ゲロゲロは旅の始まり。

 

今年はクリスマスをスペイン男さんの実家で過ごす前にローマへ。出発のフライトが朝一だったからベルリンの空港近くのホテルで一泊。スペイン男さんとしては空港で寝て飛行機に乗ればよいって感じだけど、そんなにもう若くないんだぞ!と強く訴えてホテルをゲット。


ただ家から出る直前に突然吐き気に襲われ最悪な状態に。いくら吐いても良くならないし行くしかないと思ってゲロ袋を握りしめてタクシーに乗った。途中でかなりやばくなり赤信号で運転手さんとスペイン男さんに、そこの草の所で吐くんだ!!と中央分離帯の所でドアを開けられた。けれど車がビュンビュン走ってるど真ん中で吐くのも嫌でなんとか持ち直した。運転手さんを安心させる為、妻は旅行に向けて緊張しすぎてるんだと説明するスペイン男さん。運転手さんは車に吐かれたらたまらないから必死に私の気持ちを盛り上げようと日本に関する話しをする。吐き気でどうにかなりそうな時に、アキロクルサワ!!って何度も言ってきて、黒澤明の事か!!と分かったけど口を開けたら何か飛び出しそうだから話もあまりできずに駅に着いた。外に出るのと同時に口を押さえていたタオルにオエっと。。そして、旅を楽しんでー!と笑顔で私を励ましてくれる運転手さんになんとか笑顔で手を振ってお別れ。

ゲロタオルをビニール袋に入れてリュックの中へ。ゲロをリュックで持ち運ぶなんて乙女心が。。。スペイン男さんに伝えたいけど、乙女心の英語での表現が分からず、ガールズマインドが!!って言っておいた。タオル捨てたら?と言われたけれど日本から持ってきた一つだけの貴重なタオルは捨てられない。ドイツの普通のタオルは日本で言うバスタオルのサイズ、デカすぎて持ち歩きたくない。。。とにかく私にとっては日本のタオルはゲロを止める為にも貴重なサイズ。ホテルで洗うしかない。


次の日の朝も体調が優れないままローマへ。空港で待っていたホテルのお迎えの車の運転手はまるでイタリアマフィアのような見た目でドキドキ。マダム!と私の事を呼ぶから慣れていなさすぎてさらにドキドキ。イタリアの交通事情の酷さは後でも思い知るんだけれど、この時もこのマフィアのようなおじ様の運転がいつ死んでもおかしくないくらい荒すぎて吐き気も吹き飛んだ。ローマの町の中心にあるホテルに着いた時にはテンションもかなり上がってすぐに近くのポポロ広場へ。

f:id:ihihiihihihi:20161224041314j:image

f:id:ihihiihihihi:20161224041334j:image

 

f:id:ihihiihihihi:20161227051243j:image

さすがイタリア、ショーウィンドウだけでも楽しめる。

 

 

f:id:ihihiihihihi:20161227051422j:image

f:id:ihihiihihihi:20161227051439j:image

スペイン階段は夜でも人がいっぱい。そして薔薇の押し売りが激しすぎる。君は美しいからプレゼントだよ。なんて言って無理やり腕の上なんかに置いてくる。思わず、いやいや美しくないですよー。と日本人丸出しで笑顔で対応するととんでもなくしつこくなるから注意。イタリア女達の拒否の仕方はかなり冷たいから勉強になる。

 

f:id:ihihiihihihi:20161227052943j:image

 

 

 

 

 

初日はホテル近くをうろつき、レストランで胃に優しいとっても美味しいスープを食べて終了。

ベビーカーからベビーカーへの投げキッス。スペイン。

今年もスペインで過ごすクリスマスが近づいてきたので、前回9月にスペインに行った時の事なんかを思い出して。
前回はサラゴサ(Zaragoza)にはほとんど滞在せずに村のお祭りもあるという事で、レシニェ(Leciñena)にばかりいた。

 

f:id:ihihiihihihi:20161220063542j:image

集落以外の場所は基本こんな感じの景色。

 


