電子マネーの普及はなぜ進まないのか?
みなさん、電子マネーは使ってますか?
私は電子マネーと現金が半々くらいですかねぇ。
なんと中国の都市部では既にほとんどの人が財布を持ち歩かなくなったそうです。
支払いは全てスマホで決済します。
電子マネー化が急速に進み、現金という一時代を築いた文化が終焉を迎えつつあります。
では日本はというと…
SUICAやPASUMO、nanacoにEdyと日本には様々な種類の電子マネーが流通していますが、コンビニやスーパーのレジではまだ現金で支払っている人を目にする機会が多いです。
今このブログをドトールで書いていますが、会計は現金で済ませました。
細かいお金がなかったので一万円札を出したところ、店員さんが「一万円入りま〜す!」というお決まりの掛け声をかけて、もう一人の店員さんにその一万円札を見せてからレジに入金していました。
そしてお釣りの9,700円をパラパラと両手で数えてから、先に9,000円、その後700円と二回に分けて手渡されました。
注文から会計を済ませるまで約3分程かかったでしょうか。
電子マネーなら長くても1分以内に代金決済が完了したはずです。
時は金なり。Time is money.
お客である私と店員さん2名の計3名の時間が無駄に消費されてしまったという残念な結果になりました。
なぜ日本では電子マネーが普及しないのか?
もちろん全く普及していないというわけではないですが、普及のスピードが遅いですよね。
中国では今年に入ってから脅威的なスピードで普及しているというのに。
原因は根強い現金至上主義でしょうか。
それと保守的で慎重な国民性も影響しているのでしょう。
でもそれだけではないはず。
一番の原因は、電子マネーを使う必要性を感じていないから。
必要に迫られていないからです。
中国は現在でも年間6~7%の経済成長を続けているため、何も儲けを生まない代金決済に費やしている時間はありません。
店もお客もどちらも代金決済は極力早く済ませて、もっと付加価値の高いものに時間を使いたいと考えています。
そうしないと競争に負けてしまうから。
双方の利害が一致しているので普及が速いのですね。
以上のことから電子マネーの普及速度は国の経済成長率に比例すると言って間違いないでしょう。
電子マネーをもっと普及させるためには?
これはズバリお店側のインフラを整えるしかありません。
現状では店によって使える電子マネーが異なるので、支払時にいちいち希望の電子マネーが使えるかどうか確認する必要があります。
それが面倒だから現金で支払おうと考える人も少なくないでしょう。
世界経済の成長に乗り遅れないためにも日本全国の飲食店や小売店業者の方にあらゆる電子マネーが使えるためのインフラ投資をしていただきたいと強く思います。