GLUTは増加は筋肥大を超加速させる【1章】GLUTって何?
こんにちは!
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序章の復習
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じゃあ、
どうやって解糖系のレベルを上げるの??
そして、
解糖系のエネルギー代謝には「GLUT」という物質が関係している。
というところまでお話ししました。
では、
GLUTって何?
ってところを今日は解説していきます。
GLUTは糖質の運び屋
解糖系のエネルギー代謝では、
何がエネルギーとして使われるんでしたっけ?
糖質
ですよね!
トレーニングなどを行うにはエネルギーが必要ですから、
糖質を効率良くATPに変換する必要があります。
上の写真のように、
食べたものは口の中や胃、小腸で消化されて
体の中へ吸収されます。
糖質は主に小腸で取り込まれて血液によって全身に運ばれます。
食事をした後、
血糖値(血液に含まれる糖質の量)が上がるというのは、
糖質を吸収した証拠ですね!
トレーニング中は
筋肉が大量にATPを消費していますから、
筋肉の細胞に糖質が運ばれていきます。
小腸で吸収された糖質を
筋肉まで運んでくれるのは血液ですが、
血液の役割はそこでおしまい。
糖質は筋肉の細胞の中で
ATPに変換されて燃焼されますが、
糖質が自ら細胞の中に「よいしょっ」と入り込むことはできません。
ここで登場するのが「GLUT」です。
消化された糖質はGLUTとくっついて
細胞に入ることができます。
まさにGLUTは
「運び屋」的存在ですね!
糖質が細胞内にたくさんあると、
細胞内で解糖系が激しく働き、
より多くのATPを作り出すことができるというわけです。
つまり、
「いくら糖質を食べてもGLUTが少ないとATPが作られない」
ということ。
GLUTは解糖系において非常に重要な役割をしているのです。
1章|まとめ|
GLUTの量を増やすことが糖質の取り込みを増やし、
それに伴ってATPも大量につくられます。
じゃあ、
GLUTを増やすにはどうすればいいの?
という部分について次回やっていきたいと思います。
GLUT4の増加は筋肥大を超加速させる【序章】
こんにちは!
今回は、
「GLUT4の増加は、筋肥大を超加速させる!!」
という記事を「連載式」でお伝えしていこうと思います!
というのは、今までは1日ひと項目でやってきたんですけど、
なかなか深いところまで掘り下げられない。
ひと項目を深いところまで掘り下げるとなると
結構長い記事になってしまって
毎日更新しているKINTOREHABITで長い記事は
どうしてもみなさん見る気にならないですよね。
今回は連載式にして、
ひと項目を何日かに分割していく形にしてみたいと思います。
部分的により詳しく書いていけますし、
読者のみなさんも5分くらいで
読み切れるくらいのボリュームが楽ですよね。
何なら1分とか。
連載式でひと項目書いた最後にまとめ記事も書くと
読者の皆さんも見やすいのではないでしょうか!
少し説明が長くなりました。すみません⤵⤵⤵
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はい。では、タイトルのもあるように、やっていきましょう。
今日は【序章】として、
「エネルギー代謝について」
お話ししていこうと思います。
今回の記事は、
「筋肥大をもっと効率よく進めたい」
「どんな食事をすれば筋肥大に効果的なのか」
こんな人に向けて書いていきます。
エネルギー代謝とは
- 筋トレ
- ランニング
- 仕事
- 勉強
これら全てにおいて、体はエネルギーを使います。
運動するときは筋肉、
考えるときは脳、
仕事など作業するときは筋肉と脳の両方でエネルギーが使われています。
私たちの体の中には必ず
ATPというちっちゃい物体が存在していて、
これがいわゆるエネルギーです。
つまり、
このATPをたくさん作り出せると運動パフォーマンスが向上し、
集中力がアップするということ。
ATPの材料は私たちが食事によって補給します。
材料となるのはこの3つ
- 糖質
- タンパク質
- 脂質
食事によって材料を体に取り込んだら、
ATPという物質に変換する必要があります。
この、変換する作業のことを「エネルギー代謝」と言います。
エネルギー代謝は基本、「解糖系」と「酸化系」の2種類
上でお話しした通り、
材料となるモノは3つです。
- 糖質
- タンパク質
- 脂質
これらはそれぞれ2つの方法で代謝されて
ATPになります。
解糖系
昨日の記事でもお話ししましたが、
この方法は糖質をエネルギーにするときに使われます。
これがいわゆる「筋トレ」の時に使われる代謝方法です。
- 瞬時にATPを作り出せる
これが解糖系のメリットになります。
酸化系
これは
タンパク質と脂質を
エネルギーにする時に使われる代謝方法。
- 1回に大量のATPを作り出せる
これが酸化系のメリット。
時間はかかりますが、解糖系の約18倍の量を作り出せます。
筋トレでエネルギーとなるのは「糖質」です。
つまり、
いかに解糖系から効率よくエネルギーを作り出せるか?
