一方通行で発信

本や科学・技術について感想・解説、その他の日々の考察・気づきを綴ります。

プロフィール

名前

ケンテン、Kensuke Yoshida

職業

システムエンジニア、プロジェクトマネージャー

学位

博士(理学)

 

自己紹介

システムエンジニアまたはプロジェクトマネージャーとして働きつつ、在野で物理の研究をしています。

 

システムエンジニアとしてはWEBアプリケーションのバックエンドの経験がもっとも豊富です。言語はC#を使います。サーバー(AWS)やDB等は多少触ったことがある程度ですが経験はあります。フロントエンドが一番弱いと思います。

 

プロジェクトマネージャーとしては受託案件での経験があります。2024年現在では経験はわずかであり、修行中の身です。

 

研究者としては特にハミルトン系におけるカオスに興味があります。研究では数値計算をけっこう使います。私の場合は計算をするのも論文の図を作成するのもどちらもPythonを使います。

※大学を離れてからの研究業績は2024年現在ありません。

在学時のものを含めて以下の論文を出版しています。

 

2022年
2021年

 

 

 

雑記:無印良品のイ草スリッパが最高

中年男性の足は臭いものだ。革靴など履いたときには格別に臭くなる。

 

足が臭くなるのは雑菌や汚れのせいという話も聞いたことがあるが、汗や分泌物のせいもあるだろう。臭い足でスリッパも履かずに家の中を歩き回るのは不衛生極まりない。中年男性が住む家ではスリッパは必須だろう。

 

スリッパは必需品なのだが臭い足でスリッパを履くとスリッパが臭くなる。その臭いはこびりついて離れない。洗ってもなかなか落ちないし、履けばすぐ臭くなる。スリッパは消耗品でもある。

 

消耗品は買いだめしておきたくなるが、スリッパは大きくて嵩張るため買いだめに向かない。せいぜいスペアを1つ2つ買っておく程度にしないと邪魔で仕方がない。できれば買いだめしたくないが何度も買い換えるのは面倒で仕方がない。

 

中年男性である私は上記の悩みをずっと抱えていたが最近になって解決を得た。無印良品のイ草スリッパだ。

www.muji.com

これの良いところはまったく臭くならないところだ。臭い足でどれだけ履いても足裏と接触するイ草部分がずっとイ草の香りを保つ。普通の布製のスリッパだと1週間履くともう臭ってくるのに。

 

今では100均でも買えるスリッパにしてはやや高めの値段設定だが、買い替え頻度が低くて済むのは非常にありがたい。日常生活のストレスをひとつ減らすことに成功したと言える。

 

無印良品でないといけないのか、と言われるとわからない。私にとっては初めてのイ草スリッパなので比較ができない。買い替え頻度低いし。

備忘録:JavaScriptのforeach文でasync/awaitを使ってどハマり

はじめに

本記事は私が経験した状況と似た状況にあって困っている誰かが参考にするために書かれている。表題が示す事柄について詳細な解説をするものではないことをあらかじめご了承いただきたい。また経験したことを即書き出すことに専念しているため構成等があまり練られておらず読みにくさを感じるところがあると思う。この点についてもご容赦いただけると嬉しい。本記事が誰かのお困りごとの解決に役立てば幸いである。

 

背景

AWS Lambdaでadm-zipを使ってzipファイルに対してgetEntries()を使用。得られた配列の各要素に対していくつかの関数を非同期で実行させようとした。

 

事象

非同期処理が実行されなかった。ログも出ておらず何が何だかわからなかった。

 

解決方法

for...ofを使用することで解決した。

 

 

 

雑記:コツコツ続けるコツ

私はコツコツと努力を続けるのが苦手だった。部活に3年間居続けるとか、なんとなく続けるみたいな継続はできた。ただ毎日トレーニングしようとか自主練しようとかそういうのはできなかった。目標の立て方もよくわからないしそもそも動機がなかった。

 

そんな体たらくであったためか若かりし頃に華々しい成果は何も残すことができなかった。努力したからといってできる残せるものではないかもしれないが『はじめの一歩』の鴨川会長が「成功したものは皆すべからく努力しておる」と言っているように努力は成功の必要条件ではあると思う。

 

