史実で読み解く「キングダム」の世界
~結構史実と合致しているんだな~
【57冊目】
2023年9月18日に読み終わりました。
夏にキングダムの映画3作目「キングダム 運命の炎」を見に行き、
キングダム熱が上がっている中、本屋で見かけて買ってしまいました。
漫画「キングダム」と、史実はどれくらい違うのだろうか、実際はどうだったのだろうか、といったことがまとめられています。
思ったよりも、史実にあっているんだな、というのが率直な感想です。
もちろん、性格とかは想像であったり、そもそも現代人にウケるように描くしかないのでしょうがないとは思うのですが、各キャラクターのやってきたことや戦とかは思ったよりもちゃんと作中に登場していました。
さて、秦が中華統一するのはわかっている中、いったいどのように漫画「キングダム」は進んでいくのか、非常に楽しみです。
ゼロ秒思考
~きっと成長できるんだろうな、試すべきだよなと思いつつ、、~
【56冊目】
2023年6月23日に読み終わりました。
またまた間が空いてしまいました。
およそ1年ぶりの更新ですね。
読書自体はちょくちょくしていたのですが、
当初の目的の ”どの本を読んだのか忘れないようにしよう”、が、
すでに怪しいです。
なんとか記録をとっていて助かりました。
QC検定を受験するにあたり、対策を練る中で、
1級では記述問題があるということがわかりました。
その問題は回答時間が非常に少ない中で、とある品質問題に対する
対策を簡潔にまとめる、というものです。
これがなかなか高難易度のため、対策としてこの本を読んで実践すべし、
というブログを見つけて購入しました。
QC検定、2023年3月に初めて受け、惨敗。
同年9月に再チャレンジするも、再び落ちてしまいました。
実はこの本、読み終わったもののまったく実践していなかったという。。。
本の内容としては、人間はもともと頭の良い生物なのに、考えることをやめたり、
面倒くさがったりして、勝手に自分は頭が悪い、何も思い浮かばないと悩む人が多い。
とにかく思いついたことをどんどん書きなぐっていこう。そうすれば日に日に考えがまとまっていき、物事に対する意見も瞬時に出てくるようになるよ、という感じです。
なるほど、納得です。よく、「考えたら悩んでないで即行動しよう」的なノリに通じると思います。脳みそも筋トレと同じで日々の鍛錬で成長するんでしょうね。
さて、いつになったら実行するのだろうか。
こうしている今も時間は流れていくのに。。。
まあ、こうやって読書記録をとっているだけ、前よりは成長している、ということにしよう。
海賊と呼ばれた男(下)
~生涯戦い続けた人~
【55冊目】
2022年11月6日に読み終わりました。
お盆中に読み終えたいと言っておいて、3か月の後ろ倒しです。
上巻では、国岡鐵造の学生時代も含め、戦前に会社を興し、国内から満州を席巻する国岡商店の様子が描かれていました。
下巻では、いよいよ本格的に世界を相手に戦っていきます。
第二次世界大戦で敗れた日本は、アメリカの統治下におかれます。
アメリカは当然日本市場を手中に収めようと動いてきますが、石油業界でいえば、日本は原油産出国ではないため非常に苦しい戦いとなります。
アメリカに限らず、世界の石油系巨大企業(セブンシスターズ)が襲い掛かってくるため、日本の多くの企業は傘下に入ってしまい、もはや残すは国岡商店のみ、というところまで追い詰められます。
しかし、国岡さんはもちろんそんな圧力には屈しません。当時イギリスはイランの原油産出開発を行っていたため、イランの原油はイギリスのものだ、と世界に宣言していました。各国はイギリスからの攻撃をおそれ、イランから石油を輸入することはしませんでしたが、国岡商店は活路をそこに見出して、危険を顧みず契約締結と輸送を製鋼させました。この辺りは、なかなか手に汗握る展開だったと思います。
これにより国岡商店は一気に世界でも恐れられる大企業として認められるようになりました。そのあとも、法律に足を引っ張られたりと敵が常に
途中で、世界最大級の製油所を山口県の徳山(現 周南市)に建設していく様子が描かれているのですが、中身はすさまじいことでまさに奇跡と呼べることだとは思います。ですが、なかなかの非人道的な進め方のようにも思えました。現代なら間違いなく実現できないと思います。
ラストは国岡さんが息を引き取るところで物語は終了です。
正直、読むのに時間がかかりすぎました。だいぶ内容を忘れてはいるのですが、意外とラストあたりはぐっとくるものがありました。友人の結婚式の帰りの飛行機で読んでいて、となりには赤ちゃんがわんわん泣いていたのですが、実は僕もちょっと泣いていました。
海賊と呼ばれた男 (上)
~国岡さんは最優先事項は決して揺るがない人でした~
【54冊目】
2022年8月9日に読み終わりました。
1900年代前半の、ガソリン等を扱う事業を経営する男の話です。
百田さんはとても有名な作家さんだということは知っていたのですが、
作品自体は一度も読んだことがなかったので購入してみました。
上巻は主に第二次世界大戦以前で、国岡鐵造の生い立ちと、国岡商店の成り立ちについて書かれています。
国岡鐵造は本当に国益第一優先の男だと思いました。どんなに国岡商店に対して不利な条件を突きつけられても、国のためならばすべて受け入れています。正直、頑固すぎやしないか?と思ってしまいました。
