インドでシク教の結婚式パーティーに参加した話
わたしのお友達のお兄さんが結婚パーティをすると言うことなので参加させていただきました。
まず初めに、シク教ときいてどんな宗教か具体的に想像がつく人はあまりいないと思います。
シク教について、それから結婚パーティの様子を順を追って紹介します
1.シク教とは
簡潔に言います。よく、インド人=ターバンを巻いている。というのを想像する人が多いと思います。そうです。そのターバンを巻いている人達がシク教です。
こちらです。
私の偏見ではありますが一般のインド人より顔の堀が深く、ガタイがよく、背が高い印象です。
こちらのターバンですが、女性は巻かず、男性のみ巻きます。長さはだいたい7メートルで私の知り合いは24色持っており、その日の気分で好きな物を選んで巻くと言ってました。お祝いの日も特に指定された色はなく、好きな色を身につけます。
《さらに詳しく》
シク教の総本山はデリーの北西にあるパンジャーブ州のアムリトサルにあります。アムリトサルはパキスタンとの国境の近くにある地域で、シク教の人はビザ無しでパキスタンのお寺にも崇拝しに行けるのですがその話はまた今度にします。
↑赤で丸をしているあたりがパンジャーブ州です。
以前、パキスタンに行った際にアムリトサルにも訪れましたが、語りきれないほど素敵な場所だったのでそれも次回お話します。
アムリトサルといえばゴールデンテンプルです。
こちらは明け方のゴールデンテンプル
2.結婚式パーティー
シク教はお金持ちが多いので会場も豪華ですインドの結婚式の全ての費用を新婦が払います。
なので女の子を産むと大変だと言ってます。
11月が結婚式シーズンなので毎日どこかで馬に乗った新郎を見かけます。
(インドの結婚式で新郎は20人ほどの演奏隊と親族などに囲まれながら家から会場まで馬に乗って行きます。)目の前で料理を作ってくれます。
肉、魚、ロティ、パニプリ、ドリンクのコーナーなど色々あって食べ放題飲み放題なので幸せ☺️☺️
でもこれは前菜です。こちらがメイン料理です!色々な種類のカレーが並びます。インドの炊き込みご飯ビリヤニもあります。
全て食べ放題なのですが、インドのカレーにはだいたいパクチーが入ってます(涙)
デザートのアイスは鉄板で作ってくれます。
覗き込んでるこの子達はシク教の子供です。
子供と大人ではターバンの巻き方が違います。
以前ヒンドゥー教の友達に、シク教の人は何で子供と大人でターバンの巻き方が違うの??
と聞いたところ、
私たちも知らないけどその質問は失礼な事だからシク教の人には聞かない方がいいよと言われました。
謎は解けないままです。
新郎新婦と写真を撮りました!
日本人と並ぶと美しさが際立ちますね。(涙)
よく、日本人は目が小さくてかわいいと言われます。
余計なお世話だ(涙)
このわたしのドレスは家の近くのお店でオーダーメイドで作ったものです。上下で2500ルピー(3800円くらい)わたしは無地の地味な感じが好きなので適当に選びました。※このようなパーティーではちゃんとした服を必ず着ないといけません。
凹凸のない平たい顔のわたしはよく目立ちます(涙)
こちらは新郎新婦の写真がプリントされたケーキです。シク教に紛れ込む日本人というとてもカオスな状況でした。
シク教のパーティーはとても豪華でご飯も美味しくてラフな感じでした!
