ゴルフの憂鬱

ゴルフってどうしてなかなかうまくならないのか…

最新のスイング解析器はやっぱりすごい

3Dスイング解析の凄さ

骨格検出というIT技術を使用した3Dスイング解析器も登場してますます便利な世の中になってきました。スマホのアプリでもたくさん登場しています。
Sportsbox 3D Golfなど有名です。インドア練習場にAIGIAも導入されているところもあります。
しかし、骨格検出の弱点もあるそうで、2Dでは奥行きの判断が難しいそうです。
そうなるとやはりセンサーを使用した解析の方がまだまだ正確だということです。

3Dスイング解析の凄さは何かというと、関節の角度や回転角などがわかるということです。
例えば、セットアップ時のポスチャー(姿勢)は、前傾角は約25°、目標方向に並行に立つと言われています。実際に25°くらいでアドレスできているのでしょうか。目標方向に並行に立てているのでしょうか。という疑問が湧いてきます。それが3Dスイング解析でわかるのです。

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3Dスイング解析器 GEARS

スパインアングルはどのくらいが適正なのか

スパインアングルはスイング中、前後左右に傾いています。
アドレス時のスパインアングルはどのくらいがいいのかご存知でしょうか。
前傾角どはよく言われている25°前後です。そして重要なのが左右の傾きですね。
右に約3°傾きます。なぜならば、右利きの場合、グリップが右手の方が地面に近くなります。そのように握れば自然と右肩が左肩よりも低くなります。その度合いが約3°なのです。

そしてインパクトでのスパインアングルは、フェイスアングルやクラブパスなどに影響します。インパクト時の適正角度はというと・・・
これを知りたい方はぜひお問い合わせを!

便利な機能が備わっているスイング解析器は知る限り現在2機種

2Dでも3Dでもどちらでも構いませんが、私の知る限り、スイング解析器で超便利機能があるのは2機種です。
1つ目はGEARS。2つ目はMATOUSです。
何が便利機能かというと、リアルタイムで計測値が表示されるのです。
通常、スイング解析器は録画されてから見るというスタイルですが、この2機種はリアルタイムで回転角や前傾角などがわかるのです。これはめちゃくちゃ便利ですよ。先ほど記述したアドレスでの角度など、どのくらいになればいいか自分の感覚とのズレがわかりやすいです。

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MTOUS

まとめ

リアルタイムで計測値が表示される機能が便利なので、ぜにこの2機種のどちらかで一度計測してみることをお勧めします。
計測できる場所は各HPを参照してください。
MATOUSU
GEARS
お近くの方はご連絡いただければご相談に乗ります。

しかしトップで腰が回りすぎている方が多いのには驚くばかりです。

真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打ってもパターは上手くならなかった

「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打つ」と言われたことありませんか。



「真っ直ぐ弾けないのですが」という悩みを聞きます。

 

この悩みは方向性に関してのことだと思います。

 

しかし、方向が悪いのは、パターフェイスの向きなのです。

 

けっしてストロークが悪いわけではありません。



インパクトでのフェイスの向きは、ボールの方向に約90%影響します。

 

例えば、フェイスの向きがインパクトで°左右どちらかにずれると、約1.5mのパットはカップインしません。

 

約2.5mのパットではフェイスの向きを1°以下にしなければカップインしないのです。



真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打つことができても、インパクトでフェイスの向きが狂っていれば、思い通りの方向にボールは進みません。
この事実を知らない方が多いのが現実です。

 

フェイスの向きは打点によっても変わります。
例えば、打点がトゥ寄りになると、パターフェイスは右に向きます。
どのあたりが良いかというと、スイートスポットの少し上部が理想です。

今は計測器がたくさん出ています。
インパクトでのフェイスの向きがどうなっているのか分析する必要があります。
自分の癖を知る事で、方向性が良くなります。
フェイスの向きを気にして練習しましょう。

ダイナミックロフトは距離感にめっちゃ重要だった

パターのロフトについて
 
ロフトはスタティックロフト(オリジナルロフト)とダイナミックロフト(エフェクティブロフト)があります。
パター本来のロフトがスタティックロフトです。カタログに3°などと記載されています。
ダイナミックロフトはインパクト瞬間のロフトです。
良い転がりをさせるためには、スキッドとロールの割合が重要です。
スキッドはランチアングル(打出し角)に影響されます。ランチアングルはダイナミックロフトが85%影響します。
グリーン上のボールは、芝の上に乗っていると思われがちですが、少し沈んでいます。
そのために少し高く打ち出す必要があります。
ランチアングルの理想は、速いグリーンで1〜2°、遅いグリーンで2〜3°です。
ダイナミックロフトが小さい場合、ランチアングルは小さくなります。
ダイナミックロフトが大きい場合、ランチアングルは大きくなります。
大半のアマチュアは、ランチアングルが大きく、バックスピンが多くなりショートする傾向にあります。
一度お使いのパターのスタティックロフトを調べて見ましょう。
そして、パターの計測を実施して、ダイナミックロフト&ランチアングルを調べましょう。
 
