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2024年4月に読んだ本

伊与原新さんの「宙わたる教室」を友人たちに勧めています。

定時制高校科学部の話。胸がわくわくし、そして熱くなります。

50年近く前、定時制クラスを教えたことがあります。

毛織物会社で働く、全員東北出身の15~19才の女子工員さんでした。

彼女たちのお国訛のある言葉遣いは、全日制の女子に比べとてもきれいでした。

それを話すと、

「先生、私たち働いてるんだよ。汚い言葉を使ったら上司に叱られるよ。」

そうでした。彼女たちは学生であり、すでに社会人でした。

懐かしい顔のいくつかを、心地よい訛と一緒に思い出します。

彼女たちも60代。どんな女性になっているのかな。

 

読んだ本の数:7


しあわせの輪 れんげ荘物語しあわせの輪 れんげ荘物語
キョウコのまわりの人々は相変わらず愛すべき犬猫と幸せそう。あらあら、まあまあ、と半ば呆れながら、我が家も同じようなものかと苦笑する。後半、病や死について深刻な空気も流れるキョウコとクマガイさん。「悔いのないように一生懸命生きる」「だら~っと穏便に過ごせればいい」たぶん、ふたりの年齢の中間ほどにいる私も、どちらかな・・と揺れる日々だ。
読了日:04月03日 著者:群 ようこ 

 

神去なあなあ日常 (徳間文庫)神去なあなあ日常
住んでいる地域の7割が森林で、森林浴の恩恵と花粉の猛攻撃にさらされている。遠縁の大学生がアルバイトの伐採現場で亡くなっているせいか、なぜか避けていた本書だが、読んでみればなんと楽しい小説だった。神去村のおおらかで無鉄砲とも思える日常と神事。「なあなあ」の言葉に象徴される村人たちと、そこへ仲間入りした18才の平野勇気。勇気は素直ないい青年だ。山の自然と取り巻く人々のおかげで、1年の出来事とは思えないほど成長している。勇気の恋の行方、そして直紀の義兄への恋心も気になるところだ。
読了日:04月09日 著者:三浦 しをん


野火、奔る野火、奔る
シリーズ12作目の今回は商人の闘いを見るようだった。遠野屋清之介と八代屋大番頭弓之助が対峙する場面は、刃を合わせて火花が散るような図が浮かんだ。災難続きの中、遠野屋の女たちの気働きと生き生きとした会話が嬉しい。清之介・信三、そして彼女たちがいれば遠野屋は大丈夫と思えてしまう。最後、信次郎のもとを訪ねた弓之助が、次回の暗雲を気遣わさせる。何を企てている、信次郎!?
読了日:04月14日 著者:あさのあつこ


椿ノ恋文椿ノ恋文
シリーズ3作目を嬉しく読み始めたが、あのかわいいQPちゃんが反抗期!「いただいた料理に髪の毛が入っていた」と手紙で知らせる!それはない!ない!と最初の数ページは気持ちが離れがちだった。しかし、読み進めるに従って、ぽっぽちゃんの手紙の見事さ温かさに、前2作同様惚れ惚れし引き込まれた。それぞれ異なった字体にも心が動く。どの登場人物にも共感できる。そして、やはり、手紙が書きたくなった。
読了日:04月20日 著者:小川 糸


見知らぬ町 (Coffee Books)見知らぬ町
直木賞受賞作家であることも、「ホラー作家」と言われていることも知らず、絵とタイトルに惹かれて手にした。ホラーというより、どこか星新一さんを思わせる豊かな発想による短編集で、興味深く読み終えた。温暖化や、音が溢れた社会に悩む話は、現代の風刺のようだ。また、天地創造にまつわる話や、「足跡」と称して記憶を売る契約をしてしまう話など、SFのようでもありおもしろかった。絵も含めて、大人向きの迫力ある絵本だ。
読了日:04月23日 著者:坂東 眞砂子


宙わたる教室宙わたる教室
「八月の銀の雪」「月まで三キロ」に感動し、作者の作品を読んできたが、この作品は私にとって一番かもしれない。主役の定時制高校の科学部は、フィクションではあるがモデルが存在する。しかも、彼らの研究がJAXAで応用され、定時制科学部の名が公表されているというあとがきに、誇らしいような気持ちになった。スタートでつまずいても、拓こうとする者に道は拓ける。作者のそんな思いが感じられる。作中の「火星の人」が無性に読みたくなり、Amazonに注文した。
読了日:04月28日 著者:伊与原 新


磯田道史と日本史を語ろう (文春新書 1438)磯田道史と日本史を語ろう
著者と、それぞれのテーマごとに一家言ある人との対談集。異なる見解も延べ合い、テレビの番組を見るようにおもしろかった。日本人の起源、誰が優れたリーダーか、戦国時代の養生訓、新選組鎖国と開国、幕末・・と興味深いテーマばかりで飽きない。巻頭、磯田道史の歴史とも言える数ページもおもしろい。やはり、並の少年ではなかったようだ。
読了日:04月30日 著者:磯田 道史


発熱

このところ風邪で体調が悪かったです。

先日、39度を超えました。珍しい。久しぶりです。

もしや、コロナ!?と検査をしましたが、陰性でホッとしました。

喉が痛かったので喉からの高熱だったのでしょう。

 

日曜日、仕事だったのですが思い切って休みました。

これまで、コロナ以前は38度までは普通に出勤していました。

解熱剤を飲めばなんとか動ける・・若いときからずっとそう思ってきました。

「若いときから」ん?若くないじゃない、私!

ムリは自分だけでなく、周りに迷惑をかける結果にもなりかねない。

ようやく思い至りました。遅いか?(^^;)

明日、明後日は仕事です。できそうです。