ここがとても重要になります。
解糖系の働きが活発になると
- 判断力
- 筋力
- 持久力
が大幅に向上して、
トレーニングをよりハードに行うことができるようになります。
|まとめ|
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どうやって解糖系のレベルを上げていくのか?
明日は
「解糖系に作用する【GLUT】について」
お話ししていきます。
筋繊維の分類~速筋と遅筋の割合でスポーツの才能が分かる~
こんにちは!
今回は、「筋繊維」について書いていこうと思います
よくあるのが、
「速筋繊維と遅筋繊維の割合は生まれつきで決まっている」
とか
「速筋は白筋と呼ばれ、遅筋は赤筋と呼ばれる」
と言われるもの。
じゃあどうして遅筋は赤い色をしているの?
生まれつきで割合が決まってるんなら、向いてるスポーツ、向いてないスポーツとか出てくるんじゃないの?
という部分についてまとめていこうと思います。
筋繊維の分類
まずは、速筋と遅筋って何?という部分。
私たちは毎日体を動かして生活しているわけですが、体を自由に動かせるのは筋肉があるから。ロボットのようなぎこちない動きではない、非常にスムーズで多彩な動きができるのは、体の中にたくさんの筋肉が複雑に配置されて、指の繊細な動きや股関節周りの機能性とパワフルさを兼ね備えた動きが可能になります。
近くのコンビニまで歩いて買い物に行くときにも、電車に乗り遅れまいと急いで走るときにも筋肉は使われます。
体には遅筋と速筋が存在するわけですが、それぞれメリットとデメリットがあります。
筋肉の中でも専門的に役割を割り振ることで効率よくエネルギーを使い、運動パフォーマンスも高くなります。
科学的視点から見た違い
今回のメインは、「これらの筋繊維はなぜこのような性質を持つのか」という部分。
これをエネルギー代謝の面から見ていきたいと思います。
解糖系
文字通り、糖を分解してエネルギーを作り出すエネルギー生産回路です。
後で書きますが、これと対照的なのが「酸化系」で、それぞれメリットとデメリットがあります。
まずは解糖系。
糖質をエネルギーにするわけですが、この系のメリットとしては「糖を取り込んでからエネルギーに変換するまでの時間が非常に短い」というところ。
筋肉が「エネルギーが必要だ!」というヘルプ信号を発したときに一番最初に使われるのがこの系です。
スポーツでのスタートダッシュや、重いものをもったときに瞬間的に素早くエネルギーをつくって送り込むことで対応します。
逆にデメリットとしては、「1回の糖質からのエネルギー変換で作り出せるエネルギーの量が少ない」ということ。長時間継続的に運動を続ける場合、効率が悪いのは想像できると思います。
酸化系
解糖系と、メリットとデメリットが逆になります。
こちらはエネルギーを作り出すまでに時間が少しかかりますが、1回に大量にエネルギーを作り出すことができるので、長時間継続的な運動をするときに使われます。
この2つのいいとこ取りをしてうまく筋肉が使われているということです。
どうして遅筋繊維は赤いのか
遅筋繊維が酸化系能力が高いのは上で書きましたが、これは「遅筋は赤い色をしている」ことに関係しています。
酸化系は文字通り、酸素の使用量が多いということで遅筋が使われるときは酸素を多く筋肉に送り込む必要があります。
肺から取り込まれる酸素を筋肉まで運んでくれるものは何でしょう?