結末というか、この小説の落としどころがあまり読めないので、とにかく下巻を読んでいきます(できればお盆中に、、、)。
新装版 天地人 下 人の巻
~なかなか感動。いい作品でした~
【53冊目】
2022年3月13日に読み終わりました。
2週間前に上巻、そして昨日中巻を読み終わっていましたが、その下巻です。
シンプルに、感動しました。おもしろかったです。
まさか一日で読み終わるとは思っていませんでしたが、つい没頭してしまいました。
今回は大きく、天下分け目の戦いと、その後の兼続の変わり身について描かれていたと思います。
関ケ原については、超有名どころですが正直あまりわかってないです。なのに上杉家目線から入ることになるとは。
直江状、あんな感じだったんですね。そんなに煽っているようには感じませんでした。でも、あれで徳川が上杉討伐に動いたと考えると、なかなか面白いですね。
主役が直江兼続なので、関ヶ原での戦い自体は一瞬でおわったのか、と思ったらただただ1日で終わっていたのに驚きました。
東軍・西軍の戦いに負けてからが結構好きでした。自分が責任を取ってカッコつけて死ぬのも美しいけど、それって見方によっては逃げてるだけなんじゃないの?という前田慶次郎の言葉を受けて、苦しくみっともない生き方にはなってしまうが、残された民の指針として最後まで導き続けることこそが義だ、といっていろいろ我慢をして生きていく姿がかっこよかったです。上杉家が120万石から30万石に減封されたことについても、地味に兼続が頑張ったからなんとか30万石まで持っていけたんですね。
最終ページあたりは、なんだか感動してしまいました。中巻からは割と一気に読み進めたこともあって、兼続のこれまでの人生も振り返って考えられました。なんやかんやで徳川方を追い打ちしなかったことを悔やんでそうなのも、兼続は野心がないわけではないんだろうなあと思いました。それでもなお義を大切にし続けたからこそ、とんでもない理性を持っていると思います。悪人こそ救われるべき、みたいなことに近い感覚ですかね。
雪国は地の利が一見悪いように思えるが、雪深いからこそ稲穂が実り、また辛抱強い人が多いんだ、という言葉にはなんだか胸熱になりました。
天地人、読めてよかったです。影響を受けやすいんで、明日からの仕事も頑張れそうです。歴史って面白いんですね。いろいろな人の壮絶な人生があってこそ今があるんだと思うと、自分も頑張ろうという気持ちになれます。
もっとほかの歴史についても知っていきたいです。
新装版 天地人 中 地の巻
~早く下巻がよみたい~
【52冊目】
2022年3月12日に読み終わりました。
この前読んだ上巻の続きです。
中巻は主に豊臣秀吉がメインでした。
織田信長が明智にやられて、その直後に動いた秀吉と、リスクを恐れて中途半端な決断をした柴田勝家との対比がおもしろかったです。まあ、進言をしたのは黒田官兵衛、ということもしっかり描かれていたので、人志松本の好きな話で出てきたとおりでした。人志松本は改めて話がうまいなあと思いました。本とは全く関係ないですが、個人的には「すべらない話」よりも、「好きな話」と「ゆるせない話」のほうがおもしろいと思ってます。やっぱり、熱が入っているときの松本人志が一番面白いですね。
読み進めていくうちに、「鳴かぬなら 鳴かせて見せよう ホトトギス」と詠まれる意味が分かるような気がしました。超実力主義かつワンマンタイプの織田信長とは異なり、ある程度柔軟に動き、人との接し方が上手だからこそこのように詠まれたんだと思いました。要は、コミュ力がめちゃ高いんですね。リーダーというのはいろいろなタイプがいるから、自分がなりたい or なれるリーダーを目指すべきなんだと思いました。
地味に直江兼続が浮気しているのがおもしろかったです。浮気をめちゃくちゃかっこつけてロマンチックに描かれていました。
さあ、次がいよいよ最終巻です。おそらく、関ヶ原があって、江戸時代に突入したところだと思います。ついに米沢が出てくるんでしょうね。明日は一日予定がないので、フルで読み切ってやろうかと思います。
新装版 天地人 上 天の巻
~やっと読めた~
【51冊目】
2022年2月23日に読み終わりました。
当時は中学2年生?でした。
正直、そのときは歴史には興味がなく、大河ドラマは全く見ていませんでした。
ですが、地元に関係があったことやオープニングテーマ曲がかっこよかったことから記憶には残っています。加藤清史郎君の「わしはこんなところにはきとうはなかった!」というセリフも思い出しました。
この上巻ですが、登場人物たちの血縁関係等の説明と、上杉謙信の扱いが主でした。知り合いの結婚相手は大体知り合い、みたいな感じの関係性が多いように感じました。上杉謙信は、「義」の男ですね。つまり、やさしさに満ち溢れた人間に描かれていました。まだ歴史を学んではいないので、あくまでもこの小説内の話にはなるのですが、兼続が蟄居から晴れて解放されて尊敬する上杉謙信に会いに行った日に、上杉謙信が脳卒中で倒れてしまうのは、やるせない気持ちになりました。
歴史物の本はたくさん地名が出てくるので、グーグルマップが大活躍しました。大きいディスプレイを買ってよかったと思えた瞬間の一つです。
最後は跡継ぎ争いがメインでした。ついに景勝・兼続コンビがトップに立ったところで上巻が終わりました。
結構中巻も楽しみです。週末に全部読もう。