JaSST Tohoku実行委員ブログ

JaSST Tohoku実行委員のあれこれを載せていきます、たぶん、きっと。

JaSST'19 Tohokuでは、実践事例を募集しています

こんにちは、JaSST東北実行委員の吉田です。

 

現在、JaSST'19 Tohokuウェブサイトで、実践事例を募集しています。

JaSST'19 Tohokuのテーマである「明日のテストを楽にする」ために、みなさんが実務の場で実践していることを広く募集し、発表者に選ばれた方には当日20~30分の発表をしていただきます。

 

具体的な内容としては、「テストツールの導入」「テスト技法の適用」「改善によるテストのビフォーアフター」「テスト技術者となる為の新人教育」の4つです。

 

たとえば「テストツールの導入」「テスト技法の適用」では、必ずしも良かったことだけではなく、失敗例やその原因、取り入れてみて大変だったこと、取り入れる際の注意点や、残ってしまった課題など、導入にあたっての様々なケースを募集します。

他にも「改善によるテストのビフォーアフター」では改善事例により自社のテストがどのように変わったか、「テスト技術者となる為の新人教育」では教育事例を募集しています。

 

「自分の会社ではこのような取り組みをおこなっている!」「この技法を取り入れたら効果があった!」「ツール導入に苦労した!」「社内ではこんな新人教育をしている!」などなど、様々な事例があると思います。

このような事例を発表していただける方は、ぜひ下記サイトをお読みになり、ご応募をお願いします。

 

http://jasst.jp/symposium/jasst19tohoku/abstract.html

 

発表者はシンポジウムの参加費が無料になります。
締切は2月28日(木)となっています。

たくさんのご応募よろしくおねがいします!

JaSST'2018東北の題材選び

めっきり寒くなりました。体調を崩されていないでしょうか。

 

今回は、JaSST'2018東北で開催したHAYST法ワークショップの題材選びに苦労した話をしようかと思います。

実際の本会では、「キッズ携帯」を題材にHAYST法を実施したのですが、そこまでの道のりがなんとも遠かった。

HAYST法の内部勉強会とその題材については、過去のブログにも記載してますので、そちらをご覧ください。

jasst-tohoku.hatenablog.com

 

Whom問題がワークショップの題材の課題

JaSST'2016東北ではVSTePを題材に実施したのですが、この時は、内部勉強会で使った題材が午後いっぱいのワークの時間にぴったりで、すんなり決まったのです。なので、ワークの題材選びが難しいということを、全然気づかないままHAYST法について勉強しはじめました。

JaSST東北の参加者に何を持ち帰って欲しいかについて、意見交換したところ、実行委員全員が、HAYST法のWho(お客さま)だけでなく、Whom(お客さまのお客さま)にも価値あるソフトウェアを届ける、そのためのテストを実施する。

このことを、ぜひJaSST東北へ来た人にも感じて欲しい!と意見が一致し、Whomを考えてもらうことをワークに盛り込むことになりました。

 

重要ポイントとして置いたWhomを理解しようとしても、内部勉強会で使った題材(目覚ましアプリや自動販売機、ミュージックプレイヤー等)のためなのか、「Whomって誰?」「このソフトウェアを利用して間接的に有益になる人なんていないんじゃないの?」「Whomって自分?」という疑問を生む状態になり、秋山さんにWhomの質問を繰り返し行うようになりました。

本当に秋山さんにはご迷惑をおかけいたしました。

 

Whom問題が片付かないまま、ワークの準備はちゃくちゃくと進みました。付箋の色を変えようとか、時間内にワークが終わるような工夫をみんなで進めました。

しかし、ワークの題材はモヤモヤしたままでした。

 

 ワークショップ専用のアプリ開発

ここで、JaSST東北のアドバイザーの方が長年の夢(?)という『合コンアプリ』を作ってほしいという話があり、できればこれをワークの題材にできないか…となったのです。

 

これは、JaSST東北の実行委員の中でもアプリ屋の自分の出番だなと思い、アプリを作成することにしました。

スマホ用アプリとして作成していたのですが、Webアプリの方が簡単に触ることができるんじゃないかとのアドバイスもあり、Webアプリで作り直し、仕様書も作りました。

 

作っている最中に、このアプリ…HAYST法の半日ワークショップには軽すぎるのでは?という思いがありました。しかし、良い題材がないのも事実だったので、最後まで合コンアプリを作成することにしました。

 

プレワークショップで転機が…

そして、この合コンアプリの仕様書を用い、 株式会社ヴェスさんで、プレワークショップを実施しました。

本来は、アプリも触ってもらう予定でしたが、作ったファイルが壊れてしまい、仕様書のみでの実施になってしまったのは、申し訳なかったです…。

 

ワークを実施した後に、参加者の方々に感想を伺ったところ、「合コンアプリということもあり、シチュエーションが限定されてしまい、限定した使い方しか思いつかなかった。でも、Whomはわかりやすかった。」とのコメントをいただきました。

このヴェスさんでのワークが転機でした!本当にHAYST法の成功はヴェスさんなしでは語れません!!本当に感謝しております!!!

 

この時、Whomがわかりやすい題材を選ぶことがワークの成功につながるだろうと思いました。それでいて、シチュエーションを限定しないもの…。

こう思い至ったのは、5月末の本会を目前に控えた3月末のことでした。

 

日々の生活にヒントが隠されている

ワークにいい題材はないかを考える日々。その思いが届いたのかわかりませんが、とある人との何気ない会話が、ヒントになりました。

「息子が中学生になるから、キッズ携帯からスマホに変える手続した」

あれ?キッズ携帯って、Whomわかりやすくないか?シチュエーションも限定しないし、題材として最適ではないだろうか。

 

ワークショップの題材作成

「キッズ携帯はワークの題材としてよいのではないか」と当時の委員長へ伝えたところ、「じゃぁ、仕様書作ってよ」とあっさり言われました。

まてまて、アプリを実質2回作って、その仕様書も作って十分貢献したつもりなんですけど…。

 

