kamaitati1106's diary

某大学教員の備忘録など

うーん

プロスワンでプレスリリースがディスられている…。それはそうで、サイレポでプレスリリースもディスられる。

ここでモヤモヤするのは、ディスっている人たちがそもそもプレスリリースしてないという点。っていうか、ディスっている人は引用回数はすごい人らしいんだけど、研究つまらないし、ご専門というデータ解析系の相談をしても何も良いコメントがないし、こちらの研究テーマはパクるし、僕すごい研究してますよってノリなんだけど皆とりくんでいるようなたかがでこーでぃんぐとかBMIだし??って印象しかない。まあ、それはさておき、プレスリリースはもちろんポジティブ・ネガティブな面の両方あり、ネガティブな面は時間がかかる、時間の無駄になる可能性がある、批判される可能性がある、など。ではポジティブな面は何かというと、宣伝。特に、とある特定の集団に宣伝したいときには有効。

そして、当たり前なんだけど、アイデアとして新しいものしかプレスリリースしない。普通は。そうすると理解されない可能性も高く、トップジャーナルは不採択。じゃあどうしようかってなると、もうプロワンとかサイレポしかない。

負け戦なんだけど、そこでやる気がなくなっても誰も得しない、せっかくの大切なアイデアがお蔵入りになる、誰のためにもならない。

じゃあ、プロワン・サイレポでプレスリリースするでしょう。大切なアイデアなんだし、そりゃ恥ずかしいは恥ずかしいけど、こんな大切なアイデアを埋もれさせるなんて勿体ない。

モーター系はJ Visとか、IEEEとか凡人でも通るような標準的な雑誌がないのがしんどい…。

卒論中間審査

どこの大学、どこの学部でも最近は開催することが多いであろう卒論中間審査会。去年、着任直後のやる気満々の私のやる気を見事に打ち砕かんばかりの低クオリティな発表が多かったことが印象深かったが、今年も低クオリティだった。1年で変わるわけないよね。

 

「まだ勉強不足で…」という言い訳が目立っていたが、多分何年勉強しようがそういう人たちは永遠に勉強不足なので、できれば卒論書かずに or 勝手に作文レベルのものを書いて卒業して欲しい。そんな学生にさえ卒論テーマを与えなくてはいけないなんてバカげている。研究テーマは我が子同然であり、カス学生に与えるのもはばかられる。なので、予備実験的なものを与えるに尽きる。これしかない。

 

ただ、学生 = カス、というわけではなく、真面目な学生、真面目じゃなかったけど心を入れ替えた学生は良い。自分と比較すると進捗は遅いけども、一緒に研究していて悪くない。日々、新しい知識を蓄積できること、真面目な学生と一緒に研究を進めて新しい発見ができること、良い面もある。

学生と教員

前述の通り工学部学生のことはさほど好きになれないものの、真面目な学生も一定数おり、そのような学生にはこちらも時間を割きたくなるものである。昨日、今日とそこそこ大変な実験に付き合ってもらい、明日も朝から共に実験。このような学生に対してこちらは何を与えることができるであろうか。

 

私が人より優れている点は間違いなく研究能力、ものごとを伝える能力であり、これらを伝授するしかないのが現実。前者は3年4年で伝えきれるものではないため、手を抜かず実験をキチンとすること、データ解析方法、プログラミング技術、発表の仕方、原稿の書き方、くらいしか教えることはない。この内、教科書や本を見ただけでは学べない点は手を抜かず実験をキチンとすること、発表の仕方、原稿の書き方、であろう。発表の仕方、原稿の書き方に関する本は多々出版されているが、実際に経験してみないことにはこれらは上達しない。そしてこれらのスキルは就活にも役に立つ。しかし、発表するにも、原稿を書くにも、肝心な研究成果が出ていないことにはどうしようもない。研究成果が出ればこちらもwinなので、やはり私自身が熱中できる研究を学生と共に進めていくことがお互いwin-winなのであろう。

気の向くままに

久しぶりにブログを再開しよう。元のブログはここ( つれつれ草 )。

 

