るーべんす

好きなもの楽しいことにまみれて暮らしたい欲をここに放り込む。

気になるひと

仕事柄、街中をよく歩く。街中にはいろんな人がいておもしろい。

今日は全身ピンクでクマのぬいぐるみを持った大柄のおじさんが、エナジードリンクのサンプリングのお姉さんに投げキスをした現場をたまたま目撃してしまった。決して自分に向けられたものではないとはいえ、大変複雑な気分になった。強烈な光景すぎて、今日の夢に出てきそうだ。おじさんは服からはみ出しそうなお腹と大きな身体を揺らしながら横断歩道を駆けていった。

街に出ると3回に1回は会う後輩もいるが、知り合いでなくてもよく見かける人もいる。アーケードの中にはとある紳士服屋さんがあって、店頭には店のPR映像が流れているモニターがある。その前を通りかかるときはけっこうな高確率で、画面を食い入るように見つめるおばちゃんに出くわす。PR映像はお店のイメージキャラクターである、三代目の岩ちゃんがコメントを言うだけのもの。三代目の岩ちゃんに夢中なおばちゃんの背中は、これがなかなかおもしろい。おばちゃんは真剣なのだ。世代問わず夢中にさせる三代目の勢いはひしひしと、今という時代を感じさせてくれる。残念ながら今日通りがかったときは、そのおばちゃんがいなかった。たまたまなのか、あるいは今日画面に映っていたのが武井咲だったからなのか。おそらく後者で、おばちゃんは岩ちゃんにしか興味がないのだろうと思う、というかそうであってほしい。

他にも街には、果物売りのおじさん(唐突に食べたくなったデコポンを買ったことがある)、若者の歩道自転車通行を身を挺して注意するおばさん(カッコいいけどハラハラする)、必ず道に立っている美容室のキャッチ(技術職が呼び込みするのは逆効果だからやめたほうがいい)、乗馬勧誘の人々(経営と馬の生活費が心配)など、普段の生活では決して関わり合うことのないであろう人たちがたくさんいる。おもしろい。引き合わない出会いはいつも、この世とは、を考えさせてくれる、ような、気がする、、、。だからわたしは今日も、仕事をサボって、の合間に街を歩く。

全然関係ないけど、最近、街に、東京のお店がざくざく増えて、地元出たくない芸人にとっては、大変嬉しい。

以上です。

 

味園ユニバースを観て

はっきり言います。

生きているうちに自担の主演映画が観られるなんて思わなかったよ!!!!!!

 

本当に思いだけをぶちまけるなら、その一言に尽きる。

でも映画としても本当に素晴らしく魅力的だったので、せっかくだから感想を拙いながらも記録したいと思った。

ただ、気になるのは、これって渋谷すばるを好きなひと以外が観てもちゃんとおもしろいのか、それがわたしには判断出来ない。判別出来ない。

あそこまで渋谷すばるありきの映画になっているので、まあ好き嫌いはともかく、渋谷すばるをそこまで知らないひとが観ても成立しているのか?という疑問は残るけど、ただ、渋谷すばるをそこまで知らないひとがあの映画をきっかけに渋谷すばるを知ることがあれば、そんなラッキーなことってない!!!ここぞとばかりにたくさん名前を言う。

 

 

音楽を通して記憶喪失の男がひとりの女の子と出会う。その歌に惚れ込んだ女の子が自宅に居候させながら自身がマネージャーを務めるバンドに加入させて順調に進んでいく、という流れと並行して男の記憶が少しずつ掘り起こされていくことで明らかになる男の素性。詳しくは予告を見てネ。

misono.gaga.ne.jp

 

 

映画を観る前はてっきり、ポチ男がなぜ記憶喪失になったのか、記憶喪失になる前は何してたのかが最後に明かされる物語だと思っていたので、刑務所はじまりは驚いた。(わたしが想定し得るようなそんな浅い仕掛けは必要なかった。)

 

ポチ男とカスミ、ふたりが過ごす時間はこれといって長くたくさん描かれたわけではないけど、距離感と関係性の変化が丁寧に表されていて、だからこそラストはぐっとくる。これは恋愛映画ではないけど、間違いなく愛の映画だと思う。

事件のことや、いかに茂雄がクズだったかということはそこまで多くは語られていなくて、ただ少しずつその実態を知るカスミが、それでもポチ男に赤犬に居て欲しいという思いゆえにつく少しの嘘とか、言葉や表情、そういうものに引き込まれてそれだけで良くなってしまう。

4本指で足りるカスミのシンプルさと、名前すら持ってないポチ男の何もなさが、どこかでマッチした。

ポチ男のすべてをノートに描いて写真を貼って作り上げていくことと、失ったものを取り戻すことと、同時にやっているからいずれ離れてしまうときがくるのだ。どうしようもない切なさがあふれる。それに恋愛とか母性とか名前を付けるのは無粋な気すらして、まだやりきれない。でもほわほわとあたたかいものであることは確かだ。

結末への違和感を唱えるひともいるかもしれない、というかそれはそういう意見を見てから「確かにおかしいな?」と気付いたくらいで、わたしはもうそれがいちばん嬉しい、嬉しい結末、として納得してしまったので、最初から最後まで満足です。でもあえて言うなら、カスミがパンチしたときに茂雄の手のひらにGPS埋め込んだんじゃない?くらいは冗談で思う。親は子どもにGPS持たせがちだし。

