このたび、日本ダルクローズ音楽教育学会の創立50周年記念誌として『リトミック研究論集』が出版されました。
ありがたいことに、私の書いた論文も掲載していただくことができました!
タイトルは「エドガー・ウィレムスのリズムと身体の動きに関する教育思想および実践:Carnets pédagogiques(教育の覚え書き帳)の記述内容を中心に」です。
タイトルそのままですが、この論文は、ウィレムスの思想と実践の中でも「リズム」と「身体の動き」のトピックに焦点を当てています。
この二つのトピックに関するウィレムスのCarnets(いわゆる覚え書き帳)だけでも複数あり、「どの冊子に何が書いてあるの?」という役割はこれまでに明確化されてきていません。
私自身、どんな時にどれを参照すれば良いのか、その都度各冊子を開いて見比べるなどして悩むことが度々ありました。
そこで、それぞれの冊子の中身の分析に取り組み、各冊子の共通点や相違点を明確にしたものが今回の論文となっています。
「リズム」と「身体の動き」は、「聴覚育成」と並んでウィレムスがJ=ダルクローズからの影響を色濃く受けている内容だと思われますので、そうした意味でも今回この論文集に掲載していただけたことをありがたく思います。
本書は一般販売もされていますので、もしよろしければぜひご活用ください。
そして、実は今回この論文集の発刊にあたっては、おそれ多くも初めて「編集委員」というお役目をいただきました。
このような形になるまでに発生するさまざまなお仕事や、委員の先生方のお仕事ぶりを拝見して学ぶことがたくさんありました。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました!