ねむたい朝日☀︎

朝日を見てねむる、そんな生活の中のいちぶ。

【感想】『僕は上手にしゃべれない』を読んで

 

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こんにちは、かなへびです。

椎野直弥さん著『僕は上手にしゃべれない』を読んでの感想を綴っていきます。

読後の感想なので、ネタバレを含んでしまうことをご留意ください。

 

 

 

 

まず読み終わって最初に思ったのは、身近な人の優しさに気付くのは難しい、ということ。

 

この小説の中に「わかっていないくせに、理解していないくせに、中途半端に気遣われるのは、迷惑だ」というセリフがありました。

 

「誰も私の苦しみなんてわかってくれない」

 

そう思ったことは私にも幾度となくあります。それ故に、読んでいる時とても胸が苦しくなりました。

手助けしようとしてくれる人、救いの手を差し伸べてくれる人はいても、素直に受け止めることは難しい。だって、自分のことを完璧に理解してくれる人なんていないから。

だけど、完璧に理解することが難しくたって、頑張って理解しようとしてくれる人はいるんです。そういう人から目を背けてはいけない。優しさを無下にしてはいけない。

そんなことをこの小説から教えられたような気がします。

気持ちが伝わっていないと思ったならば、ちゃんと向き合って話し合えばいい。人間には『言葉』というツールが与えられているのだから。

 

 

この小説では「吃音症」というものがテーマとして挙げられていました。

障害者でもない、けれど健常者でもない。

 

私には吃音はありません。けれど、精神的なものはいろいろと抱えています。

だから「分かる」とは言えないにしてもこの立ち位置が苦しいことはなんとなく理解できるつもりです。

どちら側にいくこともできない。不安定な立ち位置。

症状こそ違えど、何だか自分と重なる部分が多くて何度も胸が苦しくなりました。

 

 

症状が良くなることはないのかもしれない、何も理解していない人から冷たくあたられることもあるかもしれない。頑張っても頑張っても報われないことだってある。

だけど、どこかにきっと救いの手を伸ばしてくれる人はいる。

失敗して恥ずかしい思いをした時はその人たちに頼ればいい。

だから自分の出来るところまで、精一杯あがいてもがいて頑張っていこう。

 

 

正直今の私は全力で頑張っているとは言えない状態です。失敗を恐れて何も踏み出せない。

そんな私に、少し頑張ってみようかなと思わせてくれたこの小説には感謝しかありません。

 

作中にも、あとがきにも書かれていましたが、私もいつかは誰かに何かを与えられるような存在になりたいです。

 

 

 

やはり自分の状況と近い主人公が出てくる小説には心動かされることが多いですね。

駄文でしたがここまでお読みいただいてありがとうございました。

 

ではでは。

 

 

 

 

メンヘラが大学復帰するために学生相談室に行ってみた②

 

こんにちは、かなへびです。

 

前回に引き続き学生相談室の体験レポを書いていきたいと思います。

 

 

 

 

初めて学生相談室へ行ったのは4月20日で、内容は前回記事にまとめたものです。

 

2回目は1週間後の4月27日です。

前回はとにかく人付き合いが苦手なことのみをお伝えしました。

2回目では前回に比べいろいろな質問、聞き取りがありました。

具体的には、食欲の状態、中高生の時の様子などについて聞かれました。

その中で、気分のムラが激しいことをお伝えすると、「もしかしたらたん極性鬱ではなくて双極性、つまり躁鬱かもしれないね。」とのことでした。

 

過去に、性的逸脱などがあったのですが、「自分は汚い存在だ…」とよく自己嫌悪に陥っていました。

鬱状態の時は元気な状態(躁とは確定してないので躁状態とは現段階では言いません)の行動を思い返しよく後悔をしています。

また、思い返せば、突然ギターが欲しい!と思いつきYAMAHAに行きギター用品一式を買ってみたり、一人暮らしをする!と、誰にも相談せずに不動産屋へ行き契約を結んだり(お金もないのに)などの浪費行為もありました。

 

別に躁鬱じゃない人でもこういった突発的な行為や思いつきでの大きい買い物をする人もいるでしょう。私もその部類の人間なのかと思っていました。

また、性的逸脱や浪費エピソードは「境界性パーソナリティ障害」の症状としても見られるようなので、自分ではどっちかというとこちらなのではないかと考えていました。

 