レシニェナでまず最初の楽しみはスペイン男さんのお父さんの畑を見ること。趣味の畑とは思えないくらい立派。

 

f:id:ihihiihihihi:20161220063640j:image

日差しがとにかく強くてカピカピ。

 

f:id:ihihiihihihi:20161220063708j:image

でもこの乾燥した日差しの強い場所でできるトマトは最高に美味しい。塩とオリーブオイルをかけるだけで美味しい。人生の中で食べたトマトの中で一番美味しくて忘れられない味。ドイツでトマトの味がしないと嘆くスペイン男さんの気持ちが分かった。

 

f:id:ihihiihihihi:20161220063737j:image

自家製ワイン用のぶどう。

 

f:id:ihihiihihihi:20161220063800j:image

ザクロ。

 

f:id:ihihiihihihi:20161220063846j:image

パラグアイヨ(paraguayo)ネットで調べるとバントウという桃の種類らしく中国がルーツらしい。桃よりは硬い食感。西遊記にも出てきて孫悟空も食べたらしい。スペイン男さんは孫悟空ドラゴンボールだけの話だと思っていたらしくて大興奮。早速スペインの友達にも報告。。。スペイン男達のドラゴンボール熱はすごい。スペイン男さんのお父さんもドラゴンボールの話になると止まらなくなる。。。

 

 

スペイン男さんの妹家族に4ヶ月くらいの赤ちゃんがいたので色々と面白かった。
私が最初に目撃したのは、赤ちゃんを抱えたまま風のように廊下を走り回るスペイン男さんの お母さん。赤ちゃんを抱えて揺らしながら歌いながら走る。。元気すぎる。少しでも赤ちゃんがぐぜると、誰かが抱き抱えて歌いまくる。時には皆んなで歌う。赤ちゃんのお父さんがあやしながらピヨピヨピーヨとひよこの歌を歌っているのも何度も見た。皆んなが赤ちゃん用の歌を次々に歌うから私もなんとなく覚えた。私のお気に入りはスペイン男さんのお母さんがよく歌っていた歌で、ゴリゴリゴーリ、プンプンプン!!!という歌詞がある歌。
ある日の朝は、スペイン男さんがタッタラッタ、タッタラッタ、タッタラッタターーー!!、と泣く孫を抱くお母さんの前で両手をあげてクルクル回って、お母さんも一緒に回っていた。いったい何を見せられているのかしらと思っていると隣の家からも赤ちゃんの泣き声と、同じような大人の騒ぎが聞こえてきて、普通の光景で変な事ではないのだと納得。
村のバーでスペイン男さんの友達と会った時も、男達8人くらいでジャスティンビーバーの歌を替え歌して全力で赤ちゃんに向かって歌っていたのが印象的。。。

他には、知り合いの2歳くらいの男の子がベビーカーに乗せられて移動している時に他のベビーカーに乗った女の子の赤ちゃんに向かって投げキッスをしているのを目撃した。ベビーカーからベビーカーへの投げキッス。。。2歳でこれなら今後どうなっていくのかしら。スペインではまあ普通なのか。。

 

スペインに行くたびに毎回新しい発見。スペイン子育て事情も気になるから調べて行きたい。

 

久しぶりにブログ

6月にドイツでスペイン男さんと入籍をした。
1月から準備を始めてやっと入籍。そして今月ようやく入籍の後の色々な手続きが終わってひと段落。戸籍上の名前を旦那の姓に変えたのでパスポートも新しく作り直し、それに伴いドイツ国内のビザやら役所に登録している名前も変更したり。国際結婚はとにかく面倒でもう2度とこんなことはしたくない!!と強く思う。

