【雑記】はてなフォトライフが超絶改良!この機能を待っていた!
こんかま(@KAMATARIcomplex)です
はてなブログproに登録している人なら利用できる「はてなフォトライフ」に超絶改良があったのでブログ記事にしました
本音を言えば『いつまでこんな旧システムで運営しているんだ』と憤りを感じたことは多々ありましたが今回の改良でかなり使いやすくなりました
どのように変わったのか時系列でご紹介します
今までの「はてなフォトライフ」
今までのはてなフォトライフはこんな感じ
デメリット
- アップロードする写真を1枚ずつ選択する必要があった
- アップロード1回につき写真5枚までしか登録できない
- アップロードの進捗状況が分からない
- 「アップロード」ボタンを2回押すと同じ写真が2枚アップロードされる
メリット
- 写真をアップデートする際に名前をつけることができる
圧倒的にデメリットの方が多い状況でした
多数の写真をアップロードしたい時は苦行でしかなく、はてなを辞めてWordPressに移行しようかと思ったりもしました(移行したい思いは現在進行形)
現在の「はてなフォトライフ」
そして、現在のはてなフォトライフはこちらです
これだよ!これ!
喉から手が出るほど欲していた機能がいよいよ実装されました!
これならドラッグで簡単に、しかも一度に複数ファイルをアップロード可能!
そしてコレ!
アップロード状況が分かるようになりました
これでアップロードの重複が起きることもなく、ノンストレス!
旧システムにも切り替えることができるため、今までのシステムが恋しい方へのフォローも完璧
いやー、本当にありがとう!!
まとめ
色々と使いづらさもあったはてなフォトライフも少しずつ使いやすくなってきましたね
ゆくゆくはワードプレスへ移行する予定ですが、Pro期間中ははてなでブログを書こうと思います
ビルメン知識を活かしつつ転職するならこの業界(年収500万以上)
こんかま(@KAMATARIcomplex)です。
今回はビルメンの皆様に転職をオススメする記事を書きます。
ビルメンから転職する理由
やっとの思いでビルメンになったのにどうして転職なんか考えるんだ!?
時間に融通が効くビルメンから転職したい人なんていないよ!
なんて思う人が大半だと思います。
しかしビルメンになったことに後悔する人々は必ずいます。
それはビルメンに転職した人達です。
前職で嫌な思いや大変な労働環境を経験し、辛い思いはもうしたくない。
そんな負の感情から逃れるように転職活動を始めてビルメンに就職、
願っていた時間の融通や辛いしがらみから解放されたあなた。
しかしあなたはビルメンから転職すべきか再び考えてしまうのです。
それはなぜか?
簡単です。
給料が低いからです。
元々、激務の業界にいた人達には潤沢な残業代が振り込まれていました。
しかしビルメンに転職し定時退社が可能になりました。
前職に比べるとビルメンって良い仕事じゃないか〜
と思いつつ給料明細を見ます。
改めて「給料の低さ」に驚き、「今後の不安」に駆られてしまうのです。
系列系の弊社でも2〜3年働いて転職する人達が後を立ちません。
そこで今回はビルメンから転職する人達を応援するためにビルメンの知識を活かせる転職先をご紹介します。
転職先の条件としては年収500万以上にしました。
年収500万以上あれば問題なく生活し、かつ独身であれば割と裕福な日常が送れます。
転職ってどうやってやればいいの?
転職は特別なことではありませんし、難しいこともありません。
私がビルメンに転職した時の流れはこちら。
- 転職サイトで必要事項を登録
- 転職エージェントから勧められた転職先で2回面接
- 採用通知
私は大手転職サイトを利用して転職しました。
登録が済むと担当者が決まり転職内容について面談し、後は電話やメールでのやり取りをしつつ転職先を選択、活動開始でした。
転職先で必要な書類(履歴書や業務成果報告書)も転職エージェントに確認してもらってました。
業務成果報告書:今までどんな仕事をしたか詳細を説明する報告書。
例)2018年3〜9月 中規模オフィスビルの空調設備更新工事(請負工事金額4.5億円)の現場責任者を担当 等
自分1人で転職活動を行うより、転職のスペシャリストと相談しつつ行動できることが転職サイトを利用するメリットです。
ではオススメの転職先を見ていきましょう!
