評価って一体何なのか?

「奇跡のアンビリーバボー」という

テレビ番組でたいへん

考えさせられるニュースがあった。

 

それは、「実在しないレストランが

口コミサイトにより1位になった」

というイギリス中を騒がせた

フェイクニュースである。

 

手口は、架空のレストランを

作り、口コミサイトに登録申請、

その後、登録されると、偽の写真、

偽の電話番号、偽のコンセプトを

装った。

レンストランに嘘の口コミを投稿し、

知人や家族の協力で、

評価を上げていった。

 

そのことにより、人々は

評価をもとに、

「人気のあるレストラン」と思い込み、

注目が集まり始める。

 

そのフェイクニュース

単なるイタズラ感覚であったが

順位が上がったことにより

大きな事態を招くことになった。

 

それは、予約の殺到や

口コミサイトからの削除される危機、

嘘がバレてしまうのも

時間の問題であった。

 

男は仲間の協力により

架空のレストランを

再現化することを決意する。

 

家をレンストラン風に

仕立て、ごく一部の客を招いた。

客の半分はサクラ、料理は

スーパーで仕入れたインスタント食品。

客は「また来たい」 「オシャレだった」

など騙されているのだ。

 

このフェイクニュース

起こした男は

「高評価を得るには

フェイクを用いるしかなかった」

そして「俺の言った事は

誰も耳を傾けようとしない、

フェイクを用い、評価が上がること

で信じてもらえた」

と述べた。

 

確かに、成功者の言葉には誰よりも

価値があり、高評価を得る。

 

庶民の言葉は誰も耳を傾けようと

しない。耳を傾けられるのは

いつも成功者である。

 

イギリス中を騒がせた

このフェイクニュース

ネット上に散りばめられている

情報、口コミなどの評価や投稿に

安易に惑わされないでほしいという

未来への警鐘を含め、

メディアリテラシーの重要性を

伝えている。

 

同時に、評価とは何なのか、

何が価値あるもので、

何が正しいのか、

分からなくなる。

 

だが、確かからず、

評価は嘘をも真実に変えてしまう

ということである。

 

真実に嘘を疑いながら

生きていくしか術なき

世の中になったのは

一体、なにが原因なのだろうか。

 

今後の課題である。