そうは言っても、本会のワークの成功の方が大事だと奮起し、午後いっぱいのワークのボリュームを考え、キッズ携帯も現在はスマホ型が主流だけど、機能を限定するために、ガラケー仕様としました。

ガラケーもボタンが複数ありますが、それも最低限の機能としてボタンの数を減らしたり、日本国内でしか使えないようにと機能をできるだけ絞ったり、日本の子供の人数を調べ、その何%がこのガラケーを持つようなシステムを目指すかと目標値も考えたりと一気にワークに最適になるよう仕様書を作成しました。

 

このキッズ携帯の仕様書ができたのが4月中旬で、秋山さんを迎えた内部勉強会で初めてお披露目し、実行委員からもWhomがわかりやすいとの意見をいただきました。

そうして、これが本会のワーク題材になりました。

 

本会の成功を皆と共有したい

本会は大成功となり、とても充実したものとなりました。

 

この充実感を他の実行委員にも味わって欲しい!!

 

というわけで(?)、JaSST'2019東北にむけ、実行委員全員で毎日題材を考える日々を送っております。

実行委員内部では、アイツがアクセル全開で今年の準備も大変だとか言われていますが、皆にいつもの倍の充実感を味わってほしいだけです。昨年の恨みとかじゃないですよψ(`∇´)ψ

 

そんな感じで、今年のJaSST東北も参加者の方に楽しんでいただけるように、準備しておりますので、ぜひ2019年5月31日(金)はご参加ください。

 

(JaSST東北 実行委員 竹内)

ASTERセミナー標準テキストと仙台ソフトウェアテストセミナー(1/19)の開催について

明けましておめでとうございます!

JaSST東北実行委員の高橋です。

ASTERセミナー標準テキストの公開について(2018年9月)

昨年(2018年)9月の話なのですが、ASTERからソフトウェアテストに関する標準テキストが公開されました。

 http://aster.or.jp/business/seminar_text.html

これは、ASTERが実施しているソフトウェアテストセミナー向けのテキストで、以下の様な内容になってます。

  1. テストの基礎・・・テストの必要性、テストの7原則等
  2. ソフトウェア・ライフサイクルを通じてのテスト・・・テストレベル、テストタイプ等
  3. 静的技法・・・レビュープロセス、ツールによる静的解析等
  4. テスト設計技法・・・仕様ベース/ブラックボックスのテスト技法、構造ベース/ホワイトボックスのテスト技法、テスト技法の選択等
  5. テストのマネジメント・・・テスト計画作業と見積り、構成管理、インシデント管理等
  6. テスト支援ツール・・・ツールの効果的な使い方、組織へのツールの導入等

リンク先のURLを開いて貰えば分かりますが、このASTERテキストは無料で公開されています。

また、

  • 無償の勉強会や、社内での勉強会に利用する場合は連絡不要
  • 有償のセミナーの場合は、活用後、どこでどのように活用したかの情報をNPO法人ASTER(query@aster.or.jp)へ連絡すればOK
  • 営利・非営利、公開・非公開を問わず、勉強会やセミナーでの使用を目的とした複製・改変が可能(!)

であり、改変等が可能な『パワーポイントファイル(pptx)』で公開されています。

これは、とても素晴らしい事だと思います!

例えば、自分の会社で新入社員にソフトウェアテストの教育を行う場合を考えてみて下さい。

教科書代わりに、テストに関する書籍を買って社内教育を開催したりしますが、自分の教えたい内容と書籍の内容にズレが生じる事があります。

かと言って、自分で教育テキストを1から全て作成すると、とても時間がかかります。

そこで、このASTERテキストをベースに教育を組み立てて、必要な説明や練習問題等を追加すれば、全て自分で作るのに比べ、かなり少ない時間で実現できると思います。

テキストを作成してくれたASTERの方々に感謝ですね!

仙台でのソフトウェアテストセミナーの開催について(2019年1月19日)

1月19日(土)に仙台で、ASTERテキストを使ったソフトウェアテストセミナーが開催されます。

講師には、ASTERテキストの作成に携わり、ソフトウェアテスト技法ドリル等の著者である秋山浩一さん(富士ゼロックス㈱)をお招きします。

 

connpass.com

内容は、初心者向けのセミナーです。テスト設計技法の説明も、もちろんあります。

 

東北の方は、秋山さんの話を聞けるチャンスですよ~!

是非、ご参加下さい!

以上です。それでは、今年もよろしくお願いします!

JaSST北海道代替開催と被災体験について

こんにちは。JaSST東北実行委員のやまゆうです。

 

JaSST北海道代替開催

 

既に御存知の方も多いと思いますが、

9月の震災で中止となったJaSST北海道が11/30に代替開催されます。

http://jasst.jp/symposium/jasst18hokkaido.html

 

お申込みは↓からできますので御予定が合う方は是非!

http://jasst.jp/symposium/jasst18hokkaido/query.html

(〆切 2018年11月26日(月) 18:00)

 

 

ここからは、9月のJaSST北海道が中止(代替開催)される原因となった、

北海道胆振東部地震」で被災体験についてお話ししたいと思います。  

 

被災体験について

私は仙台在住なのですが、

実は私ちょうど9/5(水)〜8(土)は「会社の仕事+JaSST北海道」で札幌に出張していました。

地震が起きたのは9/6の3:00頃でしたので、着いたその夜に地震に遭ったわけです。

(行くときも台風で大変だったんですけど、その話は割愛します(^^;)) 


同行者との連絡手段

まず、困ったのは出張の同行者(ほぼ初対面の5人)との連絡手段でした。

地震発生の朝(9/6)、連絡が取れない方もいたので行き先はハッキリさせる必要がありました。

ただ、通信状況が不安定でしたし、スマホのバッテリーの不安もあります。

と言って、ちょっとした外出時にいちいち部屋に声をかけるのもストレスでした。

  

結局アナログに「外出時は自部屋のドアに行き先と予想帰宅時刻を書く」

というルールを作ることで対応しました。

 