不動産・ビルのマネジメント
ビルオーナーや自社物件の不動産・建物の賃貸仲介や管理を行う職種です。
このような方々から建物・設備管理を委託されることで我々ビルメンはお給料がいただけるのです。
特にビルメンと近いのはビルのマネジメント業務です。
テナントへの定時連絡(イベントの案内や大規模工事のお知らせなど)や
入居予定企業との打ち合わせや入居工事の段取りなど仕事はたくさんあります。
しかしビルメン時代に習得した知識・経験があれば特に問題ないでしょう!
例:伊藤忠アーバンコミュニティ、三井不動産ビルマネジメント など
施工管理
いわゆる現場監督です。
ビルメンはもともと施工管理をしていた人が多いイメージがあります。(私含め)
辛かった施工監理も給料がよければがんばれるのであれば復帰も可能です。
個人的にオススメはしません。
例:有象無象(スーパーゼネコン、サブゼネコン…お好きなのをどうぞ)
テナント移転
企業専門のお引越し屋さん。
我々が管理している建物にテナントが入居する際、C工事(テナント発注業者)の取りまとめとして現場管理をします。
この職種は何気にオススメです。
なぜならビルメンの仕事と似ている部分が多々あるからです。
移転工事に関わる業者の取りまとめ役(テナント移転)とビルに関わる業者の取りまとめ役(ビルメン)、大きな違いはありません。
実は私も一時この職種の仕事をしていました。
デメリットは土日祝日が仕事になる(移転は企業が休みの日に行うため)こと。
実は什器メーカーもこの職種に参入していることはあまり知られていません。
例:三井デザインテック、日本通運、コクヨ、内田洋行 など
まとめ
自分でまとめてみて感じたことは基本給が高いのではなく、激務で残業時間が多くなり手取りが増えるといった結果になってしまいました。
やはり忙しい職種は残業代だけで飯が食えます。
でもそれって本当に良い仕事、やりたい仕事なんですかね?
私はビルメンで私生活がかなり充実しているので転職は考えていません。
空気線図を空調機と関連させて解説します。(基礎編)
こんかま(@KAMATARIcomplex)です。
今回は空気線図の見方・使い方(基礎編)を解説します。
「空気線図」は空気の状態を理解する上で必要な情報をまとめた線図です。
正直な話、空気線図が読めなくてもビルメンの仕事は難なくこなせるでしょう。
しかし問題が発生した時や現状改善を提案する際に必ず必要になる知識です。
よく見もせずに忌み嫌うのは社会人としてあまり良くないので、まずは立ち向かってみましょう。
この記事はこれから空気線図に戦いを挑む方を応援・サポートすることを目的としています。
まずは概要を理解し、そして実務と関連させて知識を深めましょう。
空気線図の概要
空気線図の見方をとても丁寧に書かれているサイト様がありました。
(リンク先の動画が特に分かりやすいです。)
基礎はお任せにしたので実務に紐付いた説明をしていきたいと思います。
まずは下図をご覧ください。
(ネットで拾った画像を一部改変しております。)
空調機の概要図に書いてある番号と空気線図の番号は対応しています。
空気線図に記載の青文字・青線は冷房時、赤文字・赤線は暖房時の空調を表しています。
基本的には番号順に空気線図を追えば理解しやすいと思います。
【冷房(夏季)】
では番号順に追っていきます。図の青い番号と線を追ってください。
番号①:室内の空気(還気)(温度21℃、湿度60%)
番号②:お外の空気(外気)(温度28℃、湿度60%)
番号③:①+②の混合空気。(温度24℃、湿度60%)この③を空調機で冷却します。
番号⑤:冷却された空気。(温度は24℃→13℃まで冷えています。湿度75%)
※番号④は空気中の浮遊物(ホコリ等)を取るためのフィルターを通過した空気なので温度変化はありません。番号⑤の空気が室内に給気されます。
【解説】
空調は基本的に①室内空気と②外気を混合させ、その空気③を空調します。
混合させる理由は2つ。
1つ目は室内のCO2濃度や浮遊物を削減し室内環境を良好に保つため。
