臆病者の好奇心

海外一人旅したり、考えたり、勉強したり。

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ひとり旅 シンガポール その3

 

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その2の続き。

その2はここから。

kei-cafeandtravel.hatenablog.com

 

 

リトルインディア

オーチャードを後にし、リトルインディアに向かった。リトルインディアは地下鉄から行けて、駅からも歩ける距離でとても観光しやすい。

 

リトルインディアの入り口はこんな感じ。

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オーチャードとは打って変わってインド一色。一瞬インドに来たのではないかと思うくらいだった。通りにお店が立ち並んでいるが、宝飾品や衣服のお店が多かった。観光客がここで買い物したらぼったくられそう....と思わずにはいられないくらい、ローカル感にどっぷり浸れる。あまりにもローカル感満載で臆病者の私はリトルインディアで終始ビクビクしていたが、特に何事もなく。安全に観光できるのでご安心を。

 

同じシンガポールで違う文化も楽しめてとても楽しい。

 

マスジッド・アブドゥル・ガフール

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リトルインディアにあるマスジッド・アブドゥル・ガフールでイスラム教のモスク。ここはシンガポールに来たら是非行きたいと思っていた場所の一つ。壁の色遣いと星型の模様が可愛くてたまらない。とてもポップで可愛らしい。

 

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このモスクの向かい側の壁もポップで可愛かった....見学は自由と事前に調べていたのですぐに中に入ろうと思っていた。だが礼拝してる人を見かけ躊躇して入り口をウロウロしていたら、通りかかった人が「自由に見学して大丈夫だよ。靴を脱いでね。」と親切にも教えてくれた。

 

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モスクの中は外観より落ち着きがありつつも豪華さもあった。中央にぶら下がっていたシャンデリアはピカピカして華美だった。相変わらず壁側の装飾はかわいい。

 

スリ・ヴィラマカリアマン寺院

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こちらはスリ・ヴィラマカリアマン寺院。とてもインパクトがあるこの屋根には、インド神話の神様の彫像で彩られている。

 


私は行かなかったのだが、スパイスやアーユルヴェーダに興味がある方はリトルインディアにある大型スーパーに行くと楽しいと思う。日本よりも格安でスパイスなどを購入できるんだとか。私もまた行く機会があれば、次はスーパーに行きたい。

 

 

治安に関しての注意点


ちなみにリトルインディアに関して一点注意点がある。私はリトルインディアに平日日中に訪れたため割と閑散としており、安全に観光できた。だが、夜や土日はシンガポール中からインド系労働者が集い、非常に人が多くなるんだとか。それに伴い、スリや置き引きなどのトラブルが多発するため平日日中帯の観光を勧めると色んなwebサイトに書いてあった。特に夜間の女性の観光は勧めないとも書いてあった。

 

 

また詐欺商法をする店もあるようなので、事前に行くお店は調べておいたほうが良さそう。安全なシンガポールの中では要注意のエリアでもあるが、シンガポールの多様な文化に触れられるいい場所なので是非訪れて欲しい。

 

 

アラブストリート

続いてアラブストリートへ。アラブストリートも地下鉄のブギス駅から歩いていける、とても観光しやすい場所。

 

アラブストリートを一言で表現するなら、「カラフルでポップでもありつつエキゾチックな街」。アラブストリートにあるハジレーンは若い人に人気のエリア。リトルインディアとは打って変わってローカル感はないし、垢抜けた印象の街だった。臆病者の私も安心して観光できた。

 

サルタン・モスク

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写真一番奥にあるのがサルタン・モスク。

 

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近くで見るとこんな感じ。リトルインディアのモスク同様、外壁がポップでかわいい。どうやらシンガポール最古で最大規模のモスクなんだとか。中も見学できるようだったが、ちょうど見学不可の時間帯で出来ず....だが、私が訪ねた夕方の時間帯はこのモスクの周りには凄い人だかりが。見学したい場合は早めの時間帯に行った方がいいかもしれない。

 

このモスクの近くの通りにはたくさんのお店が連なっていた。一軒一軒、とても可愛らしい。

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ランプの雑貨屋。エキゾチックな模様が堪らない....

