一級建築士製図が終わったので,忘れないうちに備忘録を書いておく.

製図は大手資格学校Nに通った.

数十万円もする高い授業料を払ったので, 十分な分析と対応を行ってもらえると思い込み,信用していたが, 結果的にはそれがあだになったように思う.

大学の勉強等でも同じであるが,高い授業料を払っても, 結局自分で勉強する・考えることが重要であることは同じであると改めて感じた.

今年は地盤条件を十分に考慮した基礎構造とすることというような条件が 試験もとより事前に公表されていた.

昨年度のMS建設の杭の支持地盤への到達管理の甘さが報道され,社会的問題にもなったので, 杭基礎を意識した問題であると考えることは当然ではあるが,あまりにも杭基礎ばかりの問題が多かったように思う.

この規模の場合,地盤の状況によっては直接基礎等により, 十分に対応可能と思われるのに,一向に課題では出てこない大丈夫かなという不安はあったものの, 数十万円を払っているから(全国の受講生からの膨大な金額をいただいているのだから), 試験対策が考えられているだろうということで,盲目的に信じてしまっていた.

パッシブデザインに関しても,一律にルーバーや吹抜けや屋上緑化が中心であり,バリエーションに乏しいなと思っていたが, 試験では全く別の,既存の井戸,地中熱,太陽熱の利用が求められ,試験対策では全く触れられなかったと思われる内容が出てきた.

今回に関しては特別かもしれないが,資格学校が想定した問題が大きく外れる結果となっており,返金してほしいと思うほどの内容であった.

試験元も,少しひねった問題を出そうとしているのだろうが, 施主から○○を利用した設計としてほしいという場合は, 調査・検討という段階を踏んだうえで,時間をいただいて提案するのだろうから, もう少し,一般的な内容で出題してほしいと思った.

google trendでみても,太陽光パネルと太陽熱という単語では圧倒的に太陽光パネルのほうが検索ワードとしては大きい. マイナーと言わざるを得ない.一級建築士で要求されている事項(出題意図)がいまいち理解できない.

出題される条件があまりに唐突すぎると思う. 支持層が○○mにある,道路は○○側に接道,特定天井に該当する室についての対策, 使用用途によっては高天井が求められるというについては事前対策が可能であるが, 太陽熱や地中熱の利用は基本的には施主の要望であり, 設計側とすれば必要に応じて提案する手法であり,指定されることの意図に納得できない.

受かっている気がしないためか,不満ばかりが募る. さらに,結果がわかるのが,2か月後ということで, ほんの少し希望を抱いて悶々とした日々を過ごすことになりそう.

製図に関する備忘録

製図に関する備忘録

備忘録(復習)もかねてメモする.

製図手順

  • 記述の完成
  • 面積表の完成(要求面積内にあることを確認する)
  • 基準線(平立断)
  • 寸法線(平立断)
  • 柱(平面)
  • 大まかな壁の線
  • 室名の記入,要求分の確認し什器等の書き込み
  • 立面図完成
  • 平面細部等書込み 要求と所について必要事項が書かれているかを優先
    • 室名
    • 主要寸法
    • 床面積
    • 設備シャフト(DS, PS, EPS)
    • 断面切断位置
    • 建物出入り口
    • 駐車場,駐輪場他指定物
    • 下階のひさし等
    • 歩行距離及び経路
  • チェック

什器のサイズ

  • テーブル(4人掛け)

1200 * 750 前後の間隔は1500,壁の場合は900開ける.

  • テーブル(6人掛け) 850 * 1800

  • 図書棚 中心線間隔は2000 本棚の奥行は250

用語の定義に関する整理(建築基準法)

用語の定期に関して整理しておく。

防火性能

建物の周囲において発生する通常の火災による延焼を抑制するために当該外壁または軒裏に必要とされる性能。
具体的には以下の性能が求められる。

耐力壁である外壁:
加熱開始後30分間構造体力上支障のある変形、溶融、破壊そのほかの損傷を生じない
外壁及び軒裏  :
加熱開始後30分間加熱面以外の面の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しない

