karupisuouziのブログ

精神的痛がりさんの自己弁護

アンダーグラウンド、ロックンロール

日本ほど色んな文化を持った国はあるだろうか。サブカルチャー、といえばそれまでだかそのサブカルチャーの中にも色んな世界がある。
地下アイドルなんてものはまさにサブカル、アンダーグラウンドな世界だろう。
わかりやすく言えばインディーズだ。
今のバンド、アイドル界隈は無数のグループに溢れている。まさに戦国時代。
特にアイドルは乱世だ。いやあ乱世乱世。バンドマンとは違い自分自身が商品、美しく、可愛い女の子でなくてはいけない。それだけでかなり殺伐とした世界になる。バンドマンなんかサンボマスターのボーカルでもなれるんだから簡単なものだ。
地下アイドル界隈は運営の経済に難があったり危ない人達と繋がっていたり裏が相当怪しい界隈でもある。戦国の世界を生きぬく為に枕営業をしたりはたまたその現実に絶望し姿をけすアイドルも後を絶たない。
そんな地下アイドルが先日、埼玉スーパーアリーナでライブを行った。
最強の地下アイドルを名乗るグループ、仮面女子だ。
前々から応援していて、常設劇場にも何回か足を運んでいるグループでもあって当然足を運んだ。
この仮面女子埼玉スーパーアリーナのチケットは今年の1月から販売を開始していて、11ヵ月間に渡り売り続けていた。
しかし、当日SSAの二階席、僕の目から見たら少し空いていたように感じた。
なかなか世知辛い現実ではあるがアングラからやってきた仮面女子がSSAでやるという事実が十分に偉業なのである。
少し余裕を持って現地に到着した僕はオープニングアクトからちゃんと見ようとアリーナの花道の目の前を陣取った(なんと全席自由席)開演の時間になり程なくして仮面女子候補生が登場しパフォーマンスを始めた。いつもと環境の違う広い場所に戸惑いつつも、その目は輝いていた。そして3曲程で退場。うん、なかなかいいんでないか、とか思いながらメインアーティストを待っていた。その時だ。後ろのやけにおしゃれなお兄ちゃん集団の1人が呟いた。「?これなに?仮面女子のライブなん?」実に不思議そうに言う。君が不思議だよ。他になにがあるんだい。しかし、よく見回したら同じような確実にオタクではないおしゃれなティーンズ男女がかなりの比率でいる。何事だ。訳がわからなくなってきた。その刹那だ、ステージの暗幕に、第6回ティーンズコレクションという謎の文字が現れた。そして程なくしてはじめしちょーが現れる。ハイテンションでさあ始まりましたあ!なんて言っている。そんでモデル登場。こんどうようぢなどその界隈に詳しくない僕でも分かる大物がゾロゾロ出てきた。そして流れるようにファッションショー開始。
さて、言っている意味が分かるだろうか。僕には分からない。
い、今起こった事をありのまま話すぜ!仮面女子のライブに来たと思ったらティーンズコレクションが始まった!なにを言っているか分からねえと思うが俺も何を言っているか分からねえ!
うーんポルナレフ。
僕の混乱した頭などわれかんせず、モデルさんが花道をドヤ顔で歩いていく。
おしゃれなお兄ちゃんお姉ちゃん達はモデルに向かって絶叫している。僕はもちろんオタクの皆様もぽかーん、だ。
途中で僕は悟った。運営だ。先程も述べたように地下アイドルの運営は闇が深い。仮面女子の運営も例によって、かなり悪名高い。仮面女子とヤフー検索で打ったら、仮面女子 枕と出るくらいだ。ふざけんな。
要するに僕の推測では大きなもう一つの団体と同じイベントという体でSSAの使用費を割り勘したのではないかという感じだ。まあ確かにやり方的にはいいとする。しかしだ。アンダーグラウンドである地下アイドル界隈のリスナーが、読モ界隈のリスナーと相入れるだろうか。無理に決まってるだろ。ほら!最前のギャルとかオタクまじで臭いとかいってるぞ!何なんだ、あのキラキラした感じ。モデルもファンも。オタクが毎日ステーキ食ったってあんな目は出来ない。なんだようぢって。ちに濁点つけんな。まぢでやめろ。
地下アイドルのライブの前座がモデルのファッションショーって、もはやアンダーグラウンドへの冒涜だろ。運営の下世話さに呆れた。この大盛況の裏、出番を待つ仮面女子達の心境を考えたらなんか、すごい切なくなった。帰りたくなった。
そんなこんなで一時間ちょっとのファッションショーが終了した。なげえよ。しかもだ、ゾロゾロ帰り始める。キラキラしたお兄ちゃんお姉ちゃんが帰り始める。まじ?待って待って、どんどん席が空いてくんだけど…絶望した。現実に絶望した。こんなのってないよ…
どんよりとした気持ちで転換の時間を過ごした。この景色を見て本人らはどう思うのか。
いよいよ仮面女子のSEが流れる。やけに壮大だ。本人達登場。息を飲んだ。その瞬間だ。メンバーの1人が気迫迫った顔で叫んだ。
ここまで来たぞー!!
そこからは圧巻だった。全力で花道を走り込んできてヘドバン、メタルちょうの楽曲。アイドルのライブとは思えなかった。ロックだった。血が煮えたぎった。
ライブ終盤に差し掛かる頃には僕は泣いていた。まばらな会場で全力でヘドバンをする仮面女子。惚れた。
可愛いとかではない。かっこ良かった。生きざまがかっこいい。
ライブが終わっても熱は冷めず興奮していた。例え枕営業をしていても構わない。泥にまみれながらも底辺から上を見据える仮面女子の生きざまを僕は応援したい。頑張れ仮面女子
ちなみにアイドルはみんな処女だと僕は信じて疑わないよ。

