セタガヤからセタガワへ〜伊勢半移住日記〜

東京の世田谷っこが伊勢河崎の瀬田川沿いで古民家ショップをはじめました!!!

はじめに。。。

私が伊勢河崎の町と出会い、1年が過ぎました。

古民家でショップをしたい。
伊勢をはじめ古代史の研究がしたい。

それを結びつけてくれたのが、ここ、河崎の町でした。

東京と伊勢を行ったり来たりの二拠点生活
その中で出会ったこと、感じたこと、教えていただいたこと、などなど
徒然に書き連ねて行きたいと思います。

 

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((河崎の世古))

 

東京に出戻りました(笑)

ずっとブログも放置で、

もっと書きたいことも伝えたいこともある中で

お店のこと、経営のこと、町のこと、自分の家族(犬たち)のことなど、

諸々押し寄せることでてんやわんやで。

私の理想「古民家ショップ、(半)移住、河崎のこを日々綴る」ということが全く出来ませんでした。

やはりね、心穏やかでないと、良い事は発信できないよね、ということで。

 

一旦リセットするために東京に戻って来ました。

 

後々また折に触れ書いて行きたいとは思いますが、

やはりこの時代の流れで物販メインのお店をほぼ独力で維持というのはかなり苦しくなってしまいました。

 

伊勢も伊勢でのお友達の皆様も大好きだし、

何より河崎での暮らしは本当に理想的だったのですが、、、。

 

まぁ、結局自分の実力不足ってことなんですけどね。笑。

 

伊勢に戻ることを念頭に置きつつ、しばらくは地元東京で力を蓄えたいと思っています。

 

というわけで、このブログもここからまたリスタートです。

 

でブログをまた立ち上げるかとかも思ったのですが、

最初の記事も何か思い返すのに必要なこともあるかも?
と思ったりもしまして。

 

河崎回顧録みたいになっちゃいますが、

宜しくお願いいたします。

いと志やの建物

ここ伊勢河崎でお借りしているお店について、
まずはご紹介です。

建てられたのは、推定で大正時代初期。
現家主さん世代の4代前のことだそうです。

当時の伊勢河崎はお伊勢参りに来る方々を満たすための「伊勢の台所」。
正しくは、お米や魚などの問屋さんや蔵が建ち並び、
勢田川の水上運搬で物資が続々と運び入れられていたそうです。
川からすぐに蔵に商品が運び込まれるようにレールが敷かれ、トロッコが使われていました。

ここは履物を主に扱う問屋さんで、昭和の写真では所狭しと店前に地下足袋や長靴などが並んでいます。

往時は長者番付にも名前が乗るほどの大店だったそうで、
このお店以外にも、蔵が数件、土地もお持ちだったと確認しています。

その後、時代と共に学校用品(学校用の靴など)や資生堂の化粧石鹸など様々な商材を取り扱っていたことが、お店に残されていた看板などからもわかります。

5年前に亡くなられた大家さんのお母様がお店をされていましたが、
その後、NPO法人河崎まちづくり衆のご助力で休み所「和」として再生され、
その場を譲り受けて私がお借りしているのが現状です。

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古民家と私。

元々生まれ育った街では
世田谷ボロ市」というのが年に2回ありまして
高校生の頃にその骨董屋さんでバイトさせてもらったりしたのが
お仕事としての骨董との出会いでした。

多分それ以前も古いものとかレトロなものとか好きで
祖父母の家がちょっとお洒落な古い平屋だったのですが
その影響もあったのかな、と思います。

中学生くらいからはもう、神社仏閣とか大好きで
京都の修学旅行は特にドキドキわくわくで、
嵐山のグループ行動の日に「どうしても野宮神社に行きたい!」と先生に無理を言って既存にないコースをつくってもらってしまったり、
タクシー行動の日の運転手さんに驚かれるくらい神社好きを披露してしまったりしましてました(笑)

大学で京都を目指したものの、受験に失敗。。。

一旦は途切れた京都への憧れでしたが、今の仕事を始めてから京都への出張が出来るようになりました。
ちょうどその頃「京町家」の本と出会い、京町家への憧れを抱き始めました。
その本を片手に、町家さんをお店にしているところをあちこち巡り歩き、すっかり町家造りのとりこに。
「絶対町家さんでお店を開こう!」と心に決めました。
お友達の紹介で知り合ったお店の方と古民家好きですっかり意気投合して
一緒に物件を探していただいたりもしたものの、なかなか決まりきらず。。。

同業者の友人の縁で、地元世田谷の三軒茶屋でお店をオープンしましたが
やっぱり「町家か古民家」という思いが拭いきれず。。。

その後、京都以外でも、奈良、高岡、金沢、新潟、などなど古民家物件を探し続けましたが、「これ!」といった物件には出会えず。。。

そんな中、伊勢へのご縁があり、遊びに行ったりするうちに「伊勢もいいなぁ」と思うようになりました。
するとちょうど「河崎で空き家の再開発をしている」という話を聞き、是非空き物件を見せて欲しいとお願いをしたのがきっかけで
こちらでお店を構える事が出来る運びとなりました。

今のお店は、元々、履物屋さんなどを営んでいた商家さんで
伊勢河崎ならではの、川に面した作りとなっています。
ここからの眺めは勿論、建物の外観や建具、お借りしている家具なども
どれも愛しくて惚れ惚れとしてしまいます。

今の住宅も勿論良さはあると思いますが、
川に向かって真っ直ぐに開け放つことの出来る戸の並びや
そこから入ってくる風を感じると、昔の自然を利用した建物造りにはっとさせられるものがあります。

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河崎の街自体が本当に魅力的で、今も生き生きとした住宅街でありながら、
昔ならではの蔵や古民家が残っていて、NPO法人が街づくりに参画してくれています。

倉敷のような水辺の着物の似合う街にも憧れがありましたので
本当に本当にぴったり好みの街なんです。

そしてここで暮らす皆さんがまた本当に良い方ばかりで、、、。
水辺の優しさに満ち溢れています。

ここへのご縁を導いてくださった皆様と受け入れてくださった皆様には本当に感謝でいっぱいです。

世田谷から勢田川へ!

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世田谷生まれ世田谷育ち。
区内の幼稚園→小学校→中学→高校と、自宅から自転車で15分圏内が生活圏。
狭い狭い世界で生きてきました。

大学は憧れの京都の大学を志望するも落ちてしまい、

ちょっとだけ遠くの八王子へ、、、それでも都内。

 

就職先も自宅からすぐの渋谷、転職して狛江。

ずっと心の中にくすぶってた西への憧れ。。。

11年前にアクセサリーの製作販売を始め、全国の百貨店さんに期間限定出店の機会を戴き、北は札幌南は那覇まで、全国を出張するという機会を得ました。

初めての一人旅。
初めての夜行バス。
初めて行く土地土地。。。

 

最初はドキドキでしたが、どんどん楽しさに変わりました。
そして自分がどんなに狭い世界で生きて来たかを実感しました。

 

一人で海外買い付けにも行くようになり、
一人の気楽さも寂しさも楽しさも色々覚えてしまいましたが(笑)


そしてこの度、沢山の皆様のご縁とご好意で

伊勢河崎でお店をさせていただくことになりました!

先だって1年ほど地元世田谷の三軒茶屋でお店をしていたので

世田谷から勢田川へ!

一文字違いの二号店となりました。

伊勢河崎での日々や、お店のこと、見つけたこと、思ったこと、、、

徒然と更新していきたいと思います。