ツアーなしでMt.kerinci クリンチ山(3805m)を登った話
クリンチ山は、西スマトラにあるパダンから南東に進んだ所にあり、インドネシアで2番目に高い山だ。この山を登るのには多くの人がツアーを利用する。しかし今回私達は自分達で情報収集を全て行い、クリンチ山の頂上を目指すことにした。というのも、ツアーで行くとどうしても多額の金額が必要だからだ。なるべく安く長期で旅をする私達にとってはツアーは割に合わない。しかし世界遺産にも登録されているクリンチ山と言っても日本人からしてはマイナーな山だ。圧倒的に情報量も少なくとても苦労した。そのため今回私達が利用した交通機関や宿、クリンチ山の登るにあたっての時間や水場などの登山記録を以下に記した。
1.クリンチ山について
クリンチ山はスマトラ島において最高峰、インドネシアではニューギニア島にあるプンチャックジャヤ山(4884m)に次いで2番目に高い山である。周りはクリンチ・スブラット国立公園となっており、2004年にスマトラの熱帯雨林遺産として世界遺産に登録されている。
2.パダンからクリンチ山への行き方
私たちがパダンで宿泊していた宿のレセプションに、クリンチ山に登りたいと伝えた所、バス会社を紹介してもらった。
PO. Safa Marwa & Kerinci Utama
このバス会社はパダンの中心地から少し北側にある。
バス会社の室内は閑散としている。
クリンチ山の登山口まで行くバスはなく、近くの村に行き一泊し、そこの宿から車をチャーターして入口まで向かう。
パダン → クルシックトゥオ村(kersik tuo)
- 出発時刻 9AMか7PMの2つだけ
- 料金
・9AM発のバスはACなし。Rp9万/人
・7PM発のバスはACあり。Rp12万/人
- 時間 約7~8時間
因みにガイド・ポーターをこのバス会社から頼むことができる。(ポーターが持つ荷物の重さは値段次第。)
私達は9AMのバスで行くことにした。集合時間は出発の30分前くらい。
↑バスのチケット
※参考までに
ガイド・ポーターとも一応連絡をとってどのくらいの値段がかかるのか聞いてみた
テントや食料等も含めて2人でこの値段
出発当日、本当は写真のバスで行く予定がエンジンの故障でトヨタの車で行くことになった。ラッキー🥰
バスは休憩2回(1回は昼食休憩)
2. クルシックトゥオ村(kersik tuo)の宿
バスを予約する時に村での宿についても聞いた。
Homestay Paimanという宿をオススメされた
後になって知ったが、初めてクリンチ山を登った人が泊まっていた宿らしい。宿には多くの登山者の写真が飾ってある。
出発当日に運転手に目的地の場所が伝えられるため、Homestay Paimanで降ろされる。予約なしで当日泊まりたいと言えば泊まることができる。
homestay Paimanについて
- WiFi なし
- 宿の値段・・・Rp13.5万/泊 (3人部屋)
- 夕食・・・値段に含まれてない
- 朝食・・・値段に含まれてる
- チャーター・・・Rp15万 往復 (2人分の料金)
※前日に何時に出発するかを宿の人に伝える
- 登山中荷物を預けられるか・・・無料で預けられる
地図は手に入るか 登山口にあると言われた
※当日登山口に行ったが貰えなかった。
3.クリンチ山を登るための荷物について
クリンチ山の登山口は1700mからでシェルター3(3300m)まで登り1泊、そして翌朝頂上を目指す。
上記はバス会社で借りれるもの
少し見にくいが、上から
- バックパック(60L) 2つ Rp25万 1つ Rp12.5万
- マットレス 2つ Rp10万
- テント Rp16万
- ガス5個 Rp3.5万
- 寝袋 2つ Rp10万
- 米を炊いたり炒め物をする容器・小さいコンロ Rp11万
私たちは45Lのバックパックを1つ持っていたためバックパック1つを借りた
合計 Rp63万 (2人で)
食材や飲み物、防寒着等はパダンにあるショッピングモールで買うことをオススメする。クリンチ山付近の村は小さいスーパーしかないため。
クリンチ山は朝に登り始めるため、昼食+夕食+翌朝の朝食の3食分を購入。米1kgや卵、魚や野菜の缶詰め、インスタントヌードル、SOYJOYなどの補食10個ほど買った。合計Rp30万(2人で)
防寒着や雨具も近くの登山用品店で購入。約Rp40万/人
※登山靴は元々持っていたため購入していない
4.クリンチ登山から下山までの流れ
2019/09/09 パダン→クルシックトゥオ村
2019/09/10 クリンチ登山開始1日目 シェルター3テント泊
