なにをいまさら…

α7RII/α7IV/α7RV/M10-P/レンズ/写真/風景/夜景/町並み/さまよい/さすらい/日常

中山道「木曾平沢」

前回紹介した「花沢の里」は静岡県唯一の重伝建地区。重伝建地区が一番多いのは石川県8か所、次が7か所で長野県と京都府です。ということで長野をご紹介しましょう。
いままで長野エリアの中山道木曽路のいくつか巡っていましたが、1昨年のGW、奈良井宿のすぐ隣にある「うるしの里 木曽平沢」に訪れてきました。

naniwoimasara.hatenablog.com

ここも重要伝統的建造物群保存地区。江戸の時代からの漆工町です。旧中山道沿いにはいまも漆器店が軒を連ねています。宿場町でもあったようですがお隣の奈良井宿とは1里程度の距離です。

お店の前に車が止まっています。おそらくその家の車。大火があったときに、防火で道を広げるために家々が後ろにズラされた土地を、自宅の駐車場として使っているのでしょう。アガモチと言われているようで"吾が土地"のことらしいです。(ここが情報元:

https://tokimeguri.jp/wp_cms/wp-content/uploads/2021/03/teku2_.pdf )

ここの町並みではちょっと珍しい建物。ステンドグラスも美しそうですね。

個性的なお店もあります。

この集落はほとんどが堂々とした2階建て。うだつも家々で違いますが、2階の手すりや格子が凝っています。

後継者の育成も自治体を中心に行われてるんですね。今回ここに車は停めさせてもらいました。(大丈夫だったのかはわかりません。。。)車は木曽漆器館に停めるのが正規なのかも。あと、お隣の中山道奈良井宿~漆工町木曽平沢間で重伝建周遊バスもあるようなのでこちらの利用も便利ですね。

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
フォクトレンダー APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

 行った日

2022年5月

 

 行ったところ

花沢の里 ~「焼津市花沢伝統的建造物群保存地区」

静岡県唯一の重要伝統的建造物群保存地区、花沢の里。日本坂トンネルを出てすぐのところにあります。古い町並みよりもハイキングコースとして有名なようで、入口に大きな無料駐車場があります。町並み散策もここに車を停めるようです。

ここから歩くこと数分、重伝建地区である山村集落に入ります。

石垣と板張りの家々が続きます。新緑に映えて美しいですね。

いくつかの民家は長屋門造りなっており、2階が住居や倉庫になってるようです。

このお宅も傾斜を利用した面白い作りになっています。

途中に水車小屋があります。見学ができました。

だいぶ登ってきました。ここから先はハイキングコース。奥には砂防堰堤。集落は安全に守られています。見下ろすと民家の屋根が見えます。法華寺。立派な山門です。そして仁王像。

さあ下りましょう。

神様が宿る「オシャモッツアン」という岩。歯の神様だそうです。ハイキングコースは江戸街道以前の旧の東海道。山頂からは富士山も見えるそうです。花沢の里、観光地化されていないので、山村集落の雰囲気を感じることができます。良いところですね。

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 行った日

2022年5月

 

 行ったところ

東海道25番目の宿場町「日坂宿」

よく言われる東海道三大難所は箱根峠、鈴鹿峠とここ小夜の中山の峠越え。(静岡エリアでは薩埵峠、宇津ノ谷峠。。。)24番目の宿場町「金谷宿」から「小夜の中山」の峠を越えると25番目の宿場町「日坂宿」です。

急な坂であった小夜の中山からなだらかなになってくると旅籠など家々が密集してきます。火除けの秋葉常夜燈がありました。そして本陣跡本陣の隣には問屋場。人馬、飛脚の中継地点ですね。脇本陣跡屋号がかなり残されています。

酒屋さん。

藤文。日坂宿最後の問屋役を務めた伊藤文七の自宅だそう。

屋号は藤文。この土蔵は藤文蔵と呼ばれています。明治4年(1871年)郵便制度が発足すると同時に、日本最初の郵便局のひとつとなった建物とも。ここは煉瓦造りの建物もあり明治を感じさせます。

旅籠「萬屋」庶民の泊まる旅籠だったとのこと。
旅籠「川坂屋」こちらは身分の高い武士や公家なども宿泊した格の高い旅籠屋であったことのこと。 いまは資料館になっていますが、閉館時間にきてしまい見学ができませんでした。ちなみに隣に駐車場があり、資料館の方が、町並み見学で少しの時間だったら停めていいよ、って好意で駐車させていただきました。