「ヘモグロビン」ですよね。
肺でヘモグロビンとくっついた酸素はそのまま血液中を通って筋肉に運ばれます。ヘモグロビンは運搬役でありますが、筋肉の中に酸素を取り込む能力は持っていません。
ここで登場するのが「ミオグロビン」です。
筋肉中で酸素が必要になった時(酸化系が働いた時:継続的な運動が始まった時)
ミオグロビンが出てきてヘモグロビンから酸素を受け取ります。ミオグロビンは筋肉に酸素を取り込むことができるので、これで酸化系が効率よく働くことができるようになるのです!
実は赤い色の正体は「ヘモグロビン」と「ミオグロビン」に含まれる鉄分なんです!
酸化系酸素活性が高い遅筋繊維ではミオグロビンが大量に存在しています。
つまり、血が赤いのと遅筋繊維が赤いのは「鉄」を多く含んでいるからなのです。
ちなみに逆を言うと、鉄の摂取量が不足しているとヘモグロビンとミオグロビンの働きが低下してしまって、パフォーマンスが落ちてしまうということです。
筋トレでも特にヘモグロビンは非常に大事な役割を果たしますから、意識しないといけない部分ですね。
繊維の割合の個人差
この遅筋と速筋の割合には個人差があります。
生まれつき遅筋の割合が高い人は持久力系競技のパフォーマンスが高くなりやすいといえるでしょう。逆もそうです。
繊維の割合は変えられないのか
筋繊維の移行は現在の科学上、不可能です。
ここは受け止めなければならない事実でしょう。
しかし、筋繊維の割合の個人差は微々たるものです。
「筋トレしてもなかなか筋肉がつかない」
「長距離の向いている私は絶対ムキムキになれない」
そんなのあり得ません。多少個人差があろうと同じ人間です。想像以上に差はないかと思われます。
もし「なかなか筋肉がつかない」という悩みをかかえている方がいるのであればそれは他に原因があると思った方がよいでしょう。
「言い訳をするな!」と言っているのではなく、科学的根拠に基づいた話です。
|まとめ|
どんなに瞬発的なパワーが求められる種目でも、スタミナは結構重要な要素になります。パワーリフターといっても、トレーニングで心肺機能が先に限界に来てしまってはいけないですよね。スクワットなんかは特になります。
酸素供給能力という視点から見ても持久力向上トレーニングはレベルが上がるほど重要になってくると思います。
是非参考にしてみてください。
ホエイプロテインの効果~メリットとデメリットまとめ~
こんにちは!
今回は、「ホエイプロテイン」について書いていこうと思います。
私は3年前から筋トレを続けていて、同じくプロテインも3年間飲み続けてきました。体づくりをするうえで欠かせないホエイプロテインですが、具体的にどういった効果があるのでしょうか?
また、一般的に販売されているプロテインにもさまざまな種類があり、
「ソイプロテイン」
などとの違いについても紹介していきます。
ホエイプロテインが選ばれる理由
上で紹介した通り、プロテインは一般的にタンパク質補給の手段として使われるサプリメントですが、ではなぜいろいろ種類があるのでしょうか。
このように、プロテインを作るときに原料としているものが主に「大豆」と「牛乳」があります。イメージできるでしょうか?
では、ホエイプロテインが持つメリットは何なのでしょう。
アナボリック作用が高い
アナボリックとは、同化反応のこと。
筋肉はタンパク質でできていますが、筋肉を大きくするには筋肉にタンパク質を送り込んで組み立てることが必要になります。このことを「同化反応」、タンパク質を合成して筋肉を作る作業です。
「BCAA」の摂取でこの筋タンパク合成反応を促進させることが可能で、ホエイプロテインにはこのBCAAがたくさん含まれているんです!
