やまゆうのビール

やまゆうのビール

長野県のビールを探求します

果実の恵みをぎゅぎゅっと!信州須坂フルーツエール!

どうも、やまゆうです。

 

今回は、須坂の豊かでうまい果実たちでビールを作る信州須坂フルーツエールさんを取材させていただきました!

今回のキーワードは「果実の恵み」!

須坂という土地を盛り上げるビールと、その試みに関わる方々を描いていきたいと思います。

今回はこちらのお二人に取材させていただきました。 


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左:山岸さん 右:深井さん
醸造所長は深井さんです。

よろしくおねがいします!!
 

 長野県須坂市を簡単に紹介

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引用:https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/item.php?id=5962e2594467c

こんな広大な景色が広がるのが須坂市です。

人口は5万人と、長野県で11位と少なめですが、その分自然がとても豊富です。美しい景観に思わず声をもらすこと必死です。

そして、須坂市の素晴らしいところは豊かな自然に囲まれているだけではないのです。

昼夜の寒暖の差が大きく、降水量が少ないため、農産物がすくすく育ちます。

同じように雨が少なく、映画産業で栄えたアメリカのハリウッドにちなみ、須高地区(須坂市小布施町、高山村)を「フルーツハリウッド」と呼んでいます。

地元の人が自分達が育てた果実に並々ならぬ誇りをもっていることが感じ取ることができますね。

農業生産額の80%を果樹で占めているというのだから驚きです。

 

なぜフルーツエールを……?

須坂で育った良質な果物とビールを合わせることが出来ないだろうか。

そんな想いからフルーツエールは始まりました。

地のものを売ることで収益が上がることだけでなく、農業後継者を増やすことや、東京からのIターンにたいしてもPRできることも狙いです。

フルーツエールに使用する果実は全て須坂産にこだわっており、普通に仕入れたら他の地域のものまで混ざってしまうブドウは、須坂産のものだけに分けてもらうなど徹底しています。

産地への強いこだわりと意識が伝わってきます!

さらにブルワリー周辺には素材としても使っているカシスが育てられており、カシスは醸造所内で絞っています。

産地、鮮度――などなど。須坂の誇りと愛情がこれでもかと伝わってきます。

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フルーツエールができるまで

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公募で作ってくれる方を探したところ、県内で多数の飲食店を出店するクルークダイニングさんが手を挙げ、ここで本格始動が開始しました。

ただ、ビール醸造経験者がいなかったため、本当にゼロからのスタートでした。

醸造担当の深井さんは大学で醸造学を専攻し、その後もチーズなどの乳酸発酵や酢酸発酵なども経験がある方でした。

東京のブルワリーで修業をし、その後も試行錯誤を経て、今のフルーツエールを完成させたと言います。

フルーツビールは果汁の入れるタイミングで香りや味がかなり変わってしまいます。約9種類も最初に候補を作ったというのだから驚きです。

しかし、それだけでは終わりません。

須坂市民に受け入れてもらえるものにするべく、試飲会を2回も行っています。須坂駅前で行った時は150人もの方が来られたそうです。

1回目は果汁少なめでしたが、2回目の果汁多めが大きくウケて商品化につながったのだと言います。

本気で市民に須坂に密着したビールなのだと驚かされるばかりです。

 

ちなみに、気になる果汁の投入タイミングについては社外秘だそうです。

 

引き出したい言葉

深井さんは悩んだ末、

「美味しい。今まで飲んだことない――という言葉が引き出したい」

とおっしゃっていました。

特に、フルーツエールは普通のビールがあまり得意ではない方でも飲めるようにとの心配りがされています。

明確なターゲットは30代女性などの若い方。

なので度数はかなり低めに設定されています。

しかし、それだけでは逆に甘いビールが苦手な人や満足できない人もいることも考えて、辛口のフレーバーのものも作られています。

飲む人、これから飲もうとする人に届けたいという気持ちが伝わってきます。

 

知ってもらうために

信州須坂フルーツエールさんは飲む人を楽しませるアプローチがすごいんです。

先に紹介させていただいた大々的な試飲会もその一つです。

他にも電車に乗りながらフルーツエールを楽しむことができる試みを打ち出したり、SNSでの発信に力を入れていたりと、かなり大きくプロモーションをしています。

さらにさらに、2019年9月7日には須坂市ビアフェスも行われます。

須坂発のフルーツエールがたくさんの人に届かせようとしているんですね。

これからもたくさんの方に知ってもらうためにたくさんの活動が行われると思います。

目が離せなくなりそうです!

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最後に

信州須坂フルーツエール、いかがだったでしょうか!!

たくさんの人が想いを終結させるビールであり、そこまでの道のりを緻密に設計されていて、果実で飲む側を本気で酔わせようとしているのが本気でわかるものでした。

須坂には温泉地などもあり、実はそこでもフルーツエールが売られていたりもします。

須坂で果実を味わい、その疲れを温泉で癒し、フルーツエールを一杯……なんて流れで一日須坂の魅力にどっぷりつかるというのも素晴らしいと思います。

ぜひこの記事が須坂市を盛り上げる一助になることを心から祈っています。

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最後の最後に。

取材を受けていただいた山岸さんと深井さん、そして一緒に取材に行ってくれたH澤君とK山くんにこの上ない感謝を。

本当にありがとうございました!!!

 

次回もお楽しみに!!

 

 

PS:この景観の中で仕事をすることが本当に気に入っているとのことです。本当に素晴らしいですね!!!

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信州須坂フルーツエールさんの「今」を知りたい方はこちらをフォロー

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水を愛してビールを醸す!穂高ブルワリー!

どうも。やまゆうです。

 

 今回は取材させていただいたのは長野県安曇野市でビールを作る穂高ブルワリーさんです!!

何といっても水がいい穂高でどんな思いでビールを作っているのか。

そこに迫っていきたいと思います!

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取材をお受けしていただいたのはビール醸造から管理まで担当していらっしゃる河西喜義さんです。

穂高ブルワリーを11年も支えていらっしゃる寡黙なジェントルメンです。

 

 穂高ブルワリーって!?

長野県安曇野市穂高の地にカフェ・レストランと併設のブルワリーです。

1997年創業で、当時長野県で7番目の開業でした。

穂高ブルワリーではドイツ式のビールがメインとして作られています。

特に、アルトとケルシュのビールはジャパン・アジア・ビアカップで受賞されており、大変人気があります。

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左:ケルシュ 右:アルト

その背景として欠かせないのはやはり、北アルプスの雪解け水からくる美味しい天然水を汲み水として使っていることでしょう。

安曇野と言えば水の名産地でもあります。

大王わさび農園もあり、水のレベルの高さがうかがえます。

そんな最高にうまい水を届けたい。

その思いから、親会社である(株)エイワさんが当時のオーナーの意向もあり、醸造所を作ったそうです。

ちなみに、(株)エイワさんは醸造所のすぐ隣にあり、その中ではマシュマロを作っています。

工場で使っている水も天然水の汲み水を使っているんですよ!

 

工場の中へ

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たくさんのタンクが並ぶ醸造室。

ここの管理をほぼ全て河西さんが一人で行っています。

人ひとりが軽々入ってしまうタンクを管理するのは楽なことではないはず。

 

麦芽も見せてもらいました。

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六種類の麦芽がずらり!

匂いだけではあまりどれがどれなのか見分けがつきません。

しかし、ちゃんとそれぞれの麦芽にはスタイルに合わせたものがあります。

こだわり抜いています。

 

ちなみに、一番最近導入されたのがこちら。

樽洗浄マシーンです!

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樽の取り扱いをしているところはどこも洗うのに苦労していると口を揃えます。

何工程もあるうえに、洗い残しなどがあると雑菌が繁殖してしまいます。

それらの作業を一手に引き受けてくれるこのマシーンの存在は本当に助かっているそうです!

これから樽での販売を考えている醸造所がありましたら、ぜひ洗うことも考えてマシーンを取り入れることをおすすめします。

穂高」を届けたい。そのために…… 

穂高ブルワリーさんでは市と農園と協力し、ホップの生産を始めています。

現在作られているビールにも一部使われています。

本当にいい匂いが香ってきます。

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こちらがそのホップ!

