タイトルを迷っていました。
3日前、実家を訪ね、そのたびに寄ってくる友の家も訪ねました。
中学高校と一緒に登校していた彼女の癌がわかったのが1年4ヶ月前。
抗がん剤治療をしていましたが、もうそれもやめることになりました。
あとはホスピスなどには行かず、共に暮らす妹と家で過ごすそうです。
彼女の今の心情は・・なんだかもう、どうしたらよいのやら・・
同級生の訃報を聞くことも増えましたが、こんなに近い友の、この状況は初めてです。
病が重くなると、親しい人との面会を拒否する人の話も聞きました。
彼女は「会いたい」と、妹さんも「会って」と言ってくれます。
彼女が自宅に帰ったら、近々、会うつもりです。
どうしよう。何を話そう。間違ってもジメジメしてはいけない。
中学の時から、何というか「男前」で、サバサバした子でした。
私が悲しいとき、あれこれ言葉で励ますのでなく、ただ隣にいてくれました。
私はどうしたら彼女に寄り添えるのか。
私が彼女だったら、どんな態度で接してほしいのか。
少し気持ちが落ち着いて、この3日間、命について考えています。
高齢の母、高齢犬のケイとの別れの日も、そう遠くはないでしょう。
私たち夫婦も70才「少し早かったね」とは言われても、死が珍しくない年齢です。
それどころか会うたびに、まるで新芽のように伸びている孫だって、
みんな一様にゴールの「死」に向かって1日1日が過ぎていくのです。
長短ではなく、いかに生きたか、いかに自分の人生に満足できたか、
それが大切なのだとあらためて思います。
彼女は独身で大手旅行会社にずっと勤務し、海外添乗も経験しています。
家では、姉妹、甥姪にいつも囲まれ、学校・職場の友人も多いようです。
いい人生だったよね。楽しかったよね。今、そう思えます。
抗がん剤治療はできないけれど、「がんばらなきゃ」と彼女は言っています。
そう。終わりじゃない。彼女自身の生命力に私はエールを送り続けなきゃ。