 

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飲食店も多く立ち並ぶ。客引きが結構あるが、しつこくはないので大丈夫。

 

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椅子がとても可愛かった飲食店。記憶が曖昧だが、このエリアの飲食店は若干値段が高かった気がする・・・

 

 ハジレーン

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そのままハジレーンへ。ここが若い人に人気のホットなエリア。建物はどれもパステルカラーでカラフル。歩いているだけでも楽しい。

 

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洋服屋さんが沢山あったのだが、可愛らしく柔らかい色合いの洋服が多かった。こういう服が若い人に流行っているのかな?

 

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目を引いた建物。赤い建物は飲食店だった。壁のアートを楽しむのも良し。

 

 

リトルインディアとアラブストリートは、シンガポールの中でも異文化を楽しめるスポット。ぜひ訪ねてほしい。

 

その4に続く。 

 

ひとり旅 シンガポール その2

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前回の続き。

 

 

地下鉄に乗って、オーチャードへ行くことに。

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地下鉄の駅はこんな感じ。駅のホームは綺麗だし、結構広い。地下鉄の車内も比較的広く、快適だった。お年寄りへや子供への席の譲り合いを頻繁に見かけた。

 

オーチャード駅はショッピングモールが直結になっている。ショッピングモールには高級ブランドからダイソーまで、さまざまな店舗が並んでいた。外に出て外観を見ると、かなり近未来的で驚いた。

 

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このショッピングモールに、フードコートがあったのでここでチキンライスを食べる。さっぱりしていて美味しかった。

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ここで少し驚いたことがあった。フードコート自体は日本とほぼ変わらなかった。だが、シンガポールには、食器を自分で返却場所に戻すという習慣がないようで、食事を終えると席に食器を残したまま席を離れるのが普通。みんな食事を終えると、食器はそのままにして立ち去る。

 

シンガポールには食器を片付ける従業員がいるのだ。片付けるのはその人たちの仕事という意識が強いようだ。通常はないと思うが、自分で片付けてしまうと、最悪その人たちの仕事を奪ったとみなされ、顰蹙を買う事もあるようなので、注意した方がいいかもしれない。スターバックスなどのカフェは自分で片して問題ないが、ホッカやフードコートなどは自分で片付けない方がいいかもしれない。ただ最近はホッカなどでも自分で片付けるようにしてる所もあるようなので、その場に応じて対応した方が良さそう。

 

 

本当はこのショッピングモール以外に行きたい場所があったのだが、この周辺には横断歩道がほとんどなく、全て地下から行かないといけないようだった。ひと区画以上歩けば横断歩道があった気もするが、10分くらいは歩いたかもしれない。しかも、意外と地下からどうやって車道を跨いで向こう側に行けるのかもよく分からなかった。暑かったのもあり、行きたい所は断念することに。バテてしまった。。

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先ほどのショッピングから車道を挟んで向かい側にあるショッピングモール。歩道がなく、どうやって向かい側へ行けばいいのか、全くわからなかった。どうやらこのショッピングモールには伊勢丹が入っているよう。ちなみに、オーチャードには高島屋もある。買い物するには一番最適な場所かもしれない。

 

次は続く。

【お知らせ】note始めました

いつもブログをお読み頂いてありがとうございます。

 

最近noteを始めましたので、そちらも読んで頂けると嬉しいです!

 

https://note.mu/keitravel63

 

noteには主にエッセイを書いています。

 

はてブもnoteもゆっくり少しずつ更新していきますので、今後ともよろしくお願いします!

ひとり旅 シンガポール その1

先日、シンガポールへひとり旅に行った。その時のことを書いていきます。

 

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飛行機はシンガポール航空

飛行機はシンガポール航空。何回か利用しているのだが、サービスの質とシートの広さはダントツだと思う。それにCAさんのエスニックな制服がとても可愛い。日系とシンガポール航空選べるのであれば、私はシンガポール航空を選びたいほど気に入ってる航空会社だ。

 

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シンガポールについて

まず、シンガポールがどんな国かというと、とにかく綺麗で安全な国だ。日本と同じくらいの治安の良さ。海外一人旅を初めてするのにも一番おすすめする場所。私は前回の一人旅がニューヨークだったのもあり、気を張らずにのんびり観光を楽しむことができた。臆病者の私にも優しい国。日本人におすすめの観光スポットだ。

 