しかし、精神科医が言うように、気分が良くなって逸脱行為をしたり、鬱状態になったりすることを繰り返しているので、もしかしたら双極性障害(躁鬱)なのかもしれません。

調子がいいのは鬱が治ったからだと毎回思っていたのですが、実は違ったのかも…?という可能性が見えてきて、少し希望の光が見えた気持ちです。

今まで何度も鬱を繰り返しており、いい加減自分の人生に絶望しているところでした。

 

 

 

 

前回は、この精神科医に対してあまりいい印象を持っていないと言ったのですが、2回目の診察で、他の病気の可能性もしっかりと考えてくださり、また他のメンタルクリニックなどと違い、この病気はこういう症状で〜、この薬はこういう作用が〜、等の説明も丁寧にしてくださり、「あ、いい先生かも」という印象へ変化しました。

今まで通ってきた心療内科では大体がぼんやりとした説明してしてもらえず、薬の作用も全て自分で調べていたので感動しました。

ただの陽性転移かもしれませんが。

 

とりあえず今の段階では診察においてハイな様子などが見受けられないので躁鬱とは確定できないため、抗不安薬を投与しながら様子を見ましょう、という方針になりました。

 

処方されたお薬は

レキソタン4mg/日 です。

前回2mg/日だったのですが、あまり効かないから増量して欲しいと言うとすぐ増量してもらえました。

 

 

 

 

メンタルクリニック心療内科は行きやすさという面では優れていると思いますが、やはりちゃんと精神面の問題を診てもらうのは精神科の方がいいのではないでしょうか。

大学に健康センターなどがあれば内科、婦人科、精神科等の窓口があるかもしれません。なんといってもタダで診てもらえるので、大学で悩んでいるという方は気軽に相談窓口などに行ってみるといいかもしれません。

大学生ではない、という方もきちんと精神面を診てもらいたいなら、勇気がいるとは思いますが精神科を受診することをオススメします。

 

 

学生相談室への受診はしばらくの間続きそうなので、また何かあれば続きを更新しようと思います。

 

お読みいただきありがとうございました!それでは〜。

メンヘラが大学復帰するために学生相談室に行ってみた①

 

こんにちは、かなへびです。

更新しばらく途絶えてしまっていましたが、一応生きてます!

 

途絶えてしまっていたのにも色々と理由がありまして・・・。

まあ簡単に言ってしまうと鬱になっていました。

元々メンタルの調子が悪くなりがち、というか中学生の頃から紆余曲折ありました。

そこら辺の詳しい事情はまた別の機会にお話ししようかと思います。

 

今回は大学の健康センターで「こころの相談(学生相談)」というものに行ってきた体験談をお伝えします。

 

 

 

 

まず、何故そういった機関に頼ることになったのかを簡略に説明しますと、

・去年(2回生)大学に通えていなかった。

・3回生になる今年度から大学復帰する予定だが、鬱症状があり大学生活に不安がある。

・グループワークが苦手で演習授業を受けることが困難である。

 

大体以上のような理由です。(細かく説明すると長くなってしまうので省いてる部分もあります。)

 

 

2回生の時点で一度学部にある学生相談(カウンセリング)にも訪れたことがあるのですが、なんとなく喋りづらい…と思ってしまい一度で行くのをやめました。

そこで、指導教官の教授に、履修相談のついでにその話をしてみました。

すると、大学内の健康センターというところでも学生相談をやっているらしいからそっちに行ってみたらどうかな?とアドバイスを頂いたので、早速予約を取りに行ってみました。(一人で行く勇気がなかったので教授についてきてもらいました…。感謝しかないです。)

予約はおおよそ2週間後くらいに入れることができました。

 

 

 

そして早速、4月20日に最初の相談に行ってきました。(時間が守れないクズなので30分遅刻しましたごめんなさい)