2つ目は外気だけで空調するより、混合空気を空調する方がエネルギーが少なくて済むからです。
また③を冷却して⑤まで温度を下げる際の推移が斜めになっている理由は顕熱比が1.0ではないためです。(顕熱比の説明はこちら(外部リンク)をご参照ください。)
③に冷却コイルを通過させ温度を低くした空気が⑤です。通過する際には結露が発生します。
最終的に室内へは温度13℃の空気が給気されます。
13℃は低すぎるんじゃないかと心配する方もいるかと思いますが
⑤は①と混合し、室内冷房負荷(人間や機器からの発熱等)の除去分も含めれば問題ないことが分かります。
【暖房(冬季)】
引き続き番号順で追っていきます。図の赤い番号と線を追ってください。
番号①:室内の空気(還気)(温度18℃、湿度50%)
番号②:お外の空気(外気)(温度5℃、湿度60%)
番号③:①+②の混合空気(温度11℃、湿度55%)この③を空調機で暖房します。
番号⑥:暖房された空気(11℃→23℃まで温まっています。湿度25%)
番号⑦:⑥の空気を加湿(温度は変わらず、湿度が25%→45%に変化しています。)
【解説】
③までは冷房と同じ考え方ですので割愛します。
③に加熱コイルを通過させ温度を高くした空気が⑥です。
⑥の空気をそのまま室内に給気すればいいのではと思う方はこちらをご覧ください。
建築物における衛生的環境の確保に関する法律(通称 ビル管法)で
室内湿度は40%〜70%に調整する必要があるため湿度25%の空気は給気しても室内湿度を下げてしまいます。
そのため湿度調整で加湿を行いますが、加湿方式で空気線図の推移が異なります。
・水加湿:温度を下げつつ加湿する。(水が水蒸気に変化する際、熱を奪うため。)
・蒸気加湿:温度を下げずに加湿する。
今回の場合は蒸気加湿のため⑥は温度を下げずに⑦の湿度45%まで加湿されます。
そして⑦が室内に給気されるのです。
まとめ
空気線図を理解するには空調監視画面をたくさん触ることが大切です。
小規模なビルだと専用部はパッケージ型エアコン(家のエアコンと同じ)を導入しているビルも多くあります。
そのようなビルだと空調監視画面はあまり面白みはありませんが、別現場に配属された時にはガッツリ監視画面を探ってみましょう。
3時間の勉強で合格!eco検定(環境社会検定試験)の勉強方法、攻略方法を教えます!
第24回のeco検定を受験し、無事に合格しました。
(100点中70点以上が合格ラインで77点獲得しました。)
私が合格できた勉強方法や試験の攻略方法を記述するので、
これから受験する方はご参考にしていただければと思います。
eco検定ってなに?
eco検定はかなりマイナーな資格です。
正式には「環境社会検定試験」と呼ばれ、合格すると合格証と「エコピープル」の称号をゲットできます。
国家資格ではなく、商工会議所が発行する資格であるため法的な優位性は無し、定期的な更新等もありません。
カラーコーディネーターや福祉住環境コーディネーターと同価値という認識です。
eco検定ってどんな人が受けるの?
試験内容から見ると仕事上環境に詳しくないといけない立場の方や
ISO14001、産業廃棄物に関わる部署でお勤めの方が多いと思います。
試験会場を見渡すと受験者の男女比率は男性7割、女性3割ほど。
学生のような若くて肌ツヤが良い方も多く見られ、
就職活動で自分に対する付加として受験しているようでした。
eco検定の難易度
年2回試験が行われ毎回1万人程受験し、合格率は70%以上です。
数字だけ見れば難関な資格ではありませんし、私も難しいとは感じませんでした。
しかし勉強せずに合格するにはハードルが高いと思います。
理由は問題の構成として普段使用しない単語の意味を問われる内容が多いためです。
例えば「四大公害病」「スマートグリッド」「バイオミミクリー」「SDS制度」など
聞いたことはあるけど理解していない単語の意味を知らないと合格できません。
そのためある程度の勉強量は必要です。
eco検定の受験料
受験料は5,400円になります。
決して安くはないので1回で受かるよう頑張りましょう!