気候に関しては1年を通して暑いのだが、湿気は意外にも日本より低く感じた。ただ雨季の時期はスコールが1日に1〜2回あり、毎回1時間ほど足止めをくらうことがある。雲行きが怪しくなってきたらショッピングモールに避難するといいかも。1日の中で雨宿りする時間があるからか、大都会の割には人々も少しのんびりしている空気感があった。人も優しく、穏やかな印象だった。


シンガポール多民族国家で、中国人・インド人・マレー人など様々なバックグラウンドを持っている人が暮らしている。が、政府の管理がしっかりしているのもあり、カオスという空気感は全くなく、ルールもきちんと守られている印象だった。ゴミのポイ捨てなどの罰則も厳しいようで、観光客も注意したほうがいいかも。街もとても綺麗。

 

深夜に出歩いても特段問題ないと思われる。(深夜出歩ける国は私が行った限りだと台湾とシンガポールくらいだ)

お金はシンガポールドル。1ドル80円ほど。クレジットカードは大抵の場合で使えたが、現金もあった方が安心かもと個人的に思った。

移動手段については、メインの観光スポットは地下鉄で済む。シティセンターやオーチャード、リトルインディアやチャイナタウンなどは特段問題ないし、リゾート地のセントーサ島も電車で行ける。だが、最近人気のプラナカンハウスなどは地下鉄の駅から徒歩20分以上かかるので、バスかタクシーでの利用をオススメする。タクシーも日本より高くないし、ぼったくりもほぼないということなので、気軽に利用しても問題ない。

 

ただ、道の途中でタクシーを捕まえることがあまりないようで、ホテルの入り口やショッピングセンターのタクシー乗り場から乗った方がいいかもしれない。バスも2階建のものもあるので乗ると面白い。


マリーナマンダリン

今回宿泊したのは、マリーナマンダリン。マリーナベイサンズの近くで、ホテルのすぐ隣にはマリーナスクエアというショッピングモールがある。地下鉄の駅も数分で行ける。マーライオンまでも徒歩で行ける距離でとにかく利便性が良かった。建物自体は比較的年数が経っているようだが、中はとても立派で綺麗だった。利便性を重視するのならとてもオススメのホテルだ。

 

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チェックインして部屋に入ると、景色がいい部屋に通してくれてベランダからマリーナベイサンズが一望できた。少し休憩してから街へ散歩に出かけた。

 

シティホール周辺

小腹が空いていたので、まずはホテルの隣りのマリーナスクエアの中でマンゴージュースを飲んだ。とても美味しいのに値段は3シンガポールドルほど(280円ほど)で安いので是非飲んでいただきたい。スイカジュールも美味しいそう。

 

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マリーナスクエアを出ると、遠目にマーライオンが見える。周囲を高層ビルに囲まれ、まさに大都会。

 

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こちらの歩道を歩いて行くと、先にマーライオンに行ける。景色がとてもよく、歩いているだけで気持ちいい。ここからは私はシティーホールに向かって歩いて行ったが、緑も多いし、歩道がとても広々としていたため、本当に歩いていて気持ちが良かった。

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シティホールには、シンガポール国立博物館セントアンドリュース大聖堂、シンガポールシリングで有名なラッフルズホテルなどがある。下の写真はシンガポール国立博物館セントアンドリュース大聖堂。

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続く

 

 

 

6番街と大好きな映画と。

前回の続き。
前回はこちら
 
 
前回は6番街について書いた。今回はその続きから。
 

6番街の噴水と映画と 

 
6番街で思い出の場所以外にもう一つ行きたい場所があった。それはわたしが大好きな映画のロケ地になっている場所だ。
 
 
わたしが大好きな映画とは、ベンスティラー主演の「LIFE!」(原題: The Secret Life of Walter Mitty)である。
 

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この映画のテーマの一つは旅。ベンスティラー演じる主人公ウォルターはニューヨークにある雑誌出版会社のライフ社に勤める。ライフ社ではLIFE誌を発行しており、ウォルターはネガフィルムの管理者として真面目に働く男。平凡な男だったが、旅を通じてどんどん顔つきが変わっていく様がわたしはとても好きだ。
 
ネタバレは避けるが、一番好きなのが主人公が旅先で勇気を出して一歩を踏み出すシーンだ。もともと主人公は生真面目で自分に自分で制限を掛けるようなタイプ。そんな主人公が旅を通してどんどん自分の制限を振り払っていく。ベンスティラーの演技もすごく良く、主人公が変わっていく様子を顔つきでも演じ切っていて爽快感がある。
 
