方向を望む


乾燥した日中はくすんだ色で、鮮やかな紅葉を望むならば雨の日がいいでしょう。

この時季は開山時刻が午前6時半。訪れる人に京都盆地の日の出や朝露に濡れた鮮やかな紅葉でもてなしたいという、お寺の計らいがうれしい。

それでも朝が弱いわたしは、日が高く昇ってから参拝します。

 

堂宇以外の建物も興味あります。

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京都盆地を見下ろすトイレ(境内・釈迦堂前庭)

 

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地蔵前の舞台

 

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奥ノ院・薬師堂前からの街望

旧・井之内村辺り(白い点はBSアンテナ)もよく見えます。

古民家の耐震性は?

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古民家を維持するときに最近、つい耐震性を考えてしまいます。

この上には土と重い瓦を乗せた大屋根があります。

梁を支える柱は基礎石に乗っているだけ。ボルトは使われていません。

 

あと十年もすれば、巨大広域地震がかなりな確率で発生するらしい。さて、どのようにすべきか?

撤去するのは惜しい気がします。

築135年。大きな梁がみごとです。