私たちの場合はスペイン人と日本人の結婚で、その上ドイツでの役所を通して結婚したからうんざりすることが沢山。スペイン側はなんだかおおざっぱな所があったり、ミスしてもそれで突き通そうとしたり。こっちがしっかり確認しないと怪しい感じ。日本側はとにかく書類さえ揃えればあっという間に手続きが済みスムーズ。でもいつもドイツが待ち構えていて物事を複雑にされる。日本、スペイン共に確認が取れているの事なのに、おかしいんじゃないか!!と勝手に首を突っ込んできて掻き回される。入籍当日も全部話は終わっていたのに私の苗字に関して30分以上もグダグダと議論をしたがるドイツ人。。。
入籍についての手続きやら色々な事はこのブログにこれからちょこちょこ書いていこうかと。。私自身も国際結婚に関して色々な方のブログをかなり参考にさせてもらったし。
色々手続きも終わって余裕が出てきたからドイツの生活の事なんかもあれこれ書きたいし。今週末から一週間ほどスペイン男さんの実家に里帰りするから楽しみ。未だにスペイン語力が酷すぎるけれどごまかし笑いでなんとか。

 

 

f:id:ihihiihihihi:20160902010728j:image

新しいパスポートを受け取りにハンブルクまで行った時にレゴショップで買ったやつ。サメのお医者さんシリーズ。最終的にこの三体を合体させて一つのキャラクターに出来るらしい。他にも色々な海賊シリーズとかもあって海賊とサメのお医者さんを合体なんていう事も出来るらしい。興味深い。。

スペイン、レシニェナ(Leciñena)。軍の跡地を冒険。

去年スペインに行った時の写真を見ていたら、レシニェナ(Leciñena)で兵隊が使っていた跡地に行った時の写真を発見。スペイン男さんはtrincheraと言っていた。辞書を引くと塹壕、防御陣地と書いてあった。

f:id:ihihiihihihi:20160227025256j:image
f:id:ihihiihihihi:20160227025317j:image
スペイン男さんとパパ、ママと一緒に行った。パパの運転で道なき道のような所をガタガタと進み到着
車を降り乾燥した大地を歩く。もちろんここに来た日本人は私が初めてだろうという事。

f:id:ihihiihihihi:20160227025432j:image
植物はこんな感じでカラッカラ。でもこの色はなかなか美しい。灰色の中に色があって日本では見る事が出来ない自然の色。

f:id:ihihiihihihi:20160227025457j:image
f:id:ihihiihihihi:20160227025514j:image
f:id:ihihiihihihi:20160227025542j:image
迷路のような場所を進んでいく。兵隊達がここに身を隠し敵に攻撃したりしていたらしい。実際に自分の足で立ってみるとものすごく現実感がある。ここから銃で撃っていた、など説明もついている。映画かゲームの世界と同じような光景で怖くなる。全てが本当にしっかり残っていて、昨日ここで兵隊が戦っていたと言われてもおかしくないような場所。

f:id:ihihiihihihi:20160227025602j:image
簡単な建物のようになっている場所の窓から見える景色。

f:id:ihihiihihihi:20160227025641j:image
f:id:ihihiihihihi:20160227025702j:image
f:id:ihihiihihihi:20160227025619j:image
乾燥で地面がカピカピ。

f:id:ihihiihihihi:20160227025724j:image
f:id:ihihiihihihi:20160227025756j:image
周りを見渡すとこういう景色。なんだか日本からものすごく遠くの場所に来たんだなと実感。この小さな村の見所は山の上の教会とこの場所くらいしかないと、村の人は言うけれど私にとってはこの景色だけでも珍しくて面白い。軍の跡地も迷路みたいでわくわくするし子供にとっては最高の場所だと思う。


今、このブログを電車の中で書いているけれど、ドイツ人の小さな子供の兄弟がずっと誕生日の歌を歌っていて乗客皆ニコニコして聞いている。途中で乗り込んできたおじいさんがお菓子をその兄弟にあげたり、なんて微笑ましい光景。兄弟が歌い終わったのでスペイン男さんが拍手しないと!って言いながら軽く手を叩いている。陽気だな。。





サラゴサ(Zaragoza)美術館巡り。


去年の夏にスペインのサラゴサでいくつかの美術館に行った時の話。

最初はMuseo Pablo Serrano(パブロ セラノ美術館)。パブロ・セラノは彫刻家でこの美術館には彼の作品と他の数人のアーティストの作品が置いてある。パブロ・セラノの作品はかっこいい線の世界を彫刻にしていたり私の好きな感じ。しかしこの美術館の一番の見所はトイレの水の流れる時の音の大きさ。ボタンを押すとありえないくらいうるさい。なんか大丈夫じゃないくらいの大きさだ。私の人生のなかで一番大きな音のトイレだとスペイン男さんに興奮して報告すると、男子トイレはそうでもなかったらしくすごく残念そうだった。