コンビニ

地震発生直後、出張してきている身なので、食べるものがないですし、

ホテルも電気が使えないので食事の提供ができません。

 

まずはコンビニに行って食料確保です。地震発生の朝(9/6)のコンビニは、

セブンイレブン:レジが動いており(非常用電源?)電子マネーも使用可

ファミリーマート:手作業で対応

・ローソン   :朝は閉めていた(と思う)

特にセブンイレブンは、レジが生きていたので比較的スムーズに買えました。

電子マネーやクレジットカードが使える場合は、現金を温存するためにも使うようにしました。

ホテルの滞在期限が切れた

今年はサッカーの代表戦と重なった関係でホテルが非常に取りづらいため、

・9/5、6の夜:札幌のホテル

・9/7 の夜 :千歳のホテル

・飛行機のチケット(9/8 PM 千歳→仙台)

という旅程を組んでいました。

 

幸いなことに私が札幌で泊まっていたホテルは電気・水の復旧も早くて非常に助かりました。

9/7になり、当初の予定通り千歳のホテルに移動することも検討したのですが、

・泊まっていたホテルは電気・水があり、過ごすには安心

・他の出張者と別行動は避けたい

・千歳のホテルの復旧状況は不明

などがあり、札幌のホテルに延泊させてもらえるように頼むことにしました。

 

私「・・なので、9/7も延泊させてくださいませんか?」

ホテル「地震が発生し、ホテル・部屋のメンテナンスが行き届いていません。」

ホテル「緊急事態なので、泊まっている方を追い出すことはできませんが、何かあっても自己責任になりますよ?」

 

・・と言われながらも頼み込んで延泊させてもらいました。

 

話しているときは

「今の状況では最高レベルにいい環境なのに、何言っているんだろう( ゚д゚)ポカーン」

と思っていたのですが冷静になって考えてみると、当たり前なんですよね。

例えば、「地震によって「水道管やガス管の破損」や「天井や壁へのダメージ」がない」

という事を確認できなければ、ホテル側としては客を泊めれないんです(ということだと思う)

 そういった未確認の状況で宿泊者に怪我させたら訴えられちゃうかもしれないので。

 

「前のホテルの滞在期限が切れて追い出されたので、泊めてください」

と言っている方が、ごめんなさいをされているのも見かけました。

  

ホテルの事情もわかるのですが、被災した個人の立場としては、

出張中に被災した場合、次の寝床か帰る見込みがつくまでチェックアウトはしない方がいいと思いました。

 

余った食糧

飛行場が復旧し、帰れる事になったのは良かったのですが、

手元には非常食とペットボトルの飲み物が大量に余ってしまいました。

5人分だったので、結構な量です。

(500mlペットボトルが10本くらい?と、カロリーメイト、お菓子)

 

持って帰るのも大変ですが、捨てるのは論外ですし、

人にあげるにも、知らない人からもらうのは貰う側に抵抗がありそうです。

 

ちょっと考えた末に、私達の身分を把握しているホテルの方に渡すことにしました。

ホテルの方に相談したところ、何とか引き取っていただけました。

  

身軽になり、この後は特に問題なく帰路につきました。 

 

最後に

私が被災で直面したことと、その対応は以上です。

すべての対応が100点ではないと思いますが、自分なりに最善を考えて行動していました。

 

また、この出張で様々な方にご心配をお掛けしました。

暖かい声が大変励みになりました、ありがとうございました。

 

最後に、、、。

震災から2ヶ月経ち札幌市内はもう以前と変わらない生活になっていると聞いています。

そんな中開催される「JaSST'18 北海道」参加してみてはいかがでしょうか!?

 

お申込みは↓から(〆切 2018年11月26日(月) 18:00)

http://jasst.jp/symposium/jasst18hokkaido/query.html

 

以上でした。

ASTER出張セミナー(in 青森)に参加しました!

こんにちは、JaSST東北実行委員の武田です。

9/21(金)に第1回:ASTER出張セミナー(in 青森)が開催されたので行ってきました~!

connpass.com

青森へは初めて行ったのですが、いたるところから三味線が聞こえ、行く先々にはねぶたが彩られ美しいところでした。
海沿いにある会場(ねぶたの家 ワ・ラッセ)も不思議な形をしており、キレイでしたよ。
潮風が強く気温もあまり高くない中、松谷さんが半袖だったのには驚きました!

 

池田さんによる初心者向けセッション

「単なる仕様チェックから卒業するために ~最初に抑えたいキホンのキ~」
第3回盛岡ソフトウェテスト勉強会でお話いただいたときは、45分という限られた時間の中でお話いただきましたが今回はたっぷり120分でした。


【機】とらえなおそうテストの意義


ソフトウェアテストの意義ってなんだろう・・・
テストを始めたばかりのころは気にせずただ仕事をこなしていたような気がします。

ソフトウェアテストを行うと、ソフトウェアが作られていく過程で入り込んでしまうバグを発見することができ、そのバグを開発者が修正することによってソフトウェアを利用者が安心して利用できるようになる」

テストをしないと不具合を発見できません。当たり前のようでハッとする一言でした。

 

【規】テストに必要な思考

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 テストは仕様確認だけでは単なる動作チェックであって、テストにはテストの思考が必要とのことでした。
設計時は「こう動くべき」「こう動かないべき」という思考になりますが、テスト時の思考としては「それ以外」で何も起きないかも確認せねばならない。この認識があいまいなままテストしている人が多い気がします。はっきりと伝えてあげることで新人さんも早くスキルアップできるのではと思いました。
「行間ってなに?」と質問されたとき、はっきりと答えられる人はあまり多くない気がします。

【紀】テストの分析設計~マインドマップを利用して~

池田さんは書籍「マインドマップから始めるソフトウェアテスト」の著者でもあります。
仕様書から仕様を抜き出して語尾だけ変えるのは単なるチェックどまりというお話でした。

実際の現場だと、CPM法で作ったテストケースを実施する側が行間を読むような形になってしまっていることも多いと思います。現場によってはCPM法で設計するよう指定されたり・・テスト設計はなかなか思うようにはいかないですね。