 

でも、ホップは意外と多くのブルワリーが着手しています。

特に長野県は多く、気候がホップの栽培に適していることが挙げられます。今は岩手県でそのほとんどを生産しているキリンビールさんのホップを、実は長野県で作っていたことがあるんです。

そういう経緯もあってか多いです。

しかし、その点、穂高ブルワリーさんは一味違います。

長野県産の麦芽にも挑戦しているのです。

当初、長野県の涼しい気候では麦芽の生産は難しいと言われていました。

しかし、「ぜひとも地元の麦芽を使ってほしい」という声に応え、麦芽の生産に挑戦を始めました。

環境というハンデを抱えながらも、声に応えたいという想いからの挑戦。

大きな不安もあったと思います。

しかし、その麦芽は多くの方の思惑を良い意味で裏切り、意外にもうまく育ったのです。

現在はまだ使用している麦芽全体の一割ほどだと言いますが、将来的には100%穂高の素材で作ることを目指しています。

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飲みごこちのすゝめ

河西さんは業界に25年携わっています。

 そんな河西さんに穂高のビールをどんな風に飲んでもらいたいかお聞きしました。

色んなシチュエーションで楽しんで飲んでもらいたい。

飲む人にはそれぞれの人生があり、無数のシチュエーションがある。

だからこそ、そのシチュエーションでのビールを楽しく飲んでもらいたいとおっしゃっていました。

そこには河西さんのクラフトビールの捉え方も関係しています。

クラフトビールの良さについて、

クラフトビールの良さは選べる楽しさ。たくさんの種類のビールがあり、たくさんのスタイルがある中で、自分の好みの味を探してほしい。

とのこと。

シチュエーションに合わせたビール選びができるということは本当にありがたいことなんだなと実感しました。

最後に、

「ビールを探せるなんていい時代になった」

とおっしゃっていたのがビールの変遷を感じ、個人的にとても印象深かったです。

 

最後に

 いかがだったでしょうか。

穂高ブルワリーさんの気持ちが伝わっていたら幸いです。

 

たくさんの方と協力し、新しい試みに挑戦するというのは本当に大変なことです。

しかし、ぜひとも成し遂げてほしい。

地元産100%のビールが完成したら一目散に連絡を頂きたいくらいです(笑)

ビール自体の生産もこれからも増やしていきたいということなので、これからの動きに目を離せませんね。

これからもどんどんおいしいビールを作っていただけることを、心から祈ってます!

そして、今回を気に穂高ビールが気になった方はぜひとも穂高ブルワリーさんに足を運んでみてください。

併設のカフェ・レストラン「ラトリエデサンス 」で飲み比べもやっています。

お土産も充実しているのでおすすめです。

 

 

最後の最後に。

取材を受けてくださった河西さん、ありがとうございました!

作業の手を止めてまで説明していただけたおかげでこの記事を書くことができました!

そして、穂高ブルワリーまで車を出してくれたM先生、ありがとうございました!

皆様の協力のおかげでこの活動を続けられています。

 これからもどうかよろしくお願いします。

 

次回もお楽しみに!

間違えて酵母を捨てちゃった…?! 六畳間醸造計画4弾1~7日目

どうも、やまゆうです。

4弾目を仕込もうと早くも準備を進めていたわけですが、やっちゃいました。

酵母を間違えて捨ててしまったんです。

今回はおっちょこちょいの方必見の記事になっております。

 

酵母を間違えて捨てました

そのことに気づいたのはタンクに注ぎ込む直前。

美味しいビール作っちゃうぞ~っ!と、独り言を言うくらいにははしゃぎながらモルト缶をお湯に溶かしていました。

そこでふと、思い出したことがありました。

それは、

あれ? そういえばこの前冷蔵庫の中整理したな

3分の1がビール貯蔵庫になっている僕の家の小さい冷蔵庫に食材を入れこもうと、つい数日前に冷蔵庫の中身の片づけをしたのでした。

そういえば、その時、粉の入った小さい袋捨てちゃったような……。

冷蔵庫の中を探してみるとマジで袋がありませんでした。

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↑こんな感じのやつです。

ドライイーストという乾燥された酵母が入っていたのですが、それを入れないビールの元なんてただの砂糖水。腐敗はしても発酵はしません。

これはオワタ……。

砂糖水料理ってなんかあったっけ、と考え始めたところで冷蔵庫の中からこんなものを見つけました。

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そう! 酵母です!