次にMuseo de Zaragoza(サラゴサ美術館)。無料の美術館。ここにはゴヤの作品が沢山置いてある。ゴヤサラゴサと同じ州にあるFuendetodosという名前の村に住んでいた。だから都市のサラゴサゴヤの絵が沢山置いてある。他にもこの美術館には色々な物が沢山あるのだけれど、なぜか日本の物が沢山置いてある。アジア、と書いてあるけれどここはほとんど全部が日本の物。刀や着鎧や着物。そして広重の作品が沢山。ちょっとびっくり。嬉しい。無料の美術館だけど沢山の展示品、地元の歴史資料も沢山。ゴヤの大きな油絵をイギリスに持って行くらしくその場を目撃してテンションが上がった。何にも保護せず4人くらいでかなり大きな油絵を運んでいた。柱とか壁とかにぶつけてもおかしくないような軽い感じで運んでいたのにはびっくり。

そしてMuseo Goya(ゴヤ美術館)。ここはとにかくゴヤだらけ。気をつけなければならないのはスペインは必ずお昼に一回全てが閉まる。お昼寝タイム。美術館も同じで17時から再開だったので夕方から行った。私の中では夕方だけどスペイン人にとってはお昼過ぎくらいの感覚っぽい。ゴヤ美術館は油絵はあんまり置いてない。ゴヤの油絵を見たいならあまり嬉しくないかもしれない。ただ銅版画が沢山ある。しかもめちゃくちゃ面白い。変なモンスターみたいなのとか気持ち悪い妖精みたいな絵が大量に置いてある。ゴヤの頭の中ってこんなのだったのか!!と感動。私としてはお気に入りの美術館。スペイン男さんにとってはいわゆるゴヤ!っていう油絵があんまりないから少し不満そう。人それぞれ。


f:id:ihihiihihihi:20160226220137j:image
ゴヤの絵が見たければここも重要。聖母ピラール教会。(Basílica de Nuestra Señora del Pilar)ここではゴヤの天井画を見る事が出来る。無料で入れるけれど写真は禁止。いつも人が沢山いる。スペイン男さんが子供の頃はここでお祈りをしたりしていたらしい。この教会は有料で塔に登る事ができて景色が面白い。スペイン男さんのパパ、ママも一緒にこの塔に登った時、パパがものすごく遠くに出身の村のレシニェナの山の上の教会が見える!と言い出した。スペイン男さんは見えるはずがない!と言い張りiPhoneのカメラのズーム機能を使って、ほら見えないじゃないか!と得意げ。パパはそんなものじゃなく自分の目で見れば見えてくる。となんとも哲学的な感じで完全に教会が見えている目をしている。私も隣に立っていたら白い小さな点がなぜか教会なのだと思い始めて来て、洗脳された感じでパパと一緒に見える!見えるよ!!と訴えた。スペイン男さんは絶対に信じないぞ!と反発。数学関係の世界で生きているスペイン男さん。曖昧なものや気持ちの問題みたいなものは信じない。
f:id:ihihiihihihi:20160226222659j:image
f:id:ihihiihihihi:20160226222712j:image


最後にMuseo Origami(折り紙美術館)。ここは折り紙について初めて作られた美術館らしい。日本の折り紙についての説明やら日本の本が置いてある。作品は世界中の人の作品が置いてある。もはや何が折り紙なのか分からないくらいに折り紙が進化している事が分かった。どこをどう折っているのか分からない。私は折り紙っていう物の自分の概念が強すぎてこんな発想出来なかいのですごく面白い。
f:id:ihihiihihihi:20160226221121j:image
f:id:ihihiihihihi:20160226221301j:image