マインドマップを書く時の注意点としてはテストの思考を意識すること!
意識しないと単なる仕様の整理になっちゃうよとのことでした。

 

ツール系セッション

松谷さんによる”気軽に使える”14個のツールのご紹介でした。
紹介されたツールはコチラ

  • ScreenPresso
  • gyazo
  • Opne Broadcaster
  • 文字列ジェネレーター
  • テスターちゃんLINeBot
  • LINE DESKTOP
  • Postman
  • Xmind
  • Mind Map Tab
  • 意地悪漢字
  • バグっぱ!
  • FindingBugs
  • Mayersの三角形
  • テスターちゃん

松谷さんはテスト漫画「テスターちゃん」の作者さんで、マンガでテストを表現されています。
新人教育するときなどに、読んでもらうことで共通するマインドとかを覚えてもらう手間が省けるとのこと。
マンガだから入りやすいし最高だと思います。

池田さん曰く、動画撮影はツールを使わなくてもパワポでもできるとのことでした。
パワポで動画撮影ができるのであれば、現場でツール申請などせずともサクっとエビデンスが撮れますね。
ScreenPressoの動画機能は、クリックしたときに円が波紋状に広がりステップが分かりやすくなっているのでエビデンスやマニュアル作成に最適だなと思いました。※無料版は広告が入るようです

Postmanは業務で使用することがありますが、自動化っぽいことができるのは知りませんでした。毎回コピペでAPIを叩いてたのでもっと早く知りたかったです・・・。

 

秋山さんによるASTER標準テキストセミナー

9月に公開されたばかりの話題のテキストで楽しみにしていました。
テキストは二日分(12時間)の容量とのことでしたが、今回は3時間でお話いただきました。
社内教育などでの利用で長い時間が取れない場合は、章ごとに分けるのがオススメとのことでした。

品質

「品質ではない、質である」
石川馨さんの言葉だそうです。

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品質というと物品の質という感じになってしまうので「質」というようです。質はモノだけではない。
 ・いくら業務をよくしようとしても、下がよくないとできないので3段階でとらえることが大事
 ・製品の質だけ見てもダメで、企業がちゃんとしないと品物の質はとれない
※JISの定義は暗記のレベルがいいということでした。

第一章はソフトウェアの危機を感じてもらうことが目的とのことでした。
池田さんのセッションでもありましたが、バグ一つでどれだけ大変なことになるのか、などは考えるのが怖いかもしれませんが初心者のうちにしっかり向き合っておく必要があると思います。

同値分割テスト

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わかったつもりでわかってなかったかもしれない同値分割です。
秋山さんがホワイトボードにかいたものをノートに描いて理解促進です。
「全部(の数字)はやらないけど”65だと地球が爆発する”とかならやるよ」がツボでした。

モデルルームの内覧にたとえ、玄関だけみるというのではなく風呂、キッチン、各所をまんべんなくみるよね?というお話が分かりやすかったです!

状態遷移

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ラルフチャートで状態をご説明いただきました。
非常にわかりやすいのはJaSST東北でのHAYSTの取り組みがあったから?とも思いましたが、ラルフチャートの図はおそらく新人の人でも直感的にわかりやすいだろうと思います。


今回は3時間で1-4章をお話するというタイトなスケジュールだったので演習はすべて省略となりました。

秋山さんの説明は、背景のお話や、視点を変えたり、ホワイトボードに絵を描いたり、ストーリーに乗せてお話していただけるのでスッと入ってきて夢中になれます。
このテキストに限りませんが、社内教育や勉強会でASTERテキストを実施する場合は、ただただスライドを読んでしまうような形をとってしまうと初心者には興味が薄くなってしまうような気がしました。
その辺りを気を付けて工夫して使用したいと思います。

 

松谷さんによる事例系セッション

プレイングマネージャーとしてどのようにチームを構築していき、職場で起こる様々な問題に対してどのような施策を打っていったかのお話でした。

ねちゃう問題

あるある・・さすがにこれは解決むずかしいのでは・・と思いましたが松谷さんはなんと「ねてきていい!」にしたそうです。

他国だと「シエスタ」というものがあるらしく、例があるものとは知りませんでした。
かといってなかなかお昼寝導入は難しそうです・・。
ちなみに、職場のデスクでそのまま寝るのではなくお昼寝スペースのようなものがあるそうです。

だれが何やってるかわからない問題

チームの人数が多くなると誰が何をしていて・・などの把握が難しくなります。
松谷さんのチームではwikiでスケジュールや何をしているかをすべて記載していたそうですが、メンバーがそのwikiを見に行くのがメンドウ(ワンクリックだけど)となってしまいメンバーがほかのメンバーのタスクを把握できなくなってきていたようです。
そのような問題に対して松谷さんが打った施策とは、カンバンの見える化(壁に付箋を貼る)でした。

私も職場では壁を利用することがありますが、俯瞰できる、一緒に見ながら相談できるなどメリット盛りだくさんです。デメリットは・・梅雨時にパラパラはがれて落ちてしまうことですね。

時期によって忙しいチームとそうでもないチームが発生

属人化してしまって、サッと手伝うことができなくなって固定化してしまう問題です。
松谷さんは、どのチームでも手伝えるチームを目指し、流動的にまわせるようにしました。

暗黙知でいると手伝えない → ヒマがあれば社内wikiに仕様やテスト観点を落としていく!

 

メンバー数が多くなり目が届きにくくなった

26名のチームとのことでしたので、さすがに目が届きにくい感じになったようです。
 →1on1で面談を行いコミュニケーションをとる
だらだらーっとするのではなく、時間を決めて(15分ほど)プライベートな事でもなんでも話をしたそうです。
1on1で話を聞き、メンバーのやりたいことを朝会で発表してもらい個人の成果のアピールの場をつくったり・・大人数のチームでもメンバーとのコミュニケーションを怠らない松谷さんさすがです。

キーワードは「見える化」で、ばんばん見えるようにしていったとのことでした。
案件が忙しくなるとつい見える化を怠ってしまいます。周りにも情報は伝わっているはず、と思ってしまう事がありますがそういうときこそ見える化が必要なのだなあと思います。
私もばんばん見える化していきますー!

