じゃがいも善哉とドイツのスイーツ
先日2/17放送のあさイチを見ていたら、その中のコーナーで北海道厚沢部町のメークインを紹介しており、食べているシーンこそ無かったけれどそこには大きなお鍋にたっぷり作られた"じゃがいもの善哉"が。
かぼちゃやさつまいものお菓子はメジャーですが、そういえばじゃがいもを甘くしたものはあまり見ないなあなんて考えながら、いくつか探してみました。
まずはじゃがいも、またはいもに特化したふたつから。とにかくじゃがいもを使いたいときはここを見れば消費できると思います。
馬鈴しょ取扱対策会議とホクレン農業協同組合連合会が運営する、謎のじゃがい問題研究所のレシピ。プリンの他にもいもだんごやポテトパイ、焼きいも大福などお菓子のレシピもたくさん。定番の肉じゃが変り種なんかもあって、デザインも可愛く楽しい。
テレビで紹介されていたじゃがいも善哉はそのまま入れていましたが、こちらのレシピでは片栗粉を混ぜて、いももちみたいな感じですね。
>>じゃがいもの汁粉|農家のかあさん直伝レシピ|じゃがいもレシピ|じゃがい問題研究所
>>ヘルシーポテトプリン|農家のかあさん直伝レシピ|じゃがいもレシピ|じゃがい問題研究所
日本いも類研究会からは、使用品種にまでこだわられたロールケーキとモンブラン。ロールケーキに使う"いもクリーム"には、白餡が混ざっていて、和風っぽくて美味しそうです。ここではシャドークイーンという紫色のじゃがいもと、ノーザンルビーというピンクのじゃがいもを使っているので、見た目にも鮮やかでかわいい。
>>カラフルポテトの和風ロールケーキ※PDFです
>>カラフルポテトのモンブラン※PDFです
また、じゃがいもと言えばドイツ!ということで、世界各国のお菓子を紹介するCakePiaさんでは「じゃがいも」で絞り込むとドイツのお菓子ばかりが出てきます。
クネーデル、カルトッフェル・クーヘンと聞き馴染みのない名前が並びますが、調べてみるとお菓子としてだけでなく、ニョッキのように普通の食事としてアレンジされるものも多いようです。
シンプルなクッキー生地にそのままじゃがいもを混ぜたようなじゃがいものクッキーには、アプリコットジャムを乗せて食べると美味しいとか。
>>ケーキピア(CakePia)カルトッフェル・ゲベック じゃがいものクッキー
こちらの説明には昔の素朴なお菓子なので今はほとんど作られない、とありますが、ドイツ語の「KARTOFFEL GEBÄCK」で探してみると、甘いものから甘くないものまで、ちらちらとレシピを見ることができます。
>>Kartoffelgebäck - Rezept | GuteKueche.at
卵とじゃがいもにナツメグを混ぜただけの、GEBÄCK=お菓子の名前を取っていいのか不思議なレシピ。
>>Süßes Kartoffel-Schmalzgebäck Rezept | EAT SMARTER
「Schmalz」が付くと揚げた、という意味のよう。イースト菌を使って発酵させた、ドーナツに近い形です。
最後に、NHKつながりで朝ドラ「まれ」に出てきたレシピの「じゃがいもがレット」。クレープ生地に、甘く味つけしたじゃがいも、りんごのキャラメルソテー、チーズクリームを合わせたスイーツを。じゃがいもとチーズは確かに合いそうですが、味の想像がつきません。
「バチカンで逢いましょう」でドイツ料理
「バチカンで逢いましょう」(2012年)
ローマ法王に謁見するため、ドイツからひとりでローマ旅行にきたおばあちゃんのお話。東京ごはん映画祭でこの映画に出てくるデザートを食べながら映画を見れるとの事で、ちょっと前に参加してきました。
映画の中では主役のオマ(ドイツ語で「おばあさん」)が、孫娘の家やつぶれかけたドイツ料理店、そしてローマ法王の元で、とてもおいしそうな料理を作る様子を見ることができます。
その中でもやはり気になったのは、
・カイザーシュマーレン
映画祭で食べたデザートはこの料理だったのですが、ふわふわというよりはしっとりしっかりでも触感はなめらかで、ドライフルーツにラム酒?の香りが効いてて美味しかったです。
カイザーシュマーレンの基本的なレシピは、卵を黄身と白身に分け、粉類と牛乳を黄身に混ぜ、そこにメレンゲにした卵白を加えて焼くもの。焼くときにドライフルーツを加えるのですが、伝統的なものはレーズンだけのようで、予告編を見る限りではこの映画でもレーズン、後はアーモンドスライスだけ。
このシーン、親子3代で一緒に料理をするのですが、オマの「レシピは分かる?」の一言に娘も孫娘も「もちろん」と。ドイツではおふくろの味のような、みんな作れるものなのかもしれません。
>>「【レシピ動画】カイザーシュマーレン : HUNGRY×DUNGRY」
NIPPNのページではサワークリーム入りで、粉砂糖を後からかけるだけではなく、そのまま焼いてカラメル状にするレシピが紹介されています。
