横浜DeNAベイスターズの商標登録出願(THE BAYS)
--この記事の30秒概要--
・横浜DeNAベイスターズが2017年3月にオープンした『横浜スポーツタウン構想』の中核施設たる「THE BAYS」(https://www.baystars.co.jp/thebays/、
https://www.baystars.co.jp/news/2017/02/0216_01.php
)について、商標登録出願がされていることが分かった
・指定商品・役務は「建物に関する損害保険の引受け,建物の貸借の代理又は媒介,生命保険契約の締結の媒介」など
・googleで検索した限りは、ベイスターズが不動産事業・損害保険事業・生命保険事業を開始するという情報はなし。もしかしたら今後発表されるかもしれない?
再びベイスターズネタです。
経営改革中(らしい)のDeNAベイスターズですが、2017年3月より、「THE BAYS」という施設をオープンしているそうです。下記の記事によれば、グッズショップやフィットネスクラブなどが入居する複合施設とのこと。
名称が気になったのでJ-platpatで検索してみたところ、まさにそのまま「THE BAYS」たる商標登録出願が見つかりました(商願2017-001985、:2017年5月時点では審査待ちのようです)。
その商標登録出願の指定商品は以下のとおり。
「建物に関する損害保険の引受け,建物に関する損害保険契約の締結の媒介又は取次ぎ及びこれらに関する情報の提供,建物に関する損害保険情報の提供,生命保険契約の締結の媒介,生命保険の引受け,損害保険契約の締結の代理,損害保険に係る損害の査定,損害保険の引受け,保険料率の算出,土地・建物に関する資産の管理,建物の管理,建物の貸借の代理又は媒介,建物の貸与,建物の売買,建物の売買の代理又は媒介,建物又は土地の鑑定評価,土地の管理,土地の貸借の代理又は媒介,土地の貸与,土地の売買,土地の売買の代理又は媒介,建物又は土地の情報の提供及びこれに関するコンサルティング」
・・・長いですが、要約すれば、損保・生保・不動産事業ということになります。商標は(建前上は)自分で使うために出願するものですが、ベイスターズがそのような事業をしているという情報は見当たりません(Google調べ)。一番近くて
http://www.hoken-buffet.jp/2016/05/post_24821/です。
オフィスフロアに入居する連携会員は大学やスポーツ協会(下記記事参照)なので、連携会員も損保・生保・不動産事業には関係なさそうです。
もしかすれば将来、ベイスターズからオフィスや自宅を借りる日が来るかもしれない?
ベイスターズ関係者の方がいたら、こっそりご連絡をお待ちしております。
横浜DeNAベイスターズの特許出願
--この記事の30秒概要--
・横浜DeNAベイスターズが、配球分析システムなどの特許を出願していることがわかった。
・そのシステムによれば、
・球種が分かれば安打数や四球数が増え、三振数が減るはず。そこで、ベイスターズの成績推移を調査したが・・・?
今シーズンのプロ野球が開幕してしばらく経ちますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
最近の野球はセイバーメトリクスが発達したり、分析システムが開発されたりなど、10-20年前とはまったく異なったスポーツに変化している気がします。
分析システムの代表格といえばPITCHf/xです。このシステムは、アメリカのプロ野球チームのほとんどの(すべての?)本拠地に設置されているようです(どの野球中継を見ても、投球コースや球種が即座に分析され表示されることは、野球好きな人にとってはもはや周知事項でしょう)。自国内で開発された点と、データ大好きな米国人の気質?が合わさって、ここまで普及したのかなと個人的には思っています。
日本ではまだまだ分析システムが普及しきっていませんが、なんと横浜DeNAベイスターズは球団自ら分析システムを開発しているようです。
2014年のITmediaの記事には「現在、選手の情報を一元管理してチーム編成に役立てる『ベースボールオペレーションシステム』の構築が進んでいるのだ。例えば、選手一人ひとりのデータが集約され、選手の映像からフォームのチェックなどもPCやスマホ、タブレットからできるようになるという」と記載されています(引用元:下記リンク先)。
この記事を受け、J-platpat(乱暴に言えば、出願された特許の情報を公開しているサイト)で「出願人:ベイスターズ」と検索してみたところ、「
この特許出願に記載されている図によれば、各カメラから得た映像をコンピュータで分析して、分析結果を手元のスマートフォンやタブレットに表示するシステムとなっているようです(下図参照。引用元:特願2014-180262の図1)。
そしてこの分析システムの特徴として、「
球種が分かればバカスカ打てて、落ちるボールを振らずに見逃せるため、安打数と四球数が増えて三振数は減るはずです。先ほどのITmediaの記事では「構築が進んでいる」と記載があることから、2014年時点ではシステムは未完成だと思われます(ちなみに出願日は2014年9月7日です)。出願から2年半以上がたった今、システムとしてはすでに稼働しているのではないでしょうか。そこで、各年度のベイスターズの安打数などを比較してみました。データ元はプロ野球ヌルデータ置き場様です。なお、転記ミスや計算ミスはご勘弁ください。
xxxx年 - 安打 - 三振 - 四球
2012年 - 1083 - 931 - 380
2013年 - 1271 - 1057 - 400
2014年 - 1224 - 1107 - 400
2015年 - 1186 - 1047 - 361
2016年 - 1205 - 1049 - 373
2017年 - 366 - 324 - 116 ※2017/5/26 1:00時点
17年予想 -1190 - 1053 - 377
効果・・・・・出てない・・・???
考えられる理由としては
・システムの予測精度がまだまだ甘い
・スマートフォンなどに球種が表示されるとしても、そもそもバッターはスマートフォンを見ることができない
・ベンチでコーチや監督がスマートフォンを見るとしても、毎球指示を出すわけにはいかない
・特許は出願したが未完成or開発中止となった
などでしょうか。
まだまだ改善の余地はあるのでしょうが、もし本当に球種予測が効果を発揮するのならば、これからのベイスターズはもっと強くなることでしょう。
以上、横浜DeNAベイスターズの特許出願についての記事でした。
観戦の際は選手のみならず、ベンチの中を凝視して、コーチがスマートフォン・タブレットを持っているかどうか、何か選手に指示を出しているかどうかなどを見るのも面白いかもしれません。今年はハマスタにも行ってみたいと思います。
ベイスターズ関係者の方がいたらこっそりご連絡ください。