 

わたしが、冒頭に「これって渋谷すばるを好きなひと以外が観てもちゃんとおもしろいのか」と言った理由は、ストーリー、演出の素晴らしさと同じくらい、ポチ男、茂雄の表情や何気ない一言にどうしようもなく心を掴まれているからなんだけど、カスミも間違いなく素晴らしい。二階堂ふみって何であんなすごいの??覚悟を決めたひとの本気を感じる。それは、渋谷すばるのそれと似ている。

 

もちろん、カスミやポチ男だけじゃなく、出演者みんないいです。

演技を観たっていうより、世界を観た感じがする。日本とかアメリカとか海とか大地とかそういう世界じゃなく、誰にでも当たり前に目の前に広がっている世界のことです。

他にもね、オシリペンペンズが本人役で出てるとか、音楽があら恋とか、衣装が伊賀さんとか、観る理由がたくさんある。

 

でも、でも、本当にばかみたいなことを言うけど、これをいろんなひとに観てほしいと思う気持ちと同じくらい、渋谷すばるを好きな、渋谷すばるを大事に大事に思ってきたひと以外は観るな!!みたいな、そういう優越感に浸りたくなる映画だったりもしますね。憤りではなく、それくらい有り難いものだということです。

最後の表情を観るために、何度だって映画館に足を運びたい。

それは音楽であり、音楽に包まれた世界はうつくしい、一寸先はきっとハッピー、そんな映画。

 

昨日はピクニックをしてとても楽しかったのでそのことを。

晴れやかな春にうつつをぬかして遊びほうける時間はこんなにもあっという間だった。

ひさしぶりに友達に会える週末だったので楽しみにしすぎて平日も浮かれていて、終わったらこんなあっけないなんて!

 せっかくなので楽しかった思い出を日記に書くことにする。

 

親戚の法事が終わり、午後から友だちと合流して車でピクニックへ。

大きな公園、日当たりのいい芝生にシートを広げてパンを食べながら乳飲料を飲むわたしたち。もれなくアラサー。

「芝生に入ったら怒られるかなあ?」

「でも禁止されてないよね」

「あっ向こうのひとも芝生に座ってるよ。よかった」

小心者のわたしたち。アラサー。

ほんとうに昨日は天気が良くてぽかぽかとあたたかくて、ピクニック日和で気持ちがよかった。

通りすがりの男の子に指を指されて

「お花見できてないし~」

と言われたけれど、ぜんぜん不満ない。ピクニックだし!!!

身体を動かしたいわたしたちはその後、スポーツパークへ。

おじさんや球児に混ざってバッティングセンターを体験。

ガキンガキン打ちまくるおじさんの音がいちいちこわい。びびる。

ブースごとに違う球速が選べて、200円で22球。22球もあるとだいぶ疲れるらしい。わたしはやっていない。

みんながチャレンジしていく流れの中で、併設されている卓球場を見て「卓球やりたい」と3回くらい言ってみたけど、残念ながらすべてスルーされたのでそのままゴルフの打ちっぱなしへ!

ゴルフは200円で40球。設備は簡素だけど、安い。素人には十分。

基礎を大先生に教えていただいてやってみるも、気持ちよく飛ばすのは難しい。当たるのすら難しい。

わたしの脳裏にはずっとおぎやはぎ小木のゴルフのスイング(振った後腰入れるやつ)が浮かんでいるも、イメトレ失敗。

筋肉痛を切に心配しつつ、スポーツパークを後にしたわたしたちは場所が近かったので出身大学に立ち寄り、まあ特に何も起こらず、夕食を求めて車を走らせる。

車内トークの鉄板はやはり食べものネタ。食べものの話は人を繋ぐ。

わたし本当に食べるの好きなひとじゃないと友達になれないです。 食べるのと飲むのと以外にナニして遊んだらいいのかわからない病です。

もんじゃ、しゃぶしゃぶ、焼肉、うどん、からの味の民芸・・・と話が広がる車内。

優柔不断の我らの味方!ショッピングモールに行くことに。

どうでもいいけど、わたしは最近、思ったより中華が好きなことに気付いた。フカヒレとかツバメの巣とかじゃない。安い中華だ。君の席でバナナマン日村が答えた好きな食べもの、安い中華。それだ。

どんどん女子力が遠ざかって行く気がするけど気にしない。安い中華屋でビールと餃子最高。青椒肉絲最高。麻婆豆腐最高。

そんな中華料理屋をスルーし、ラーメン屋をスルーし、しゃぶしゃぶ屋をスルーし、わたしたちがたどり着いたのは優柔不断はここへ行け!みんなのフードコートだよ!

5人中4人がちゃんぽん頼む。ちゃんぽん屋行け。

小さい子どもがわちゃわちゃ騒ぎ回るフードコートで集うわたしたち。アラサー。

思いのほかちゃんぽんの量が多くて、言葉少なになるわたしたち。アラサー。

やっていることは学生時代と何ら変わらないのに、話題はコレステロールやらプリン体やら株やらFXやら、年齢の積み重ねを感じる。

でも気の許せる友達と一緒にだらだら過ごす時間であればなんでもいいよ。年金の話でも保険の話でも熟年離婚の話でも何でもいい。

そんなことを思えた週末でしたね。そうですね。

消えていく月を眺めながら、みんなとばいばいした。

サンキューマイフレンド