免疫力アップ
「免疫力があると風邪や病気にかかりにくい」
と一般的に言われていますが、この免疫力はどうやって高めるか知っていますか?
「風邪や病気にかかりにくい」ということは、「ばい菌やウイルスが体の中に入ってきても免疫細胞がやっつけて体を守ってくれる」と言えます。
そうなると、免疫細胞を増やしたり、活性化させることが大事だということ。
ホエイプロテインにはシステインというアミノ酸が多く含まれ、免疫細胞を活性化させる役割があるんです!
これにより、健康で安定した毎日を過ごすことができ、仕事やトレーニングなどにもかなり良い影響がありますね!
ダイエットに有効
多くの実験で、
「ホエイプロテインを取り入れた生活をした人は、体脂肪が減少した」という結果が出ています。
これには科学的根拠がたくさんあり、その中でも最強なのが、
「ホエイプロテインはEPOCを増やす」
というもの。
↓ ↓ ↓
EPOCが増えるとどうなるのか?
- 疲労物質の除去
- 筋肉の回復促進
- 筋タンパク合成
「筋タンパク合成」は上で紹介したものと重なりますが、このような反応があります。
この3つの活動にエネルギーが積極的に使われるので、「消費カロリーが増加」します。
EPOCが増えると良いことだらけですね!
デメリット
ここまで多くのメリットを紹介しましたが決して万能薬ではありません。デメリットも存在します。
アルギニンが少ない
アルギニンの効果
- テストステロンの増加
- 免疫に関係する白血球の量を保つ
- 成長ホルモンとインスリンの分泌を促進
体に非常に良い影響を与えてくれるアミノ酸である「アルギニン」ですが、ホエイプロテインには少ししか含まれない。比べてソイプロテインには豊富に含まれているようです。
しかしソイプロテインにはホエイプロテインのようにアナボリック作用や免疫力アップ、EPOC増加の効果はそれほど期待できません。また、女性ホルモンの分泌促進によって、筋発達にネガティブな影響を与えます。
ホエイとソイをうまく使い分けることも有効ですが、ダイレクトにアルギニンサプリメントを摂取したほうがいいのではと私は思います。
|まとめ|
こうしてみるとホエイプロテインには、ソイやカゼインには無い非常に大きなメリットを持つプロテインだということが分かります。
ただデメリットも存在するということで、より体づくりを極めるというのであれば、アルギニンサプリメントの摂取は必須となってくるかと思います。
健康的な体を手に入れるという視点からいくと、まずはホエイプロテインの導入は必須ですね!
是非参考にしてみてください!
酵素の役割~食生活で生まれる差~
こんにちは!
今日は「酵素」についてお話していこうと思います。
「酵素」という言葉を知っている人はほとんどだと思います。
しかし普通に生活している中ではあまり聞きなれない言葉ですよね。酵素の存在自体を知っていたとしても、体の中のどこに存在していて、いつ、どこで、どんな仕事をしているのか具体的に知っている人は少数でしょう。
私自身もあやふやな部分が多数あったので、この機会に、
「どんな役割をしているのか」
「私たちの生活にどんな影響を与えているのか」
これを調べてみたところ、トレーニングしている人にとってすごく重要なもので、興味深かったので、シェアしていきたいと思います。
体内での酵素の役割
そもそも酵素とはどんなもので、何に使われていてどういった形で生命活動に貢献しているのか。これが分からないとイメージすら沸かないですよね。
私たちの体の中では生命活動によるあらゆる化学反応が行われています
- 食べたものの消化
- 筋肉、臓器、皮膚などの形成
- エネルギーをつくる
- 脂肪を分解して燃焼させる
- アンモニアを別の物質に変えて無毒化する
他にも、私たちの無意識のうちに体は膨大な仕事をこなしています。
例えば「食べたものの消化」について。
レストランに行ってステーキを食べるとしましょう。お肉にはタンパク質が豊富に含まれていますが、このタンパク質、このままだと小腸で吸収できないんです。消化してアミノ酸に分解する必要があります。タンパク質は100℃の熱を加えても凍らせても、アミノ酸に分解できません。
ここで「酵素」が登場します。
タンパク質に作用する専門の酵素「ペプシン」によって、いとも簡単にタンパク質をアミノ酸に分解(化学反応)させて体への吸収を可能にしています。
ちなみにここで紹介したペプシンは「消化酵素」で、消化酵素と聞くと多くの人がなじみのある言葉になると思います。
消化酵素は「酵素」のほんの一部分で、他にいろんな種類の酵素が存在します。
酵素は生化学上「生体触媒」とも言われ、体の中で化学反応をさせやすくするものです。
酵素が不足すると体が停滞する
体の中の全ての化学反応を支配する酵素が不足すると体にどのような変化があるのでしょうか?