毎回ビールを作る度に実は酵母を取り置きしているのです。

料理に活用すると恩恵があるので前回のものをこんな感じで溜まったものを瓶詰めして置いておいたのでした。

酵母料理の記事はこちらです↓

beermapproject.hatenablog.com

 

沈殿した酵母は残しておくべき

いつものようにモルト缶をお湯に溶かし、タンクの中に流し込むのは一緒です。

そこにドバっと入れていきます。

そして1日目。

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思った以上の泡の量!!

これまでやった中で一番の泡立ちです!

エアロックがブクブク言い過ぎて本当にうるさいです笑

順調に進んでいき、2日目3日目も順調に発酵しています。

3日目→5日目→7日目


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そして1週間が軽く過ぎていきました。

このくらいになるとエアロックのブクブク音はもうほとんどしません。

しかし、エアロックはまだ平行にはなっていません。

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比重計がない場合はエアロックが平行になるのを待ってからの方が失敗しないのでおすすめです。失敗しているとビールを瓶に注いだ時に噴き出してしまうので気をつけてください。

もう少ししたらビールの詰め込みに入りたいと思います。

 

結論、酵母は捨てない方がいい

正直、酵母を料理に使うタイミングはあまり多くありません。

 お肉を柔らかくするのに使ったりはしますが、それがほとんどです。

しかし、ビールを家庭で作っている人は1瓶分くらいは残しておくことをおススメします。

忘れがちな人や物をなくしやすい人は特に。

ただ、気を付けてほしいことがあります。

酵母がどこで発酵するのか間違えないようにすることです。

下面発酵や上面発酵などに合わせてモルトの仕様を変えている場合が多いです。なので、上面発酵用のモルトで下面発酵をさせてしまうとチグハグなビールになってしまいます。

他にも気をつけなければいけないところはありますが、特にそこは気をつけてください。

残しておくといいことあるよ!!

 

5月後半に入り、長野県も段々暖かくなってきました。

僕が暮らす六畳間の気温計はこんな感じです。

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なのでそろそろ暖かいところで発酵する種類のビールを作ってみたいと思います。

 

次回もお楽しみに!

ついに飲めるよオレンジビール! 六畳間醸造計画Ⅱ部

どうも、やまゆうです。

 

今回は六畳間で絶賛醸造している第二弾のビールについてです。

二次発酵の具合に理由があり、第三弾のもの後にこの記事を書いています。

ご容赦を!

前回の記事はまだという方はこちらからどうぞ↓

beermapproject.hatenablog.com

 

 

ビール失敗したかも事件

なぜ最初にこんな前置きをしたかというと、ある理由がありました。

第二弾の二次発酵に移って二週間後、一本開いて飲んでみたわけですが、あまりにまずく、

「あれ? このビール、失敗してない?」

となったのです。

確かに二次発酵の期間としては短い時間でありましたが、第一弾と全く同じモルトにオレンジジュースを加えて作ったものだったので、期間的には問題ないだろうと予想していました。

ただ、飲んでみても二次発酵前の若いビールの味のまま……。

もしかしたら酵母が全部死んでしまったのでは?

そう思ったのですが、炭酸は生まれていました。

炭酸が生まれるなら酵母はかろうじて瓶の中で生きていると思い、じっくり様子を見ることにしました。

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四週間目での変化

このままだとどうなるんだろう。

そんな興味を持ったまま放っておくと、徐々に味が変わっていきました。

若いビール独特の水っぽさと酸味が薄れて、苦みと炭酸が強くなり始めたのです。

色も変わり、黄色っぽかったところからオレンジ色に変わり始めました。

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この頃になってやっと、

「うん。飲めるな」

と思うビールになり始めました。

誰かにあげたいと思うほどのものではありませんが、一人でならつまみと一緒に食べてそれなりに満足ができるくらいのものになりました。

このことから、

「もう少し大事にしておけば満足できるレベルに達するんじゃないか?」

と考え、もう少し六畳間で保管することにしました。

 

六週間目でやっと完成

この時になるともう色が黄色から深いオレンジ色になっていました。

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これは興奮。

香りからは若いビールのものは消え、完全に「美味しいビールの匂い」がします。

グラスに注ぎ、飲んでみます。

すると、かなり強い炭酸!