予約の時はよく分かっていなかったのですが、その健康センターにはカウンセラーさんと精神科医がいたようで、私は精神科医さんの方に担当してもらいました。

どちらが良いとか正直なんにも考えていなかったのですが、女性に悩みを話すのが苦手で、男性の方でお願いしますと伝えたところ精神科医が担当になりました。

その精神科医さんは、朗らかというよりはどちらかというと事務的に質問をしてくれるような方で、私としてはそのスタンスがなんとなく落ち着きました。

(ニコニコしながらお悩み話してごらん?って聞いてくるような方にはなぜか無駄に気を使ってしまい何も話せなくなるので…)

 

 

まず最初は「どういったことでお困りですか?」と、メンタルクリニックなどでも定石の質問をされました。

その時は授業の履修、グループワークなどが苦手だったので、数人で課題をこなしたりするのが苦手です、とお伝えしました。

あとは家庭環境や親戚で自殺・精神病の方はいますか?等の質問がありました。

 

他にも色々聞かれた結果、その日は「社交不安障害」と診断を受けました。

精神科医なので薬の処方もできるとのことで、

レキソタン(抗不安薬)を1日2mg×7日分 処方していただきました。

 

正直な心の内を言うと、グループワークが苦手である、といったことで社交不安障害と診断しお薬を処方されたことで、

「あ、この先生はとりあえずお薬出しておけばいいやっていうメンクリとかによくいるパターンの人だ」

と認識してしまいました。

まあとりあえずお薬もらえたからそれでいいかなー、と納得して最初の相談は終わりました。

この精神科医さんに対する印象は2回目の相談から少し変わります。

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!では次のパートでお会いしましょう。

 

kanahev.hatenablog.jp

 

【感想・考察】小説『ナラタージュ』心から愛していたのはあなたでした。【ネタバレ有】

 

こんにちは、かなへびです。

 

映画『ナラタージュ』、公開直前ですね!

だからというわけではないんですが、島本理生さんの小説『ナラタージュ』を読みました。

確か半年ほど前に書店でぶらっとしている時、教師との恋愛ものということで購入し積読したまま時が経っていました。映画も公開ということで読んでみようと思い立ったわけです!

 

今回はネタバレも含む感想をお伝えしようと思います。

 

まずはネタバレなしのあらすじから〜

 

 

【あらすじ】

大学生の主人公、工藤泉にある時高校時代頼りにしていた葉山先生から電話がかかってきた。何かと思うと、在校生の演劇部の手伝いをして欲しいというお願いだった。泉は快く引き受け、同じく卒業生の志緒、黒川、また黒川の大学の友人である小野くんと毎週土曜日だけ演劇を手伝う日々が始まる。

泉は高校時代から葉山先生に好意を抱いていた。それに、葉山先生のヒミツを、泉だけが知っていた。

 

 

 

まあ序盤はこんな感じで、ここから何やかんやで葉山先生と泉とその友人たち、後輩とお話が進んでいくわけですね。

 

映画を観る予定、もしくは今後小説を読む予定で、まだ内容を知りたくない!!って方は、見終わった後でまたこのブログをお読みください!

 

 

 

 

〜ここからネタバレ含む〜

 

 

まず最初に柚子ちゃんのお話からしますね。

これに関しては序盤からどんどん伏線がおかれていました。伏線どころかもう明らかに様子がおかしかったです。 泉と新道くんと一緒に学食へ行った時とか。

そしてついに家出をしちゃう。しかし何もなかったかのように笑顔で戻ってくる。

一体柚子ちゃんに何があったの…?と読者を煽るけどなかなか真相は明らかになりません。

 

そこで最後にドーン、ですね。

最後の方はもうだいぶ登場人物に感情移入している頃ですから、何でこうなっちゃったの!?と悲しくなりました。

新堂くんも葉山先生もきっと一生懸命どうしたらいいのか考えていたはずです。

新堂くんへの手紙は、柚子ちゃんなりの最後の「助けて」の知らせだったんじゃないかと思うんです。ずっと誰にも言えなくて、苦しくて、だけど誰かに言いたい。新堂くんにならば言える。そう思って書いたのでしょう。

 

かといって助けに行かなかった新堂くんも悪いわけではない。助けようという気持ちがあってもなかなかすぐに動ける人間なんていません。

柚子ちゃんだって、助けにきてくれなかった新堂くんを恨んではいないと思います。きっと。最後に好きだった新堂くんに全てを伝えられて少しスッキリしていたんではないでしょうか。これで悔いなく死ねる、と。