私たちが生活する中で、定期的なごみの処理や部屋の掃除、不要物の廃棄などはつきものです。新しい服を買ったら古い服は捨てる、友達にあげる、または売るでしょう。このように古くなったものと新しいものの入れ替わりは日常生活でいろいろ行われていると思います。それは体内でも同じです。見た目に変化がなくても細胞レベルで見たときに皮膚の細胞は定期的に入れ替わり、みずみずしさ、ツヤやハリを保っています。新しい細胞が次々と生まれてくるからです。
このような古いものと新しいものの循環を支配するのも「酵素」で、不足するといつまでも古い細胞が表立っていて、どんどんハリが無くなっていきます。
機能が停滞してしまうんです!
これはもちろん体全身に起こります。
酵素の生成
体の中には心臓、内臓、骨、筋肉、血液、脂肪など、それぞれカタチや特徴が異なったものがたくさんあります。
いま例にあげたものたちは、実は「脂肪」を除いて、「タンパク質」が主な材料になっているんです!私たちの体の材料となっているものは「タンパク質」がほとんどなのです。
※同じタンパク質なのになんで形や特徴に違いが出てくるかというと、タンパク質を構成するアミノ酸の組み合わせが関係します。
体内に存在するアミノ酸は全部で20種類あり、これらのアミノ酸のうち、どれが、何個、どんな順番でつながってタンパク質をつくるかで違いが出ます。お分かりでしょうか?
酵素も実は「タンパク質」が主成分なので、
タンパク質不足は酵素不足を意味します!!!
ここが今日1番強調したい部分です。
逆にタンパク質を十分に摂取することで正常に活動できるわけです。
まとめ
酵素は「タンパク質が主成分」で、体内の化学反応を効率よく、素早く行ってくれる。
- 食べたものの消化
- 筋肉、臓器、皮膚などの形成
- エネルギーをつくる
- 脂肪を分解して燃焼させる
- アンモニアを別の物質に変えて無毒化する
タンパク質が不足は酵素不足を意味し、全身に悪影響が生じる。
(疲労やストレスの蓄積・肌荒れ・脂肪不燃焼・血液循環悪化・運動パフォーマンスダウン)
結論:タンパク質大事!!
【EPA】効果と摂取方法 トレーニング特化編
こんにちは!
今回はフィッシュオイルについて。
「オメガ3」や、「DHA」「EPA」という名前で一般的に知られているフィッシュオイルたちは、
- 免疫力を上げる
- 神経細胞を保護する
など、体に良い脂質ということで知っている方も多いと思います。
しかしこのフィッシュオイル、アスリートやトレーニングしている人にとって具体的にどういった効果があるのかはっきりと把握できていない人も多いと思うので、今回は「アスリート与える恩恵」ということでまとめていきます。
フィッシュオイルの分類
フィッシュオイルとは名前の通り「魚に含まれる油」ということで、これは豚や牛の肉や卵に含まれる油とは少し違った種類になります。
分類は以下の通り。
今回はこのフィッシュオイルの中でも得にポジティブな反応をもたらしてくれるEPAに焦点を当てて見ていきましょう。
アスリートが嬉しい効果
1.炎症性サイトカイン生成を抑制
EPAには、体内で炎症性サイトカインが作られるのを抑制する働きがあります。
炎症性サイトカインとは何なのか?