ぐっと来る苦み!

味としてはペールエールIPAに近いものに。

香りも強めです。

第一弾にもペールエールっぽさはありましたが、第二弾は特にその傾向が強くなり、僕好みのビールに仕上がりました。

 

第二弾を終えての反省点と教訓

反省点としては、あまりにも炭酸が強くなりすぎたことです。

確かに僕としては好きです。

しかし、炭酸苦手な人が飲んだ場合、炭酸のせいでせっかくのうまい苦みをしっかり感じることができないと思ったのです。

それはもったいない!

苦みが強いビールになった分、炭酸控えめだったらもっとおいしいんだろうなあ。

また、グラスに注いでから少し置き、炭酸がある程度抜けてから飲むのありです。

 

そして今回の教訓として、ビールは発酵が進むと味がかなり変わるものだということです。

最初こそまずくても最後にはおいしく飲めるレベルに到達しました。

もし途中でこのビールのことを諦めて、料理に使っていたらきっと「第二弾はまずいビール」のままで終わってしまっていたでしょう。

最後までビールを信じてあげることが大切なのだと感じました。

 

この記事を読んでオレンジビールを作ろうと思う方がいましたら、諦めず、じっくり育ててみてください。

化ける可能性アリです。

 

次回もお楽しみに!

 

前回の記事はこちら↓

beermapproject.hatenablog.com

瓶詰めをしていきます! 第3弾 六畳間醸造計画

どうも、やまゆうです。

 

ビール(アルコール1%以下)を作り続けてもう第3弾ですね。

はやかった。

 

一次発酵が完了したビールを瓶詰めしていきます。

その前に、出来立てがどんな感じか呑んで確かめてみましょう。

ほんとにちゃんとできているかは甘さが残っているかでわかります。

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 若いビール!

ビールの中から甘さは消えていました。

わかりにくい場合は比重計を使いますが、今回は大丈夫そうです。

前回のものよりすっきりした感じがしました。

イメージとしてはアサヒスーパードライ

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洗いまくり、
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そして殺菌!

これをしないとビール終わります。
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そしてもうこれまで何度もお世話になってる打栓器くん!

彼に力を貸してもらいます。

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そして20分くらいで打栓完了!

あとは少し涼しいところでじっくり飲み頃を待つことにします。

そろそろ第2弾のものが二次発酵を終えそうなので、そっちもそろそろブログにまとめようと思います。

 

次回もお楽しみに!

日本のビールの原点、キリンラガーを簡単に明かす! 寄り道ビール

どうも、やまゆうです!

今回はもはや知らない人いないんじゃないかと僕が勝手に思っているこちらのビールです。

キリンラガー Alc.5%

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サラリーマンの方やビール好きな主婦の方も多いはず。

地ビールとは対極とも言えるこちらのビールを知ってこそ、地ビールの良さがわかります。

そんなキリンビール、実は一世紀以上も愛され続けています。

 

そんなビールを簡単ではありますが、解き明かしていきたいと思います。

 

 

キリンラガーの登場

キリンラガーが登場したのは1888年

今から約130年も前。

まだ「キリンビール」の前身、「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」だったときです。

そして現在の麒麟のパッケージの原型は1889年に固まっていました。

独特の魅力をもつあのデザインは年月の重みがあったわけです。

 

味は変わったの?

ラガーが出た頃は今のような生ビールで流通させる技術はなかったので、火を入れて酵母を停止させるのが基本でした。

この工程を「熱処理」といいます。

そうしないと、酵母が発酵し続け、味が大きく変わってしまうのです。

しかし、ろ過技術の向上で熱処理がいらなくなりました。

これで熱処理をしていないビール、「生ビール」として売り出すことが可能になりました。

ただ、一つ問題がありました。

それは昔の熱処理ラガーを愛飲していた人がいたことです。

熱処理をしたことによって味が大きく変わってしまったのです。

熱処理ラガーを好んでいた人にとっては好きなものを奪われたようなものだったと思います。

しかし、その問題を見て見ぬフリをするキリンさんではなかった!

そこで売り出したのが、キリンラガー クラシック!