 

新堂くんの気持ちもさることながら、葉山先生はきっと大人として、教師として救えなかった責任感を強く感じているだろうと想像がつきます。

 

正直、序盤の伏線が気になってはいたものの、まさか死んでしまうなんて思っていなかったので結構ショックを受けました。そのため最初にお話しさせていただきました。

 

 

 

葉山先生←泉←小野くん、という関係ですが、小野くんが実直ないい人で葉山先生の方が少しクズっぽい印象を抱いていました。

小野くんはきっと若さや家庭環境などで人の愛し方がイマイチ分かってなかったのではないでしょうか。ただ泉を好きな気持ちは本物だったのでしょう。それ故に、自分の方だけを見てくれない泉に腹が立って無理な性行為などを迫ってしまった。

小野くんの行動によって傷つけられた泉ももちろん辛かっただろうけど、そんなことをしてしまっている小野くん自身も傷ついていたのでは…と思ってしまいます。

登場人物のポジション的に小野くんを悪者にする必要があったのでしょう。

 

 

葉山先生ですが、優しすぎるほど優しい。優しさは時に人を傷つける、という言葉が似合う人です。

 

元奥さんと実母と色々あった、と泉に打ち明ける。君だけには教えるけど、なんて言われたら泉が葉山先生に好意を抱くのも当たり前でしょう。

なのに、僕に人を愛する資格はない、何て人を遠ざけるような態度。 

泉は、まだ奥さんと離婚してないと伝えられ、信じていた葉山先生に裏切られる。

自分だけが頼りにされていた、と思っていた分、侮辱されたような気持ちもあった。

葉山先生は人に迷惑をかけまいとするあまり、人を傷つけてしまうような不器用な人ですね。

 

 

蛇足になるのですが、実は私も高校時代に教師に恋をしていました。

憧れや尊敬、安心して関われる大人として見ている側面もあったため、純粋に恋をしていたと言えるのかどうかはわかりません。

もちろん泉と葉山先生のようにキスしたりそういうことは全くありませんでしたが(笑)

だけど、この本を読んでいく中でそういう淡い思い出をすごく思い出してしまいました。きっと泉も最初は尊敬とか信頼とかそういう気持ちからだったんだろうな〜とか、すごい感情移入して読んでいました。

私が恋をしていた先生も、葉山先生のような、どんな生徒にも等しく優しく、自分が間違っていると思うことには絶対従わないような芯のある先生でした。

だけど、誰にでも優しい、というのは時に残酷でもありました。

その感情がこの小説にも書き表されていて、すごく共感してしまいました。

 

p126 - 一瞬だけ、志緒や柚子ちゃんが彼と個人的な話をしているところを想像した。そうしたら胸の中に動揺が湧き上がり、いても立ってもいられなくなった。先生なのだから当然だと頭では理解していても彼女たち相手にまでそんな苛立ちを覚えてしまう、そんな自分が嫌になった。これではまるで世界中で自分と彼しか大切じゃないみたいだ。

 

この部分です。誰にでも優しいということは、自分に向けられている優しさは他の人にも向けられているということです。

自分に向けられた優しさが特別でもなんでもないと思った時、もう辛くて辛くて心が締め付けられるようでした。実際に私がそう感じたことがあるから、葉山先生に対しては若干のもどかしさを感じてしまいました。

泉のことを大切に思っているならもっとそれを伝えて欲しい!とずっとうずうずしていました。

先生を好きになった経験がある人ならこの気持ち、理解してもらえるかもしれません…。

 

 

最終的に泉と葉山先生は両思いなのに、一緒にはなりませんでした。

奥さんの元へ戻って行ってしまうという残酷さ。

でもお互い別のところで別の幸せを得る、そういう愛の形もアリなのかなあ。

きっと泉の心には葉山先生がつけた大きな跡が残っていて、それがずっと泉を支配していくのでしょう。

 

 

 

今回はあまりに感情移入してしまって蛇足が長くなりました…。失礼いたしました。

映画が公開されたらそちらも観に行ってみようかと思います!

有村架純さんや松本潤さんがどういった演技を見せてくれるのか期待です!

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは!

 

 

 

【働いたら負け】働かずに生きていくにはどうしたらいいか真面目に考える。

 

 

 

 

こんばんわ、かなへびです。

 

私、今現役の大学生なんですが、正直全く働きたくありません。

バイトも嫌いだし将来の就職活動のことを考えると頭痛がします。

なんなら大学にすら通う意味を見出せなくなってきているのですが、この話はまた後日。

 

なぜ人間は働かなければいけないのでしょう。

もちろん生活のためです。ご飯を食べるにも家を借りるにも何をするのにもお金が要ります。お金がないと何もできません。

働かずにお金がもらえたらな〜なんて考えたこと、誰しも一度はあるのではないでしょうか。私は常にそのことばかり考えています。自称ダメ人間なので。

 

働かずに生きていきたい、という願望にも色々種類があります。

楽な仕事ならしてもいい。家から出たくない。人と関わりたくない。1日中寝て暮らしたい。 などでしょうか。

 

いろんな種類の働きたくない、があるでしょうが、諸々まとめて「楽に生きる」方法を考察してみようと思います。

 

 

 

 1、宝くじを当てる

大金があればもちろん働かなくても構いません。

しかし宝くじが当たるのは交通事故で死亡する確率より低いのです。

当たってれば苦労しません!!

 

 

2、生活保護

国に援助してもらう方法です。

しかしこれには受給の条件があります。

援助してくれる親戚がいないこと、資産がないこと、止むを得ず働けない状況にあること、などです。

国のお金を使って生活するわけですから、本格的に困っている場合以外は安易に受給するのは難しいでしょう。また、プライドが邪魔をして受給への一歩を踏み出せない人もいるんではないでしょうか。

本当に暮らしていけなくなって残る道は自殺…となるくらいでしたら申請するべきでしょう。

 

 

3、在宅で働く

これは家から出たくない人向けです。

インターネットが当たり前のように使える現代では、ネットを介してできる仕事も増えています。例えば私が使ったことがあるもので言えば『クラウドワークス』です。

タスクという作業をこなすことによって報酬が貰える仕組みです。簡単なアンケートやブログを書きなおす作業から、高度なものになれば定期的に記事を書くものや翻訳、企業イラストのコンペなどもあります。報酬の価格はピンキリです。ほどほどの報酬で楽そうなタスクを見つけられたら安定して稼ぐこともできるでしょう。

 

またブログを使ったアフィリエイトアドセンスなども微々たるものではあるでしょうが稼ぐことができます。慣れてくればブログ運営だけで生活、なんてこともできるかも、しれません。

 

あとは内職などです。シール貼りや組み立てなど種類はたくさんあります。しかしこれの難点は地方だとなかなか仕事がないことです。地方にはそもそも営業所がほとんどなく募集もほぼありません。またダンボールなどで家が圧迫されるので家があまりにも狭いと向いていないかもしれません。安定して仕事が見つけられる環境にあるならば、お小遣い稼ぎとして利用できそうです。

 

 

4、親のすねをかじる

これは親にまあまあの余裕がある場合しかできません。いわゆるニートってやつですね。家庭に余裕があるならばニートだって構わないですよ、私もニートになりたいです。願望がだだ漏れしてしまって申し訳ありません。

 

 

 

 

 

 

4つの案を出してみましたが正直まだ現実的と言えるのは在宅で働くことだけでした。結局働く運命からは逃れられないんでしょうか…。

 

家でアニメ見てゲームして読書して、時々創作活動。なんて生活をしてみたいものですがやっぱり難しそうです。

働かずに生きる最適解があれば誰か教えてください。

私も頑張って楽に生きる道を探してみようと思います。

 

 

お読みいただいてありがとうございました!