法讃寺相伝寺。ここにも秋葉常夜燈。火事が多かったのでしょうか。


高札場跡

下木戸跡

宿場町の出入り口は川とこの橋が門の役割をしていたとのことです。

風情のある町並みでした。静岡の東海道で建屋と街道沿いの雰囲気が残されているのは、今回巡った4か所くらいでしょうか?どこも地域が一体となっていて素晴らしいですね。

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
SIGMA(シグマ) 24-70mm F2.8 DG DN | Art

 行った日

2023年1月

 

 行ったところ

東海道の難所「宇津ノ谷峠」宇津ノ谷集落と4世代のトンネル

東海道20番目の宿場町「丸子宿」から東海道21番目の宿場町「岡部宿」の間にある東海道の難所「宇津ノ谷峠」があります。(静岡では)薩埵峠と並び東海道の難所といわれております。宇津ノ谷峠のふもとには宇津ノ谷集落が立ち並びます。
宇津ノ谷集落へは、国道1号沿いにの上下それぞれにある道の駅宇津ノ谷峠に車を停めて歩いて向かうことができます。脇道に逸れて、旧国道一号を歩いていきます。

すでに屋号のついた家々が並び始めました。ここからが江戸時代の東海道です。

集落には、屋号のついた家が並びます。

この峠道は、豊臣秀吉の小田原攻めの軍を通すために整備された道とのこと。もともとは伊勢物語にも詠まれた「蔦の細道」が街道の峠道だったと。東海道の峠道を開いたお礼にと秀吉から「お羽織屋」に陣羽織が贈られたそう。ここに保存されているらしいです。ここまではなだらかでしたが目の前に階段が見えてきました。かなり急な勾配です。

集落はこのあたりまでのようです。かなり登ってきました。江戸時代はここから峠越えです。ここを歩いていたんですね。

少しだけ歩いてみます。

この先に行くと、ほんとに峠越えになるので戻りましょう。

明治になってもここは交通の要所。でも技術の進歩でトンネルが掘られました。日本で最初の有料道路とか。このトンネルは今は無料ですが、しっかりと残されています。
明治のトンネル。レンガ造りで荘厳ですね。

そして、大正時代。道幅も広がります。旧国道1号のトンネルとして今も使われています。これが大正のトンネルです。更なる技術の進化で宇津ノ谷峠の麓で長いトンネルが掘られます。さらには国道1号の拡張で2本のトンネル。奥が昭和のトンネル、手前が平成のトンネルです。伊勢物語の平安時代から戦国、江戸時代、そして明治、大正、昭和、平成と歴史を感じることができる素晴らしい場所ですね。

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 行った日

2022年5月

 

 行ったところ

東海道の難所「薩埵峠」由比宿のおすすめは「あかりの博物館」

東海道16番目の宿場町「由比宿」広重美術館などの施設はあるけど、町並みはスルーしました。由比から旧道を行くと、お屋敷が見えてきます。「小池邸」です。

入場無料にて水琴窟の音色も聞くことができます。「あかりの博物館」ここのコレクションは素晴らしい。「あかり」といっても高級で伝統的なものではなく、家庭の電球や電池などとても身近なもの。オーナーが集めたものらしいですが、よくある昭和コレクションよりも充実しています。ここまで収集されているのは感動です。コレクションは撮影禁止でした。でも超おススメです。

「由比宿」から東海道17番目の宿場町「興津宿」までは東海道の難所「薩埵峠」があります。薩埵峠の入口である西倉沢地区は、休み茶屋があり「間の宿(あいのしゅく)」と呼ばれ本陣もあり重要な要となっていたとのこと。現在も道幅も狭く、いにしえの様子が残されている素晴らしいところでした。

ただし駐車場がありません。下の地図に乗せたコインパークという自主性を重んじた駐車場のみです。さて散策しましょう。

権現橋。ここからが「間の宿(あいのしゅく)」?