・カツレツ(シュニッツェル)
もうひとつ、映画の中でもおいしそうに料理されるのが、「ウィーン風カツレツ」と訳されていた、シュニッツェル。仔牛の肉を叩いてパン粉を付け、少なめの油やバター、ラードで揚げ焼き。つけ合わせには、ポテトとコケモモのジャムで。酸味のあるジャムを添えるのは、オーストリアでは一般的のようですね。
あ、初めてシュニッツェルを作ったシーンではなかったと思いますが、レストランで出すシュニッツェルにはレモンのスライスが乗っていました。ウィーン風ではソースなどにレモンを使うのも、よくあるみたいです。
>> 「レシピ ★ ドイツ語Schnitzel (シュニッツェル) |NHK語学番組 EURO24 感覚で学ぶヨーロッパ」
全体的に凄く凝っていたり、見た目がきれいで豪華だったり、という料理は出てこないのですが、それこそ家に帰ってみなで食卓を囲むような、温かみあふれる食事ができそうな料理ばかりでした。映画もそんな雰囲気の作品なので、気負わずにぜひ見てほしいです。夕食前に見て、映画の感想を語りながら誰かとご飯を食べれたら、最高だと思います。
ドイツ、オーストリア料理の気になるサイトいくつか
>>「++ Mahlzeit ++ オーストリア料理のレシピ集」
日本で手に入る食材を使ったオーストリア料理のレシピを紹介
オーストリア在住の方のレシピ集
うーん、オーストリアやドイツ料理のレシピ、日本語だと凄く少なくて残念・・・・・・
豆腐デザート
映画『チョコレートドーナツ』がとても良かったので1年ぶりに「ドーナツ」で記事を書こうと思ったのですが、ドーナツの良いレシピや情報が思うように集まらなかったので、ドーナツから連想して豆腐レシピに変更。
ドーナツとは違い、豆腐はその後の加工が可能なため、豆腐屋さんがレシピを公開してることも多いです。
風に吹かれて豆腐屋ジョニーなどで有名な男前豆腐店などはレシピ本も出しています。
おかめ印?のタカノフーズのように豆腐だけでなく納豆や厚揚げ、豆乳など大豆加工食品のレシピをまとめて掲載しているところも。ドーナツからの派生なので、あくまでデザートのみ取り上げます。
旭松食品は高野豆腐でデザート。他では中々見ない組み合わせです。
また、各豆腐関連の団体も豆腐の普及のために情報を提供しているようです。日本豆腐協会はその季節旬の食材と豆腐を組み合わせた料理を紹介しています。
>>「日本豆腐協会│豆腐の料理」(豆腐白玉のココナッツしるこ)
東京都豆腐商工組合は変わったレシピも多く、サイトも見やすいです。写真が美味しそうなのが良いです。
豆腐は今でも個人経営の店がたくさんあるようですが、町の豆腐屋さんもサイトを作ってレシピを掲載しています。
小林久間吉豆腐店は町の豆腐屋さんなのに、サイトのクオリティが凄いです。レシピは少ないですが、サイトの内容として面白かったので。あと店主の経歴。
町の、とは少し違いますが、一丁庵も変わったレシピがたくさん。
>>「八王子一丁庵」
豆腐屋さんはお洒落なサイトが多いですね。
>>「三原豆腐店|TOFU KITCHEN - もちもちアイス 黒蜜ソース X 練り豆腐」
豆腐でデザートと言うと、10年位前に少しだけ流行った「豆花」または「豆腐花」と呼ばれるデザート豆腐のようなものがあったような。豆乳ににがりを加えて作る豆腐とは違い石膏の一種を混ぜて作るので実際は豆腐ではないようですが、タカノフーズにゼラチンと豆腐を使った豆腐花風のレシピがありました。牛乳も混ぜてます。
>>「やわらか豆腐花(トウフファ) | タカノフーズ株式会社」
豆乳をゼラチンで固めるレシピもあります。なぜかサッポロビールのサイト。ワインに合うそうです。
>>「キウイとマンゴーの豆花(トーファ) | お酒にピッタリ!おすすめレシピ | サッポロビール」
twitterでレシピをイラストで紹介してるぼくさんのレシピ。
>>「Twitter / boku_5656: プルトロ~なトーファ(豆花)レシピ✌( oo )✌まとめま ...」
豆腐は安くて手に入りやすい食材なので、手軽にいろいろ試してみたいです。
「ときめきレストラン」の塩麹チーズケーキ
「ときめきレストラン」
男性女性向け共に人気なKONAMI の「ときメモ」シリーズから女性向け恋愛ソーシャルアプリとして登場したこのゲーム。
名前からもわかるように、レストランを舞台にした恋愛ゲームなのですが、レストラン経営ゲームの側面面もかなり大きく、料理を作ってスキルを上げることでさらに多くの種類の料理が作れるようになったり、自分の好きなインテリアでレストランを改造したりと、経営ゲームとしても面白いつくりになっています。
ゲームを進めていく中で気になったレシピがこちら
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塩麹チーズケーキ