わたしは一歩出る勇気が欲しい度にそのシーンを思い出す。主人公の自分に制限をかけるところに自分との共通点を感じる。一歩踏み出した先に見える景色をわたしも自分の目で見たい!と思わせてくれる所が本当に大好きだ。
 
このわたしが大好きな映画の舞台はニューヨークだったので、是非ロケ地に行きたいと思っていた。調べてみると6番街辺りがロケ地になっているようだということは分かったが、詳細な情報が手に入らなかった。そのため、6番街は念入りに歩いた。
 
そうしたら....なんと!主人公がよく休憩してる噴水を見つけた!!
 

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オフィスビルの真ん前にある至って普通の噴水だ。噴水の四方は座れるようになっていて、たくさんの人がここに座って休んでいた。ビジネス街の憩いの場になっている。大好きな映画のロケ地に行けてとても嬉しかった....ここでしばらくぼーっとした時間もステキなひと時だったなぁ。
 
本当は主人公が勤めている設定のLIFE誌社が実際にあるので会社のオフィスビルに行きたかったが、いくらネットで調べても分からず断念。それかせめて映画で出てきたオフィスビルに行きたかったのだが、情報が無く断念....(今はLIFE誌は休刊となっていて、まだ会社があるのかもよく分からなかった。どこかに吸収されてるのもしれない。)
 
 
旅をする楽しさは、自分が好きな作品のロケ地に行くのもあるなと感じた。ニューヨークはわたしにとってより一層思い出のある街になった。
 

LOVE像

6番街をセントラルパークに向かって歩く途中にLOVE像がある。

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ニューヨークには街の至るところにオブジェがある。軽く調べただけなので詳しくは知らないが、ニューヨークでは公共施設建設の予算の一部をアートに充てることが義務付けられているようだ。だから至る所でオブジェを見かける。ニューヨークは現代アートの街でもある。
 

トランプタワー

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LOVE像の近くにトランプタワーもある。写真を撮ってる人も多かったし、警備もちゃんとされてる印象だった。わたしは中に入らなかったが、内装も豪華らしく煌びやかなようだ。お手洗いを利用してみるのも良いかもしれない。
 
 

セントラルパーク

 

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セントラルパークの入り口にはたくさんの馬がいた。どうやら観光客向けのようで、セントラルパークを周遊してくれるらしい。聞いた話によると20分で50ドルだとか。ちょっと高いような気もするが....。でも馬は可愛い。
 
 
今回分はこれで終わりで、まだまだ続けるつもりだってのだが、ニューヨークについて3ヶ月くらい書き続けてきたのでNY編はこれで終わりにしようと思う。
 
次はシンガポールに行った時のことを書こうと思っているので、また読んでいただけると嬉しいです!
 
 

ニューヨークの思い出のグランドセントラルのフードコートと6番街のドーナッツと。(その2)

前回の続き。
前回の記事はこちら
 
 
前回の記事で、私のニューヨークのイメージはグランドセントラルのフードコートと6番街のドーナッツと書いた。今回はその思い出の6番街に行ったことを書いていく。
 

 ロックフェラーセンター

セントパトリック大聖堂を出てから向かいにあるロックフェラーセンターへ。

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ロックフェラーセンターの前では世界中の国旗が掲げられている。写真の金の像がある場所はこの時はカフェになっていたが、クリスマスシーズンにはスケートリンクになっているんだそう。いつかクリスマスにニューヨークに行ってみたい....
 
 

6番街

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ロックフェラーセンターを通り抜けて6番街へ。6番街のヒルトンホテルの近くが私が来たかった場所。なぜかというと、10年前に来た時の記憶が鮮明に残っていたから。
 
 

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10年前、私はちょうどこの写真に写っている場所にあった売店でドーナッツを買った。この写真に写っているのはホットドッグなどを売ってる売店だったが、10年前にも私が行った時はドーナッツや菓子パンなどを売ってる売店だった。ドーナッツも1つ150円程でかなり安かった記憶がある。正直買った時は全く期待していなかったのだが、食べてみるととても美味しく驚いた記憶がある。日本のコンビニで買うドーナッツより美味しかったなぁ。
 
