NUMBERケイザイ新聞

気になるケーザイニュースや好きな音楽など

自分も会社もダメになるとき

※これは下書きにあった、昨年5月頃に記したモノです。

 

 

2016年11月末、15年勤めた会社に辞表を出した。

約束の3月末までという事で、引継ぎ準備をしていた3月7日の月曜日の朝、会社は倒産。

※正式には2016年9月に破産決定しました。

 

 

会社を辞める前に会社が消滅してしまった。

 

 

もちろん零細企業なので、会社の損益のわかる距離感なので、全スタッフが把握していた。

 ただ、今までも危機を2度乗り越えてきた過去があるから、皆驚きを隠せなかったのも本音。

 

しかし、会社が危ない時は前兆があるものだ。

 

matome.naver.jp

 

 

社長が、理由もなく一日居ないとか、やたらと銀行が来る、行く。これは確かに間違いなく、やばい状態だと思う。

 

確かに今まで、必ずどこに行くかを告げる社長がやたらと場所を言わない事があった(多分、破産の準備だと思うが)

 

特に、上記のリンク先にあるように「売上をあげろ!」という会議が頻繁に行われてたのも事実。説明なきこれは、完全にアウトだ。

 

またこの頃から、付き合いの浅い「自称コンサルタント」の人が頻繁に出入りし、"らしくない動き"が出始めたのもカウントダウンか。

 

 

もちろん、売上を上げる為の職務は当たり前の話だが、歯車が狂いだしたのも、売上を上げる為に新製品の企画が、営業が持ち帰ってきた情報そのまま再現し、それを販売する事で企画は自ら企画しなくなり、営業はそれを提供する事で満足し、過剰在庫を恐れて最低ロットしか作らなくなり、利益薄でどんどん悪化していった。

 

売れても売れなくても儲けが出ない日々が続いたのだ。

 

仕事に対する失敗が怖くなったと感じる時が潮時。今まで怖さは感じても、どこかで取り返す望みがあったけども、本当に追い詰められると手も足も出なかった自分が決定打になってしまった。

 

売上がいい時は確かに、素晴らしく全てがうまくまわる。買って頂くお客さんの心情までまるで魔法のように丸見え。例え間違った方向性も、会社がスタッフが自分がそれぞれ軌道修正出来る精神が少なからず残っていたからだ。

 

しかし、一度歯車狂い出すとやたらと"人のせい"にしがち。取引き先の責任、会社の責任、社長の責任、同僚の責任…逃げ出す準備に入ると、何もうまく回らないのも当たり前だ。

 

やたらと自分を擁護する人間が現れると危ない前兆かと。

 

営業活動に欠点があった事は、皆で把握済みでそれ以上に企画力がズバ抜けてる会社だった。

 

利益は給料に還元する事なく、新製品に投資する、もちろん我々も商品を生み出す事が最大のモチベーションだったので、報酬以上に商品が出せる幸せで何も不満がない。

 

むしろ、四六時中、新製品を考えてても苦にならない。

 

会社に行くのが楽しい、早く打ち合わせしたい…やらされてる感がゼロ、しかし今だから思うけど、その時は明日の事しか考えてなかった。というか、その先に見えてるもの何て考える隙もなかった。

 

企画商品の失敗は企画商品で取り返す、ただそれだけ。これ、駄目な例ですからね。やはり、営業活動ってクソ大事です。販促活動めっちゃ大事です。

 

これもイイ時は、うまく廻ります。ただうまく廻らなくなると、突然、弱点が露呈します。

 

その準備はイイ時にやって下さいという話でした。

 

 

 

 

こんな記事を無職の期間に書いて、下書き保存してたわ(笑)

 

 

突出した部分の強化は出来るが弱点の強化がされてない会社はやはり売上はジリ貧。伸びてる経営者はそこに気づいてるだけだろう。

 

PS:  元社長は昼メシにカップ麺しか食べなくなり、それを社員に「あそこの方が安い!」など聞いてもないのに全面的アピールし始めた頃は倒産へのカウントダウン3秒だったのかも知れない。