 * * *

今回は時間の都合上ワークはナシでしたが、その代わりフルでお話していただけたので濃厚な一日となりました!
講演者の方々に質問しやすい雰囲気で、たくさん質問させていただきました。ありがとうございました!

 

JaSST2018東北でHAYST法をやってみた!

【はじめに】

こんにちは,JaSST東北実行委員の高橋です。

05月25日のJaSST東北2018で,HAYST法のワークショップを開催しました。

秋山さんを始め,参加された皆さん,一年かけて準備をしてくれた実行委員メンバーのみんな,本当にありがとうございました。

このブログでは,皆さんにご参加いただいたHAYST法のワークショップをどの様に作ったのか紹介します。

なぜJaSST東北でワークショップを始めたかについては,一昨年のブログと秋山さんがツイートしてくれたので,そちらを見て下さい。

 

以下に各実施日の作業内容を記載していきます。

作業時間について,土日祝日は約8時間,平日は約2時間程度です。

参加人数はまちまちですが,多いときは10人,少ない時は 3人程度です。(Webを使ったオンラインでの参加人数を含みます。Google-HangoutやZoomを使いました)

JaSST東北の実行委員メンバーは宮城を中心に,岩手,東京,北海道にいるため,各地域とオンラインで連係しながら作業しました。

JaSST東北のイベント関係の準備作業(Webサイト向け資料の作成や物品の手配等)は除きます。あくまでHAYST法ワークショップを作るための時間です。

 

所々,HAYST法(JaSST東北版)の用語が出てきます。分からない用語はJaSST東北のレポート資料を見ていただくか,実行委員メンバーに聞いて下さい。

まあ,色々言いたい方も居ると思いますが,やったもん勝ちですw

 

【2016/06/04 テーマ決め】

・JaSST2016東北(2016/05/20)の振返り会を実施した時に,2017年の「育成」を挟んで ,2018年はHAYST法をやろうとメンバー内で決めていました。実際に秋山さんにお願いしたのは1年後の2017年05月です。

 

【2017/05/11,06/14  秋山さんへ基調講演の依頼】

・2017年のJaSST東北に秋山さんが参加されることが分かったので,秋山さんに2018年の基調講演とワークショップへのサポートをお願いして,了承をいただきました。また,メールによる質疑応答では,伝わりにくい点があることから 2017年09月に仙台に来ていただく事になりました。

ここからスタートでしたが,秋山さんには大変なお手数をおかけしました。拙い我々に最後までお付き合いいただき,本当にありがとうございました。m(_ _)m

 

【2017/07/15 内部勉強会①】

HAYST法の本(事例とツールで学ぶHAYST法)をもとに,6W2H~FL表まで実施してみました。ワークショップのお題(テスト対象のアプリケーション)は2013年のJaSST四国で秋山さんが使った「電話受付システム」です。JaSST四国では 2時間の講演でしたが,我々が実施したところ,色々疑問点が出てほぼ 1日かかりました。特にこの時点で悩んだのがwhomでした。

毎回の勉強会で出た疑問点をメールに記載して,秋山さんへ質問を行い,回答を貰って進めました。

【2017/08/05 内部勉強会②】

圧縮解凍ソフトのLhacaをお題にワークショップを実施しました。午前中は東京で実施したリリカルさんのHAYST勉強会の報告。午後がワークショップでした。6W2H、ユーザーストーリー、FV表までで時間切れになり,ラルフチャート以降は次回になりました。
Lhacaは2016年VSTePの時のお題だったのですが,汎用性が高すぎてHAYST法のお題としては適さない感じがしました。

 

【2017/09/02 内部勉強会③】

08月05日の続きで,Lhacaをお題にラルフチャートとFLまで作成しました。また,本会の構成や 09月に秋山さんが来た時の進め方を検討しました。本会の構成を検討する上で,何を重視するかを考える必要があるとの結論に至りました。

 

【2017/09/13 本会の構成検討会】(オンライン会議)

秋山さんが仙台に来る前に,本会でHAYST法のどこにスポットを当てるか検討会を行いました。また,メインターゲットを「マネージャー(管理者)」,「開発者」,「テスト技術者」の誰にするか議論しましたが,この時点では優先順位を付けられずに終わりました。そのため,もう少しHAYST法を勉強してから判断することにしました。

 

【2017/09/29・30 第1回秋山祭り】

お忙しい中,秋山さんに仙台へ来ていただきました。本当にありがとうございました。

09月29日は今まで勉強して分からなかったHAYST法に関する質問タイム。09月30日はHAYST法の各プロセスを秋山さんに教えて貰いました。

09月29日の質問タイムで,ここまで毎回議論となっていた「whom」を理解することができました。また,09月30日には製品のライフサイクルとゴール(製品ブランド)の考え方を知ることができました。これは本会時に「未来スライダー」と表現したものですが,製品の出荷時期だけではなく,製品のライフサイクルを通じて利用者を満足させる考え方で,今まであまり意識していなかったため,私には衝撃でした。

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【2017/10/21 内部勉強会④】

スマホの目覚ましアプリをお題に,6W2H~FL表までのワークショップを実施しました。スマホの目覚ましアプリをお題にしたので,その場で実際のアプリを操作して,仕様等を確認できるので,進めやすい面がありました。

09月に秋山さんに教えていただいたおかげで「whom」を理解し,やっと 6W2Hの次に進めた感じですが,今度は「目的機能」がよく理解できませんでした。

 

【2017/11/19 内部勉強会⑤】

携帯用ミュージックプレイヤーをお題に,6W2H~FL表までのワークショップを実施しました。

この頃から本会での時間配分とワークショップの内容を詰めながら,ひたすらトライ&エラーを実施しました。ワークショップの時間が限られていることから, 6W2HのWhat,Howto,HowMach は実行委員側で予め埋めた作業様式を準備して,参加者には3W(when,where,who)と whom を考えて貰うことにしました。