オタクと音楽

最近、母親がワンオクロックにはまった。元々筋金入りのジャニーズオタクである母が急にナウくてヤングなロックミュージックを聴きだすものだからどうしたものかと思ったが、どうやら若い頃
はUKロックを中心とした洋楽をジャニーズと並行して聴いていたらしい。
御歳48の母。青春時代はちょうど黄金の80年代、それは素晴らしい洋楽が溢れかえっていたという。その時代に生きていない自分でも有名所のアーティストはいくつも知っている。
そんな母が今になってワンオクロックにはまった理由を訪ねたらそれは、違和感なく耳に入ってくる洋楽風な楽曲、ボーカルTAKAの圧倒的歌唱力、顔、だそうだ。結局顔かよ。いや、かっこいいけど。
僕もワンオクは大好きだ。しかし、確かにTAKAの顔がサンボマスターのボーカルみたいな感じだったら多分聴かない。
ギター薄いしボーカルチビで眼鏡だよねーとかボロクソいっちゃう。
やっぱりクールな音楽をやるなら見た目も大事なんだなと思う。ロックバンドっていう形の音楽は見た目やカリスマ性、ファッションなどの音楽以外の要素も含めて評価されるものだし。元々"ライブ"が主体の音楽だし。
話を戻そう。なんの話だっけか。サンボマスターのボーカルはチビで眼鏡だという話だっけか。違う、母がワンオクにはまったのだ。
そのハマりぶりというのがまたすごい。持ち前のオタク気質が爆発して一日中ワンオク関連の調べ物をしている。家事も育児もそっちのけだ。洗濯をしろ。飯を作れ。
ここでやっとタイトルの話というか、書きたい本題に入るのだが(遅い)オタク気質と音楽の相性はやばい。オタクと音楽が出会わなければアンダーグラウンドは存在しなかったしサブカルチャー音楽はこんなに繁栄しなかった。そもそも音楽を作る人間はみんなオタクだと思う。作曲家やエンジニア、ギタリストとかベーシストとか音楽に関わる人間は多分みんなオタク。特に昨今のバンド、サブカル界隈は何回も言うがオタク気質な人間がいないと成り立たない。作る側もリスナー側も。この世にオタクが存在しなかったら下北沢にも秋葉原にもパーリーピーポーが三代目を大きな音で流しながら闊歩していただろう。そんな恐ろしいディストピア世界やだ…
なにが言いたいかと言うとオタク万歳ってことだ。バンド界隈とオタクは表裏一体。だから御茶ノ水の隣に秋葉原があるのだ。まだ素晴らしい音楽にであってないオタクは今すぐテレビのラブライブを消してギターを買いにいけ。僕はスクフェスをやる。では。
サンボマスター大好きです。