両サイドは海と急こう配の山々が津ななります。

そしてミカン畑。

大正か昭和初期っぽいのが現れました。西倉沢公会堂元学校かな?って思って痕跡を探してみましたが、よくわからず。

もう少し進みます。銅板の戸袋。2件目。石造りも多い。

近年は、かなりモダンな町造りをしていたのでしょうか。

江戸時代の名残もあります。ここが当主である川島家(間の宿 本陣跡)脇本陣 柏屋明治天皇も小休止されたとか望嶽亭 藤屋。茶屋だったところ。

さて、ここからは薩埵峠へ。実は薩埵峠に登ったのは別日。しかも反対側の興津宿側から。下りは由比側へ(この時にこの宿場町知りました)。どっちから登ってもかなりキツいです。道は細いし勾配がキツい。少しだけ興津側からのほうがいいかな?でも展望台からはこの景色が待っています。(GoogleMap情報だと崩落のため展望台までいけない?熊がでるとか?)

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
Carl Zeiss Loxia 35mm F2.0
Carl Zeiss Loxia 85mm F2.4(薩埵峠)

 行った日

2022年4月

 

 行ったところ

東海道15番目の宿場町「蒲原宿」

東海道15番目の宿場町「蒲原宿」にはちょうど桜のころ訪れました。東海道53次を巡っている方は多いかと思います。東海道は江戸時代からの日本の大動脈であり、明治以降の鉄道、国道整備となり、開発も進んで、あまり古い町並みは残されていません。風情のある町並みは、日本橋から旧東海道を進んでいくと、まずは箱根湯本や畑宿あたりでしょうか。そして次はここ「蒲原宿」かと思います。富士川を渡ると宿場町の入口です。旧道沿いは風情のある建物が多くあります。

明治の建築ですが総欅で手作りガラスとのこと。

敷地は昔のままですね。

レンガ造りや旧医院も残されています。(こちらは見ごたえあり別途ご紹介します)

見学した志田邸(東海道町民生活歴史館)をご紹介。安政の大地震の後に再建された母屋とのことです。

味噌や醤油の醸造している商家だったとのこと。奥には江戸時代からの醤油工場があります。

このスペースはイベント活用やゲストハウスもと話をしていましたが、いまはどうなったでしょうか?
小田原の旧内野醤油店のイベントの話をさせていただきながら、いろいろと活用を考えているという話を伺いました。

naniwoimasara.hatenablog.com

 

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
Carl Zeiss Loxia 21mm F2.8
Carl Zeiss Loxia 35mm F2.0

 行った日

2022年4月

 

 行ったところ

静岡うまいもの「桜えび」「とろろ汁」。。。

4月に入ると新年度で入社、異動、組織替え、予算決定などいろいろと慌ただしいのです。そして会議続き。。。ちょっと長時間の会議っぽいのがあり、暇つぶしにスマホで古い写真見てました。
町並み巡りをするとき、多くはSONYαか最近はLeicaで撮っていますが、食べ物はほとんどスマホなのです。こうやってブログに記録は残していますが、いわゆるブロガーではないので、食べ物はスマホでささやかに撮影(笑)
ちょっとおいそそうな写真があったので、静岡での美味しいところ2か所アップしておきます。ほんの少し贅沢してますw

まずは由比の桜えび「くらさわや」さん。お店の外観は写真は撮っていなかったようです。かなり混んでいますし店頭にも行列です。でもとても美味しい。長時間待っていても、それだけの価値があります。
生桜えび、釜揚げ、かき揚げ、そして桜えび釜めし。桜えび尽くしで絶品です。

 

 

次は「とろろ汁の丁子屋」です。おひつで麦めしなので、おなかいっぱいになります。ここも混んでいますが、閉店間際はねらい目。何回か訪れていますが、駐車場の空き具合をみて立ち寄っています。ただ日によって昼夜の開店時間が微妙に違ったりするので事前チェックは必要です。

ここは東海道丸子宿。広重が描いたのは丸子宿のとろろ汁。

松尾芭蕉もゆかりの地。

そんな丸子宿の歴史も学ぶことができます。

この2か所、食べるという目的もありましたが、東海道巡りという目的もありました。次回、静岡の東海道の町並みで風情があるところをご紹介していきます。。。

DATA  

この日の機材

SONY Xperia

 行った日

2022年4月

 

 行ったところ

常滑「やきもの散歩道」をぶらぶらと

信楽焼の次は常滑焼を。
常滑はお世話になってるINAX発祥の地。INAXとTOTOはライバルではあるのもの兄弟(逆から読むと弟と兄だとかw)だとかいろいろと噂がありますが同じ森村グループとしての日本の産業を牽引していたといっても過言ではないでしょう。そのINAXを生んだ町、常滑は平安時代からの焼き物産業、近年ではタイル等の陶磁器の生産、そしてINAXが生まれています。近くの高浜市では三州瓦の生産もあり、地域全体が陶器焼き物産業に貢献してきました。
歴史ある常滑は町並みも素晴らしいのです。重伝建に選定されても良いくらいの町並みですが、観光客はさほど多くはなく、ちょっともったいない。観光でも盛り上げて欲しいし、ちなみにSONYの盛田氏の本家も常滑の酒屋です。ボートレースとセントレアだけではない、常滑を紹介しましょう。
で、一番有名なのは、とこにゃん?

