ウブな毛

アンダーな毛の話。

アンダーの毛の話なんてワンダーすぎてあまりに近しい人には言えないのだ。
宗教によっては不浄なモノだし、海外で無い方は多い。

しかし日本はまだまだなのよね。
そんな日本人に(堅苦しいなあ)と思いつつ
やはり日本人なので、ここはワンダーヘアと書いておこう。

人は気分転換に髪を切る事がある。
「フーさっぱり\( ‘ω’)/」
と思えたなら良いけども、

切らなきゃ良かった…
って事もしばしば。

ストレス発散の場合が多い私は圧倒的に後者で、
キエェェェエェェ!
となるたびに髪を切っては後悔して生きてきた。

ある時にふと、
(ここなら後悔しても自分にしか見えないじゃん)
名案が浮かんだのだ。
そしてストレス髪切り病になる度にワンダーヘアを手にかけていた。

それが今ではすっかり、あるとき持ちが悪い!!
趣味とか性癖ではなく、気持ちが悪い!!
なんか汚く感じて嫌だ!!



ただ弊害もあったり。
なぜワンダーヘアを熱く語っているかと言うと
最近家に人がいるのだ、
気ままな一人暮らしから環境が変わって処理に困るのだ。

思い切って離れて暮らす姉に聞いてみた。
姉も無かった…

理由も同じような事で、すっかり安心したり盛り上がってしまった。
までは良かったのだが、

以前、彼氏ができた時に弟に
「姉ちゃんワンダーヘア無いんだけどひかれないかな…」
と純粋に相談したことがあった。
むしろ弟は、姉にノーワンダーヘアの話をされたことにひいただろう。

そんなことは、姉にこの話をするまで考えたことがなかった…
そんなわけで
「相談相手間違ってない!?まずこっちに話そうよ!」
と姉に突っ込みを頂いたのでした。


「あの時はごめん」
この一言を弟に言いたいけど、それも違う気がして
胸に秘めつつ遠い目をしているのでした。

呼吸の方法

人間は息を吸わなければ死んでしまう。
生きているということは呼吸をしているということだ。

私は日頃からエラ呼吸がしてみたくて仕方ない。
泳ぐのや湯船に潜るのが大好きなんだもの。

朝起きて、エラが出来ていたらどうしよう!
呼吸をする度パカパカしたら楽しいかな
お風呂に浸かったらエラはポカポカ気持ちいのかな

私は誰にも見つからないように
マフラーを巻いて出かけるんだ
苦手だったタートルネックの服も沢山買わなくちゃ
1枚も持っていないけど

想像するだけでクスクスする。

でも人に見つかったら調べられちゃうかも

当然、都合よく肺でも呼吸できる設定で想像しているから
エラは整形手術で綺麗に縫われてしまうかもしれない

嫌だな

嫌だから
もしもエラを手に入れたら
仕事を辞める
家族にお別れをする
私物を綺麗に片付ける
役所にはなんて届けよう

そうして全てにお別れをしてから
海へ行くんだ
サメに食べられちゃうかもしれない
冬の海では死んじゃうかもしれない

エラを手に入れた私の思考は
結局あんまり幸せじゃないな

辛くてこの世から逃げることとあんまり変わらない

律儀に会社と家族にお別れをするなんて
まったくなんて当たり前な頭なんだろう

少し面白くなって
明日も陸で息をする

さよなら根っこ

抜歯をするのだ。
「抜歯するんですー」
なんて言うと年齢的にも親知らずと思われるかもしれない。
親知らずが生えている。
このことは前々から

(大人って感じ!かっこいい!)と思っていた。

しかし数年前に歯医者にてサラッと
「親知らず抜いちゃおうねー」
と言われて感激することもなく私の親知らず①は消えた。

ええええええ、親知らずどころか本人も知らんかったよ。
しかもかっこよくもなんともかった。

親知らずを抜いて歯科矯正ならまだしも。
今回は散々ほったらかしてダメになった歯を抜くのだ。

ほったらかしてとか言うとだらしないイメージだけど、
言い訳をすると、仕事で行けなかったとか
薄給に歯医者はキツかったとか、
まあまあダメな言い訳しかできないわけで。

引越しなんかもあったわけで。
深い事情があるのだ。
まあなんか、歯医者行くぐらいなら遊びたかった。
買い物だってしたかった。
別にわるいことじゃないじゃない?

なんて構えていたせいで
夜な夜な『虫歯 放置』をぐぐりたおして怯える日々を送る羽目になったわけだ。

インプラントやらスマイルデンチャーやらの値段に
怯える日々に切り替わっただけである。

いい歳してこんなこと話せるわけもなく。
戦友とも言える歯を失うわけで、
なにか弔いをしなければと日記に残すことにしたわけです。

歯医者は行った方がいい。
SUBWAYだって噛み砕けないんだから!
歯は命。
それは一般人にも言えることなのだから。