 

【2017/11/27 持って帰って貰うもの検討会】(オンライン会議)

HAYST法は複数のプロセスから成り立っているため,1日のJaSST東北で全てを行うことは難しいと考えました。そこでHAYST法のプロセスのどこを重視してワークショップを組み立てるかメンバー内で議論しました。6W2H~FV表の前半と,ラルフチャート~FL表の後半のどちらにするかでしたが,検討の結果,whom等を意識して貰うため,前半重視にしました。

 

【2017/12/23 内部勉強会⑥】

自動販売機をお題にワークショップを実施しました。北海道のネモさん( @nemorine )が事前予告無しに仙台に参上して,ワークショップに参加するサプライズがありました。

この時は,3W(when,where,who)を出す時に極端な(変わった)利用方法を出したチームと,一般的な利用方法を出したチームに分かれ,どちらが良いのか議論になりました。

6W2H~FL表までのワークショップを実施する予定でしたが,上記議論と01月の秋山祭りの進め方を検討したり,本会で秋山さんに講演いただく内容を検討したため,FV表でタイプアップしました。

 

【2018/01/26・27 第2回秋山祭り】

お忙しい中,再び秋山さんに仙台へ来ていただきました。ありがとうございました。

01月26日はHAYST法の質問タイム。01月27日は秋山さんもワークショップに参加して貰い,実際のお手本を見せていただきました。

この2日間はとても得たものが多く大事な2日間でした。HAYST法は要求を相手にしないこと。HAYST法はVaridationでも,Verificationでもなく,Estimation(予測)であること。When,Where,WhoをXYZの3軸にした「3Wキューブ」。目的機能も理解できました。

 

HAYST法のプロセスは 6W2Hで発散,ユーザーストーリーで収束した後,FV表,ラルフチャート,FL表で再び発散するといった進め方等,この 2日間が無ければ,HAYST法を理解することは出来なかったと思います。そのくらい大事なことを学ぶ事ができました。

また,秋山さんが2017年06月~12月にFaceBookに記載したコラムを纏めて送ってくれました。HAYST法に関する多くの情報があり,とても参考になりました。コラムはメンバー全員が読んで,秋山さんに不明点を質問し,理解を深めることができました。

秋山さん,ありがとうございました。

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【2018/01/30 第2回秋山祭りの情報共有会】(オンライン会議)

秋山さんから教えていただいた大事な内容を,参加できなかったメンバーへ共有しました。

教えていただいた「3Wキューブ」を図に表現したり,ワーク結果を写真に撮って,秋山さんが我々に見せてくれた進め方やポイントを共有しました。

秋山さんから直接教えていただいた内容を全て共有するのは大変でしたが,本会で全員がモデレータを務めるからには,できる限りメンバーの知識差・スキル差を無くす必要があります。この後もメンバー内の情報共有には,かなりのパワーを割いたと思います。

 

【2018/02/13  ワークショップ時間圧縮方法検討会】(オンライン会議)

01月27日の秋山祭りの結果から,6W2H~FL表のワークショップをJaSST本会でやるのは,時間的に厳しいのが分かりました。

ワークショップの時間不足は,今回の大きな課題でした。(半分冗談ですが,2日間のJaSST開催を検討した位です)

そこで実質的な時間配分を決め,ワークショップの時間短縮方法を検討しました。

例えば,6W2Hの 3W(when,where,who)を出してもらう時は,ひとり 3個にして貰う様にしました。意見が多い程,集約に時間がかかるためです。

また,FV表の因子について,用紙に記載する進め方から,付箋に書いてそれをラルフチャートに貼り直す様にしました。

この後もワークショップの時間を短縮するために,色々な工夫を行いました。

 

【2018/02/21 ミニ秋山祭り】(東京)

私の東京出張の時にあわせて,㈱ウェブレッジさんの場所をお借りして,秋山さんに来ていただき,質問タイムを行いました。

これも疑問点を無くし,HAYST法を理解する上でとても大事でした。

01月27日の秋山祭りを受けて「3Wキューブ」を図に表現していたのですが,この時点で「3Wキューブ」は「市場環境」を表現しているのか,「保証範囲」を表現しているのか,実行委員メンバーで意見が分かれていました。そこで秋山さんに確認した所,「市場環境が内側です。保証範囲は市場環境を全て包む様に考えて下さい」と教えていただき,本会で使用した「3Wキューブ」が出来上がりました。その他にも「3Wの組合せ」に対する「whom」の使い方など,重要な点を教わることができました。

 

【2018/02/24 内部勉強会⑦】

2017年06月よりJaSST東北実行委員を,HAYSTワークショップを作る「ワークショップ担当メンバー」と,ワークショップ作成には参加しない「イベント担当メンバー」に分けて進めてきました。ある程度,ワークショップの実施に目途がついてきたので,今までワークショップに参加した事のない「イベント担当メンバー」に一般参加者の代わりに参加してもらい,本番形式で実施し,問題点の洗い出しと時間配分の確認を行いました。

ここで「参加者はワークショップ全体の流れが分からない」との意見が出たため,ワークショップを始める前にワークショップ全体の流れを説明する事にしました。また「いきなり付箋に意見を書こうとすると,参加者の手が止まりやすい」との意見があったので,A4紙に書いてもらって,その後で付箋に転記する進め方にしました。

 

【2018/02/28 ワークショップ内容検討会】

02月24日の実施結果をもとに,時間配分の見直しと,進め方の改善案を検討しました。

一番課題になったのは 6W2Hの作業時間の確保でした。初参加の人でワークショップを実施して見ると,6W2Hの作業時間が足りないことが分かったため,FL表のワークショップを諦め,説明のみにしました。また,参加者の出す意見の粒度にバラツキが出るため,最初にwhenを実施して,参加者に慣れてもらってから,where,who,whomを出して貰うようにしました。

 