2019/09/11 登山2日目 シェルター3から頂上、そして下山
2019/09/12 クルシックトゥオ村→パダン
1日目
Homestay Paimanで朝ごはんを食べた後、5:45AMに車で登山口まで向かう
ここで気づくがチケット代を登山口に行く途中にあるチケット売り場で1人Rp31万払わなければならない。
Homestay Paimanから車で約30分ほどで登山口に着く。
宿の人に登山口で地図を貰えると聞いていたが結局、宿にも村のお店にもチケット売り場にも地図は存在しなかった。
なので、知らない人のTシャツの背中に記されてた地図を見て進んだ。
6:20 登山口 到着
↓
6:30 登山口 出発 1人10kg以上ある荷物を背負い登山開始
↓
6:48 ポスト1 通過
↓
7:26 ポスト2 通過
↓
7:56 ポスト3 到着
↓ (休憩)
8:15 ポスト3 出発
↓
9:24 shelter 1 到着
↓ (休憩)
↓ shelter 1の水場はshelter1に泊まっていたツアーのガイドに着いて行った。水場は10分程で着くが道は分かりづらく険しいため、もし近くに人がいれば近くまでアテンドしてもらった方が良い。
↓
10:20 shelter 1 出発
↓
shelter1~shelter2にかけてが1番距離が長く更に上に行くほど険しくなっていく。
11:45 昼休憩
↓ ここでご飯。
↓ ・缶詰 ・ご飯
12:50 出発
↓
13:26 shelter 2 到着
↓ (休憩)
途中、すれ違いにガイドをしていた現地の人にshelter2の水場を聞いたところ、100m下ったところにあり時間もかかるしオススメではない。shelter3の方が水場は分かりやすく水もたくさんある。と言われた
13:45 shelter 2 出発
↓
道という道はなく一歩間違えれば怪我に繋がるような道もある。軍手をしていた方が登りやすい。
15:06 shelter 3 到着
水場はshelter1,2,3全てにある。
テント場から少し下った所に小さい水たまりの様な水場が点在してる。一箇所一箇所の量は少ない
↓
↓
↓ ・丁度テントを張る頃に降雨。
20:07 消灯
2日目
6:33 起床
↓
6:57 shelter3出発
↓
7:10 登頂
↓
10:46 shelter 3戻り
↓
12:48 shelter 3出発
↓
13:35 shelter 2到着
↓
13:42 shelter 2出発
↓
14:57 shelter 1 到着
↓
15:07 shelter 1出発
↓
15:46 ポスト 3到着
↓
16:15 ポスト3 出発
↓
16:48 ポスト2通過
↓
17:03 ポスト 1通過
↓
17:17 下山 4~5時間ほどで下山できる。
因みにクルシックトゥオ村からパダンまでの帰りのバスは11AMか9PMのどちらか。パダンのバス会社で予約ができる。
5.今回の登山でかかった費用
- パダンと村の往復のバス代+宿から登山口までのチャーター Rp25.5万/人
- 入場料 Rp31万/人
- 宿 Rp13.5万/人 (2泊)
- テント、寝袋、諸々の装備 Rp31.5万/人
- 食料、水 Rp15万/人
- 防寒着、雨具 Rp40万/人
合計 約Rp156.5万 (約11700円)
もし、私達がガイド、ポーターのツアー料金だった場合
- パダンと村の往復のバス Rp18万/人
- 上記にガイドとの連絡で挙げた情報 Rp180万/人
- 宿 Rp13.5万/人
- 防寒着、雨具 Rp40万/人
合計 約Rp251.5万 (約19000円)
6.最後に
(↑同じ場所でテント泊をしたインドネシア人達と一緒に頂上まで登った)
今回私達は急遽登山をすることになり防寒着等を持っていなかったため少し金額が高くなってしまったが、しっかりとした装備が揃っていればパダンを出発しパダンに戻るまで1人7~8000円あたりで登山可能である。しかし、日本にある富士山とは違い道が険しく、一歩間違えれば怪我に繋がるような道もある。そのような道を日が暮れる前に10kg以上の荷物を持ちshelter3まで行くには結構な体力が必要だ。そして、この山には野生のスマトラトラが生息している。もし仮に遭遇してしまった時のことを考えると現地のガイドを雇っておく方が確実に安全である。
バス会社の人曰く、この時期はクリンチへの登山者は多いと言っていた。2日間この山に滞在したが1日およそ50人とすれ違い、そのほとんどはインドネシア人だった。
私は登山素人だか、重い荷物と道無き道によってたくさん心が折れながらもなんとか頂上に行くことができた。