スィ・アーダ 2018

「自分達が飲みたいものを作る」気持ちに突き動かされた結果に誕生した新たなる既成概念の破壊者。それがスイです。
サラ モリスとイーヴォ ヤキモウィッツという2人が出会い、恋をして価値観を共 有してきた人生の延長線上にスイは誕生しました。芸術や建築、旅やサーフイン、時として義務的に発生する社会人としての責務を楽しみつつワインという魔法の液体に魅せられた2人は共に西オーストリア カーティン大学で醸造学と栽培学を学び暮らして来ました。
一端2人は互いに離れ離れとなり、数年に渡り国内外で数多 くのビンテージに参加。最後に待ち合わせの場所として辿りついたのはカタルーニャでした。自分達が進むべきビジョンを鮮明とした2010年。
故郷マーガレツト リヴァーに30エーカーの土地を購入し(そのうち20エーカーがブドウ畑で1970年代に植えられた古木が主体です)いよいよスイが始まった訳です。
ハルシオングランクリュであればこのアーダはプルミエ クリュ。8年間のオーガニック運営を徹底されたハルシオンの中でも南西を向いた区画のフルーツに限定して作られた、プルミエスタイルのChardonnayです。古い大樽とバトナージュの無いプロセスを経て、際立つミネラルと薄っすらと感じられるヘーゼルナッツ感を併せ持った欲張りなスタイルに仕上がっています。

夕飯は、鶏もも肉と色々野菜のソテーとイタリア展で買ったオリーブとチーズのパン。ソテーは味付け控えめにして、妻が会社の人にもらってきたアスパラドレッシングで食べた。なかなか美味しかったね。
ワインはウィルトスてに購入のオーストラリアのシャルドネ。酸味の他にちょっと色々な要素の味がして、ブラインドだとシャルドネとは答えないだろうなという複雑さだった。

falo

妻と娘が妻の実家に遊びに行ったこの日、私は1人で日本橋へ。誠品生活を見たり、三越のイタリア展でパンとチーズを買ったりしてブラブラしたあとに代官山のfaloへ。15:30の入店で一番乗り。先日、falo+では会えなかった塚本さんにこちらで会えた。
突き出しはグリーンピースとそら豆のクロスティーニ。スパークリングではなく、生ビールを小さいグラスで出してもらった。そこからは例によって、ワインは猪又さんにお任せで。

次は、稚鮎と天然の山菜のフリットのハーフ。チーズ衣のフリットは衣が厚いのだが、これは衣は極薄。山菜と稚鮎の苦みが美味い。合わせてくれたワインがスロヴェニアのアンジェのヨーゼフというワイン。当主であるアンジェ・イヴァンチッチはヨスコ・グラヴネルのもとで修行していたらしい。このワインのことは知らなかった。フリットの苦みによく合っていて美味しかった。次がカンティーナ・ジャルディーノの「ビ シ ウィ」。シードルのようなワインのようなビールで、これは面白かった。次がリヴィオ・ニコリーニのマルヴァジアのバックヴィンテージで2014年。最後の一杯を取っておいてくれたようだ。すごくまろやかでふくよかになっていて、抜群に美味しかった。


次が、北海道ジェットファームグリーンアスパラガスの一番美味しい食べ方のハーフ。ずいぶん通っているが、実はこれを食べるのは初めて。大体味の想像は付くなと思ってスルーしていたのだが、実際に食べてみたら、想像の3倍くらい美味しかった。そもそもスーパーで売っているアスパラとは全く違うし、それを炭火の高温で短時間で焼いているので旨味が逃げない。更にそこに半熟の目玉焼きとパンチェッタとサルサヴェルデ。これを崩して混ぜて食べると悶絶級の美味さ。これを読んでいる人がどれだけいるか知らないけど、これは絶対食べたほうがいいね。


次は、じゃがいものコロッケ イカスミソース。これも好きでよく食べてる。

次が、桜エビと新玉ねぎの薄焼きピザ。これは新メニューで初めて食べた。もちろん美味しかったが、タルトフランベということであれば、やはりコテ・フーのそれには敵わない。生地がもうちょっと薄いほうが個人的には好みだな。
アルザスのワインをわざわざ開けてくれたのは嬉しかった。


パスタは、燻製したブリと春野菜のクリームパスタ。これも初めて食べた。シンプルと言えばシンプルだが、春野菜の瑞々しさとクリームのまろやかさ、それに燻製したブリの塩味が相まってとても美味しかった。ケイパーもいいアクセントになっている。

ドルチェは、これも新メニューの罪悪感少なめのドーナツ。どのへんが罪悪感少なめなのかよく分からなかったが、これも美味しかった。ドルチェでは、今度はチーズケーキにチャレンジしたいと樫村さんが言っていた。チーズケーキ好きなんで、楽しみに待ちたい。