【2018/03/15 HAYST法ワークショップ実施例作成会】

物事を説明する時は「例」があると分かり易くなります。本会でモデレータが参加者へ説明しやすくするために,HAYST法ワークショップの実施例を作成する事にしました。もちろん,本会と同じお題は使えないので,携帯用ミュージックプレイヤーの仕様書をもとに作成することにしました。

この日は 6W2Hの意見出しでタイムアップしました。

 

【2018/03/22 HAYST法ワークショップ実施例作成会】

実施例の作成を継続実施して,ユーザーストーリーまで作成しました。

ユーザーストーリーを作成しましたが,一部分の機能を対象としたため,目的機能が十分なのか疑問を感じました。そこで,仕様書にある機能を全て網羅したFV表を作ることにして,この日は一旦中断としました。

 

【2018/03/25 東京組モデレータ練習会】

今回の課題のひとつになったのが,一昨年のVSTePワークショップ時にモデレータを経験したメンバーと,今回初めてモデレータに挑戦するメンバーがいるため,各メンバーのスキルをいかに均質化するかでした。知識差を無くすために情報共有も頻繁に行ったのですが,モデレータは何回か実施して経験して貰うしかありません。この日は東京在住のメンバーが集まり,モデレータの練習会を実施しました。

 

【2018/03/31 岩手組モデレータ練習会】

仙台のメンバーが岩手県に移動して,岩手県のメンバーとモデレータの練習会を行いました。嬉しかったのは,実行委員以外の㈱ヴェスの方が,参加者役として加わってくれたことです。我々,実行委員メンバーでは,どうしても当日の進め方を理解した上での参加になるため,問題点に気づけない事があります。㈱ヴェスの参加者の皆様には,休日返上でお付き合いいただき,また,参加者として貴重な意見をいただきました。ありがとうございました。

ここでは本会で使う予定だった「合コンアプリ」を使ってワークを実施しました。メンバーが実際に作成したWebベースの「合コンアプリ」をデモしながら,ワークショップを実施したのですが,場所や時間を限定しがちなのと,ラルフチャートにおいて read/write に該当する因子が無いことから,本会で「合コンアプリ」を使うのを取止めました。この後,各メンバーが色々な案を提案して,最終的に「キッズ携帯電話」をお題にすることにしました。

 

【2018/04/03 情報共有会】(オンライン会議)

東京組モデレータ練習会,岩手組モデレータ練習会,それぞれで出た課題の意見交換をしました。合コンアプリの取止めや,ラルフチャートの作業様式について,付箋を貼る場所が狭いことから,A4紙をそのまま利用する様に見直しました。

 

【2018/04/06 HAYST法ワークショップ実施例作成会】

03月31日の岩手組練習会の合間に,実施例のFV表まで作成できたので,続きのラルフチャートとFL表を作成しました。この後,ワークショップ実施例を配布用にパワポへ整形する作業に取り掛かりました。

 

【2018/04/09 HAYST法の情報共有会】(オンライン会議)

04月13・14日の秋山祭りの前に,少しでもメンバーのHAYST法の理解を深めたくて,オンライン会議を実施しました。メンバーの各自がHAYST法に関する疑問点を話し,他のメンバーがそれに対する回答を行う形式で進めました。また,メンバー内で解決できない疑問については,04月13日に秋山さんに聞くことにしました。

 

【2018/04/13・14 第3回秋山祭り】

お忙しい中,再び秋山さんに仙台へ来ていただきました。何度もありがとうございます。

04月13日が質問タイム。04月14日はリハーサルのイメージで,作業内容の説明とワークショップを実際に実施して,秋山さんに確認・指摘してもらいました。

04月14日のワークで衝撃の事実が分かりました。3W(when,where,who)で出す極端な利用範囲(キワ)は,テスト観点が明確になっている点は狙わず,何かありそうなポイントを狙う「寸止め」だったという事でした。今までのワークショップでも秋山さんから「何をテストすればいいか明らかになっているもの(シチュエーション)は,そこをピンポイントでテストすればいい」と言われていたのですが,やっと意味が分かりました。これは秋山さんがツイートでも話されている事です。

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※この例では,when(時)の「登山の時」がwhere(場所)を指定している。「弱い電波」などテスト観点が分かっている場合は,個別にシナリオテストで確認する。

HAYST法の理解が深まったのは良かったのですが,今まで作成していた実施例を全て作り直すことになりました。また,本会でメンバーが行うHAYST各プロセスの説明資料についても,色々修正が必要な状況でした。

 

【2018/04/17 情報共有会】(オンライン会議)

秋山祭りに参加できなかったメンバーへ,04月14日の内容を共有しました。話を聞いたメンバーも驚いていました。情報共有会の後に秋山さんへ追加質問を行い,更に理解を深めました。

 

【2018/04/18 残作業の洗い出しとスケジュール決め】

実施例の再作成作業,説明資料の修正作業,モデレータの練習,JaSST東北のイベント準備作業が重なってしまったので,本会までに必要な作業の洗い出し,担当者の割振り,スケジュール決めを行いました。あと1ヶ月という事もあり,メンバーにはかなりの無理を言いましたが,みんな忙しい中,何とか時間を確保して作業してくれました。感謝です。

 

【2018/04/19,04/23,04/24,04/27 HAYST法ワークショップ実施例 再作成会】

3Wの出し方が分かったので,6W2HからFLまで全てを作り直しました。大変タイトなスケジュールでしたが,参加できる人だけで何とか作り直す事が出来ました。この後,作成したワークショップ実施例を,配布用にパワポへ整形する作業に取り掛かりました。

 

【2018/04/29 岩手組モデレータ練習会(第2回)】

再び仙台のメンバーが岩手県に移動して,岩手県のメンバーとモデレータ練習会を行いました。この時も,㈱ヴェスの実行委員以外の方が,参加者役として加わってくれました。

この時に本会でも使った「キッズ携帯電話」の仕様書を使ってワークショップを実施しました。「キッズ携帯電話」はテスト対象として良かったのですが,やはりシチュエーションが出てしまうので,シチュエーションが出た時に,どの様にアドバイスするかが課題になりました。