準防火性能

建物の周囲において発生する通常の火災による延焼の抑制に一定の効果を発揮するために外壁に必要とされる性能

遮炎性能

通常の火災時における火炎を有効にさえぎるために防火設備に必要とされる性能

具体的な性能は加熱開始後20分間当該加熱面以外の面に火炎を出さないものであること。

不燃性能

通常の火災時における加熱により燃焼しないこと。
加熱開始後20分間以下の性能を満たしていること

  1. 燃焼しない
  2. 防火上有害な変形、溶融、亀裂そのほか損傷を生じない
  3. 避難上有害な煙またはガスを発生しない

なお、不燃材料・準不燃材料・難燃材料はあるが、 準不燃性能、難燃性能は存在しない。

防火設備

防火戸、ドレンチャーそのほか火炎を遮る設備のこと。
加熱開始後20分間当該加熱面以外の面に火炎を出さないものである。

特定防火設備

防火設備と同様の設備のことを指すが、必要な性能が異なる。
加熱開始後1時間当該加熱面以外の面に火炎を出さないものである。

特定避難時間等回答防止建築物

法27条(耐火建築物としなければならない特殊建築物)1項に規定する建築物のこと。

図書室のキリギリス

下記の文庫本を読んだ。 書名:図書室のキリギリス 著書:竹内真

読書記録を見ると、10/16に読んだ湊かなえの母性以来で、1か月以上本を読んでいなかった。 今回の本も購入自体は2週間ぐらい前でやっと今週読み終わった。 同時にビックデータコネクトも購入しているので、こちらはこれからである。

夫との離婚を機に高校の図書館の司書のパートとして、働くこととなった詩織が司書(補助)の仕事を通じて上司である司書や利用する生徒を通じて、 実在する書籍の登場とともに読書に関するストーリが展開されていく。 具体的には読書にまったく興味のなかった子がひょんな写真から読書に興味を持ったり、ミステリ好きの子が図書館の本に関する不思議に推理する物語である。 巻末には紙上で登場した書籍の書評も収録されている。 私とはあまり縁のなさそうな書籍であるが、こういうのを機脚気に読書の幅が広がるのもある種の楽しみかなとも思う。

施工(地盤調査)

キーワードを羅列していく。

  • 地盤調査深さ

直接基礎:建物幅1.5~2倍
杭基礎:杭先端より5~10m

  • 地盤調査試験

  • ボーリング

  • 原位置試験
  • 標準貫入試験
  • サウンディング
  • ベーン試験
  • オランダ式二重管コーン貫入試験(ダッチコーン)
  • スウェーデン式サウンディング試験
  • 平板載荷試験
  • 土質試験
  • 物理的試験
  • 力学的試験
  • 透水試験
  • 揚水試験
  • 単孔式透水試験

  • 地盤の種類

第三紀:200万年前~5000万年前
洪積層:1万年前~200万年前
沖積層:現在~1万年前

  • せん断強さの測定

柔らかい粘性土:1軸圧縮試験、3軸圧縮試験
非常に柔らかい粘性土:ベーン試験、ダッチコーン
ひび割れのある粘性土:3軸圧縮試験
砂質土:ダッチコーン

国立大学入学者数の将来推計

下記文科省資料によると、2015年度の入学定員は96,258人である。

将来の人口推計(18歳人口)を見てみる(2012年1月の推計)。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/062/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2014/11/10/1353375_3_2.pdf

2010年時点で122万3千人となっており、2031年には100万8千人、2058年には63万8千人となる推計である。

現時点では12人に1人入学可能となっているが、50年後には6人に一人入れる計算となる。(入学定員の変更がないと仮定)

現時点での大学進学率は約50%である。 これがこのままと仮定すると、現状では6人に一人が国立大学生、50年後には3人に一人が国立大学生となる。

データえっせい: 県別・性別の大学進学率(2015年春)

下記河合塾の資料によると、 実際の志願者倍率は4倍であることから、一定数国立大学にこだわらない層がいると考えると、 50年後には2人に一人ぐらいは国立大学生となってしまう。 まあそんなことはないだろうが。。

http://www.keinet.ne.jp/topics/14/20150223.pdf

コンクリートの強度

いくつか種類があるのでまとめておく。

設計基準強度(Fc)
構造物の構造計算において基準としたコンクリートの圧縮強度

耐久設計基準強度(Fd)
構造物および部材の供用期間中に応ずる耐久性を確保するために必要とされる圧縮強度特記がなければ、計画供用期間の級(一般、標準、長期)により決まる。

品質基準強度
MAX(設計基準強度、耐久設計基準強度)の強度。 構造物および部材の要求品質を得るために必要とされる圧縮強度。

呼び強度、調合管理強度
品質基準強度+構造体強度補正値による。 ただし、土木と建築とでは考え方が異なるので、注意が必要である。

構造体強度補正値(S)
呼び強度は標準水中養生で行ったテストピースによって得られる強度であるため、現場においては、より条件が悪くなるため、テストピースの強度を下回る可能性が高くなる。それを考慮するための補正値である。

以上。

なお、JASS5が2009年に改定されており、 新旧の基準が混在になっている可能性もあるので、 正確な情報はそちらを確認するほうが確実である。