当時もニューヨークでステーキなどを食べたのだが、どれも思ったほどは美味しくないなと思っていた。こんなに高いのにこのクオリティなのか...とずっと思っていた。そんな時に出会ったのが6番街の売店のドーナッツ。期待してなかった分、美味しさに感動した。当時の旅の中で一番美味しかったのがそのドーナッツだった。ステーキも結構いいお店に行ったのだが、たかだか150円程度のドーナッツの方が私にとっては美味しく感じられ、10年経っても覚えていたほど。
 
ニューヨークとかだと、ちゃんとしたカフェなどでドーナッツを買うより、返って外にある売店で安く買った方がコスパが良いのかもしれない。ドーナッツは分からないが、ニューヨークには至る所にフードトラックがあり、有名店はかなりの行列が出来ているようだ。ニューヨークでコスパを求めるのなら、外の売店やフードトラックもありかもしれない。
 
 
当時はその売店でドーナッツとコーヒーを買って近くのベンチに座って通勤中のビジネスマンを眺めていた。ニューヨークのビジネス街が当時の私にはとても新鮮で、ただ眺めているだけでも本当に楽しかった。
 
ビジネスマンはスタイルがいい人が多く、スーツが似合っていた。あぁ、スーツってやっぱりスタイルがいい人が着る服なんだなーなんて思っていた。また、片手にスタバなどのコーヒーショップのコーヒーカップを持っている人が多かったのだが、ベンティサイズを持っていてもしっくりくる人が多かった。日本人が持っても、異様にデカく感じるベンティサイズも、スタイルのいい人が持つとしっくりくるというか、サマになるなーと思っていた。
 
この時の光景を10年経っても覚えている。ドーナッツが美味しかったのもあるし、ニューヨークのビジネス街が新鮮だったのもあったのだろう。何の変哲も無いビジネス街の一角が、私にとって印象深い思い出の地になっていた。
 
 
10年ぶりに訪れて、まずはドーナッツを買おうと思ったのだが、残念ながらドーナッツを売ってる売店が見当たらなかった。だけれど、10年前に見た光景と同じ光景が私の目の前に広がっていた。ここでも一人で来れた喜びを噛みしめることができた。
 
しばらく近くのベンチに座って眺めていたが、当時ほどのトキメキは感じなかった。正直、日本の通勤とかなり似た光景だった。普段日本で見ている光景の延長という感覚だったからか、日本とそこまで変わらないなと思った。
 
また、10年の間で色んな国に行ったのもあり、海外への憧れはかなり薄れていた。(もちろん今でも憧れはあることはあるが、10年前の何もかもがカッコいい!という感覚はなくなった。)
 
 当時の私は海外は日本よりカッコよく見えるから、海外の方が素敵だなんて思っていた。テレビだか何の影響からか分からないが、無意識に日本よりアメリカやヨーロッパなどの国の方が優れていると思い込んでいた。今もよくテレビで外国人が日本をどう思うのかを取り上げるテレビ番組もあるが、未だに日本人の大衆心理として日本への劣等感があるのかもしれない。
 
当時のわたしは、何も海外のことを知らなかったのに、先入観で勝手に憧れを抱いていた。流石に10年の間で色んな国に観光に行ったことで、海外の実情が少しだけわかったし、逆に日本の良さも沢山感じた。基本的に日本より治安が良くない国の方が多いし、日常的にスリも多い。色んな危険を警戒しながら歩かなければならないのはとても大変だったし、住んでる人も苦労が多いだろう。ぼーっとしながら歩けたり、電車で寝れる国なんて世界ではほんの一部だろう。それだけ日本がかなり平和で恵まれた国なんだということを10年かけて学んだ。それもあって、底抜けの憧れというものはかなり薄れていった。
 
 
また、最近よく思うことだが結局日本にいても海外にいてもどちらも大変なこともあるし、どちらも良い点がある。どちらが良いか悪いかではなく、見方によってどちらも良いという視点に変換できるようになった。
 
少し前までは海外に住みたいとか留学したいと思っていたが、必ずしもそれらが必要という訳ではなく、自分の目的に合った手段としてそれらが必要であると判断すれば選択すればいいと思う。要は、留学が正義!とか海外移住が正義!という訳ではなく、自分のやりたいことの手段として、あくまで選択肢として捉えられればいい。留学や移住をして何をしたいかが見えていればそれは自分にとって正しい選択になるだろう。うまくいく行かないは別として。
 