 

【~2018/05/03 ワークショップ内容説明資料の作成とメンバー全員レビュー】

モデレータ練習会の合間を縫って,各ワークショップの説明資料を,担当メンバーが作成しました。

作成した説明資料について,メンバー全員がレビューしました。これは当然,説明資料を良くする目的もありましたが,全ての説明資料に目を通す事で,メンバー全員の認識をあわせる効果もありました。

説明資料への質問は,全てモデレータを担当する各メンバーが受ける事にしていたので,各メンバーも手を抜かずに全資料に目を通してくれました。

 

【2018/05/07~05/09 説明資料の秋山さんレビュー】

メンバー全員レビューの修正結果を反映した説明資料を秋山さんに送って,レビューをお願いしました。お忙しい中,ご確認いただき,ありがとうございました。

説明資料を作ったメンバーは,秋山さんのレビューにドキドキだったのですが,思ったより指摘事項が少なくて,逆にびっくりしました。ユーザーストーリー(FV)やラルフチャートに至っては指摘ゼロで,担当したメンバーは大喜びをしていました。

 

【2018/05/08 東京組によるミニ秋山祭り】(東京)

東京組を中心に,㈱ウェブレッジさんの場所をお借りして,秋山さんに来ていただき,質問タイムを行いました。

東京組が疑問に思ってた部分をご質問させていただき,HAYST法に関する理解を深めることができました。

 

【2018/05/12 仙台組モデレータ練習会】

仙台組で本番の「キッズ携帯電話」を使ったモデレータ練習会を実施しました。実施した結果,whenのワークショップ時間がまだ足りないと考え,本会の時間配分を見直しました。また,ワークショップで使用する作業様式について,付箋の色と貼り付ける場所の色をあわせる様に見直しました。

 

【2018/05/13 東京組モデレータ練習会】

東京組で本番の「キッズ携帯電話」を使った練習会を実施しました。嬉しいことに,実行委員以外の㈱ウェブレッジの方や,実行委員の友人(デザイナー)の方が参加者役として加わってくれました。お忙しい中,ご協力いただきありがとうございました。

 

【2018/05/17 情報共有会】(オンライン会議)

仙台組・東京組とそれぞれの練習会で得た知見の共有を図りました。また,モデレータのサポート資料として,「モデレータ虎の巻(モデレータの心得集)」,「トラブルシューティング(モデレータが困った時の対処法)」,「参加者に持って帰ってほしいもの(ワークショップで参加者へ伝えること)」を作成,共有を図り,本会当日にメンバーが迷わない様に心掛けました。

 

【2018/05/23 直前確認会】(オンライン会議)

前日,当日のイベント準備作業やワークショップの詳細タイムチャートを作って,メンバー全員で最後の確認会を行いました。ここまで来ると「やれることはやった」と開き直りが起きて,(私は)逆に落ち着いてきました。

 

【2018/05/25 JaSST東北本会】

JaSST2018東北を開催しました。本会の様子は,JaSSTレポートつぶやき纏めを見て貰えば分かりますが,盛況の内に終わることが出来ました。秋山さん,参加された皆さん,ありがとうございました。

 

【2018/06/30 JaSST東北 おかわり会(再演)】

JaSST2018東北は,何と,申込み開始後わずか10日で満員になりました。我々としても驚いたのですが,結果的に地元の参加者が少なくなりました。このため,地元の参加者を対象に,おかわり会を開催しました。9名の方にご参加いただき,無事実施できました。参加された皆さん,ありがとうございました。

 

【一年間を振り返って】

お忙しいなか,何度も秋山さんに来仙・ご指導いただき,本当にありがとうございました。秋山さんのご指導無しでは,とても開催することはできませんでした。

 

反省点は,メンバーの時間をかなり拘束した事です。始める時は,ここまでパワーがかかるとは思わなかったのですが,かなりの時間を使いました。ほぼ皆勤賞のメンバーから「メンバーはそんな事を気にしていない」と言って貰えたので,ちょっとホっとしました。みんなの協力が無ければ実現できないワークショップでした。1年間,付き合ってくれて,ありがとう!!

 

【来年は5月31日です】

来年のJaSST東北は 2019年5月31日(金)に開催します。会場を確保できたので日程は確定しました。内容はまだ検討中なので,発表までお待ち下さい。

 

以上です。長文に最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。

また,JaSST東北でお会いしましょう!

高橋

 

JaSST'18 東北 いよいよ今月開催です!

こんにちは、JaSST東北実行委員会の@mhlyc です。

 

いま、JaSST'18 東北に向けて着々とワークショップ準備中です!

HAYST法について理解を深めてきた我々ですが、ワークを繰り返すたびに発見があります。

 

学習に関して、よく言われる言葉として「〜周目の理解」というのがあります。

初めは全くわからないのが、「少しわかる!」となり、それが「完璧に分かったぞ!」となるのですが、それがまたひっくり返されて「やっぱり全然わからない……」というループを繰り返して理解を深めていくという考え方です。

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例えば、HAYST法で扱う要素の中に「6W2H」というものがあります。

最初、実行委員の中で「これは全然わからない!」となったのですが、ワークや議論を通して徐々に、参加者にも伝えられるくらい理解を深めることができました。

他にもHAYST法では様々な概念や考え方を扱いますが、いずれも参加者の方にわかりやすく伝えられるよう、試行錯誤を重ねています。

実行委員全員で、全力を挙げてワークを製作していますので、参加される方は楽しみにしていてください!

予習のポイント

以下の本が参考になるかと思いますので、お時間ある方はご一読ください。

事例とツールで学ぶHAYST法

また、こちらは当日ご登壇いただく秋山さんのHAYST法に関するツイートをまとめたものです。

togetter.com

それではJaSST東北参加されるみなさま、当日お会いしましょう!

今回参加できなかった方も、後日レポートが公開される予定ですので、内容についてはそちらの公開を楽しみにお待ちください。