焼肉の大同門 社長ブログ

6年前から大阪の老舗焼肉チェーン「大同門」の社長をしています。その前は、IT企業の専務>別のIT会社の起業>同時通訳者>大阪府知事通訳。畑違いでも経営という点では共通します。経営や起業、プライベートも含めて書いてます。

息子の初アルバイト面接の顛末

さて、秋からの大学も決まり、夏に日本にいる息子ですが

アルバイトをしたいとのことでしたので、Indeedバイトルなどの

アプリを紹介してあげました。

自分の日本語のコミュニケーション能力が不足なのを感じ(?)

飲食でアルバイトをしたいということ。そこまではかなり殊勝な感じです。

コーヒーが好きなので、ものほど知らずに、

かっこいいカフェで働きたいと最初はいってました。

そのうち、夏休み限定のアルバイトは応募数も限られていることがわかり

まずはビアガーデンの接客アルバイトに応募したようです。

面接の日に家に帰ってどうだったかと聞いたところ、

まず、家をでて履歴書を忘れたことに気付き

走って家に帰ってたので汗だくになった。

遅れたらだめだと焦ってたので、サンダルででていったことと、

バッグもなく、手に履歴書を握りしめていたこと、汗だくだったことも

気づかなかった。

結果、見事に落とされました。

次のチャレンジは、神戸の居酒屋。

面接して帰っていた日は、意気揚々とこれはよかったのではという反応でした。

面接してくれた店長さんが

「本当はすぐにでも来てくださいといいたいのですが、

他に面接する人もいらっしゃるので、3日後の16時にご連絡します」

とのことだったとか。

これで断られたら、あの店長さんは、「仮面をかぶった悪魔」だとか

いってました(笑

で、3日後の16時、電話はならなかったようです。

そこで短期で未経験者のホール接客業は無理ということを学習したようで、

今回の面接では、ホールにこだわっていないといったようです。

で、3度目の正直、

見事、グランフロント大阪のとあるレストランの皿洗いに

採用いただいたようです。

 

初めてのバイト面接のあとの初めてのバイト経験、どうなることやら

話聞くのが楽しみです。

関西・ハーバードフォーラムのメモ

7月10日に関西経済同友会ハーバード大学と共催した関西・ハーバードフォーラムに参加してきました。結構学びもあったので、備忘録がてらメモ書き。

  • 生産性をあげるのは、イノベーションが必須。イノベーションを起こすためには、R&Dへの投資が成功のカギをにぎる。
  • もはや、人々が働くのは報酬よりも、企業がどのように人を「扱う」かのほうが大きな要素になっている。
  • イノベーションは技術革新のみでなく、ビジネスモデルやマーケット構造の大きな変化を起こすことも含まれる。最近では、「顧客体験」のイノベーションも注目される。(例、スターバックス
  • HR(人事)が、企業優位性の要となる。
  • Paralysis in analysis・・・データ分析をしていれば答えがみつかるという誤解は往々にみられる
  • 中期経営計画・・PDCAのやりすぎで本来的にビジネスに必要なものが忘れられている。ほとんどの中期経営計画はこれまでの成功をベースにしている。昨日の成功を自ら壊さないといけない。日本企業はPDCAのPのやりすぎで、DCAに比重をおいたほうがよいのでは。
  • ニッチ市場でスタートする場合、必ず自分たちよりも安く提供する企業がでてくるが、「より安い」が成功するのではなく、「よりベター」を提供できると成功する。
  • 創業者は起業家精神があっても、そのまわりが操業者だらけだと企業経営は難しくなる
  • 日本企業は連続的なイノベーションには力をいれるが、破壊的なイノベーションにはまだまだ抵抗がある。
  • 成功のカギは、Perseverance(しつこさ、根気、忍耐)
  • すべてを自分でやろうとせずに、他の会社とつながることで成長基盤を築ける
  • Problem seeker(問題解決)からSolution seeker(ソリューションを外部に探しにいく)というマインドの転換が必要。

当日の講演:

基調講演:Realities and Challenges in a Turbulent Time 「波乱の時代の現実と課題」

By Roger Porter教授

セッション1:企業の成長戦略 by Richard Cavanagh 教授

セッション2:中堅・中小企業の生き残り戦略 by Elizabeth J. Altman助教

 

英語ピッチするときに、注意したほうがよさそうなこと

今年開催されたHack Osaka2018で、

午前中は学生チームのピッチコンテスト、午後はインターナショナルピッチコンテスト、翌日は、オランダのスタートアップ支援ピッチコンテストGet-in-the Ringでそれぞれ審査員をつとめました。

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最初以外は、すべて英語でのピッチです。

日本側の参加者の中にはまだまだ英語に苦労しながらピッチをしている人たちもいました。もっと効果的に表現できたら、彼らの素晴らしいビジネスについて審査員たちにより伝わるのにと、歯がゆく思う場面もありました。

