白日夢

あの頃の

昼の光差し込む

ピンと張ったシーツの

和やかな時間を



たまに
鮮やかに体験する


匂いさえも甦る気がする


あのとき
あの人は幸せだったに
違いないと

確信する


もう

うらんだり
にくんだり

からは
遠いところまで来れた


あの日無理矢理に唱えた

ある人が推奨する
ある言葉


唱えておいて良かった


現実になりつつある



まだまだ研磨は足らないが

デザイン?も稚拙だが

まだまだ不純物は混ざっているが

ある日気づくと
ダイヤモンドの結晶が

私に残るんだよ




何だろうね


お別れした時から


またあの人との間に
何かが始まった


たしかに

捨て去る

我慢、辛抱


あの体験よか
よっぽどマシだと

平気だった


全く平気だった


好きな人に裏切られることに
比べたら


何ともない人の悪意なんて


さらさらサラサラ流せた




たがどうだろうか



ワタクシの心は



いま


ちゃんと傷つき


ちゃんと寂しがり


ちゃんと悔しがり


ちゃんと悲しめて


ちゃんと怒れるじゃないか。







大したもんだ




大した回復だ。

無題

あなたは去る

過ぎた日々は明るく輝く
さらに陽光がさし

音楽が流れ始める

メリーゴーランドのように

私の周りを廻る
廻る

忘れたくない

忘れようもない




あなたは荷物を下ろし
楽々と歩み始める


親友はいう

荷物じゃなく必要な衣服だという



サヨナラは言わないよ