eco検定の勉強方法
ここからは実際に合格した私の勉強方法をお教えします。
先にお伝えしますが無料で合格するのは困難です。
下準備として公式問題集を用意してください。
公式である出題傾向が読めますし、過去問を解いてeco検定への慣れも生まれます。
【2019年7月追記】
2019年版問題集の内容を確認しましたが2018年以前の問題集でも十分合格できます。
既に問題集を持っている方は新装版の購入は不要です。
2019年版 環境社会検定試験eco検定公式過去・摸擬問題集
- 作者: 東京商工会議所
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2019/03/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
テキストもありますが、資格取得だけが目的の方は必要ありません。
問題集だけだと心配な方はテキストも併せて購入しても問題ありません。
下記で手順を説明します。
手順1:過去問を一切勉強せずに「1回分」を解答する
手順1ではあなたの苦手な問題を発見します。
過去問題集には3回分の過去問と模擬試験問題が2回分掲載されています。
私の対策方法では3回分の過去問を使用します。
まずは一切勉強せずに過去問を「1回分」解答します。
なぜか一切勉強していないのに50点以上を容易に獲得できます。
ここで「あれ?意外とeco検定って簡単なんじゃね?」と思えればしめたものです。
「どうせ受からない」とか「eco検定は難しいかも」という悪いイメージを払拭し、
勉強に対する前向きな姿勢を自分の中に植え付けてください。
手順2:手順1の過去問で6点以下だった問題を確認する
手順2ではあなたの弱点を数字で明確にします。
eco検定は全10問出題され配点は各問10点、計100点のうち70点以上獲得が合格です。
つまり各問で7点以上獲得すれば70点の合格ラインを達成できます。
6点以下の問題は合格ラインに達していないため対策が必要です。
7点を10点にするよりも3点を7点にする方が点数の上がり幅が大きいため合格が近付きます。
手順3:手順2で確認した項目のみ過去問を「2回分」解く
そして手順3で弱点を克服していきます。
手順1で解答した過去問を除いた残り「2回分」の過去問を使います。
しかし全問解答する訳ではなく、手順2で6点以下だった問題だけ解答します。
毎年問題に挙がる単語や内容は似ているため2年分の過去問を行えば
合格ラインに達する十分な知識を得ることができます。
私はこの方法で合格しました。
勉強時間は3時間ほどでした。
eco検定の試験攻略方法
攻略法は下記の通りです。
合格圏内の勉強量と攻略法を駆使して合格を勝ち取りましょう!
長文穴埋め問題(第2,4,9問)は数字の小さい順に回答を選ぶ。
第23回の第2-2問を例に説明します。語群に赤枠で囲まれた単語が正解です。
回答の順番は[ア]1→[イ]6→[ウ]7→[エ]8→[オ]13です。
テキストの過去問を確認すると語群から選ぶ問題については
「前問の数字より小さい数字での正解はない」ということがわかりました。
つまり『[ア]3→[イ]1 』では[イ]の回答は間違っています。
応用方法として[ウ]の回答が分からない時は[イ][エ]で回答した番号の間に[ウ]の正解があると判断していいでしょう。
第2,4,9問はサービス問題です。平均8点以上は獲得しましょう。
第7問は問題文を読まない。
問題文と設問が関連していないので読まない方が回答しやすい。
2点問題(第5,7,10問)を集中的に勉強する。
2点問題は大量得点のチャンス!言い換えればココを落とすと合格は困難です。
これだけで合格圏内に近付きます。
アドバイスとまとめ
試験前日から勉強を始めても合格できます。(私は前日から勉強しました。)
集中力のある方は試験が午後のため、午前中に勉強して自分を追い込んでもOK。
eco検定は国家資格ではないので、熱心に勉強しても見返りが少ない資格と言えます。
短期集中かつ効率的な勉強で資格を取得し、節約した時間を有効活用しましょう。
【図解付き】空調の単語解説(SA,RA,OA,EA)
テナントから最も発生しやすいクレームとはなんでしょうか?
トイレが詰まって流れない!
コンセントが使えなくなった!
私の経験上「部屋が暑いor寒い」です。
このクレームを解消するためにはあなたが勤めているビルの空調方式や特性(南面に大きな窓がある等)を理解しておく必要があります。
ビルの特性を理解しつつ空調の基礎知識を活かせばクレーム解消も難しくはありません。
- クレームを受けた時の対応方法は?
- 図解で「空調」全体を把握
- 給気(SA:Supply Air)
- 還気(RA:Return Air)
- 外気(OA:Outside Air , Open Air)
- 排気(EA:Exhaust Air)
- まとめ
クレームを受けた時の対応方法は?