では「やきもの散歩道」へ

ちょっとアップダウンが多いですが、この雰囲気に圧倒されます。


ジブリっぽいって言われそうな。。。(ジブリっぽいっていうのがあまりわかってませんがwww)

登窯広場

登り窯です。


では、和のテイストでw廻船問屋 瀧田家です。実演販売をしている工房も多くあります。

一応順路みたいなのはあるようですが、見どころが多すぎて、ぐるぐる回っています。

いつ来ても素晴らしい街並みですね。

 

焼き物の町並みはいくつか訪れているのでこちらもどうぞ。

naniwoimasara.hatenablog.com

naniwoimasara.hatenablog.com

naniwoimasara.hatenablog.com

 

DATA  

この日の機材

SONY α7RⅡ
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical


 行った日

2021年6月

 

 行ったところ

朝ドラ『スカーレット』の舞台になった信楽の町並み

4月に入りテレビも新番組が多く始まりました。NHK朝ドラ『虎に翼』は昭和初期からの時代が舞台のようなので、内容も楽しみですが、ロケ地探しはもっと楽しみです。世のなかロケ地マニアも多く驚異のリサーチ力で既に愛知だの茨城だのとアップされていました。見学できそうなところ探して、落ち着いた頃に、訪れてみることにしましょう。
さて、2019年の朝ドラ『スカーレット』の舞台になった信楽。ここでロケも多く行われていました。訪れたのは2021年ですが、朝ドラの力は凄く、至る所にスカーレットの案内がありました。やはりメインはここでしょうか。

看板もそのまま。中も見学ができます。信楽焼の作業現場を覗くことができるのは嬉しいですね。

次は登り窯。

町のなかでもいろいろとロケをされていたようですね。


街中に焼き物がありました。

販売しているところはこんな感じ。

駅近くにある「信楽焼ミュージアム」では信楽焼の歴史を学ぶことができます。

やはり一番有名なのは信楽駅前の巨大たぬきでしょうか。名駅のナナちゃんのごとくいつも着飾っていますね。

DATA  

この日の機材

SONY α7RⅡ
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical


 行った日

2021年7月

 

 行ったところ

朝ドラ『らんまん』では東京大学だった深谷商業高校記念館

渋沢栄一生誕の地である深谷市。渋沢栄一の尽力もあり大正10年に創立された、今の深谷商業高等学校、そして翌年に完成した二層楼の校舎、これが現在に深谷商業高校記念館となっています。『らんまん』などいろいろなドラマなどでロケでも使われています。なんとなく見覚えがっ、てなるかもしれません。『らんまん』では東京大学でした。

中に入りましょう。この鐘で授業が始まりました。

まずは資料室です。鐘からチャイムへと時代が変わっていきました。

平日は普通に使われているのですね。2階へ。書道部?屋根裏には、「棟札」があります。建築に携わったのは高崎観音を作った会社だそう。

1階に戻りましょう。

校長室

渋沢栄一翁。煉瓦はもちろん日本煉瓦製造株式会社製。あの東京駅と同じです。

深谷商業高校記念館は見学は日曜のみになっています。駐車場も校内に停められました。
埼玉県内に旧埼玉県立松山中学校校舎(埼玉県立松山高等学校記念館)がありますが、こちらの公開日は平日限定で訪れることができていません。

埼玉県内で国の登録有形文化財に登録されているのは4つ。
・埼玉県立深谷商業高等学校記念館
・旧埼玉県立松山中学校校舎(埼玉県立松山高等学校記念館)
・草加市立歴史民俗資料館(旧草加小学校西校舎)
  ここ電車から見えるところですよね。
・百間小学校すべり台
  すべり台???大正時代に造られたとのこと。
全部、訪れてみたいです。

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
SIGMA(シグマ) 24-70mm F2.8 DG DN | Art


 行った日

2023年2月

 

 行ったところ