これから英語でのピッチにチャレンジする人たちの参考になればと思って、英語ピッチの留意点について、書いてみました。

1)カタカナ言葉の使用については注意する

多くの英語がカタカナ言葉として使われていますが、まず、そのカタカナ言葉が英語で存在しない、つまり、日本で作られた和製英語の場合も結構あるので、注意。また、英語でその言葉があるときでも、英語での意味は違うことがあるということを理解しておくことです。

今回あるピッチで、ストックビジネスという言葉が使われてました。いかにも英語に聞こえるのですが、"stock business"という英語では意味が通じません。とくにビジネスモデルを説明するのに大切な言葉については、英語でなんというか、きちんと事前チェックしましょう。

 

2)曖昧な表現は避ける

日本語だと曖昧な言葉を使ってもなんとなく雰囲気でわかってくれることもありますが、英語のピッチでは避けないといけません。例えば、地域の活性化のためのインフラを作りますと英語でいっても、具体的に活性化って何を意味しているのかを言わない限りは、何を作ろうとしているのか聞いている方は全然わかりません。まあ、日本語でのピッチでも結局同じ問題があるとは思うので、言語の違いというよりはコミュニケーション力の問題かもしれませんが。。

 

3) 短い文章でしゃべる

だらだらと、切れ目なく話す人がいますが、とにかくわかりにくいし、インパクトにかけます。短い文章で端的に伝えることを心がけたほうが効果的だと思います。

 

4)フランクなのと場違いなカジュアル感は違う

英語は誰に対してもフランクだからいいよねというのは、多くの人が英語に対してもっている印象だと思います。しかしながら、あまりにも場違いなカジュアルな言葉でしゃべってしまって、ときには不躾な印象を与えることがあるので注意です。

今回のピッチでも、「2人の審査員がしっかり聞くけど緊張しないでくださいね」と進行役にいわれたスピーカーが、"I don't care."といって、私ももう一人の審査員もいささか引きました。日本語での「気にしないから大丈夫です」のつもりだったのでしょうが、英語だと、「知らねえよ」的な乱暴な意味に聞こえます。英語もTPOによって使われる言葉が違うので、よっぽど自信があるわけではないのであれば、あまりラフな感じよりも、きちんとした言葉でしゃべる方が好印象ではないでしょうか。

その他、まだまだありますが、OIHでの英語ピッチにはコーチングがつくこともあるので、自分の言いたいことが効果的に伝わっているかしっかりとコーチングしてもらいましょう。 

その「無理です」は本当に無理なのか

日曜日のお昼、かねてからチェックしたかった家の近所の十割蕎麦のお店に行きました。

ランチのみのメニューで、せいろに天婦羅がついて1850円。天婦羅は、牡蠣、海老、野菜ということ。せっかくのおすすめランチということで是非試してみたかったのですが、私は体質的に牡蠣が食べれません。そこで、サービスの女性に牡蠣が食べれないので牡蠣を何かに変えていただくことは可能でしょうかと聞いてみました。

すると、「無理です」との返事。

続いて、「牡蠣が2つ入っているので、牡蠣を食べないとあとは、海老と野菜2つだけをお出しすることになります」とのこと。

「牡蠣を海老とかに変えることはできないのでしょうか。」とねばってみましたが、

「できません」とたてつくしまもない。

あきらめて、私は九条ネギそばにしました。。

我々が食べているときに、一人の男性が入店されて後ろのテーブルに座られました。連れを待たれている様子。

すると、さっきのサービスの女性が、「お連れ様はあと何分ぐらいで来られますか。」と聞きに行きました。男性が、あと10分ぐらいだと思いますと答えると、「うちは10分以上待つのは禁止させていただいているんです」との返事。

一瞬あっけにとられた男性が、「ちょっと連絡してみます」と答えてました。

ところがその横のテーブルの男性は食事終わってからスマホをいじって10分以上はお席に座られていました。

 

この店の「無理です(インポッシブル)」は、不可能なことではなく、ただ単に「したくない」ということでしょう。もちろん、すべてのお客様の要望を聞くことは不可能であり、お店としてもどこかで線を引くべきです。できないことはできないとはっきりとお伝えすることは必要です。ただ、それをどのようにお客様に伝えるかで、お客様側からみたその店での飲食体験は激変します。いらっしゃいませはすぐに言えるようになる。でもそれだけではホスピタリティある接客とはいえない。

このようなことが現場でおこらないように、うちももっとみんなでホスピタリティを勉強せねばと思いました。

 

アメリカでの大学受験と日本の大学の国際コースについて

息子のアメリカでの大学受験がいよいよ始まりました。私自身は、アメリカの大学受験はおろか、日本でも中高大一貫教育の学校にいったので、日本の受験すら経験しておらず、まったくプロセスもわかりませんので大変不安。

彼のいっているアメリカの高校は、カレッジ・カウンセラーが子供について大学受験のプロセス指導をいろいろとしてくれるので、ある意味任せっぱなしです。さすがアメリカと思ったのは、親が子供の受験プロセスの状況を確認できるサイトがあることで、それを見ると資料を送ったかどうかとかは確認できるようになってます。

