夏草のうた

約20年ぶりにUターンしてきた男の新規就農と鳥取のブログ

白ネギの土寄せ おそるべし・・・

台風が過ぎて一気に涼しくなり、先月の暑さが嘘のようです。
前回の更新から気が付けば一ヵ月。
その間に台風が通り過ぎ、ネギの土寄せも再開し、東京へも旅行したりしてました。

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会社に入って初めての連休を遅めの夏休みとしていただいたので東京へ遊びに行っていきました。
御利益のあった神社にお礼参りに行ったり、10年来の親友に赤ちゃんができたので会いに行ったりと充実した2日間でした。

東京は長い間住んでいたところなのでお上り観光という感じではありませんでしたが、車移動に慣れてしまった鳥取県民にとっては電車移動で重い荷物を持って乗り継ぎする際の階段の上り下りや、周りに常に人がいて混んでいると周りの人にあたってしまう環境は少しストレスを感じてしまいました。
飛行機で戻ってきて空いた道を車で走っていると「やっぱり鳥取がおちつくなぁ」と旅行あるあるに浸ってしまいました。(おばちゃんが言う、やっぱり家が一番的なやつ)

さて前置きが長くなりましたが、夜温が20度を下回り白ネギの土寄せが再開しているのですが、これがやっぱり相当ハードなんです。
原因の一つが農場で使っている管理機がでかくて重いこと・・・

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通常の白ネギ栽培で使っているものより大きく、パートのおあばちゃんが言うには白ネギ用のものじゃないらしい・・・
こいつが傾くと左右のネギにかかる土の量が変わり生育に関わるため、腕と足を使って傾いては直し、傾いては直しを一日繰り返します。一人当たり大体3反が限界。
ただでさえハードな作業なんですが、3日休んで体がなまったのか、旅行から戻った次の出勤日に土寄せを行うと想像以上のダメージが体に残り次の日は全身筋肉痛でした。

そりゃ痩せるわ。

連休明けからはいよいよ収穫に向けて最終の追い込みです。
その状況もまたアップしますね。

 

草刈の奥深さ

本日は昨夜の雨の影響もあって終日雑草の面倒でした。

草刈機で草を刈るときのポイントを生産リーダーの西根さんに教わったのですが、奥深い!!!
言われてみれば、当たり前のことだと納得するのですが、目先の草を刈ることに必死な自分には目から鱗でした。そんなの知ってるわ!という方にはすいません。

・まず畔の斜面の草刈について
斜面の下に立って下から上へ
雑草が生えるのは種子があるからなので、畔の雑草の種子を落とさないように斜面の下に立ち、草刈り機を下から上へ動かし草を圃場に落とさないようにする。

 

・畔の上の草刈について
畔上の雑草を少し残し、地肌を見えないようにする。

そうすることで草がさらに成長しようとして、根を伸ばし畔を強く、崩れにくくする。

・草刈り機の動かし方
基本はのノ時に動かす。
力任せに左右に振ると片方に(右利きなら左側)草が溜り草刈り機が動きにくくなってしまうので左に動かした後に少し手前に引く。そうすることで草が散り、次の動作がスムーズになる。

三段狩り

背丈の長い雑草を刈るときは草が重たくなってしまうので3回に分けて切る。そうすることで、地面ある石やブロックなども見つけられるし切り倒した草もみじかくなる、かつ返しの動作で草が散り次の動作が行いやすくなる。そして切り倒した草が蓋をして次の雑草が生えにくくなる。


たかが草刈、されど草刈。結構奥が深い。

酷暑を避けて

f:id:jimoto:20150721191309j:plain連日34度近い猛暑でニュースでも地名が上がる鳥取県

昼間の作業は大げさではなく命にかかわるので、今週はお昼休み長めの勤務です。
AM6:00出勤→キャベツ出荷
AM10:00ごろ、午後の仕事の段取り
11時から14時までお昼休み
14:00~19:30→主にネギの面倒を見る


自宅からドアtoドアで10分なので、お昼は家に帰って、シャワーで汗を流し手お昼ご飯、その後昼寝となんだかイタリア人のように時間を贅沢に使っています。
そして、日没とともに作業終了。

自然とともに生きている気がする。

 

カルシウム不足(植物も人間も)