 
全ては自分の心持ち次第だと最近すごく思う。もちろん環境もとても大切なのだが、それよりも私は自分の心持ちの方が大切だと思う。日本に居続けても自分が望む環境を作り出そうと思えば作れる。というより、海外に行くより遥かに容易だ。
 
例えば、私は少し前まで英語が話せるようになりたいから海外留学をしたいと思っていた。英語が話せるようになるには留学しか手段がないと思い込んでいたのだ。ただ、実際に英語の勉強を始めて知ったのは、日本でも十分に英語習得の環境は整っているし、日本だけで英語を習得した人も沢山いるという事実だ。日本だけでもできることはたくさんある。
 
そのことに気がついてから、日本への変な劣等感も薄れてきたし、日本と外国を少しだけ冷静に見れるようになった気がする。それが、10年ぶりに久しぶりにニューヨークへ来た私の感じ方に表れたのを感じた。旅の醍醐味の一つは、過去の自分との感じ方を比較できる所にもあるということも同時に感じられた。
 
 続く

ニューヨークの思い出のグランドセントラルのフードコートと6番街のドーナッツと。(その1)

前回の続き。 
前回の記事はこちら
 
私がニューヨークと聞いて思い浮かべるのはフードコートとドーナッツ。ニューヨークというと、自由の女神ロックフェラーセンター、エンパイアビル、夜景を思い浮かべる人が多いと思う。だが、私がニューヨークで思い浮かべるのはそれらではない。ニューヨークに初めて行ったのは10年前なのだが、その際に行ったグランドセントラルのフードコートと6番街のドーナッツの印象が強く残っており、それらが私にとってのニューヨーク。今回はグランドセントラルのフードコートに行った時のことを書く。

ブライアントパークを出て(前回の続き) 

ブライアントパークの隣のニューヨーク市立図書館を出てから、グランドセントラルターミナルに向かった。2区画くらいしか離れていないのでかなり近い。

ランドセントラル 

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ここは10年前にも来てとても記憶に残っていた。当時初めて見た際は駅の大きさも人の多さも、駅の内装の豪華さにも何から何にも圧倒されていた。ヨーロッパなどに行けば駅舎に歴史のある建物が使われていることも多いが、当時はアメリカにもヨーロッパにも行ったことがなかったので、駅舎に歴史を感じさせる建物が使われていることにまず驚いた。日本だと東京駅くらいしか見受けられないが、東京駅も中に入ってしまえば、一気に現代的というか無機質になってしまうのであまり歴史を感じることがない。だが、ここの駅は長い歴史があることを感じさせる空気感を漂わせていた。建物の外装・内装だけでなく、建物の空間の空気に少し重みがあるという感じだろうか。当時の私には本当に新鮮で、圧倒されつつも目をキラキラさせながら周囲をキョロキョロしていたと思う。ちなみに調べてみると1903年に建設されたようだ。100年以上前の建物が現役の駅舎として利用されているのは本当にすごいと思う。地震が多い日本にはなかなかない景色ですよね。

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10年ぶりに同じ場所を訪ねてみると、10年前に見た景色とほぼ同じだった。同じ場所で写真を撮っているとしみじみ、「またここに来れたんだなあ」と嬉しさがこみ上げた。この駅にきて感じ取る空気感などは10年前と変わらなく、少しホッとする。日本でもそうだが年月が経っても景色や感じ取る空気感が変わらない場所にくるとホッとする。自分が知ってる場所が変わらずにあるということは、私にとって励みにもなる気がする。
10年前と変わらなかったのは私も同じだった。写真を至るところで撮っていたが、如何せん人通りが多いので一人で「ゆっくり写真を撮りたいけど、周囲の邪魔になってしまう・・・」と葛藤し、邪魔にならないかとビクビクしながら撮っていたのは10年前と変わらなかった。人一倍周囲を気にしすぎる自意識過剰さや臆病さは相変わらずだなと一人苦笑いした。
 