時が経つのは早いもので、いつの間にやら大学教員になっていた。中堅国立という言葉がピッタリの東京の大学。

 

まず中堅国立大学の教員になってビックリしたことは、こんなにもお金がないんだ、ということと、こんなにも学生のレベルって低いんだ、ということ。2,3年前には1000万円を超えていたスタートアップ資金も、私が着任した1年前では600万円。大金に聞こえるかもしれないけれど、実験系の研究室からしたら絶望的に低い金額です。1台400万円越えする実験機器とかないとまともにできない実験もあるんです (それでもまだ安い方だと思う)。それに学生部屋、自分の部屋、実験部屋の机や椅子を購入しなくてはならず、足りるわけないでしょ、という金額。結局、元々偉い先生の弟子でコネでお金とって自分の実験機器を持っている人しかまともに研究できない残念な状況(そして偉い先生の弟子は必ずしも賢くない)。うん、こりゃ中堅国立はアカンな、と感じました。

 

でも救いとなる面もあり、上位校に負けるわけにはいかん、と一線で活躍している研究者の方々も一定数います。というより、残念教員率は高いけど、残念ではない教員のレベルは東大・京大と変わらないです。

 

とはいえ、モチベーションの低い学生が多数卒研生として配属されてしまうのが中堅国立の現状。そして大した理由もなく修士課程まで残る…(就職に有利、とか言っている人が多いけど、その情報の信頼性も怪しい & 修士を積極的に採用する企業は教育力ないですよ、と言っているものなのだから行く価値ないでしょう)。まあ、これは中堅国立というより工学部の問題か。工学部は上位層は賢いんだろうけど、不良債権の数はそれ以上に多くて、これは害虫学部だなあ、と感じることも多々あります。文系つぶせー、という動きがあるようですが、文系出身の私からしてみれば、文系はムダに大学院行かない分まだマシだと思います。

MBA MBP まとめ

持ち運びやすさ、性能、使いやすさ、価格の4つの観点から評価したところ、

1. MBA 13inch

2. MBP 13inch

3. MBA 11inch

4. MBP 15inch

という順位になりました。値段は問わないならば、

1. MBP 13inch

2. MBA 13inch

3. MBA 11inch

3. MBP 15inch

となり、基本的には13inchがイチオシです。ただ、7万円違うのはかなり大きいですね。

 

また、私はかなりの頻度で持ち運び外付けディスプレイなしで使うため、偏った意見になっているかもしれません。1台で全て片付けたいならば、MBA 13inch or MBP 13inchがおすすめという意味です。MBA 11inch、MBP 15inchは使い方次第では強力なPCなので、コメントを参照していただきたい。

MacBook AirとProの比較 その4 MBP 13inch

最後にMBP 13inch。

MacBook Pro 13inch Mid 2014 Core i7 3GHz, メモリ16GB, HDD 512GB

最近購入したMBP 13inch。そろそろ新しいMBAやMBPが発売されそうなのに、購入してしまった。

 

・メリット

高性能。重いアプリケーションを複数同時に使っても何一つストレスを感じない。

ディスプレイがきれい。13inchで十分だな、と思わせる。小さい文字も見やすいため、あまり画面拡大することもない。

画面の大きさもちょうどよいので、肩があまり凝らない。

 

・デメリット

残念ながらデュアルコアクアッドコアなら言うことないのだが、日常使いで1コアや2コアしか動かさないのであればデュアルコアの方が良いので、デメリットとは言えないかもしれないが。

価格が高い。MBA 13inchと比べて7万円近く高い。

 

得点 (5点満点)

持ち運びやすさ:4点

性能:4.5点

使いやすさ:5点

価格:3点

合計:16.5 / 20点

 

コメント:かなり高いレベルでバランスがとれている機体。通常使いのPCはこれに決定かな、という印象。というより、MBP 13inchのretina、メモリ16GB、CPUの性能に慣れてしまうと、MBA 13inchには戻れないような印象。唯一の欠点は、値段が高いことか。