スクリーンショット 2022-10-04 21.11.26.png
 
ランチアングルが大きくor小さくなる原因
  • ダイナミックロフトが大き過ぎるor小さすぎる
  • インパクト直前で手首のフリップorダウンブローで打つ
  • ボールを左or右に置きすぎている
  • スタティックロフトが大きいor小さい
ダイナミックロフトはストローク次第で大きく変わります。
自分のストロークとパターのスタティックロフトが適切がどうか判断が必要です。
スキッドとロールの割合が良くなれば、距離コントロールが容易になります。
距離コントロールはスピンコントロールということになります。
自分に合ったボールポジション、ストローク、パターなどを知りましょう。

 

 

 

 

 

スキッドとロールが分かればパッティングが上手くなる

スコアを縮めるのはパッティングの上達が鍵です。
上達するにはどうすればいいか考えてみましょう。
順回転が重要
「ボールの転がりが良い」という言葉を聞いたことがありますか。
ボールの転がりとはなんでしょう。
パッティングの場合、順回転の事を指します。
ドライバーやアイアンで打つと、ボールには逆回転(バックスピン)がかかりますが、
パターで打つ場合は、順回転になります。
ボールを打出したときにすぐに順回転をするわけでありません。
打出されたボールは、跳ねるかスライドしてから順回転します。
適正な順回転でボールが転がると、距離コントロールが易しくなります。
スキッドとロール
スキッドとは、ボールが順回転する前の状態、ロールとは順回転状態です。
ボールの転がりはスキッドとロールで構成されています。総距離のスキッドとロールの割合が重要になります。
この割合が一定になれば、距離コントロールが容易になります。

image.png

計測器の進化により、スキッドとロールが測れるようになりました。
理想のスキッドとロールの割合はスキッド15%以下、ロール85% 以上です。※@Trackmanより
この割合を理想に近づけることも重要ですが、常に一定になるように打つことの方がより重要です。
アベレージゴルファーの場合、3m位のパットで、ストロークごとに20〜40cmスキッドの距離が違ってきます。
パッティングの上手いゴルファーはストローク毎の誤差が約5cmです。
スキッドの距離が毎回違うと、距離がばらつきます。
一度自分のスキッドとロールの割合を調べましょう。
TrackmanやSAM Putt Labで測定できます。
スキッドは総距離の20%以下ならまずまずでしょう。20%以上であれば以下を参考にしてください。
スキッドが多くなる原因
・スタティックロフト(オリジナルロフト)が大きい
・フェイスの素材・デザイン
・ダイナミックロフトが大きい
インパクト前に手首をフリップしている
・アドレス時のボール位置が左すぎる
ロフトがかなり影響しているので、次回ロフトなど説明していきたいと思います。

インパクトは動かぬ事実

ボールの行方はインパクトでクラブヘッド・フェースがボールとどのようにあたるかによって決まります
インパクトで重要なことは次になります
  1. クラブスピード
  2. 中心性
  3. クラブパス
  4. フェースアングル
  5. アタックアングル
解説していきましょう
1.クラブスピード
いわゆるヘッドスピードのことでクラブヘッドが移動している速度です
飛距離に影響を与えます
2.中心性
ボールがクラブフェースに接触する位置の正確さです
フェースのあたる位置によって飛距離・方向に影響します
3.クラブパス
クラブヘッドが目標に向かって動く弧の方向です
アウトサイドインやインサイドアウトなど聞いたことがあると思います
ショットの曲がり度合いと打出し方向に影響します
4.フェースアングル
クラブフェースの向きです
打出し方向に大きな影響を与えます
5.アタックアングル
ボールへの入射角度
ダウンブローやアッパーブローなど聞いたことがあると思います
ボールの曲がり・高低に大きな影響を与えます
インパクトでボールとクラブフェースがどのようにあたっているか分からなければ、修正することは出来ません
打ちたいボールのイメージによって各項目の値が決まります
その値に近づけるようにスイングを変えていかなければならないのです
スイングプレーンから外れているからといって、安易に修正しても意味がありません
飛球の法則を理解する
次の表は飛球の法則です