それでは。

 

 

 

 

 

趣味は何?と聞かれるととても困る

 

久しぶりの投稿です。

このブログには真面目に書評など書いていこうと思っていたけど挫折しました。

もう諦めて日記的なものにしつつ、時々読書感想文みたいなものを書けたらいいな、というスタンスにします。

 

 

今、私には悩みがあります。

趣味は何かという質問に答えられないことです。

自分の日々の生活を振り返ってみるも、何をしているか分からない。強いていえば眠ってる。

ひどくつまらない生活を送っていることに改めて気づいてしまい多大なるショックを受けています。

昔からこうだったわけではありません。インドアなのに変わりはないけど、昔はもっとキラキラした眼をしていました。いろんなことが楽しくて興味津々だった。

読書や映画鑑賞、アニメ鑑賞など、いろいろしていました。今もしないことはないですが、何だか何をしてても疲れてしまう。

 

これが大人になるということなのでしょうか。こんなにつまらないなら大人になんてなりたくない…。

 

頑張って子どもの心を取り戻したいです。

 

 

人間の愚かさとは。「愚行録」を読んで【ネタバレ感想・考察】

こんにちは、かなへびです。

 

貫井徳郎さんの「愚行録」を読了しました。

本屋さんに行った際、映画広告の全帯に目がつき購入したものです。

およそ5時間弱で読みきりました。

 

ざっとあらすじをご紹介すると、

一家全員惨殺されるという事件が起こり、その事件についてルポライターと名乗る男が関係者各位にインタビューをしていく。

家が近所なの、と言う女性のインタビューから始まる。

基本的にインタビューを受ける人間のひとり語りで物語は進行していく。

主に妻や夫の友人とされる人々の語りが中心である。

その合間に都度挟まれる不気味な「妹」と「お兄ちゃん」の会話。これは何を意図しているのか。

そして何やら登場人物の語りもだんだん怪しい雲行きに…。

はたしてこの語りは正しいのか。何を伝えたいのか。

一体犯人は誰なのか。妹とお兄ちゃんの会話は何を意図しているのか。

 

こんな感じの物語でした。

 

《※ここからネタバレ含みます。》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤の方は、ああありきたりな語りで進行していくパターンのものか、と思ったんです。湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」もこのパターンですよね。

序盤の、何といったらいいんでしょうか、お話好きのおばさんの語りは主に事件の概要を紹介するもので、あまり面白みはありません。

しかし語りが進行していき、2番目の人からだんだん田向妻の人柄が見え隠れしてきます。私はてっきり妻の話しかないんだと何故か思い込んでいたのですが、田向夫の友人や知り合いの話もありますね。

 

そして何よりも合間に挟まれるお兄ちゃんと妹の会話が気になります。インタビューの語りから急に話の毛色が変わるので不気味な印象が残ります。最初は秘密についての会話です。公園で拾った指輪の話。何だ、可愛い子供の会話か?と思いきや、お父さんもお母さんも嫌い、家にいるのも嫌い、何ていう闇の部分がチラッと現れています。また妹のお兄ちゃんへの依存度が伺えますよね。お兄ちゃんだけは特別、お兄ちゃんだけは私のことをわかってくれてるの、という妄信とも言える依存が狂気を醸し出しています。

 

3番目は田向夫の同僚の語りですね。これはまだ日常感の溢れる、ごく普通のサラリーマンの話なのではないでしょうか。しかし、ところどころから田向夫の冷酷な印象が伺えます。また、自分の容姿や早稲田出身、有名会社に勤めているというところに、同僚もそうですが確固たる自信を持っていることもわかります。いえ、少し違うかもしれません。合コンで狙っていた女性を柏木に奪われ、その復讐を誰にもばれずに淡々とこなしたところは冷酷でデキる男感があるかもしれませんが、序盤の粘着質なクレーマー、鈴木さんの対応の時は違いましたね。これは何だか優しいだけの、同情心を持った温かいけど頼りない男性のイメージが伺えます。これはもしかしたら、田向夫に感情移入をさせておいて、最後の柏木への復讐でドーンと読者の気持ちを落とさせるためなのかもしれませんね。まあとにかくこの同僚の語りで読み取れることは、田向夫が少し冷酷な男なのではないか…?ということですかね。柏木が恨んで家族ごと惨殺したのではないか、と考えることもできます。しかし同僚の語りにある通り、バレないように綿密に行動していたのだと思います。よってここは柏木を疑う、というよりも自分の強い信念のもとにバレずに復讐までやってのける田向夫の力量をアピールしたかったと読み取れるでしょう。また自分の思った通りに事が進まないと納得いかないという性格も伝わってきます。

 

 

その次の兄妹の会話は、お母さんとお父さんの浮気についてです。要約するとひっでえ父母だな!って感じです。しかし、そんなことよりも、それを淡々と、むしろ楽しそうに語る妹に狂気を感じます。これがただ悲しそうに語るだけなら大して興味を引かないのではないでしょうか。この独特の語り口調のおかげで、長々としたインタビューの繰り返しでも飽きずに読み進めていくことができると言っても過言ではないでしょう。

「ふふふ、笑っちゃうよね。」とありますが、

笑えねーよ!????