ゴヤ美術館へ行った時に、Migasという有名らしい料理をレストランへ食べに行った。私はチョリソーのMigasを注文。
f:id:ihihiihihihi:20160227024636j:image
しかしほんの少し食べたくらいでやられた。お腹がぱんぱんで全く進まない。皆んな大好きな料理らしいけど。。パン粉とジャガイモをすり潰したものに沢山のオリーブオイルを含ませて焼くらしい。このパン粉がお腹の中でどんどん膨らむ。レストランの人からも頑張って!と応援されたけれど半分しか食べきれなかった。
f:id:ihihiihihihi:20160227024814j:image
かなり食べた気がするけれどまだまだこんな感じ。。。
どうやら戦時中にお腹を膨らませる為に食べていたらしい。美味しいから今でも皆食べているらしい。スペイン人の胃袋の大きさ恐ろしい。この料理、本当に最初は良いけど後からどんどんお腹の中で膨らむので要注意。。。

とにかくサラゴサの美術館巡りはなかなか面白かった。まだまだサラゴサには美術館があるから行ってみたい。

スペインの結婚式に初めて参加。

スペイン男さんの妹さんの結婚式の話。
スペインでは結婚したい場合は役所に行って申し込む。何ヶ月も待たされる。妹さんは7ヶ月待たされたらしい。結婚式の日に役所の人と一緒に署名をして認められる。教会かもしくは役所で式が行われる。妹さんの場合は役所を選択。サラゴサだと結婚する人待ちでいつに結婚できるのか分からないから、小さな村での結婚式。これがまた大変。結婚式をすると決まれば日付と新郎新婦の名前が一週間役所に張り出されるのがスペイン流。普通なら誰も気にしないけれどここは小さな村。必ず誰かが発見して村中大騒ぎ。相手は誰だ!!とか。非常に面倒。国際結婚で日本で結婚する場合は日本にあるスペイン大使館に一週間同じ書類が張り出されるらしい。誰も見ないし無意味。

準備がまた大変。招待状から全て自分たちで準備するのが普通みたい。日本なら業者さんに任せるけれど。妹さんが食事会の時の参加者の名前のカードを印刷会社に持って行っているのを見た時にびっくり。そこまでやるのか!花屋さんへの花の注文。ウェディングドレスの相談。全て自分でお店や会社を探して連絡とって。。。とにかく全部自分でやるのが当たり前。ウェディングドレスも貸し衣裳じゃなく買う。サラゴサで結婚式当日朝にママがウエディングドレスを担いで帰ってきた。道でウエディングドレスを担いだ別の人と出会ってそちらも結婚式ですか!と挨拶し合ったらしい。日本じゃありえない光景。都市だとまた違うらしいけど、小さな村ではドレスを買うのは重要らしい。貸し衣裳なんて皆にばれたら恥ずかしくてたまらないらしい。ウェディングドレスに着替える前に着る為の衣装から香水から口紅から全部結婚式用に高級な物を自分で調達。なんか日本版の結婚式もよく知らないのに、とにかくびっくりの連続。
参加者の衣装もいまいち分からなくて困った。日本だと膝丈のワンピースで大丈夫だけど、スペインは。。。調査した結果ロングドレスがフォーマルだという事に辿り着いた。スペインで買えば?と言われたけれどサイズがガバガバ!なんて事になったらたまらないので日本から持って行った。実際は膝丈やさらにミニのワンピースなんて人も結構いた。体のラインを強調したお姉さん達で溢れてる。でもロングドレスが無難な気がした。ナイスバデーのお姉さん達と並ぶと足なんて出していられない気分。隠せるものは隠したい。