トレーニングなどで筋肉が使われると少なからず筋肉や腱、その他いろいろな組織に損傷が起こります。特にケガがなくてもトレーニング後に十分な回復時間をとるべき理由の1つです。捻挫や骨折などのケガをしたときには「炎症」が起こり、患部が腫れて熱を持ったことはありませんか?これはケガを治すべく、「炎症性サイトカイン」が大量に分泌されている証拠です。この炎症反応はケガの治癒に使われるのですが、過剰に分泌されると必要以上に細胞に働きかけ、正常な細胞までもを傷つけてしまいます!
つまりEPAは、炎症性サイトカインによる攻撃を抑制する働きがあるということです。
2.筋肉の分解を抑制
「鍛えた筋肉も使わなくなれば落ちる」
トレーニングしている人なら1度は聞いたことがあるかと思います。
体の中で不要になったタンパク質たちは体にそのままあっても無駄ですから、分解して、必要としている別の部分に回されます。
これは人間が「生命維持」するために持っている本能で、多くのエネルギーを消費する筋肉はできるだけ必要最低限以外は排除する本能があります。
これは現代のトレーニングをする私たちにとっては悲しい話です(笑)
車に修理を加えるには修理器具が必要なように、筋肉の分解にも「酵素」が必要になります。
ここでEPAが登場します!
EPAがこの「筋肉分解酵素」の働きを阻害することで、筋肉の分解を抑制するのです!
これはもう筋肉の救世主!!!(笑)
3.タンパク質合成を25%高める
EPAは筋肉分解を抑制するだけじゃない。というのが研究で分かっています。
ある実験では、EPAを摂取することで、「筋肉の合成反応が25%アップした」という結果が出ています。
これもまた素晴らしい効果!
4.脂肪のエネルギー化が進む
タンパク質への影響としては、分解の抑制と合成の促進でした。
一方「体脂肪」への影響は逆で、
- 脂肪の分解を促進(脂肪を効率的にエネルギーに変えて、燃焼する)
- 脂肪の合成を抑制(脂肪を作るときに使われる酵素の働きを抑える)
というイメージを持つと分かりやすいかな。
5テストステロンを増やす。
また、EPAは「テストステロン」を増やすことも研究で分かっているそうです!
テストステロンについては前に記事書いていますので、サイドバーから検索してみてください。
摂取方法
EPAは「オメガ3」のサプリメントとして購入できます。最近では近くのドラッグストアやスーパーに普通に売ってます。
ですがなぜかかなりの値段がするのでネットから注文することをオススメします。
Amazonでいろいろなメーカーのものが置いてありますが、どこもだいたい同じでしょう。
一粒が大きいですが、ソフトカプセルなので結構スルッと入っていくので錠剤が苦手な私でも簡単に飲めます。
1日にEPAとDHAを合わせて2g以上摂るようにすると最大の効果が発揮されます。
メーカーによって成分の量が異なるのですが、「マイプロテインのエッセンシャルオメガ3」の場合、ソフトカプセルとして1日7粒で十分でしょう。
|まとめ|
EPAの効果5つ
- 炎症性サイトカインの生成を抑制
- 筋肉の分解を抑制
- タンパク質の合成を25%高める
- 脂肪のエネルギー化が進む
- テストステロンを増やす
是非参考にしてみてください。
【自爆行為】まだ果糖を食べ続けますか?
こんにちは!
今日は「果糖の体への悪影響」について、まとめていきたいと思います。
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果糖とは何かわかりますか?