まずしなければならないのは、受験する大学を選ぶことです。だいたい、Reachといわれる自分の成績よりもアッパーだけど行けたら行きたいというドリーム校、自分の身の丈くらいのターゲットとする学校、そしてSafetyといわれるいわゆる滑り止め校をそれぞれ2〜4校えらぶのが標準的だといわれているようです。

カレッジカウンセラーがおすすめしてくる大学は、それぞれの子供にベストフィットだと思われるところ。決して大学のブランド名で選ぶことはしません。親のほうが過度な期待をしてしまって、うちの子だったら絶対アイビーリーグとか、もっと良い大学に行けるはずだといってくるパターンも多いらしく、子供よりは親の期待のコントロールに神経使うことが多いとかも聞きます。

最近では日本の大学も国際コースがありますし、息子も中学までは日本に住んでいたので、日本の大学も検討することになりました。そこで私もお子さんをインターに行かせているママさんたちからヒアリングをしてみました。最近では、インターにいっている日本人学生が日本の大学を志望することが大変多くなっていて、競争率がかなりあがっているらしいです。これは、アメリカの大学の学費がむちゃくちゃに高いこと、外国人であれば奨学金がほぼもらえないこと、せっかく卒業しても就労ビザがとりにくいことなどが要因だそうです。しかしながら競争率があがっている一方で、日本の大学の国際コース(留学生向けや英語で行われるプログラムのことを仮にこうよびました)のレベルについてはあまり良い話を聞きませんでした。「先生の英語が自分たちより下手」というケースが結構多いようです。あとアメリカの大学では「教養」や「学ぶ姿勢」を教えようとする傾向がありますが、日本の大学、例えばT大とかは、専門知識にフォーカスして教えようという傾向があり、インターから行くと違和感があってついていけないとか聞きました。

結局うちの息子は、日本の大学を受けることはやめたようです。それにしても、国際的な人材を日本の大学によびよせるためには、ただ単に英語で授業をするだけではなく、彼らが求めている魅力的なプログラムが必要ですね。ここも、日本の競争力をアップすべき重要な分野のように感じました。

上手な通訳者の使い方

最近、通訳者を使う必要のあった会社にアドバイスたことがありました。とくに初めて通訳をいれるといった場合に、意外にどのようにすれば満足するレベルの通訳をしてもらえるかということについて理解がないんだなと思ったので、私もその昔々、会議での同時通訳や逐次通訳を仕事としてやっていた経験から、思ったことをちょっとまとめてみました。

1)英語がしゃべれるイコール通訳ができるではない

英語しゃべれても通訳ができるとは限りません。以前に、訪問する側が通訳者をつれてくるといったため安心していたら、日本語が少ししゃべれる外国人が一緒についてきて、散々だったという話を聞きました。英語がわかっていても、それをビジネスで通用する日本語に瞬時に直して正確に訳すことは技術です。バイリンガルの人でも、こんなことはいっていましたという要約はできるのですが、それこそお天気の話であればそれでも通用でしょうが、ビジネスの場面では正確な通訳が求められます。通訳スキルをもった専門家を必ず使いましょう。

2)英語がしゃべれても、あなたの会社のことを理解してないと訳せない

それでは通訳スキルをもった人が見つかったとします。ここでよく思ってしまうのが、英語がしゃべれるのでなんでも訳せると思ってしまうことです。日本語であっても、飲食業にいる人が、例えば鉄鋼業で使われる業界用語はわからないように、通訳さんも、その業界を専門にしていない限りは、業界用語は知らないのがあたり前です。知らない単語は訳せないので、事前に、勉強をさせてあげることが大切です。通訳を頼む内容に関連する知識や使われる言葉について、前もって説明して勉強しておいてもらうことが、良いパフォーマンスを出してもらえる基本です。

3)相性のよい人を探す

スピーカーと通訳者との相性は大切です。とくに逐次通訳の場合は、お互いの呼吸もあるため、どんなに能力の高い通訳者でも相性あう人にお願いするのがベストです。これはなかなか難しいことですが、いえるのは、相性があう通訳者に出会うまで、能力が高井といって下手に我慢せずに、別の人にトライするということでしょうか。

その他にも、通訳者にはランクがあるとかありますが、とりあえず、通訳者をお願いするときの基本ルールを書きました!

 

メンタルヘルスのためのエモーショナル・ペットってあるらしい

アメリカでは今エモーショナル・ペット(emotional pet)というのが認められているそうです。メンタル・ヘルス上支えとなるペットが必要だと正式に認められると、認定証が交付され、おまけにペットに着せる赤いベストまで送られてくるとのこと。実際、エモーショナル・ペット同伴の人と一緒にレストランに行った私の友人が話してくれたのですが、通常ペット禁止のレストランでもエモーショナルペット同伴だと、席を用意してくれたとか。
大学の寮でも許可されている場合もでてきているそうなんですが、ただ、広い部屋を手にいれるためにこの手を使おうとするけしからん学生もでてきているとか。。とうとうここまで来たかと思った話です。