結婚式当日は役所のあちこちにろうそく型のライトを置いたり家族で準備。式は無事終了。そして皆でバスに乗り込み人里離れたパーティー会場へ。大きな会場で夕食を食べる。その前に外でお酒を飲みちょっとした料理を食べて夕食を待つ。この時点で21時を過ぎている。お酒飲み放題。食べ物食べ放題。もう満腹。皆はどんどん食べる。150人くらいの小さな結婚式らしい。私にとっては大きな結婚式に感じる。。23時過ぎて夕食の会場に移動。行進曲みたいな音楽と共に給仕さん達がキビキビと料理を運んでくる。それに合わせて皆歓声をあげてテーブルに置いてある布を振り回す。なんだこれは。。。異世界。とにかく新しい料理が運ばれるたびに音楽が流れ歓声が上がる。食べるの大好きスペイン人。料理はめちゃくちゃ美味しい。美味しくてたまらない。しかしすでに結構食べているから瀕死状態。皆はガツガツ食べる。同じ人間ではない。
食事の間新郎新婦にキース!キース!!みたいな感じの言葉がどんどん飛ぶ。両親と新郎新婦は一緒の席だから気まずい。さらに新郎新婦の両親にまでキスしろーみたいな言葉が飛ぶ。とにかく騒がしい。

食事会が終わり1時頃からダンスパーティーが始まる。1時出発のバスに乗らなければ踊って5時のバスを待つ。DJもいてライトもピカピカで完全にクラブの出来上がり。お酒も飲み放題。親の世代の為の音楽も結構流れて皆踊りまくる。スペイン男さんの両親もノリノリで踊る。パワーが信じられない。私は途中で睡魔に襲われ席で休む。朝6時起きからの5時までのパーティー。こんな人里離れたパーティー会場で5時にしかバスが来ないとかサスペンスの世界。監禁されてるのかな。朝4時頃にコーヒーを飲んだら元気になるよ!とパパから助言。こんな時にスペインの濃いコーヒーを飲むと眠られなくなる!!と訴えると、後の事は後で考えて今は今を考えるんだと笑いながら言われた。あースペインに来たんだな。と感じる。やっと5時に救いのバス登場。バスの中でも若者達が大はしゃぎ。新郎新婦に歌を歌う。どうやら、今日2人は結婚後初めての夜ーーみたいな歌らしい。実際はもっと直接的でスペイン男さんもびっくりしていた。ひたすら歌が続く中私は爆睡。サラゴサに到着。

無事に初めてのスペインの結婚式参加を乗り越えて一安心。スペイン全部がこういうスタイルの結婚式ではないらしい。スペイン男さんの友達のバルセロナ出身の人は料理に歓声をあげ布を振り回すなんて聞いた事がないと言っていた。まあとにかく全てが初めてで楽しい時間だった。

口から飛び出したやつが目に入る。

骨つきチキンにかぶりついていたある日のこと。突然銀歯が外れた。ショック。歯医者さん行きたくない。と言ってみたけれどどうにもならず。スペイン男さんは心配しながらも私の外れた銀歯の写真を撮って、彼のママにその写真を送ろうとしたため、私が大激怒。デリカシーがないとかいうのを軽く超えてくる所はさすが。
翌日朝一で家の近くにある歯医者さんへ。電話予約を考えたけれど電話で人が一杯だと断られる事も結構あって何週間も待たされたりする。と聞いたので直接飛び込んだ。
とても親切だったけれど、初めてのドイツの歯医者さん。途中で何かを削っているらしいけれどバンバン口から飛び散って目に入る。英語でクローズなんちゃら!と聞こえたけど機械の音がうるさくてよく分からず。口を閉じるのはありえないし、目を閉じるのか!!でももしかしたら口をほんの少し閉じるのかも。とりあえず目を閉じ。口も少し閉じた。そして治療中一度も口をゆすがせてくれないのにびっくり。日本だと口をゆすいで少し休憩出来るけれど、機械で口の中にバンバン水を入れられ機械で吸い取られる。最初からずーと口を開けたまま唾液とかもう出まくり。それもガンガン機械で吸い取られる。全てが終了しても小さなコップ一杯の水を渡されるだけ。それでゆすいでも口の中は小さな破片でジョリジョリしたまま。スペイン男さんは一部始終を見ていたけれどこれはヨーロッパの普通なスタイルらしい。日本が恋しい。
でも一番気になったのは治療中ずっと助手の金髪お姉さんが私の頬を手で優しく撫で続けていた事。これもヨーロッパスタイルなのか。それとも私が不審な目をしていたからなのか。

とにかくドイツで初めての良い体験。