そんな私でも中年になって少しずつではあるがコツコツと努力を積み重ねることができるようになってきたと思う。中年になったことによる肉体的変化がそうさせたかもしれないし、精神的変化がそうさせたかもしれない。可能性は色々あるけれども私の感覚としてはコツコツ続けるための心がけのコツをつかんだのだと思う。

 

以下ではコツコツ続けるための私なりの心がけをまとめる。

かつての私と同じように継続することができなくて悩んでいる人に読んでもらえるとうれしい。

 

1. そもそも継続することを目的にする。期日を設けない。

一番大事な心がけだと思うので一番最初に書いた。

 

多くの場合、何か成し遂げたいことがあって勉強や練習を始めるものだが、もうそれをやめる。いや、成し遂げたいことがあってもいいのだけれど今まで続けられなかった人が次に急に続けられるわけがない。だから、続けられない人が最初に成し遂げるべきことは続けることなんだと思う。

 

続けることは基本的になんだっていい。私の場合は私流のカード式勉強法を続けている。私流のカード式勉強法についてはいつか別にまとめるとして、自作のカードを毎日数枚見返すことくらいならいくらでも続けられると思って続けている。

 

期日を設けないのも大切だ。スケジュールを立てて逆算するのが大切なのは何か成果を出さないといけないときだ。続けることを第一目的にした場合、出すべき成果というのはない。自分を高めるためだけにやるのだから成果なんて必要ない。成果を出すことと努力することとは別で考えるべきだ。

2. 人と比べず過去の自分と比べる

他人がどれだけ何をやっているかを気にし始めるとやらないといけない(と感じる)ことがどんどん増えてしまって際限なくなる。結果的に精神的にきつくなってやめてしまう。継続して努力すること自体が素晴らしいことだと考えることにして、継続ができなかった過去の自分を超えて継続できるようになっている自分自身を褒め称えることにする。

 

3. 途切れても気に病まない

社会や他人と関わる以上、自分でコントロールできないことがでてくる。急に仕事が忙しくなったり、他人に邪魔されたりすることはいくらでもある。それまで続けていたことが少しの間できなくなるくらいでやめてしまうのは勿体無い。

 

上で期日を設けないのが大切だと書いたこととも繋がる。いつまでにやらないといけないというのがないなら、別に最初から始めたっていいじゃない。

 

4. 物量を積み重ねて満足感を得る

成果はなくてもいいが、何か継続した証拠が残っていると純粋に嬉しい。私の場合はひたすらカードを作っている。カードがどんどん積み上がってくると大量の知識を獲得した気になる。

 

5. 苦しくなったらハードルを下げる

 

ハードルの高いことを継続できたらすごいけど、ハードルの高いことは続けるのが難しい。

 

たとえば毎日運動1時間!なんてのは1日2日くらいならできるかもしれないがだんだん疲労が蓄積してきて継続困難になる。毎週末運動1時間!にしてみるとか毎日運動5分!にしてみるとかハードルを思いっきり下げてみるとよい。ハードルを下げたからといって卑下しないようにした方がよい。

読書感想:重点解説 ハミルトン力学系

本記事では『重点解説 ハミルトン力学系』を読んだ感想を述べる。

この本をまだ読んだことがない人が読むかどうかを判断する材料になれば幸いである。

 

 

どんな本か

この本ではハミルトン力学系の数学が解説されている。特にKolmogorov-Arnold-Moser(KAM)理論について初学者でもわかりやすく書かれている点が特徴である。

あえてハミルトン力学系の数学と書いたのはハミルトン力学系が数学サイドからも物理学サイドからも研究されているからだ。この本は数学者が書いた数学の本である。だから解説がきちんとしている(物理の人が書いた本をきちんとしていないと言いたいわけではない)。

なぜ読んだか

博士論文の参考文献にするため。もし私が知らない大進展があったら書かないわけにはいかないと思い、比較的新しいこの本を手に取った。日本語で書かれているのも理由の一つだ。

感想

私の知る限り、ハミルトン力学系についての解説が載せられている日本語の本の多くは解析力学または天体力学が主題の本だ。もしくは力学系の本の一部にちょっとだけ記載されている程度の印象だ。少なくともタイトルにハミルトン力学系と入っている日本語の本を私は他に知らない。