って感じですね。もう清々しいほどの狂気ぶり。しかし話の全貌はまだまだ見えてきませんねー。インタビューとの関係性もイマイチ読めない。わかる人にはわかるのかもしれないけど。

 

 

4番目は田向妻の大学時代の知人の語りです。ここからは田向妻、よりも夏原さんと呼ぶ方が適していますね。慶応の《外部》《内部》の違いに注目されています。まあここの章にタイトルをつけるとすれば「妬み」ですかね。憧れと言ってもいいんですがなんとなくそれよりはドロドロしたイメージ。洗練されたお金持ちたちの内部生にすんなり気に入られた夏原さん。私たちと同じ外部生なのに!っていう妬みがいろんな部分に見られますね。また、この語り手、自分は「まあ関係ないけど」という高みから客観視してるみたいな風を装っていますが絶対自分の思いが混じってますよね。これはまた最後の方にも取り上げられますね。とりあえず置いておきましょう。まあとりあえずこの人は無関心を装って1番妬みを抱いていた人、ということですね。

 

 

次の兄妹の編。冒頭から妹がお父さんに体を求められていたという衝撃の内容。まあこれまでの感じから推測できなくもないですよね。ここら辺から、一体これは誰の語りなんだ?まあおそらく犯人ではあるだろうけど…。今まで出てきた人なのか?うううーーーーん。という感じでもやもやしてきます。

 

 

5番目は赤ん坊連れの主婦。田向夫(以下田向)と過去に交際があった人です。最初は地味なスキーサークルに入るくらいの慎ましい女性の雰囲気を醸し出しているのに、だんだんとモデルを始めたり、慎ましさからは遠くなっていってしまってる印象。田向を振り向かせるためにスれちゃった感。まあここではそれよりも田向のひっどいイメージを植えつかせてきますよね。ストーカーと化した彼氏を追い払う作戦がなんともひどいですよね。知人のために心から同情し力を貸してくれる素敵な人、と見ることもできます。でも、普通は恋人でもないただのサークルの後輩にそこまで協力するでしょうか?だって自分には関係ないんですよ?ストーカーが根負けして引っ越していくほどのダメージを加えることができる、しかもただの後輩、これは怖いなあと感じました。善い人も度を越すと狂人ですからね。まあ、二股をかけた上に「お前、自分が選ばれるとでも思ってんのかよ」っていうとこで善い人感は皆無になりましたね。まあ少なくとも女性読者はこいつに恨みを持ったでしょう。就活のために女をためらいなく利用する感じ、嫌いではないですが恐ろしいですよね。自分が当事者だったら許せないですね。賢いといえば賢いのでしょうが。殺したのは谷口さんでもおかしくないですね、というセリフからなんとなくピンとくる人もいるのではないでしょうか。インタビュアーが1番何を聞き出したいのか。殺したのは誰だと思う?まあ雑誌記者だとしてもこれくらいは聞きますよね。だからまーだ何とも言えないです。それよりも、この女性が抱きかかえている赤ちゃん、何となく田向に似てるという風に言われていますが、もしかして田向の子供産んだの!?という推測ができてなかなか面白いですね。もしそうだったらとても恐ろしいです。何の悪びれもせずに二股できるような男なら結婚してからもこの女性と関係を持っていた可能性は無きにしも非ずですね。

 

 

次の兄妹のお話は、お父さんに犯されたことがお母さんにバレて虐待されるというもの。あーもうこれは精神狂っちゃいますよね。しょうがない。助けなんてどこにもない。お兄ちゃん以外は誰も信じられない。

 

最後の語りは尾形さん。これは4番目に語っていた宮村さんの元カレです。ここで何の前触れもなくさらっと、宮村さんが通り魔に殺されたことが判明します。本当にさらっときます。そして、尾形さんは宮村さんの実際の性格を語っていきます。先ほど宮村さんが自身で述べていた様相とは少し違うようです。宮村さんを悪い奴に追い込んで夏原さんを神格化していっていますね。夏原さんと尾形さんがお付き合いを始めてから、夏原さんが性的なものを拒絶していることがわかります。これはただ尾形さんに本気ではなく弄んでいたとも読み取れるのですが…。私はこれに強い違和感を覚えました。あれ、兄妹の話の、妹って、お父さんに犯されてたよね?つまり性的なものにトラウマがある。あれ?妹って夏原さんなの?あれ?上手なミスリードですよね。少しの共通点を持たせることで妹が誰なのか、わからなくさせる。夏原さんが妹なら犯人は誰なの?など少し混乱してしまいました。

 

 

ついに最後の兄妹編です。残りページも少ないしここで真相が語られるのだろう、とドキドキしてページをめくりました。おじいちゃんがお金持ちで、勉強を頑張って、慶応大に入った。ん!?!?!?誰だ!とここでもまだ分かりませんでした。ふと宮村さんの語りを見直したくなりました。ここで夏原さんという名前が出てきます。この兄妹の会話には今まで個人名が出ていませんでした。なのでついに真相が語られるのか、と実感します。何と、夏原さんに憧れてたんですね。そして宮村さんの編で語られたように、夏原さんの介入で内部生の男にいいように利用されていくのです。お父さんに体を求められていたから、性的なタガ、というのでしょうか、そういうものが外れていたのでしょう。また自傷的心境もあったのではないでしょうか。私が幸せになれる人間なわけがない。なぜなら不幸の星のもとに生まれてきたんだ。幸せになってはいけない、意識していたかどうかはわかりませんがそんな深層心理に動かされて性的に奔放になってしまっていたのでしょう。男子から”公衆便所”と言われるような状況に陥れさせられても夏原さんはいい人なんだ、と信じて疑わない。ここに違和感を覚える人もいるのではないでしょうか。人をそんなに素直に信じられるような心境なの?と。しかし、これは夏原さんが幸せそうだったからこそ信じてしまったのでしょう。自分の不幸と対比し、ああこんな幸せそうに生きている人もいるのか、という諦めと憧れが混在しているのでしょう。

 

田中さんは赤ちゃんを産んでいましたね。まあそれがお兄ちゃんの子供というのも驚きなんですが。本当に、心を許せるのはお兄ちゃんだけだったのでしょう。だから、お兄ちゃんとの子供なんだから大事にしたいと心の底から思っている。少し精神が歪んでしまっているかもしれませんが、この気持ちに嘘はなかったのでしょう。なのに大事にしようと思っても、大事にできない。なぜなら自分が大事にされていなかったから。こんなひどい話はあるのでしょうか。私は少し田中さんに同情してしまいます。

 

そんな、どうしようもない鬱屈した気持ちで日々を過ごしていると、とても幸せそうな夏原さんを見かける。もう我慢できなかったのでしょう。子供時代の苦しい生活も、大学時代にうまくいかなかったことも、子供を大事にできないことも、すべてが一気に爆発してしまったのです。もうほとんど、壊れてしまったのでしょう。

 

まあ驚きだったのがインタビュアーがお兄ちゃんだったことですね。ぞくっとしました。なぜなら、一般的な健全なただのルポライターを想像していたからです。こういうインタビュー形式、というか登場人物のひとり語り的な小説は他にもあります。しかし、一体誰が、その話を聞いている側に恐ろしい人物が隠れていると思うでしょうか。しかもお兄ちゃんは今まで一言も話していないのです。それがさらに恐ろしさを助長していたと言えるでしょう。

 

 

この本のテーマは「愚かさ」。誰が愚かだったか、という話ではないんです。すべて読んだ人ならわかると思いますが、皆どこか愚かな点があるのです。自分と誰かを比較してみたり、誰かを利用してみたり、皆愚かなのです。人間とは愚かな生き物だ。そういう趣旨のことを読者に訴えかけるような作品でした。

 

読後感は鬱々とした感じでしたが、なかなか面白かったです。

よくある形式とは一味違っているところも好感でした。

 

 

少し長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!

それでは。