かにみそなまこをつまみたくない
しばらく、ブログを休載します。
今年の2月からブログをはじめて、はや半年。
はじめの方は楽しくてしようがなくて、しょっちゅう更新していたのですが、6月くらいから、バテはじめました。
これは、おそらく読んでくれてる人を、気にし出したからだと思われます。
星の数が増えていれば嬉しい。
でも、星の数が前より減っていれば寂しい。
星が少ないと、うーん、文章があまりよくなかったのかなーなんて思ってしまう。
で、そういうのがめんどくさくなって、しだいに書きたくないなー、と思っていったのです。
ということで、しばらく休載します!
自分のために書くのは楽しいけど、反応を気にしながら書くのはつまらない!
また、忘れたころに書きはじめます。
ちょこちょこ読んでくれていた読者のみなさま、ありがとうございました。
痛風の朝、三度目
また足が痛くなった。
もちろん捻挫ではない。痛風発作が来たのである。
今年に入って、もう三度目の痛風発作。4月、6月、7月。確実に周期が短くなっている。
ロキソニンを飲んでも痛みがおさまらない。
横になっていても、痛みが気になって眠れない。
しかもタイミングが最悪だった。
健康診断の日の3日前から痛みはじめた。
当然、健康診断は足を引きずりながら行くこととなる。
なにが健康診断なのか。
診断されるまでもなく、不健康だと分かっている。今年も私の尿酸値は優秀な成績を収めてくるのだろう。(わが社の健康診断は5段階評価で、5が最も悪い。)
さらに、健康診断の次の日が、家族旅行の日だった。
キャンピングカーをレンタルして、海に行く、素敵な旅行の日。
はじめての車中泊。
車中泊の夜、キャンピングカーの中で、喜んで飛び跳ねる娘たちを尻目に、私はただ、死体のように横たわっていた。彼女たちのテンションはマックスであったが、私の足の痛みもまた、マックスに到達していた。
次の日の砂浜でも、同じように私は横たわりつづけた。少しでも足を動かせば、激痛が走った。青い海と、青い空なんて、どうでもよかった。ただ痛かった。
日よけに建てたタープの天井を、一日中眺めながら、いよいよ私は決心した。
これから、完全な食事制限をしよう、と。
牛肉、豚肉はもう食べない。毎日野菜中心の食事をしよう。
お酒も基本飲まない。誘われれば仕方ないが、1人では絶対に飲まない。
私はやる。
やる。
歩き遍路の思い出⑳ コインランドリー
清水峠を越えてから、本当に旅が楽になった。
山を下りて町に出たあたりで、ふと思い立って、コインランドリーに寄った。下着を選択して、気分を一新しようと思った。
コインランドリーに入ると、靴用の洗濯機があることに気づいた。こんなものもあるのか。ずっと実家暮らしだったから、コインランドリーなんて行ったことがない。やってみたい気持ちがむくむく湧いてきた。
足元の、酷使されて、黄ばんだスニーカーに目をやる。元は真っ白だった、はずだ。 100円を入れ、靴紐を外したスニーカーを洗濯機の中にセットした。
しばらく椅子に座って、ぼんやりしていた。
根本的にニートという焦燥が、私の内側には眠っていた。歩くのをやめると、気持ちが落ち着かない。でも、何かを待っているときは別だ。しようがないと思えるから。
何をするわけでもなくぼんやりと、他の洗濯機の中でゴロゴロ周り続ける誰かの洗濯物を眺めていた。この洗濯物の持ち主とは永遠に会わないのだろうな、などと考えてたら、仕上がった。ワクワクしながら靴を取り出すと、思った以上に白くなっていて、驚いた。
さらなる欲求が湧いてくる。
靴がきれいになったのだから、靴下もきれいにしたい。足の匂いは、もう、すさまじかったのだ。よく納豆の匂いなんて言うけれど、納豆の域はとっくに超えていて、濃厚な獣の匂いがしていた。野良犬に、腐った納豆をかければ、あのような匂いができあがるかもしれない。脱いで洗おうかとも思ったが、ところどころ穴が開いていたので、新しいのを買おうと思った。
コインランドリーを出て、地元の小さなスーパーで、3足セットの靴下を買った。早く履きたい気持ちが抑えられず、店先のベンチで開封した。
新品の靴下は、肌心地が非常によかった。
新品の靴下を履き、生まれ変わったスニーカーを履いた。なんだか、いくらでも歩けそうな気分だった。