この本が登場するまではハミルトン力学系について勉強しようと思ったら英語の本か論文をあたるしかなかった。私も最初はTaborの『Chaos and Integrability in Nonlinear Dynamics: An Introduction』で勉強した。もちろんTaborの本も良い本なのだが、厳密な結果を抑えるには物足りないと思う。

物理学サイドでは数値的に計算しやすいシンプレクティック写像を扱うことがしばしばあり、特にシンプレクティック写像の混合位相空間を持つ場合が興味の対象になる。この本はその場合についての解説はさほど充実してはいない。もちろんこの本は副題にあるとおりKAM理論を中心にしているため管轄外というところであろう。物理サイドのハミルトン力学系の本やKAMトーラスが崩壊したあとの混合系を中心に解説された本が日本で出版されてほしいものだ。

読書感想:技術書の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック

本記事では『技術書の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック』を読んだ感想を述べる。

この本をまだ読んだことがない人が読むかどうかを判断する材料になれば幸いである。

どんな本か

この本には本を選ぶこと・本を読むこと・情報発信することの3つの主題について二人の著者それぞれが持つノウハウ等がまとめられている。技術書の読書術というタイトルでありながら、それだけにとどまらずエンジニアが勉強をする上での心がけと手法について触れている点が特徴である。

発行されてすぐの時期がこの本に書かれている情報の価値がもっとも高い本であると感じた。現在展開されているサービスや売られている商品について触れられている部分のボリュームが少なくないためである。もちろん、どの時代であっても普遍的に通用するであろう内容も書かれているため価値がなくなるわけではない。

 

なぜ読んだか

店頭で平積みされていたのを見つけて手に取った。手に取った当初、たくさんアウトプットをしようと思い始めた時期だった。目次に目を通したところ、インプットだけでなくアウトプットについても書かれていたので読んでみようという気になった。

 

感想

もしシステムエンジニアとして働きながらの勉強の仕方に悩んでいたら手に取って読んでみてほしいと思った。いくつものIT関連の書籍を執筆している二人の著者の考え方やノウハウを知り、実践することで私も技術者として少しでもレベルアップしたいものだ。

備忘録:AWS Lambda+API Gatewayでカスタムドメイン設定する際にエッジ最適化してどハマり

はじめに

本記事は私が経験した状況と似た状況にあって困っている誰かが参考にするために書かれている。表題が示す事柄について詳細な解説をするものではないことをあらかじめご了承いただきたい。また経験したことを即書き出すことに専念しているため構成等があまり練られておらず読みにくさを感じるところがあると思う。この点についてもご容赦いただけると嬉しい。本記事が誰かのお困りごとの解決に役立てば幸いである。

 

背景

Lambda+API Gatewayの構成で作成されたREST APIにカスタムドメインを設定することを試みた。

 

作成したAPI

https://API_ID.execute-api.REGION.amazonas.com/hoge/{parameter}

のようにパスパラメータをわたす形のエンドポイントを持つ。リクエストでわたすパラメータは他にはない。

 

API Gatewayコンソールでテストを実行したところHTTPステータス200番を返した。レスポンスの内容もパラメータに応じて期待通りの結果を返した。

 

上記の状態でAPI Gatewayコンソールでカスタムドメインを作成した。エンドポイントタイプはエッジ最適化を選んだ。

 

事象

カスタムドメイン作成した際に発行されるAPI Gatewayドメイン

xxx.cloudfront.net

を使用してcurlAPIを呼び出すとHTTPステータス403番(Forbidden)が返ってきてしまった。レスポンスは

{Message: Missing Authentication Token}

であった。

 

解決方法

ヘッダーに

X-Cache: Error from CloudFront

と表示されていたのでCloudFront側に問題があるだろうとあたりをつけた。

しかしエッジ最適化にした場合は自身のAWSアカウントにCloudFrontディストリビューションが作成されるのではなくAWSが管理するCloudFrontの方に作成されるためアンコントローラブルである。

 

詳細は省くがエッジ最適化による自動設定をやめて自力でCloudFrontでカスタムドメイン設定したところ、CloudFrontのエンドポイントでエラーが返ることがなくなった。エンドポイントタイプはエッジ最適化からリージョナルに変更した。

 

なぜうまくいかなかったのかは不明だが、APIによってはエッジ最適化で自動発行されたAPI Gatewayエンドポイントではエラーになってしまうことがあるという事実だけはわかった。