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今日は暑かった~、さすがにヘロヘロです。

夏場を乗り切り作物を大きく旨くするためにはカルシウムの吸収が非常に重要です。ただ、植物は28度を超えるとカルシウムを吸収しにくくなります。

なので、養分の吸収枠(CEC値)を多くする腐蝕酸の散布が必要となるそうです。

人間の場合も、夏場のカルシウム不足があり得ます。
あるサイトの情報ではカルシウムは、汗以外にも、尿や便などでもどんどん失われていくそうです。

下記、サイトよりの引用
状況にもよりますが、カルシウムは汗から1日に40~100mg、尿や便からは150~200mgもの量が失われていきます。

また、夏場は特に水分を補給する機会が多くそれに伴い尿量や汗の量も増えます。

体から出て行く水分の量が増えると、その分カルシウムが出ていく量も増えていきます。

さらに、夏場の運動時には発汗量が増え、1時間に1~2Lもの汗をかき、40~80mgものカルシウムを失っているのです。

夏場は水分、塩分以外にカルシウムのきちんと取りましょう。
風呂上がりの牛乳がうまいのってもしかしたら汗でカルシウムのが失われているの原因なのかもと植物に教わりました。

白ネギの定植終了

白ネギの定植が本日すべての圃場で終了しました!!!
自分は7月頭からの参加のため、苗づくりや初めの方の定植には参加していませんでしたが、計画分の定植が全て完了しました。
(自分自身も未経験のため、そこそこ迷惑はかけましたが・・・)

通常のスケジュールでより。台風による雨の影や他の作物の出荷に追われ進んでいなかったのですが、何とかかんとか終了です。

自分のいる農場では決して恵まれているとは言えない生産環境(もともと水田のため、用水路やほかの水田から水がしみてくる)にも負けず後れを取り戻す秘策も持っているようで、生産リーダーもここからが面白いと言っています。

この炎天下の中の頑張りを冬につなげるため、防除などまだまだ気が抜けません。
追伸:鳥取ってこんなに暑かった?
このまま、温暖化すると爬虫類が肥大化してまた恐竜時代になりそう・・・

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コスト感覚

f:id:jimoto:20150706232027j:plain農業の収益を上げるには効率化をはかり原価と労働時間を抑える事の他はない。
ただ、天気を相手にしている商売だけにどうしても計画外の労働力と作業時間を投入しなくてはいけないことが起こってしまう。
雨が続くと除草剤が流されてしまったり、水はけの本題で畑に入れなかったりと想定通りいかないため今日の草むしりのように人力が頼みの綱になることも多い。
ちなみに今日の草むしりはパートさん入れて8人で6時間の作業。

たとえば嗜好品のように、手間暇をかけることがプラスイメージで伝わるビジネスであれば価格転嫁しやすいのだが、野菜はスーパーの店頭ならぶ価格で判断されるので労働時間を付加価値に転嫁しにくいのが正直なところ。

だけど、安心で、おいしい野菜を買いたいなら、それ相当の費用が必要なんです。

白ネギ定植準備

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とても疲れているので簡潔に。
この圃場がこうなって、こいつらを使ってこうなりました。
白ネギの定植準備です。ざっくりお分かりいただけましたでしょうか?
分からんですよね(汗)

話は変わって生産リーダーの話。
まだ農業を始めて3日目の自分にゴールイメージをわかりやすく教えてくれる。
薬品の名前や生理反応の話などついていけない所も多々あるが、最終的に収穫目標と利益率も伝えてくれ、それを達成するための具体的行動も示唆してくれた。
それは結構難しい目標なのだが、近づくための行動を具体的に教えてくれたおかげで何となくイメージできた。(ただ、後は体力的な問題から集中力がが続くかというところだが、完璧を目指すと自分も周りもしんどいので自分なりにやっていこうと思う)

身体的には芝居をしていた時の【当日仕込、2ST(ゲネプロ別途一回)当日バラシ】並みにしんどいが、営業マン時代のようにいきなり数字を背負わされないので心の準備ができる点がありがたい。(リクルートの飛び込みキャンペーンに近いぐらいの疲労感)とは言え、3ヶ月内にはキャッチアップしたいので勉強もしなくては・・・

明日は休みをもらったので仕事に支障が出ないように整体に行ってきます。あとこの前買った中学生の化学の参考書を勉強します。原子記号と原子の足の数を復讐です。