部屋の温度に関するクレームを受けた場合、これらを確認します。
- 室内計測温度(実際に計測 or 中央監視で確認)
- 室内設定温度(リモコン確認 or 中央監視で確認)
- テナントにヒアリング(いつから暑いor寒いのか)
最初はお客様の空調使用方法を疑ってみます。
意外と多いのは「設定温度を変更すれば解決する」場合です。
自宅にあるエアコンのように使用していただくよう案内をしてください。
テナントの使用状況に異常がなければビルの設備(空調機)を疑います。
中央監視や機械室で空調機本体を確認するのもありですが、竣工図も確認してください。
しかしこの竣工図がビルメン初心者をつまずかせる最初の関門です。
竣工図には「SA」や「RA」など理解できない単語がたくさん記載してあります。
未経験や異業種から転職してきた方が理解するのは難しい。
そこで空調クレーム対応の基礎知識となる大切な4つの単語について解説します。
ビルメンの基礎中の基礎なのでしっかり理解しましょう!
図解で「空調」全体を把握
まずはこちらの図で空調の大体の流れを確認しましょう。
夏場(冷房)を想定、温度に合わせて配色しています。
- SA:室内への給気(水色)
- RA:室内からの還気(橙色)
- OA:屋外からの外気(赤色)
- EA:屋外への排気(緑色)
詳細な説明は下記をご覧ください。
給気(SA:Supply Air)
部屋に供給される空気を「給気(きゅうき)」と呼びます。
空調機で暖かくor冷たくした空気はダクト(空気の通り道)を通って
部屋に供給されて空気を快適にします。
また外調機であれば空調に加え換気も行うため、室内のCO2濃度減少も可能です。
例題です!
冷房時の室内設定温度が26℃の場合、給気温度は何℃くらいでしょう?
正解は18〜20℃くらいです。
「設定温度 = 室内温度の設定値」であるため、
室内で熱を発する負荷(人間や機械)からの発熱を加味しないと設定温度を維持できません。
設定温度と同じ26℃で給気してしまうと負荷からの発熱により28〜30℃の室内温度になるので要注意。
※空気線図を知るとスムーズに理解することができると思います。
還気(RA:Return Air)
部屋から回収された空気を「還気(かんき)」と呼びます。
空調システムは部屋に空気を送るだけでなく、部屋の空気を回収して再利用or廃棄します。
再利用の場合は空調機で外気(OA)と混合→再度空調され室内に給気、
廃棄の場合は排気(EA)として屋外に排出されます。
再利用のメリットとして夏は暑く冬は寒い外気をそのまま空調すると
適正な給気(SA)にするために大量のエネルギーを要してしまうのですが、
還気(RA)と混合することで室温に近い状態で空調されるため省エネルギーになります。
デメリットは室内で汚染された空気と新鮮な外気が混合されるため換気能力が外気単独よりも落ちてしまいます。
外気(OA:Outside Air , Open Air)
建物外の空気(外の空気)を「外気(がいき)」と呼びます。
部屋にはビル管法で室内環境に対する基準が定められています。(CO2濃度 1,000ppm以下等)
その基準を満たすためには室内の空気を換気(部屋に新鮮な空気を供給し、室内の汚染された空気を廃棄)する必要があります。
例えば室内のCO2濃度が800〜1,000ppmに対し外気はCO2濃度が400ppm程度であるため、
外気を室内に給気することでCO2濃度を下げることができます。
排気(EA:Exhaust Air)
建物外に排出される空気を「排気(はいき)」と呼びます。
RAを再利用せず廃棄する場合はEAとなります。
余談ですがOAの説明で外気CO2濃度が400ppmと記載していますが、
膨大な数のビルからCO2濃度が高いEAが排出されているため恐らく400ppmでは済まないと思います。
私が学生の頃、都内の外気は500〜600ppmと教授が言っていました。
まとめ
上記4つの単語はビルメンを務めるにあたり必ず知っていなければなりません。
空調クレームは夏場や冬場のピーク時や中間期にも発生するため、
空調の基礎勉強を疎かにせず地道に学んでいきましょう。
空調に興味が湧いてきたらこちらの記事も読んでみてください。