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こちらは昔の製法にそって熱処理を加えられています。

多くのファンを大事にする。

そんな懐の深さを感じますね。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

とっても簡単にまとめてしまいました笑

本当はもっとたくさん面白いことがあります。

130年の歴史を一つの記事で書くのは無理があるくらい、深さがあります。

日本人に愛されてやまないその秘訣は味とかデザインではないのかな、と思うところもあったりと、調べれば調べるほど発見があります。

ちょっとでも気になった方は、

キリンビール 歴史」

と検索すればたくさん面白いものが見つかりますよ。

参考にさせていただいたリンクも下に載せておくので、ぜひ読んでみてください。

ラガー 130年の歴史|キリンラガービール|ビール・発泡酒・新ジャンル|キリン

ラベルに何が起こったのか!? グラフィックで読み解く、「キリンラガービール」革新の歴史とは。 | Feature | Pen Online

キリンラガーとクラシックラガーの違い|熱処理の有無がカギ - 超お酒が飲みたいッッ!!

 

次回もお楽しみに!

 

まとめて公開! 第三次六畳間醸造計画2~7日目

どうも、やまゆうです!

 

今回は最近のビールの変化をまとめてお伝えしたいと思います。

まずは2日目の写真から。

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めちゃくちゃ泡が出てますね!

この時はエアロックもぼっこぼっこいってました。

しかし、ここから数日もしないうちに静かになります。

そして、今日のタンクの中がこちら。

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おっと、泡がだいぶ少なくなっている模様!

さらに水位もわずかに下がり、壁面にそのあとが残っているのがわかると思います。

まさか、蒸発した?

いや、エアロックもあるのでそんなことはないはず。

考えられるとすれば、その水位の分、水に溶け込んでいたものが固形になったということでしょう。

液体よりも個体の方が密度高いものが多いですから。

そうなると、檻がたくさんできたということです。

それは、発酵が着々と進んでいることを意味します。

香りもいい感じです! 楽しみですね!

 

ちなみに今回のビールではラガータイプの酵母を使っていますが、残った半分のモルトを使い切った後はエールタイプのものに挑戦したいと思います。

ちなみに、モルトは今冷凍庫でカチカチです笑

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今やれよ!

と思った方もいるかと思いますが、なぜ冬の寒い時期にやらなかったのかはまた始めるときに説明したいと思います。

そのときを楽しみにしていてください。

では今日はこのへんで。

 

次回もお楽しみに!

 

前回の記事はこちら↓

beermapproject.hatenablog.com

ビール作り開始! 第3次六畳間醸造計画 1日目

こんにちは、やまゆうです!

今回買ったモルトはこちらです。

モーガンズシリーズのオーストリアブロンド。

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一本1800円くらいとなかなかお手頃価格。

とある方のオススメで買ってみました。

他にも色々種類があったんですが、寒い僕の部屋でも発酵するのがこれしかなかったんですよね笑

 

先日の韓国のビールの記事で紹介したIBUは20。

普通のラガーくらいの苦さのものができあがります。

商品説明によると、「バーベキューに合うビール」らしいので、男前な肉料理とも相性は抜群とみて間違いないでしょう。

肉料理をつくりがちなのでちょうどいいです。

 

では早速仕込んでいきます!

缶切りで開けて…

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お湯に投入!

12リットルのもので作っているので半量です。
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それを混ぜて溶かします。

前回は小さな鍋でやったせいでこぼしてしまった経験を生かし、でかい圧力鍋を使っています。

このぐらい大きいと楽に混ぜられますね。
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ロートがなかったのでおたまでタンクに移します。

醤油みたいな色してます。

そのうちこれがビールらしい黄色になるんですよね。
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ビールの元をタンクに移したら酵母を入れます。

ちょっと浮いてるのが酵母です。

これがないとビールはできません。
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最後にエアロックをして完成!!

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3回目となると一々説明書を見なくてもできちゃいます。

それだけ工程が簡単なものに落とし込んであるということでもあります。

キットを開発してくれた方に心から感謝します。

ただ、いくら簡単とはいえ材料の分量には注意が必要です。

アルコール度数1%以上になると酒税法違反になるので。

楽しいビールライフのためにも、色味はカラメル色素で付けるのがオススメです。

 

次回もお楽しみに!