ランドセントラルのフードコート

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ランドセントラルの中にはスーパーやショップ、フードコートがあり、ここの中だけでも時間はかなり潰せる。グランドセントラルの中にあるオイスターバーはかなり有名のようなので行ってみるといいかもしれない。私は牡蠣が苦手なので行かなかったが、牡蠣が好きだったら行きたかった。食事を安く済ませたいのなら、スーパで買って公園で食べるのもいいかもしれない。また、フードコートにはシェイクシャックやホットドックなど、多種多様なお店がある。昼時には混雑しているかもしれないが、それ以外の時間は比較的空いていて穴場だと思う。
 
ここのフードコートは私にとって思い出の場所で、ニューヨークで思い浮かべる場所の一つだ。10年前に1度来たのだがその時の記憶が鮮明に残っていた。というものの、このフードコートに何の特徴もない。至って普通のフードコートである。
今思えば当時の私にとってここが一番落ち着く場所だったのだろう。初めて来たアメリカがニューヨークなのもあり、当時は今以上に終始ビクビクしていた。様々な人種の人がいる環境に行くのが初めてだったし、何も知らなかったのでとにかく人が怖く感じた。特に何をされた訳でもないのに、臆病な私は知らない事や人に対して壁を作ってしまう。それは今でも変わらないのだが、いつまで経っても猫が逆毛を立てている状態のように他人に対して壁を作ってしまい、人やその国を知る機会を失ってしまう。私の短所の一つだなと今でも思う。当時はその傾向がもっと強く、ニューヨークという街は煌びやかで素敵な街だけど人が怖いという心理状態だった。初めて見る光景に心を踊らせながらも、一方で強い緊張状態でもあった。そんな状態で、たまたま訪れたグランドセントラルのフードコートは私にとって外にいながらやっとリラックスできる場所だったんだと思う。そんなに広くないのだが、こじんまりとしていて日本にもありそうなフードコートだった。それもリラックスできる理由の一つだったのかもしれない。
今思い出せる限りだと、当時ここ以外でリラックスできた場所が思い浮かばない。10年ぶりのニューヨークで私が一番印象に残り、好きだった場所がブライアントパークなどの公園だった。このフードコートと公園に共通しているのが、私にとってリラックスできる場所ということだ。私にとって旅の中で印象に残る場所というのは自分がリラックスできるかであることに気がついた。日常でも旅でも、私にとって大事なことはリラックスがあるということが今回の旅でわかった気がする。
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10年ぶりに来たフードコートで私はホットドックを食べた。10年前も同じ場所で同じお店で買ったホットドックを食べていた。私の記憶に残っていた光景と変わらず、とても落ち着く場所だった。周囲の人も駅の中にいると思えないくらいのんびりしているように見える。私の隣りに座っていた大学生の男の子は熱心に勉強していたし、その男の子に隣りに座っていた中年男性が話しかけていた。英語があまりできないので何を話しているのかよくわからなかったが、「専攻はなに?」とか、「学生時代にたくさん勉強しろよー」といったことをにこやかに話していた。
そんな光景を目にしながら私は時差ボケの頭でぼーっとしていた。10年前に来た場所に一人で来れたことへの喜びが湧いてきた。10年前の自分にはとてもじゃないけどできなかったことだ。自分で航空券とホテルの予約をして、地図で調べてここまでくる。それを一人でできただけで私はとても満足だった。自分の成長を感じられたからだ。私はここでエネルギーを補給して、また観光に出かけた。
 
年月が経ってから同じ場所にくるということはかなり大きな意味があると思う。自分の記憶と実際目にする光景が変わっていれば、長い月日が経っていることを感じ取ることができるし、変わっていなければホッとする。またその光景を見てる自分の状況の変化も敏感に感じ取れる気がする。この光景を見ていた自分と今の自分は何が違うんだろうと考えるのが私は好きだし、日常生活に追われていると気がつけないことを旅は教えてくれる気がする。

 セントパトリック大聖堂

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ランドセントラルを出て、私はセントパトリック大聖堂に行った。5番街にあり、ロックフェラーセンターのすぐ向かいにある。周囲は高級なお店が立ち並ぶ中にゴシック様式の建物のセントパトリック大聖堂が出現する。ロックフェラーセンターがすぐ近くにあるのもあり、通りは人通りがかなり多い。が、建物の中に入ると天井にあるステンドグラスと教会の厳かな空気に包まれる。一気に心も落ち着く。椅子に座ってステンドグラスを見上げてぼーっとする時間は至福のひとときだった。

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