番号

名称

クラブパス

フェースアングル

プルフック

インサイドアウト

クローズ

プル

インサイドイン

クローズ

プルスライス

アウトサイドイン

クローズ

フック

インサイドアウト

ストレート(スクエア)

ストレート

インサイドイン

ストレート(スクエア)

スライス

アウトサイドイン

ストレート(スクエア)

プッシュフック

インサイドアウト

オープン

プッシュ

インサイドイン

オープン

プッシュスライス

アウトサイドイン

オープン

ボールをターゲットにまっすぐ飛ばすためには、フェースアングルの値が0でなければなりません
実際にプロ選手のデータを分析すると、個性はありますが、フェースアングルの値が0に近いという傾向があります
フェードやドローを打つことが多いですが、そのときでもフェースアングルはほぼ0に近くなります
スイングを修正する時にはフェースアングルの値に着目し、0に近くなるようにしましょう
曲がりをおさえるためにはクラブパスもインサイドインが必要です
ボールが曲がる原理は、ボールの回転軸(スピンアクシス)が倒れるからです
ボールを打つとバックスピンがかかりますが、目標に対してまっすぐ回転していればまっすぐ飛びます
回転軸が右に倒れるとスライス、左に倒れるとフックします
回転軸の値は、クラブパスとフェースアングル、クラブロフト角が関係します
これをフェーストゥパスで表します
インパクト時のクラブパスに対するフェースアングルの度合いで
フェースアングル-クラブパス=フェーストゥパスになります
これらの値に注意しながらスイングを変えていきましょう

ゴルフティーチングマニュアル『PGA Teaching Manual』を読んでわかったこと①

韓国のゴルフ事情を知り、もっと学ぶべきことがあると思い
以前購入した本を読み始めました。
以前に購入していたのなら、もっと早く読めという指摘があるかと思いますが、
この本、全文英語です。
英語が苦手な私としては、大変苦痛に思える本なのでした。
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この本はは題名からも分かる通り
UAPGAのティーチングマニュアルとして書かれた物です。
1990年代に書かれたものかと思います。
私もJPGAのティーチングの資格を持っていますが
この本を見てビックリしました。
日本と全く違います。
当たり前といえば当たり前ですね。
現在の韓国のティーチングプロや選手は若い頃、
アメリカでゴルフを勉強した人が多いそうです。
ということは、この本が基になっているのではと思った次第です。
決意新たに読み進めています。
もちろん、Google翻訳片手にですが。
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目次です。
歴史から始まって
第2章はScience Applied To Golf— Cause And Effect
ゴルフに適用される科学―原因と影響
ですよ。
「教える人は解剖学と運動学についての基本的な理解があったほうがいい」
と書かれています。
確かしにおっしゃる通りです!
備忘録も兼ねて次回から要点を書いて行きたいと思います。
もちろん、最新の理論等に置き換えるところは置き換えます!

韓国 スクリーンゴルフを視察して感じたこと

4月中旬にお付き合いのある会社の方のお誘いで、韓国のゴルフ事情を視察して来ました。
シミュレーションゴルフ(韓国ではスクリーンゴルフと言います)の最新事情がわかりました。
また、とある韓国のゴルフ関係の方をご紹介いただき、韓国ゴルフ事情も仕入れて来ました。
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しかし、韓国のスクリーンゴルフの盛り上がり方は凄いですね。
以前より耳にはしていましたが、実際に韓国で感じるともの凄いことがわかりました。
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シミュレーションの機器は世界で韓国が一番とも言われているそうです。
韓国の最新のシミュレーターを見せていただきました。
ここでは名前を出しませんが、今年のアメリカのPGAショーにも出品したそうです。
この機械、何が凄いかっていうと、なんと今話題のトラックマンやGCクワッドに対抗すべく開発したそうです。
なので、ボールの飛び方が実際に近くビックリしました。
開発コンセプトは、シミュレーターで練習しても実際のコースでは上手くならないという事実があり、
そのギャップを埋めるために開発したそうです。
これは、シミュレーターを使ってレッスンする者として、大変に助かります。
この機械導入したいですね。
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また、韓国ゴルフ事情を聞いて感じたのは、日本のゴルフ指導は韓国よりも最低20〜30年は遅れていると思いました。
日本もそうですが、韓国はもっと競争が激しく、特にレッスン業界は顕著だそうです。
自分ももっと勉強しなければならないと思い、数ヶ月前に購入した英語のGolf Teaching Manualを急いで読もうと思いました。
※英語は苦手ですが、翻訳機能をフル活用して読みます。
この本は今から30年くらい前に発行された物ですが、韓国のティーチング業界にまずは追いつかなければならないので、
その時代から勉強して、それを基にアップデートして行きたいと思います。