休日の昼飲みを堪能しました。塚本さんには「よく食べますね」と驚かれたが、何だかんだで結構食べちゃうんだよな。美味しい料理と美味しいワイン、最高でした。

ジャン マルク ミヨ サヴィニー レ ボーヌ 2008

ブルゴーニュにおいて今後10年間で注目すべき造り手の1つと評価されているドメーヌ。コート・ド・ニュイ南部ニュイ・サン・ジョルジュにドメーヌを構えるジャン・マルク・ミヨは、ピノ・ノワールの代名詞である「アロマと果実味」を強調した純粋で柔らかな味わいの魅惑的なワインを造る生産者です。ピノ・ノワールの真髄である可憐でエレガントなアロマは、まさに「香りの魔術師」と呼ぶに相応しく、ピノ・ノワールのファンに強くお薦めしたいワインです。現在、自社畑の総面積は8ヘクタール程で、ヴォーヌ・ロマネ村とフラジェ・エシェゾー村を中心に複数のグラン・クリュとプルミエ・クリュを所有しています。有機栽培に限りなく近いリュット・レゾネ方式で厳しい収量制限を行うことで凝縮感を出し、濃厚な舌触りと風味を湛えたよく熟した葡萄のみを手摘みで厳選して収穫します。葡萄の成分を抽出し過ぎず、ワイン本来のピュアな味わいを損なわぬよう、糖度や温度を毎日計測しながら醸造工程の全てに細心の注意を払っています。サヴィニー・レ・ボーヌに点在する3つの畑のピノブレンドさせて造る女性的なスタイルのワインです。ブラックチェリーと鉛筆の芯の香りを持つブーケが香ります。味わいは重厚でしっかりとしたストラクチャーがあり、ほのかに塩気の香る後味にいくばくかのタンニンが感じられます。

夕飯は、ローストビーフ、マッシュポテト、焼きそら豆。ちょっと頑張りましたよ。
ワインはあるあるBOXのうちの1本。2008年というだけあって、色合い、香りともに熟成感が感じられる。さすがに美味しかったな。


K+ICO(上田岳弘)★★★☆☆ 5/3読了

ウーバーイーツの配達員をしているK。TikTokerをしている女子大生のICO(イコ)。巨大な「システム」の中に生きる二人の人生が交錯する時、何かが動きはじめる。実力派作家がデビュー10周年に放つ、渾身作。

今どきっぽい話で、軽く読めるのだが、実は割と深くて、面白かった。ラストが印象的。装画もいいね。

モンテリーベロ スプマンテ ロゼ NV

きれいなバラ色(まさにロゼ)のスプマンテは、グラスに注ぐと華やかな雰囲気が広がります。黒ブドウから作られるロゼ・ワインは、白ワインよりもタンニン等のエキス分が多く、それだけ風味が豊かです。パーティーやプレゼントに、もちろん食事にも。前菜やハーブを利かせた料理に。またロゼは中華料理にもよく合うといわれています。

鶏胸肉の揚げ焼きの新玉ねぎダレ、とサーモンのリエット。サーモンのリエットは初めて作ったが美味しかった。簡単といえば簡単なので、また作ろう。
ワインはトスカニーで購入。口当たりがちょっと甘くて、でも甘口というわけではない。安い割に美味しかったので、リピートありかも。

ラ スピネッタ カサノーヴァ ロゼ ディ カサノーヴァ トスカーナ 2022

ほんのりとオレンジのトーンが混じる、はんなりとした薄いロゼカラーで、みずみずしい桃やフランボワーズの香りに清々しいミネラルが重なり合うとてもクリアーな印象。美しいスタイルを支える伸びやかな酸味、黒ブドウ由来のボディの複雑性と仄かな塩味の上品な調和があり、チャーミングで軽やかながらも、綺麗な果実の風味と余韻があり、「流石はスピネッタ」と言わざるを得ないほど充実したドライな仕上がりのロゼです。冷やしてフレッシュな味わいを楽しんで、徐々に温度を上げると黒ブドウの豊かな味わいが楽しめます。生ハムやサーモンマリネ、海老しんじょう等の前菜、お刺身やカルパッチョ、鶏肉のグリルやソテー、その清々しい味わいは和食とも相性の良さを魅せてくれます。イタリア料理は勿論、様々な料理と幅広く楽しめる懐の深さを持つとても優秀なロゼです。

ボトル半分では足りないので、やはりトスカニーで購入したロゼも開けた。バランスの取れた味わいで、これも美味しかった。

ヴェレノージ ヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージ クラシコ 2021

葡萄畑は、昔からの古い区画にあります。標高100メートルに位置し、砂利質と粘土質土壌です。葡萄は垣根仕立(コルドン)で栽培されます。収穫は気温の低い早朝、もしくは夕方に行ないます。房が痛まないよう小さなケースを使って手摘みで収穫した葡萄は、セラーに運ばれるまで低温管理されています。やわらかくプレスした果汁をタンクで5度に冷やして清澄後、温度コントロールしながらステンレスタンクで発酵させます。明るい緑を帯びた黄色、青リンゴや蜂蜜、スパイスを思わせるフルーティなアロマ、ほどよいボリュームがあり、バランスがとれています。余韻にかすかな苦味が感じられます。

夕飯は、ロピアさんレシピの新玉ねぎと塩豚バラ肉の煮込み。そこにレンズ豆と舞茸をプラス。
ワインはトスカニーで購入の「ヴェルディッキオ」飲み比べ6本セットのうちの1本。土曜日に妻が半分飲んだものの残り。割と厚みがあって、まずまず美味しかった。