携帯向けソーシャルアプリという事でアップデートにも対応しているため、その時に流行っている料理や食材を取り上げることが可能なのは面白いですね。塩麹は去年あたりから急速に普及したイメージがあります。
このゲームでは材料を用意するという概念はないのですが、実際の塩麹を使ったチーズケーキは、元々豆腐を使ったチーズケーキがあるように、豆腐を塩麹に漬け込んで作る塩麹豆腐を使ったレシピもあれば、少し前に流行った塩スイーツのようにアクセントとしての塩味に塩麹を使うレシピも。
>>「「塩麹チーズケーキ」のレシピ、作り方 Manhattan Cafeさんのレシピブログ」
>>「いい塩梅!塩麹と純生クリームで特濃ニューヨークチーズケーキ - こなこな研究室」
塩麹を使ったアイスクリームのレシピもあるので、チーズや牛乳など、乳製品の相性が良さそうです。
>>「【ELLE a table】塩麹のミルクアイスクリームレシピ|エル・オンライン」
塩麹だけではありませんが、麹を使ったレシピはやはり麹を取り扱うお店やメーカーのサイトに詳しいです。
「タッチ・オブ・スパイス」でトルコ料理
「タッチ・オブ・スパイス」(2003年)
コンスタンティノープルでスパイス店を営むお祖父さんと、ギリシャに移住した孫のお話。タイトルの通り、主人公のファニスはお祖父さんからスパイスを通じて様々なことを教わり、その教えが映画のあちこちで出てきます。
絵葉書にその土地にちなんだスパイスで匂いをつけたり、天体をスパイスに例えたり。
映画の中で印象的だったのは、
- 肉団子
映画の最初に出てくる印象的な料理。トルコ料理における肉団子、ハンバーグは「キョフテ」と言うのですが、映画では聞き取れず…シナモンを肉団子に入れるというのは独特なのか、調べてみてもレシピは殆どありませんでした。原題の「ポリティキ・クジーナ」は「コンスタンティノープル風の料理」という意味らしいので、この肉団子はトルコ料理でもギリシャ料理でもない、独特の文化を表しているのかもしれません。
映画で最初に出てくる肉団子はトマト煮込み風の料理ですが、キョフテは様々なアレンジがあるみたいなので、その中のひとつと言ったところでしょうか。コンスタンティノープルから少し離れたイズミルという都市のキョフテに見た目が似てますが、こっちはじゃがいもを入れてます。
- イマム
ファニスがはじめてひとりで作った料理。やわらかそうなナスが美味しそうなこの料理の正式名称は「パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ」。パトゥルジャンはナス、イマムは僧、バユルドゥは気絶するという意味。あまりの美味しさにお坊さんも気絶したとか、匂いを嗅いだだけで美味しそうすぎて気絶したとか様々な逸話があるようです。
炒めたナスにトマトやにんにく、たまねぎを詰めたこの料理は、冷やして食べるのが美味しく保存もきくので、夏場に常備菜として作るそう。詰める具は家庭やお店ごとに違っていて、保存はきかないけれど、ひき肉なんかを入れるところも。
>>「夏野菜レシピ パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ お坊さんを気絶させたナス? All About」
トルコ料理は派手すぎず地味すぎず、少しごちゃっとした感じが食欲をそそりますね。
トルコ料理レシピで気になったサイトいくつか
>>「Eline sağlık! Republic of Turkey」
海外サイトのレシピを素に各国の料理を載せているサイトさんのトルコ編
トルコ在住、オンラインのキリム・トルコ雑貨店をやっている方のレシピ
>>「トルコの台所」
トルコの牧場で暮らす日本人女性のレシピ
トルコのオリーブオイルを販売するオンラインショップの、トルコ人店長さんのレシピ
とにかく早く食べたいひとたち「Speed-Peel A Potato」
じゃがいもをはやく剥きたい
はやくシャーベットを食べたい
はやくバナナジュースが飲みたい
余談ですが、じゃがいもの皮を剥くこの方法で、トマトとかピーマンの皮もきれいに剥けます。
「4th-market」
食器や調理用器具を作っている4th-marketさんのサイト。
それほど数は多くありませんが、素朴でシンプルなレシピが多く、作られている食器と雰囲気が合ってます。
写真は出来上がりの1枚のみ。材料は1~4人分。手順の解説も丁寧で、補足的に注意やアレンジの方法が書いてあります。主菜から飲み物まで。
土鍋の取り扱い方やご飯の炊き方の解説なんかもあって、そちらも丁寧でわかりやすいです。
私は食器も好きで、よく料理写真を見ているとこのお皿欲しいなーと思ったりするので、料理に使われた食器がどれか書いてあるのも嬉しい。