【意味】基礎用語(マ行)

マーケティングオートメーション】

リード(=見込み顧客)の獲得に始まり営業パーソンへ引き渡すまでのマーケティング業務を、ツールを用いて一貫して管理し、自動化・最適化する施策のこと。用いられるツールを、「マーケティングオートメーションツール」と呼ぶ。

別々のツールで実施していたアクションを、統合して管理・実施可能な点が特長。

展示会やインターネット広告でなどのリードジェネレーション(新規顧客獲得)とセミナーやメール配信等のリードナーチャリング(見込み顧客育成)は、別々のツールで実施・管理されてきました。また、各ツールは独立しており、データを連携させることができませんでした。

マーケティングオートメーションツールは一つのツールで一元管理できるため、「この広告をクリックしてきた人には、このメールを送ろう」といったアクションの「つながり」を作ることができ、各ユーザーにあったアクションの最適化が可能です。

期待できる導入効果は以下の3点が挙げられます。

1:マーケティング業務の効率化

業務の中で繰り返し出てくる作業を自動化することで、作業時間の短縮が可能。また、入力ミスなどの人的エラー削減、購買意欲の高いリードを見逃しの防止など、より正確な業務が可能です。その結果、より多くの時間を新たなリードの獲得や、マーケティング戦略を洗練する時間に充てることが可能。

2:マーケティング業務の質の向上

各リードの詳細な行動分析を、MAツールを用いて行うことでニーズにマッチした施策を自動的に選択することが可能です。それにより、ナーチャリングをより精度よく行うことが可能。

3:各リードの興味度合いの可視化

各アクションデータから購買意欲を可視化することにより、成約に至る可能性の高いリードから順に営業へ知らせることができます。それにより、マーケティング活動の成果を見逃すことなく営業がフォローすることが可能。

【意味】基礎用語(ハ行)

フラッシュメモリー】

電気的に消去、書換え可能な読出し専用の半導体モリー(EEPROM(イーイーピーロム):electrically erasable and programmable ROM)による記憶装置。

記憶内容が一括して消去されることからこの名がある。カードサイズで数十メガバイトから数十ギガバイトの容量をもち、バックアップ電源が不要で、消費電力は少なく、衝撃にも強い。

このため、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯用の情報機器や録音機器、留守番電話などに用いられ、さらに、切手サイズのものが開発されデジタルカメラや携帯用情報機器用に製品化されている。

モリーセルの構成にはNOR(ノア)型とNAND(ナンド)型があり、前者は読出し速度が、後者は書込み速度が速い。前者はパソコンなどのシステムメモリーに、後者はセルサイズが小さく大容量向きで、消費電力が少なく、ビットコストが安いという特長があるため、携帯電話、デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー(携帯デジタル音楽プレーヤー)などの記録媒体に巨大な市場をもっている。

NOR型は1984年、NAND型は1987年にいずれも東芝時代の舛岡富士雄(ますおかふじお)(1943― )の発明によるものである。

【意味】基礎用語(ナ行)

NAS

ネットワークに接続して利用する外部記憶装置。Network Attached Storageの略。

装置の本体はテラバイト級の大容量ハードディスクを内蔵し、LAN(ラン)回線によって複数のコンピュータなどの端末とネットワークを形成する機能を持つ。

NASへのアクセス権限のある端末間では情報を共有でき、データの保存先をNASに設定しておけば、端末が故障してもデータ類が失われることはない。

法人向けとして使われることが多いが、家庭用のNASも発売されており、デジタルカメラの画像やテレビ番組、音楽データなどの共有に使われる。家庭内の複数のコンピュータやタブレット型端末、ネットワークオーディオなどから利用可能で、情報を一括管理できるメリットがある。スマートフォンアプリに対応した機種では、外出先のスマートフォンから自宅のNASにアクセスして、必要なデータを閲覧したり録画番組を視聴したりすることもできる。

同様な利用法は各種のクラウドサービスでも可能であるが、NASでは大容量が容易に確保でき利用料金も発生しない。反面、NASが置かれている場所が停電すると利用できなくなるほか(非常用の無停電装置(UPS)を利用している場合を除く)、内蔵するハードディスクが物理的に損傷するリスクもある。

【意味】基礎用語(タ行)

今時な用語も多いです。

ディープラーニングは「ドラゴンクエストⅢ」、「インプリンティング」なんかを思い出します。

 

ディープラーニング

コンピューターによる機械学習で、人間の脳神経回路を模したニューラルネットワークを多層的にすることで、コンピュータ自らがデータに含まれる潜在的な特徴をとらえ、より正確で効率的な判断を実現させる技術や手法。

音声認識自然言語処理を組み合わせたた音声アシスタントや画像認識など、パターン認識の分野で実用化されている。深層学習。

補説:人がネコの写真を見た場合、顔の向きや姿勢によらず、瞬時にネコであると認識するが、コンピューターの場合は、画像からなんらかの特徴を抽出し、あらかじめ記憶させたネコの基準となる特徴と照らし合わせる必要がある。

ディープラーニングの登場以前には、研究者や技術者が猫の基準となる特徴をあらかじめ数量化した特徴量を設定したが、ディープラーニングにおいては、ネコの属性をもつさまざまなものを大量に機械学習させることで、人が直接関与することなく、ネコらしさとは何かを学んでいく。

【意味】基礎用語(サ行)

シンクライアント

必要最小限の機能を持ったクライアント端末のこと。また、そのクライアント端末を使用したサーバー・クライアントシステム全体を言う。

1996年にOracle社がネットワークコンピュータ(NC)を発表。それまで主流だったサーバー・クライアントシステムに一石を投じた。

NCはクライアントにハードディスクなどの外部記憶装置を持たせず、機能を限定してサーバー側で管理するのが特徴。サーバーの負荷は高まるが、クライアントに低機能なパソコンを利用することで、トータルコストを抑えられるメリットがあった。

しかし、パソコン価格の低価格化が進み、企業にとって導入のメリットが減ったため広く普及するには至らなかった。

2005年に個人情報保護法が施行されるとともに、シンクライアントシステムは改めて注目されはじめる。

クライアント側に情報を保存できないシンクライアントは、情報漏洩に対する優位性が認められる。また、モバイルも含めた高速インターネットが普及し、クライアントの接続能力が飛躍的に高まったことも相まって、一部企業に取り入れられ始めた。

 

【ストレージ】

ストレージとは、コンピュータの主要な構成要素の一つで、データを永続的に記憶する装置。

磁気ディスク(ハードディスクなど)や光学ディスク(CD/DVD/Blu-Ray Discなど)、フラッシュメモリ記憶装置(USBメモリ/メモリーカード/SSDなど)、磁気テープなどがこれにあたる。