文字だけ見ると
「果物に含まれている糖なんだな」
という風に感じるかと思います。その通りです。果糖は果物に主に含まれる糖質ですが、それだけだと20%しか理解できていません。
果糖は体に必要ないモノ
果糖は糖質に分類されます。
糖質という大きな範囲の中に果糖があるイメージです。
糖質にもいろいろ種類があり、果糖の他にもたくさんあります。
糖質は体の中で主にエネルギー源として働いている大事な栄養素。私たちは毎日食事をしますが、一般的に摂取カロリーの60%以上が糖質です。
上に「果糖は体に必要ないモノ」と書きました。果糖以外の糖で糖質の必要量は賄われますし、それよりも果糖は体へ数々の悪影響を及ぼします。
果糖と砂糖の違い
糖質とはミクロレベルで見ていくと「糖」という丸っこい分子で構成されています。
・分子が単体で存在するものを単糖類
・分子が2つ繋がったものを二糖類
・分子が3つ以上繋がったものを多糖類
そして複雑になりますが、分子1つ1つに種類があります。
「果糖」は単糖類です。
それに対して「砂糖」は二糖類です。
果糖1分子とブドウ糖1分子がつながって砂糖が1つ出来上がります。
果糖の特徴
AGEsの生成
果糖は体の中でAGEsを作り出します。
AGEsは体内で活性酸素の活動を加速させてしまうんです!
活性酸素は私たちの体を作る「細胞」を攻撃しますので、これは大きな被害ですね。老化の原因になったり、スポーツパフォーマンスを低下させる。また、正常な細胞が攻撃されるわけですから疲労回復の邪魔になり、ケガのリスクが高まります。
中性脂肪を増やす
果糖は他の糖質と体への吸収方法に違いがあります。
他の糖質の場合、体に吸収されてからあらゆる酵素が作用することで肝臓に送られます。ある程度過剰に摂取した場合は脳からの指令によって酵素の働きを抑制して、糖質の取り込みにブレーキをかけます。
一方で果糖は酵素の作用なしにそのまま取り込むことが可能です!過剰に摂りすぎるとブレーキが利かないので取り込まれた余剰分は脂肪に変換されて中性脂肪になってしまうのです!
また、脂肪の合成に使われる酵素を活性化させることでも、中性脂肪ができやすい環境を作りだします。
つまり果糖は、体に脂肪を貯め込む手助けをしていることになります!
果糖からは筋グリコーゲンを増やせない
スポーツ選手にとって筋肉のエネルギーである「筋グリコーゲン」は、果糖からは生成できません。
某メーカーのエネルギーゼリーには「マルトデキストリン」と一緒に「果糖ブドウ糖液糖」も含まれています。練習などで糖質補給の手段がない緊急事態を別として、あまりおすすめしません。
ジュースには果物の5倍の量の果糖が入っている!
冒頭でも書きましたが、果糖は果物に含まれていますがその量はさほど気にするものでもありません。問題なのはジュースや市販の栄養ゼリーなどに含まれる「果糖ブドウ糖液糖」です。
果糖ブドウ糖の部分は上の部分を読んでいれば「砂糖」だと分かるでしょう。
液糖とは、ブドウ糖などの糖を部分的に果糖に変換させたもの。まあ、砂糖とほぼ同じですね!
ブドウ糖よりも果糖の方が甘味が強いので、ジュースなどの甘い飲み物には尋常でないくらいたくさん含まれます。
これを知ってもなお、ジュースを飲みたいと思いますか?私は思いません(笑)
まとめ
果糖とは
- AGEsを生成し、疲労回復を阻害、ケガのリスクが高くなる。
- 中性脂肪の増加に2つの方向からアプローチする
- 筋グリコーゲンに関係しない
- ジュースやゼリーなどに多く入っていて、アスリートにとっては特に自爆行為
なんかデメリットばかりですが、果糖にもメリットはあるだろ!ともなりそうですが、
「美味しい」
というくらいですね。
美味しいからストレス解消として食べるのは勝手ですが、AGEsの生成によって体の中でストレスを与えてしまうので、それを考えると「ストレス解消か?」ともなりそうです。
是非参考にしてみてください。