研修医の治療は拒否できる
検査のために大学病院の診察を受けた。
同意書をざっと眺めていたら、「教育のため」などと書いており、そんなもんに協力したくねえから最高・最善・最新の治療を受けたいもんだなとページをめくると、「研修医による医療行為」への同意を求める文章が出てきて、危うく署名するところだったとヒヤヒヤした。
大学病院は設備が豊富だから仕方なく行くが、本来は経験豊かな町医者に任せたいのだ。大学病院のベテラン医師でもあまり信用していないのに、研修医に任せたいわけがない。しかも、裏面に要点が書かれており、よく読まずにサインさせようとする姑息な戦略である。
受付にはっきりと言った。
「研修医の治療は受けたくないんだけど」
「あ、同意しなければ大丈夫ですよ」
まあ別に今回手術や治療をするわけじゃないからいいのだが、同意書を拒否しても何の問題もなく治療を受けられることは知られていないのではないか。仮にそういう選択肢があると知っていても、遠慮して同意してしまう日本人が大多数であろう。
ググったら知恵袋にこんな回答があった。
要するに「日本人なら医学教育のために自分を犠牲にしろ」という内容なのだが、アイコンから察するに医師か薬剤師なのだろうか。実際には大学病院でも同意書にサインしなければ拒否できるわけだが、知らないのか。
協力的でなければ裏で嫌がらせをするから結局お前が損するのだ、という陰湿な脅しもまた卑劣である。いかにも大学病院の思い上がった医者という感じがする。薄給のくせに。